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商社マンの激務な実態と理由。商社業界はとんでもなく激務だった!

総合商社・専門商社どちらとも付き合いのある、化学素材メーカー営業マンからみた商社マンの激務な実態を語っていきます。

実は商社マンは激務な状態が普通になりすぎていて、感覚がマヒしてしまっています。部外者からみたら明らかに常軌を逸した行動をしているのに、自分たちは全然気づいていない・・・

ということで、部外者の私からみた商社マンの激務な実態と激務である理由について迫っていきます。※特に商社の営業マンについて語っています。

就職活動生や転職者のご参考になりましたら幸いです。

商社マンが激務になる理由①サプライヤーと顧客のぱしり役=罰ゲーム

もし私が商社マンだとしたら、3カ月でうつ病になってしまうでしょう。

なぜなら、サプライヤーであるメーカーからはやって欲しいことを言いたい放題言われ、顧客からも言いたい放題言われるから。メーカーと顧客の便利屋として実務的な仕事を山のように押し付けられるので、激務になるのは当たり前です。

“間に挟まれる者の苦しみ”がある

商社マンがなぜ激務になるのかを、もっと誰にでも分かりやすく説明すると“間に挟まれる者の苦しみ”とでも言うべきですかねぇ…

“間に挟まれる者の苦しみ”って何かに例えるなら、ちょうど中間管理職(課長クラス)の仕事をイメージして頂ければ良いかと。課長は、下(部下)からも上(上司)からも色々と仕事が降ってきて激務になるのです。

部下の指導やチームの管理によって、ただでさえ激務なのに、それに加えて上司である部長からも指示がたくさん降ってくる。結果、いつも忙しい状態に…

で、これを商社マンの仕事に当てはめると、下(サプライヤー・メーカー)からも上(客)からも色々と仕事が降ってきて激務になるのです。まさに“間に挟まれる者の苦しみ”です。

たとえば、このような内容の仕事ですね。

商社マンが激務になる理由②飲み会ばかりで帰ったら寝るだけ=罰ゲーム

「平日はほぼ毎日飲みだから、家に帰っても夕食用意されてないんですよ~。」

というのを自慢気に語る商社マンが非常に多いです。家族と夕食も共にできない働き方ってどうなの?って思いますが、本人がそれで満足しているのなら否定はしません。

ちなみに商社マンが飲み会の多い理由は以下の3つです。

①飲みニュケーションで人間関係を構築

▼商社はヒト意外は何も持たないので、当然、全ての商社マンが“人間力で勝負”することになります。人間関係の手っ取り早い構築の仕方は、飲み会を開くこと。これは日本のビジネスシーンでは常識です。それが嫌だと言う人は商社マン営業になる資格がありません。

②メーカーと顧客のどちらにも“頭を下げる”

▼商社マンはサプライヤーであるメーカーに嫌われても仕事がなくなるし、顧客から嫌われたら当然、もっと仕事がなくなります。従って両方に頭を下げておく必要があります。商社マンは、こういった相手に気遣いをしてるだけでも激務になるかと…

ただ、これはモノを持たずにサービスを提供している“中間業者、○○代理店”と呼ばれるすべての業界に当てはまります。たとえば、旅行代理店・広告代理店・証券会社・派遣会社などが上げられますね。

③人脈の維持と拡大

▼たとえ現時点で商売の無い相手でも、人付き合いを大事にするのが優秀な商社マン。いろんなヒトを知っているというのが商社マンのノウハウですので、自分の体と予算の許す限り夜の予定は必ず埋めておきます。

私はメーカー営業なので、これの被害者になるケースが多く“○○さん、ご無沙汰してます。もし来週、どこか空いてたら飲みに行きませんか?ちょうど、東京に出張してまして”のようにして誘われます…これが5年前に仕事でお世話になっていた商社マンだったりしたら当然、断れません(苦笑)。

ぺいぺいの若手のうちは、飲み会の頻度は少なく実務で忙しいのですが、業界のしがらみにどっぷりと浸かってくる管理職手前~課長・部長、役員クラスになると、今度は実務が減る代わりに“飲み会とゴルフ”ばかりになります。

いろいろな接待を楽しめる人であれば良いのですが、そうでない場合、激務で会社を辞めたくなるだけです。

商社マンが激務になる理由③突然マージンを減らされたりクビになる=罰ゲーム

「もう○○さんの会社は要らないですよ、直接取引することにしますから。」商社マンにとってこれほど屈辱的なクビ宣告はないでしょう。

ここで言うクビとはあなたがクビになることではなく、商流から外されるということ。その瞬間に○億円の商権が一気にゼロになる可能性があります。

商社マンはクビにならないように、常にいろいろな策を巡らせてファンクションを発揮しておく必要があり、常にハードに仕事をしていないとダメです。当然、その結果として激務になります。

商社マンが激務になる理由④取り扱い商品と顧客数が多い

商社マンは客の数と商品の数がメーカーの比ではありません。単純化するために、一人当たりの“取り扱い商品数”と“顧客数”で激務度が決まるとします。商社マンとメーカーの営業マンとで仕事量を定量化してみます。

※実際にはこれにプラスして、どれだけの専門性が必要なのかが加わります。

  • メーカー営業マンは“1商品 x 顧客数(少)/人”=仕事量すくない
  • 商社営業マンは“100商品 x 顧客数(多)/人”=仕事量おおい

どちらがより多くのプレッシャー(ストレス)を受けるか、すぐに分かりますね?メーカー営業と比較した場合、取り扱い商品が多くて顧客数の多い商社マンのほうが、圧倒的に激務になります。

