- 「看護師は3Kだからなぁ…」
- 「3Kの職業だけはイヤだ!」
- 「職場が3Kでさぁ…」
みたいに隠語のようにつかわれることのおおい3K(サンケー)という単語。
そもそもの意味と、どんな仕事なり職業・職場のことをさすのか、具体例をあげてわかりやすく解説していきます。
職業における3Kの意味
そもそも職業における3Kとは「①キツイ、②汚い、③危険」の意味。どれも頭文字Kではじまる単語なので、3Kといいます。
3Kは誰も進んでやりたくないような仕事の条件としてつかわれることの多い単語。
たとえば建設現場の仕事や、清掃の仕事などなど。いかにもキツくて汚くて危険そうな職業なので3Kの職業といいます。
なお職業や仕事にたいして「3Kの職業」というように使うこともあれば、「職場が3Kだ」というように働く環境を指してつかうこともあります。
新3Kとの違い
ところで。
3Kはブルーワーカーの仕事に使われることが多いのですが…
最近はホワイトワーカーの仕事であっても3Kという言い方をします。これは旧来の3Kと区別して「新3K」と言われます。
新3Kは使われ方によっていろいろな意味を持ちますが「①キツイ、②帰れない、③給料低い」あるいは「①かっこ悪い、②休暇が少ない、③給料低い」というようにいろいろと解釈できます。
いずれもネガティブな意味なので3Kであれ新3Kであれ結局のところ、就職・転職希望者に嫌われる仕事や職業のことを指します。
わたし個人的には「①キツイ、②帰れない、③給料低い」仕事を3Kと言いたいですけどね。
【出所】ウィキペディア
代表的な3Kの職場・職業・仕事
では一体どんな仕事なり職場・職業が3Kに当てはまるのでしょうか?
筆者の独断と偏見でノミネートしていきます。
工事現場の仕事
- 【職業例】とび職、土木工事、大工さん、リフォーム、建築など。
いろいろな職業ありますが「工事現場の仕事」という意味で共通します。
3K(キツイ・汚い・危険)がまさしく当てはまる仕事であり、もはや語る必要もないのでしょうけど…。
とくに若者から敬遠される仕事であるため人材不足が深刻で、ついに外国人労働者を大量に受け入れることになりました(政府発表)。そうそう、こんな3Kの仕事は給料の高い日本人がワザワザやるべき仕事じゃないのですよね。
そんなこんなで「3K」に当てはまること間違いなしの、テッパン職業です。
清掃関連の仕事
- 【職業例】ハウスクリーニング、ホテル清掃、ビル清掃、病院清掃、害虫退治、遺体の洗浄、死体駆除などなど。
これらも悪評の高い3K職種のひとつです。
言葉は悪いですが、掃除なんて誰にでもできる仕事なので、なにひとつ付加価値を生み出しません。
したがって給料は安く、汚く、肉体労働であり、自らやりたいというヒトはこの世に存在しないでしょう。
毎日がおなじことの繰り返しで「仕事辞めたい」と考えるのがフツーのヒトの神経というものです。この分野も外国人労働者に期待したいですね。
原発現場の仕事
- 【職業例】福島原発事故処理、原子力関連作業員
3Kのうち「危険度」がズバ抜けて高い仕事がコレ。
頻度はすくないものの、一度の事故で命にかかわる原子力関連。放射能もれで被爆したらもう人生が台無しになります。場合によっては命も落とします。
そんな仕事は最初からやらないほうがいいでしょう。
農林水産関連の労働者
- 【職業例】漁師、専業農家、林業など
肉体労働であるため、かなりの確率で3K(キツイ、汚い、危険)に当てはまる職業です。
そんなツライ仕事であるにも関わらず収入の安定感もまったく無く…ホントに不人気な職業ですね。危険度はそんなに高くありませんが…まぁいちおう入れておきます。
「仕事がキツイ→辞めたい→でも辞めれない」という負の連鎖に陥るのが目に見えています。
看護師
「仕事辞めたい」がひとつの口グセのようになる職業。
さらにグーグル先生で「3K」と検索するとかなりの確率で「3K 看護師」という予測変換がでるほど3K(キツイ・汚い・危険)の代表格ともいえる仕事です。
看護師のなにがツライかって、
- シフト制で休みを取りにくい、土日祝休めるのが奇跡
- 夜勤あり
- 肉体労働あり
- ヒトの死に直面する
- ミスの許されないプレッシャー
- 患者から病気がうつる危険度大
とかいろいろ。でも給料はその分高く、年収をかんがえて結局はたらき続けるヒトおおし。そんなこんなで病院に飼い慣らされてしまう犠牲者多数。
2K(キツイ・汚い)まで当てはまる仕事
あとは3Kのうち危険ではないけど「①キツイ、②汚い」までなら当てはまる仕事なり職業・職種を紹介しておきます。
介護士の仕事(職種とわず)
- 【職業例】訪問介護、デイサービス、老人ホームなど
キツイ、汚い仕事の代表格といえば介護士。職種とわず大変です。
いちおう国家資格なのに、これだけ嫌われる仕事も珍しいですね。
もはや語るまでも無いことですが、めんどくさい老害(おっと)を相手に仕事しなければいけない時点でもうストレスたまります。
さらにボケ老人とか、ちょっと手に負えないヒトたちが多いので、オムツ換えとか、入浴の手伝いとか、いろいろ汚い仕事も…。
それなのに給料は安く「仕事辞めたい」と思う日々を過ごすことになります。こんな仕事は全部、外人にやらせれば良いのに…。
