製薬会社MR職が「激務・辛い・きつい」と言われる5つの理由

「理由②必要とされていない」と重複するところもありますが…。

製薬会社MR職の辛い部分として、「医師が話を聞いてくれない、そもそも相手にされない、アポイントをすっぽかされるなんて当たり前」という点もあります。

医師・薬剤師は当たり前のことながら、平日は診察など他の仕事で忙しいのです。そんなところに、とくに緊急の用事もないMRが営業にきたら相手はどう思うでしょうか?

  1. はぁ、クソ忙しいのになんで意味のないMRの話なんて聞かないとダメなの?
  2. 話は聞くけど忙しいから1分だけにしてね
  3. 診察が詰まってるからアポイントはキャンセルで…
  4. 話があるなら、診察おわりの18:00以降にしてください!

医師が病棟を移動する1分だけで話したいこと全てを伝える、みたいなことはザラにあるのがMRという仕事。これだけで「必要とされない辛さ」によりメンタルの弱い人はやられます。

理由⑤土日祝・定時後の説明会、講演会、勉強会で激務に…

当たり前のことながら医師は平日に診察などがあり、十分な面会時間が取れません。

平日は込み入った話が難しい…でも何とかしてもっと関係を構築したい…そこでより多くの営業チャンスを増やすためにMRがやっていること。

まとめると以下の通り。

  1. ランチタイムに医薬品の説明会を開く(高級弁当というエサをつけて釣る)
  2. 土日祝にある医師の研究発表会・講演会に出席し、そのあとの懇親会で話す
  3. 定時後あるいは、土日に開かれる医薬品の勉強会に出席

MR職をしていると、土日祝がこんな下らない仕事でつぶれる、なんてことはザラにあります。もちろん多少の手当と残業代は出ますけど…。お金を貰えばいい、というわけじゃないと私は思うのです。

これを激務と言わずして何と言いましょうか?

普通にのほほ〜んと、土日祝を趣味の時間に当てたい人や、家族の時間にしたい人には全く向かない職種です。

他業界の営業職と比べて「激務度」はどう?

ここまでで、製薬会社MR職がなぜ激務か?なぜ辛いか?なぜきついか?という説明は終了ですが、比較対象がないと何とも言えませんね。そこでザックリと、激務と言われる業界の営業職と比較してMR職がどうか?というのを説明しておきます。

  1. メーカー営業よりは間違いなく激務
    ・売上に対するプレッシャー、労働時間、休みの取りやすさなど、あらゆる面でメーカー営業はぬるい。ただし末端製品に近ければ近いほど激務になり、上司にもよる。
  2. 商社マンと比べると…人による
    ・商社マンは超絶忙しい人も多いが(とくに年収の高い商社)、楽な商社マンは大した仕事をしない
    ・労働時間だけでみると、MR職と総合商社マンはひょっとするといい勝負かもしれない(完全に人による)
    → 商社マンの激務な実態と理由。商社業界はとんでもなく激務だった!
  3. 不動産の営業と比べると…間違いなくMR職の方が楽
    ・理由はノルマのプレッシャー
  4. 生命保険の営業と比べると…間違いなくMR職の方が楽
    ・理由はノルマのプレッシャー
  5. 証券会社の営業と比べると…間違いなくMR職の方が楽
    ・理由はノルマのプレッシャー。

→ 営業職は激務で離職率高いなんて嘘!ホワイト業界をこっそり教えます

MR職の「辛い・きつい仕事がイメージできない」あなたへ…

ここまでの記事を読んでもまだ、製薬会社MR職の仕事がなぜきついのか?なぜ辛いのか?なぜ激務なのか?というのがわからないあなたへ。

もっともよい方法を伝授します(大したことじゃないですが…)。

病院の診察待ち時間に周囲を観察してみてください。スーツを着ている人を見かけたら、MRか、医療機器メーカーの営業か、その他の営業マンです。行動をじっくりと観察してみましょう。なんなら、その人の営業車を1日ストーキングしてみてください(合法的な範囲で)。

