営業職の転職・就職におすすめ!業界ランキングTOP15

  • ノルマが大変…
  • 激務ブラックで離職率も高い…
  • 売れるまで帰れない…
  • バリバリ体育会系で上司にツメられる…

このようなネガティブなイメージが定着している営業職。たしかに銀行や不動産・証券会社など一部の業界において営業職はイメージどおりの激務ブラックな仕事です。

でも実際にはすべての営業職が悪いという訳じゃなく。

  • 激務じゃなく、なおかつ給料も高く、しかもノルマも厳しくない。

こんな素晴らしい営業職も世の中にはあふれています。

そこで今日は。

営業職として就職・転職するのにオススメな業界をランキング形式で紹介します。就活・転職のご参考にどうぞ。また独断と偏見をふくみますので悪しからず。

営業職をえらぶ上で重要なポイント

おすすめの営業職ランキングを作成する上で重要なポイントを簡単に述べておきます。

簡単にいうと営業マンが必要ないほど製品サービスが強ければ、どの企業も激務じゃなくなります。

1.誰に売るか?

おすすめ営業職の選定基準その1.

  • いったい誰に売るのか?顧客は誰なのか?

営業になって商談する相手がどんな業界で、どんなヒトになるのかを考えることは仕事をおおきく左右することになります。

たとえば、

食品メーカーの営業であれば顧客は誰かというと…コンビニやスーパー、飲食店がメインになりますね。もちろん食品メーカーのつくったスナック菓子やカップ麺を買うのはあなたのハズ。でも、ほとんどの場合スーパーやコンビニがあなたに売っているのであって、食品メーカーが直接消費者に売るわけではありません。

また化学メーカーの営業であれば顧客は誰かというと…その原料をつかう企業(違うメーカー)ということになりますね。

で。

一般的に顧客が消費者に近づけば近づくほどあまりオススメできない営業職になっていきます。こう語る理由はザックリ以下のとおり。

  1. 消費者に近づけば近づくほど顧客の数は多くなる(=仕事量が増える)
  2. 顧客の数が増えれば増えるほど、それぞれの要求も増える
  3. 消費者は土日祝も動いているから休みが不定期になりがち(=ワークライフバランス悪)

ようは面倒な客をかかえればかかえるほど、営業職はツライものになりますのでご注意を。

以上をまとめると。

営業職でおすすめの業界はこんな感じのイメージになります。いずれも産業の上流に位置する業界になります。

  1. 電力業界の営業職(営業職の相手はデパートや工場など大口ユーザーがほとんど。個人向けは売上が保証されているから営業しない)
  2. ガス業界の営業職(営業職の相手は不動産ディベロッパーなどの建設会社や、工場やデパートなど大口ユーザーがほとんど)
  3. 化学業界の営業職(企業相手の営業がほとんど)
  4. 電子部品業界の営業職(企業相手の営業がほとんど)
  5. 自動車部品業界の営業職(企業相手の営業がほとんど)
  6. 石油業界の営業職(営業の相手がガソリンスタンド、代理店、あるいは化学メーカー)
  7. 損保業界の営業職(相手は特約店や自動車販売店がほとんど)

逆にいまいちオススメできない業界は末端消費者にちかい営業職になります。たとえば、アパレル、小売、生命保険、銀行、カードローン、マンション、家、車などの営業職ですね。

※ ただし上流にいけばいくほど仕事のやりがいも無くなっていきますので、その辺は十分ご理解ください。

2.何を売るか?

おすすめ営業職の選定基準その2.

  • 営業職となっていったい何を売るのか?

も重要なポイントになります。

営業になってあつかうアイテムがどんなモノやサービスになるのかを考えることは仕事をおおきく左右することになります。

じゃあどんな製品やサービスの営業がまったりホワイトなのかというと…

  1. 製品やサービスがシンプル、複雑じゃない
    例)シンプル=石油・原材料>>電子部品>>自動車部品>>>複雑=自動車・精密機械・形のないサービス・IT
  2. その業界で知名度・ブランドバリューのある、大手企業
    例)調味料=味の素、ポテチ=カルビー、ガソリン=JX、電気、ガス、タバコ=JT、その他いろいろ