これは営業に限らず管理部門も同じ。客の数と商品の数に比例して仕事量が増えます。

商社マンが激務になる理由⑤海外転勤・海外出張おおし

これは人によっては楽しめますし、商社に限らずメーカーも同じですけど…

総合商社、専門商社、メーカーは国内に留まっていても仕方ない時代に突入しています。したがって、かなりの頻度で海外出張にでなければなりません(私の場合は月の半分海外ホテル住まいという生活パターンでした)。

それだけならまだしも、海外出張先では客や現地の海外駐在員が気を利かせてくれて毎日、飲み会を開いてくれます。←正直、移動で疲れてるから何も食いたくないし、ありがた迷惑以外の何者でもないのだけど…※CAと海外出張先で合コンとかもあるので、楽しいときもあります。

そして海外駐在員だと逆の立場になるので、関係者が自分の国に出張にくると、確実に飲み会をセッティングしなければなりません(苦笑)。

そうこうしていると、月100時間の残業なんて軽く超えてしまいます…

参考 → 残業100時間越えで過労死は情けない…長谷川教授に言われて実際やってみた結果ww

番外編①激務じゃない商社マンの特徴

でも、もちろんヒトと入る会社によって激務かそうでないかは決まってしまいます。

私が見てきた激務じゃない商社マンには、以下の特徴がありますね。

  • 最低限の仕事しかしない
  • レスポンスが遅い、忘れられていることすらある
  • 出世意欲がない
  • 接待をしない
  • 数名~100名程度。規模の小さい中小専門商社
  • 顧客を頻繁に訪問しない
  • 新しい商品を売り込まない

このようなヒトが商社マンをしている限り遅かれ早かれ顧客やサプライヤーからクビ宣告を受けるでしょうがね…一応まとめておきました。

番外編②激務じゃない商社もある!!

激務度の考え方は結局、化学メーカーの分析と同じく「川上産業=比較的激務じゃない」「川下産業=激務」と考えてよいでしょう。

また、メーカー系専門商社(メーカーの商社部門)と独立系専門商社(オーナー商社)を比較すると、独立系商社のほうが激務になります。

川上産業=他と比べると激務じゃない

たとえば私の勤める化学メーカーで起用している専門商社は「長瀬産業」「稲畑産業」といった化学系の専門商社がありますが、彼らは川上産業なので比較的、専門商社の中でも激務じゃない分野に位置づけされます。※それでも長期病欠者が頻繁に出てますが…

ちなみに化学系専門商社が激務になりにくい理由は、化学メーカー営業マンが楽な理由とよく似ています。

川下産業=激務

一方で川下産業に位置するアパレル系の専門商社「東レインターナショナル」といった会社は、化学系専門商社よりは間違いなく激務です。なぜ川下産業が激務かというと、主に2つの理由があります。

  1. 客の要求がどんどん具体的でシビアになってくる
  2. 取引先が多くなる

語り出すとキリがないので止めておきますが、“川上ラク・川下ゲキム”の法則です。※勝手に作りました。

メーカー系専門商社=激務じゃない、独立系専門商社=激務

メーカー系の専門商社、たとえばJFE商事などは同じ業界の独立系専門商社、たとえば阪和興業と比べて激務じゃないです。もちろん、メーカー系の専門商社は給料もメーカーに近いため、当然と言えば当然ですね。

メーカー系が激務じゃない理由は、主に3つあります。

  1. 売る商品があらかじめ用意されている
    ▼メーカー系商社のミッションは決まっています。「バックにいるメーカーの商品を売ること」。メーカー系商社マンは最初から売るモノを与えられていて、あとはお客さんを如何に見つけるかというだけ。そう難しい仕事ではありません。一方、独立系の商社マンは新たなビジネスを初めるとき「売るモノ・お客さん」の両方を探す必要があり、とても大変。
  2. 新しいことをやる必要がない
    ▼メーカー系商社はバックにいるメーカーの便利屋。仕事はメーカーやお客さんから自動的に降ってきます。従って特に新しいことに手を出す必要がなく、あちこちから降ってくる宿題を終わらせるために仕事している感じ。
  3. ビジネスの安定感が抜群
    ▼①②のことよりビジネスは安定しています。業績が赤字になったとしても次の年にメーカーが補填してくれるので大丈夫。加えてあなたがやる気のない仕事をしていても商売を失いません。独立系よりも年収は低い傾向にありますが、給料・生活はとても安定しています。

参考 → 【メーカー系商社の強みと弱み】営業マンを見ていて思うことまとめ

番外編③商社業界も“長時間労働”から脱却しつつある

電通の過労死事件後、ありとあらゆる業界で残業時間の規制が厳しくなりました。だけど残業時間の規制と言ったって、仕事量は以前と変わっていない訳で…

“会社では残業できないから、家でサービス残業しなければいけない…逆にブラック企業化している”

“残業時間が減った分、年収も半減した(広告代理店)”

といったサラリーマンの“嘆き”が多く聞こえてきます。今は過渡期なので、ブラック企業化する会社も見かけますが、将来的には長時間労働のなくなる日が近いかもしれません。

参考 → 専門商社の営業マンは昔ほど激務じゃない?2016年最新の仕事状況

まとめ

私の付き合いのある某有名専門商社では担当者が突然代わることがあります。

理由を聞いたらうつ病や精神的な病で休養中との事。こういうことが、たまにではなく結構な頻度で起こります。

商社に入社するような人は体育会系で鍛えられていたりタフな方が多いのですが、それでも病欠するって一体どれだけ激務なの?

まぁ商社マンは年収が高いのですから激務であっても仕方がないのでしょうが…

結論:年収ランキングの上位に位置する商社では、人間らしい生活を諦めたほうが良いでしょうね。

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