MR職がどういう仕事をしているのか?1日でわかります。

営業職の激務度は「何を売るか」×「誰に売るか」×「上司・会社」

最後に一般論として、MR職に限らず営業職の激務度がどうやって決まるのかを紹介します。

  1. 何を売るか?
    ・MRにたとえると、風邪薬を売るのか?がんの治療薬を売るのか?ジェネリック医薬品を売るのか?…
    ・一般的にはライバルの少ない商品を売っていれば営業職の仕事も楽になり、ライバルの多い商品を売っていれば営業は激務になります。理由はライバルが少なければ、営業しなくても勝手に売れちゃうから。産業の川上に近い商品を売っている化学メーカー営業がラクな理由は、ライバルが少ないのも一つの理由です。→ 化学素材メーカー営業の仕事がすぎる!その3つの理由を解説
    ・結局のところどれだけあなたの営業力が優れていても、その企業の商品がしょぼければ結果は出ず「辛い仕事」となります。だからMR職・金融・その他サービス業の営業マンは優秀な人ほど、よりよい商品を売っている企業に転職します。
  2. 誰に売るか?
    ・MRであれば病院・薬局が相手になりますが…実際のところは医師・薬剤師が決めるわけで個人相手の営業に近い上に、偏屈なヒトの多い分野です。
    ・一般的に営業先が個人相手であれば激務になり、法人相手であれば激務じゃなくなります。
  3. 上司がどんなタイプか?
    ・これは激務度を決める上でかなり重要なポイント。昭和タイプのモーレツ上司に当たると100%激務になります。→ 化学メーカー営業の激務体験でわかった2つのこと
    ・ライバルの多い川下製品になればなるほど、モーレツ上司が多い傾向にあります(そうじゃないと売れないから)。

大手&外資系だとMR職の年収はそれなりに高い

製薬会社MR職の年収は大手だと以下の通りのイメージ。ただしこれは土日の講演会やMR手当・日当を含んだ計算であるため、実際には年収高いとも言い切れません(住宅手当は別途あります)。

  • 20代 ~年収700万円
  • 30歳 年収750万円前後
  • 35歳 年収900万円前後
  • 40歳 年収1000~1200万円
    ・ぺいぺい管理職前提
    ・所長クラスになっていれば年収1200万円以上

また外資系は別枠。あなたの成績次第で30歳・年収1000万円も可能ではあります。もちろん企業によりますので、実際の年収事例は以下の記事をご参照ください。

MR職は「年収高い!」と言われていますが…大手ですらこのレベルなので、たかだか知れています。また40代・50代のリストラも毎年のように行われており、生涯賃金ベースでの年収はメガバンクにすらも遠く及ばないかと…。

さらに総合商社の方が年収高いのはもちろんですが、大手専門商社マンでも、これくらいの年収はあります(くわしくは後述のリンクを参照)。

MR職を志望する就活生へ警告

【警告】MR職の今後ありがちなパターンとして、以下のようなキャリアになる可能性があります。十分にご注意ください。

  1. 新卒入社
  2. 新卒3年目でMR試験通過
  3. 最初の転職(MR→MR)
  4. ここからはもう転職を繰り返す人生
  5. 40歳すぎると転職先もなくなり「コントラクトMR」に…
    年収は1000万円から600万円に大幅ダウン(成績による)…

    ↓ 医師との人脈を利用したサイドビジネスもやり、
    ↓ 何とか食いつなぐ
  6. 50歳すぎるとコントラクトMRですら稼げなくなる…
  7. 老後は厳しいものになるかも…

参考になる記事

→ 激務な業界ランキング – 社会人が選ぶ転職したくない業界40選

→ 営業職は激務で離職率高いなんて嘘!ホワイト業界をこっそり教えます

→ 野村證券のリテールが激務である4つの理由。証券会社はどこも同じか…

→ 建設業界(ゼネコンなど)が激務・ブラック業界といわれる4つの理由

→ 商社マンの激務な実態と理由。商社業界はとんでもなく激務だった!

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『製薬会社MR職が「激務・辛い・きつい」と言われる5つの理由』へのコメント

  1. 名前:就活生 投稿日:2017/05/02(火) 22:21:08 ID:f7cd5870f 返信

    いつも記事を楽しみにさせていただいております。
    もし可能であればDICの将来性についての記事を描いていただけたら幸いです。