こんな感じで考えていくと良いでしょう。

なぜ上記が重要な選定基準になるかというと理由はザックリ、

  1. 複雑な商品ほどトラブルが多い、顧客の要求も高い、業界が移りかわりやすく安定度にかける。シンプルな商品はその逆。おすすめ:シンプルな商品の営業職>>>>>>イマイチ:複雑な商品の営業職
  2. ブランドバリューが低いほど、営業が頑張らないといけない。逆は営業力をあまり必要としない。

=====

以上。

前置きが長くなりましたが①誰に?②何を?売るのかを考えることで、たいていの営業職のキツさはイメージできます。

それでは営業職おすすめランキングを紹介していきます。

No.1 電力業界の営業職

【営業職限定】転職・就職におすすめの業界ランキング

  • なんと言ってもNO.1は電力会社の営業職でしょう。

営業職のなかでもダントツにオススメです。そもそも電力会社は電気を安定に供給することが最重要事項であり、売上をふやす必要のない企業なのですよね。

さらに寡占市場でプレイヤーが限られるので「営業職」ってそもそも必要ないのですよね。

さらにさらに、どれだけコストが掛かっても電気代を上げれば良いだけで、利益も劇的に増えたり減ったりもしません。

  • 楽勝度 ★★★★★
  • 給料  ★★★★☆
  • やりがい★☆☆☆☆

※ ★の数が多いほど良い仕事であることを表します。

おすすめの理由

  1. 製品がスーパーシンプルで問題はほとんど発生しない
  2. ノルマはあってないようなもの
  3. 営業先は大口ユーザー(おもに法人)のみだから楽
  4. しかもほとんどルート営業だからストレスも無い
  5. 新規に顧客を開拓する必要なし
  6. しかも高給。大手なら40-42歳年収1000万円が見える。

こんな素晴らしい営業職は世界中さがしてもほとんどありません。

個人むけのオール電化営業とか、飛び込み営業しなきゃいけないから激務じゃないの?

ということをよく聞かれますが電力会社の営業職はそんなくだらない仕事はしません。キツイ個人むけの営業はすべて子会社か別会社に外注しています。そもそも電気のサプライヤーなんて限られるわけですから、待ってれば向こうから客はやってくるのです。

  • じゃあ電力会社の営業っていったい何してるのかというと、商店街やデパート、工場などの大口ユーザーに料金プランなどを提案するだけです。

電力自由化によって多少はライバルが増えるでしょうが、そうは言っても明日から売上が半減するとかは全くなく、たいして変わっていません。

ハッキリ言って楽勝すぎて働くモチベーションを失ってしまうことでしょう。仕事にやりがいを求めるのでしたら全くおすすめしません。そうでなければ電力会社の営業ほど最高な仕事はほかにありません。

電力会社ならではのデメリットもある

ただデメリットをあげるとしたら…

  1. 転勤あり、かつ転勤先がド田舎の営業所になるリスクあり(関西電力なら和歌山とか)
  2. 競争倍率めちゃくちゃ高いし、学歴必須
  3. 中途採用がほぼ無い
  4. 停電などのトラブルが起きると激務になる(ほとんど発生しないけど…)
  5. 社内の付き合いがメンドくさい(これは断れば良い)

などがあります。とくに電力会社はローテーションがしっかりしていて、基本3年おきに担当なり部署変更があります。そのたびにド田舎への転勤におびえながら過ごさなければいけません。※民間企業は営業職といえば主要都市に拠点をかまえることがほとんど。

営業職の仕事内容

電力会社・営業職の仕事内容がイメージできない、というあなたのために。仕事内容で良い感じのサンプルを見つけたので引用しておきます。九州電力・採用ホームページからです。

私は営業部門に所属し、工場や商業施設などの法人のお客さまへ営業活動を行っています。訪問先では設備担当の方など電気に詳しい方とお話しさせていただくことも多く、未熟な私で大丈夫かなと不安を抱くこともありますが、「お客さまが今求めていることは何か」を常に考えながら、省エネ・料金プランなどのご提案をすることを心がけています。