新3Kに当てはまる職業
つづいて…
いちおう新3K(キツイ、帰れない、給料安い)に当てはまりそうな職業なり、仕事・職種もあげておきます。
完全に独断と偏見ですので悪しからず。ご参考程度にどうぞ。
長距離トラック・バス運転手など
- 【職業例】長距離トラックや長距離バスの運転手。通称「運ちゃん」。
働き方改革で、多少はマシになったかもしれません。でもなんだかんだ肉体労働でかつ、シフト制で働き方もイマイチ。長時間労働が常態化する仕事のひとつ。
仕事がツライ上に、いつまでたっても上がらない給料に嫌気がさし、さらに長距離運転のため2〜3日家に帰れないことが常態化します。
つまり新3K「キツイ、給料安い、帰れない」の代表的な仕事と言えます。
しかも同じことの繰り返しに飽きてきます。結局のところ誰がやってもおなじ仕事であり、付加価値をまったく生み出さない仕事ですね…。
ビジネスホテル フロントの仕事
- 【職業例】ビジネスホテルの受付
なにが辞めたくなるポイントかというと、シフト制のため土日祝関係なし。さらに人材不足で有給も取りにくい。夜勤もある。8連勤務などあり。
ということで労働環境の劣悪さでは群をぬいています。そしてフロントの仕事をしたからと言って特別なスキルが身につくわけでもなく、やりがいも全くありません。
そしてもれなく給料も低い。
つまり新3K「キツイ、給料安い、帰れない」に当てはまる仕事と考えて良いでしょう。
なお働きやすさはホテルのランクに比例する。
ファイブスター・ホテル=まとも >>>> 格が低い=辞めたいレベル高
飲食店の店長
- 【職業例】居酒屋チェーン、ファミレスチェーン、ファーストフード店ほか
まるで罰ゲームのような仕事。
責任のないバイトと違い、正社員で店長ともなると責任は重い。開店準備から閉店後の片付けまで拘束時間ながい。その時点でもう「仕事辞めたい」以外の言葉が思いつかない。
さらにアルバイトが足りないと自ら働かないといけない。365日営業してるようなチェーン店はもう最悪。店長ときくとカッコいいのだけど、実態は「体のいいバイト」にすぎない。
そういう意味で新3Kに当てはまりそうな職業です。
なお飲食店の店舗ワーカーも、店長ほどではないにしろ似たようなものです。
売り場責任者(デパート・家電・スーパーなど)
デパートとかの売り場のなにがイケてないかというと、会社の利益をだすために十分なヒトを配置されない事。
そんななか責任者になってしまうと大変。シフト調整、売上責任、教育だけでなく。バイトや正社員の穴埋めなど、ありとあらゆる仕事をせざるを得ない。
しかも責任者=管理職なので残業代は出ない、ベース年収も低い。
そういう意味で新3Kに当てはまりそうな職業です。
なお売り場の店舗ワーカーも、店長ほどではないにしろ似たようなものです。
国際線のCA(キャビンアテンダント)
国際線のCAも新3K(キツイ、汚い、帰れない)に当てはまる職業のひとつ。
世界中を飛びまわるため、あんまり家に帰れません。給料もそれに見合わず安いし、仕事は肉体労働でキツく、とてもじゃないけどやってられません。
ハイスペックな結婚相手をさがすこと以外にモチベーションを保てない仕事が、コレ。
逆に婚活するならこれ以上にすばらしい仕事はありません。
わたしの周囲のハイスペック人材は国際線CAとの合コンを楽しみ、その延長で結婚するヒトも多いです。
ただし仕事はきつく、シフト制で休みが不定期、給料も低い、女性社会でツライ、長く働いていると健康を害する、などのことがあり結婚したらすぐ辞めるヒトがほとんど。
「辞めたいけど結婚するまでは頑張る!!」というマインドで働くならまぁOK。
サービス業・アパレル業の店舗社員
サービス業の店舗社員は基本ほとんどおなじ。
シフト制でとにかく休みの融通が利かない。大型連休も誰かが犠牲になって出勤する。また2~3週間のまとまった休みをとろうものなら何を言われるかわからない…
さらに店舗の営業時間によるが拘束時間も長く、長時間労働が常態化してしまう。そんなこんなでキツイ、帰れない、給料安い仕事の代表格と言えます。
あとはアパレルとか、化粧品とか、いろいろな店舗の販売員。立ち仕事がメインで疲れるうえ、客商売なので色々メンドくさいことが発生する。
基本ストレス以外になにも無く、給料も安く、辞めたくなること必至。
下請けIT・WEBエンジニア
IT系のなかでもとくに新3Kに当てはまる仕事がコレ。元請けや大手IT企業ならまだ、給料が高いので我慢できます。
ところが下請けのITエンジニア・WEBエンジニアは過酷な労働を強いられます。
仕様変更がおおい、客の注文がおおい、無茶な納期設定、ヒトが足りない、予算も足りない、長時間労働、安い給料などなど。そんなこんなで激務ブラックな労働が横行してます。
完全に新3Kの職業と言えます。病む前にサクッと転職しましょう。
まとめ
新3Kにしろ3Kにしろ、できるだけ避けてとおりたいですよね…。どちらも劣悪な就職・転職先という意味においてたいした違いはありません。
ここで紹介した職業以外にもし「こんなのも3Kの仕事じゃないの?」というのがあれば、コソッと教えていただけるとありがたいです。