日々の営業活動の中で、お客さまから直接感謝の言葉をいただけることは、やはり嬉しいですしやりがいを感じる瞬間です。以前、お客さまから「井上さんの担当領域ではないけれど教えて欲しいことがある」とご連絡をいただきましたが、担当が異なることをご承知のうえで九州電力の窓口として頼りにしていただいたこと、また、その際の対応に感謝していただいた際には喜びを感じました。その経験から、電気のことならどんなことも答えられるようになりたい!という思いで、資格取得をはじめ日々の業務へ励んでいます。

今後はどんなご要望に対しても様々な提案ができる「電気のコンシェルジュ」になることを目標に、いつまでも学ぶ姿勢を忘れず、仕事を通してこれまで関わってくださった方々に感謝の気持ちを返していきたいと思っています。

【出所】九州電力採用ホームページ

営業といっても、この程度の仕事しかしないのですよね…彼女が資格の勉強に走る気持ちもわかります。

電力業界の代表的な企業

東京電力、中部電力、関西電力、東北電力、中国電力、九州電力、北海道電力、沖縄電力、北陸電力、その他

No.2 石油業界の営業職

【営業職限定】転職・就職におすすめの業界ランキング

  • つづいてNO.2は石油業界の営業職でしょう。

栄えあるオススメ第2位は石油業界の営業職。製品がいたってシンプルな石油関連ということがおおきく寄与しランクイン。

ただし彼らのメインの商品であるガソリンは需要減がいちじるしく、将来性に不安がのこるのはリスクとして抑えておきましょう。

今後20年とかそういうスパンの話なので足元はあまり問題にはなりませんけど…。

おすすめの理由

おすすめした理由は以下のとおり。

  1. 製品がそれなりにシンプルで、問題が少ない。
  2. メインの営業先はガソリンスタンド。化学品をあつかうなら化学素材メーカー。客先レベルはいたってホワイト。
  3. ほとんどルート営業だからそんなにストレスも無い。
  4. しかも高給。大手なら35歳年収1000万円も射程内。

デメリットは「業界自体の将来性」

いっぽうで、デメリットというか不安になるのは「将来性が無い」という点。トレンドとして、ガソリンを消費しないような方向にシフトしてきているため需要は減っていくばかり。

大手なら生き残りますが、そうでなければ業界再編の波に飲まれて確実に消滅しますね。

営業職の仕事内容

石油会社・営業職の仕事内容がイメージできない、というあなたのために。仕事内容で良い感じのサンプルを見つけたので引用しておきます。出光興産・採用ホームページからです。

私は現在、九州で販売店担当をしています。オフィスは福岡市内ですが、佐賀県、長崎県という広い地域に渡り、10店の特約販売店とおつきあいがあります。もっとも遠いのは五島列島の宇久島にある販売店です。

私たち販売店担当者の主な役割は、販売店が運営するサービスステーション(SS)の状況把握に努め、販売店の経営に役立つ提案をおこなうこと。

燃料油販売をはじめ、油外販売(洗車やバッテリーなどのカーケア製品)をサポートしていきます。独りよがりではいけません。つねに販売店主の立場を考えながら、どのようにすればより良い結果につながるかを見きわめ、先方の経営スタイルに合わせて提案していくのがポイントです。

7:45 出社後、業界新聞などでマーケット情報確認。

8:50 朝礼、一日のスケジュールを支店内で共有。

9:00 メールチェック。

10:00 定例会議。販売店の状況を上司に報告・連絡・相談。

12:00 支店のメンバーと昼食。

13:00 担当の販売店へ出向き、経営改善の提案。

16:30 オフィスに戻って事務処理。

18:00 業務を終え、帰宅。

【出所】出光興産 採用ホームページ

まぁほとんど大した仕事をしていませんね…。ザ・ルート営業の仕事内容です。

※ 上記はガソリンおよび周辺製品の営業職です。化学品の営業担当となれば化学メーカー営業のような仕事になります。

石油業界の代表的な企業

JX TG、出光興産、コスモエネルギー、昭和シェル石油、富士石油、日本コークス工業

石油業界の営業職スコア

そんなこんなでスコアリングします。

  • 楽勝度 ★★★☆☆
  • 給料  ★★★★☆
  • やりがい★★☆☆☆

※ ★の数が多いほど良い仕事であることを表します。

No.3 ガス業界の営業職

【営業職限定】転職・就職におすすめの業界ランキング

  • つづいてNO.3は石油業界の営業職でしょう。

栄えある第3位はガス業界の営業職。電力会社ほどではないにしろ、寡占市場でプレイヤーが限られるので「営業職」が必要なのかすらも怪しい。

ガス・電力自由化の流れの中でより競争が激しくなってきいるのでしょうけど…逆にいうと、自由化の波にのってビジネスを拡大するチャンスにもなっている訳で。

「電力とガス業界は自由化されたからもうダメだぁ」みたいなことを言うヒトも中にはいますが、いちがいに悪い方向に行くとは考えにくいですね。

根拠は通信業界。

国営だったNTTグループが民営化されてから30年以上経ち、業界の自由化もそれなりに進みましたが、彼らは無くなるどころか成長しています。経営者がポンコツでなければ、このように成長し続けることもできるわけです。もちろん単純比較はできませんけど。

そんなこんなでスコアリングします。

  • 楽勝度 ★★★★★
  • 給料  ★★★☆☆
  • やりがい★☆☆☆☆

※ ★の数が多いほど良い仕事であることを表します。

おすすめの理由

  1. 製品が奇跡的なほどシンプル
  2. ノルマはあってないようなもの。
  3. 営業先は大口ユーザー(おもに法人)および建設会社だから問題ない。
  4. ほとんどルート営業だからストレスも無い。
  5. ヤル気があれば新規に顧客を開拓してもいいけど、その必要性はあまり無い。
  6. しかも高給。大手なら40-42歳年収1000万円も見える。

こんな素晴らしい営業職は世界中さがしてもほとんどありません。

ガスを買ってもらうために個人宅を訪問営業したり、飛び込み営業しなきゃいけないから激務じゃないの?

ということをよく聞かれますが、ガス会社の営業職はそんなくだらない仕事はしません。そもそもオール電化の家をリフォームしてガスに変えるのは、お金もかかるしあまり一般的じゃ有りません。逆にガスコンロの家をオール電化にする、なんてリフォームも一般的じゃありません。

家なりマンションのスペックを決めるとき、すでにガスにするか、オール電化にするかは決まります。つまりこれはガス会社ではなく建築屋の仕事なのですよね。

じゃあガス会社の営業っていったい何してるのかというと、

  1. 商店街やホテル・デパート・病院・工場などの大口ユーザーに何かしら提案する。
  2. 建設会社(ディベロッパーやハウスメーカー・ゼネコン)に営業する。

こんな仕事がメインになります。決して個人を相手に営業したりしません。

ガス会社ならではのデメリットもある

ただデメリットをあげるとしたら…

  1. 転勤あり、かつ転勤先がド田舎の営業所になるリスクあり(東京ガスなら茨城とか)
  2. 競争倍率はそれなりに高い
  3. 中途採用がほぼ無い
  4. 天災によるトラブルが起きると激務になる(ほとんど発生しないけど…)
  5. 客先がゼネコンやディベロッパーになると多少メンドくさい

などがあります。ガス会社はローテーションがしっかりしていて、基本3年おきに担当なり部署変更があります。そのたびにド田舎への転勤におびえながら過ごさなければいけません。

営業職の仕事内容

ガス会社・営業職の仕事内容がイメージできない、というあなたのために。仕事内容で良い感じのサンプルを見つけたので引用しておきます。東京ガス・採用ホームページからです。

東京ガスは、エネルギー企業として、巨大プロジェクトやシンボリックな建造物などを扱うことが多い会社です。営業先は、都市形成の一翼を担う大手ゼネコンなど。ガスをメインとしたエネルギーソリューション営業を行うことは、都市エネルギーの形成およびその安定性に寄与できていると感じています。

私はもともと、営業職に就きたいと思っていました。営業は、相手が何を求めて、何を考えているかを知ることが大切です。そして、関係各者の要望を取りまとめる調整力が求められます。エンドユーザーのご満足を大前提に、サブユーザーが納得でき、かつ東京ガスの要望を通せるよう調整するところに、営業の醍醐味を感じています。

【出所】東京ガス採用ホームページ

営業といっても、この程度の仕事しかしないのですよね…工事する側と、工事を受注する側にくっついて色々とガスをつかった提案をするだけの仕事なのです。あまり建設的な仕事とはいえないですね…言葉わるいですが…。

※ 東京ガスの営業は、ガスを使用する建物のカテゴリーによって、「家庭用分野」「産業用分野」「業務用分野」の3つの分野に大きく分かれています。この引用は「業務用分野」の営業マンで、部門ごとに客の顔ぶれは違います。

ガス業界の代表的な企業

東京ガス、大阪ガス、東邦ガス、西部ガス、静岡ガス、北海道ガス、京葉ガス、広島ガスなど

No.4 化学素材メーカー業界の営業職

【営業職限定】転職・就職におすすめの業界ランキング

  • つづいてNO.4はメーカーの中でもとくに、化学素材系の営業職。

このブログでもたびたび登場する化学素材メーカーの営業職。十分にオススメできます。

ただし化学素材メーカーといってもその幅はひろく。メーカーの中にもガラスとかプラスチックとかセメント、ゴム、金属、鉄鋼、自動車材料、塗料、接着剤、半導体材料など色々あります。

なかにはちょっと嫌だなぁとおもう企業や業界もたくさんあります。長くなるので気になった企業があれば「①誰に売るのか?」「②何を売るのか?」という観点で企業ごとにみていってくださいね。

ここでは一般的な話にとどめておきます。

おすすめの理由

おすすめした理由は以下のとおり。

  1. 製品が産業の上流に位置するため、基本的にシンプル。
  2. メインの営業先は化学素材をつかう企業であり、BtoBだからまぁ大した仕事じゃない。
  3. ほとんどルート営業だからそんなにストレスも無い(ただしめんどくさい企業を相手にする場合は疲れる…)。
  4. ノルマはあるが、自分の頑張りではどうにもならずユーザーの都合によって達成するかどうか決まってしまうので、基本的にまったく厳しくない。上司によるけど…
  5. 営業は商社まかせの場合も多いので、担当するアイテムによっては営業らしいことを全くしないかも…
  6. それなりに高給。大手なら35-45歳年収1000万円も射程内。

デメリットは「やりがい無い」

いっぽうで、デメリットは「やりがいが無い」という点。化学素材は目に見える消費財とかと違い、まったくつかわれている実感がもてない商品です。

たとえばiPhoneの中にも化学素材はたくさん使われています。むしろ化学メーカーの提供する素材が無ければiPhoneは成り立ちません。

が、iPhoneという革新的な商品を生み出したわけじゃないので「なんだかなぁ…」と感じてしまいますね。

世の中にインパクトを残すような仕事でもないため、やりがいというか、モチベーションを保って仕事をすることが非常に難しいです。

営業職の仕事内容

化学素材メーカー・営業職の仕事内容がイメージできない、というあなたのために。仕事内容で良い感じのサンプルを見つけたので引用しておきます。東ソー・採用ホームページからです。

クロロプレンゴムとCSMの国内営業に従事しています。合成ゴムは自動車部品などをはじめとして多くの用途があり、世の中で幅広く使用されています。

私たち営業は、お客様の購買部門あるいは技術部門を訪問しながら「既存の自社製品をより良くしたい」「自社製品のこの部分に問題がある」「こんな新たな特性がほしい」という意見を伺い、それを実現するために社内の研究部門や製造部門とともに、新しいグレードの提案をしていきます。

必要に応じて技術者とともに動き、いかにお客様の要望を正確に捉え、速やかに具現化するかが肝になります。

また、営業はビジネスの舵取り役なので、この役割の遂行を通じてお客様から、いかに信頼を得るかが、安定的な取引継続の鍵を握ります。

【出所】東ソー 採用ホームページ

まぁ、この仕事内容から分かるように世間一般的なイメージの営業職ではありません。ザ・ルート営業とはこの事です。

化学素材業界の代表的な企業

三菱ケミカル(三菱化学、三菱レイヨン、田辺三菱製薬)、住友化学、三井化学、旭化成、花王、東レ、帝人、旭硝子、ブリヂストン、住友ゴム、横浜ゴム、太平洋セメント、日本板硝子、TOTO、日本ガイシ、日本特殊陶業、住友金属鉱山、三菱マテリアル、信越化学、積水化学、日東電工、東ソー、DIC、昭和電工、エアウォーター、宇部興産、日立化成、大陽日酸、三菱ガス化学、日本ペイント、カネカ、クラレ、ダイセル、JSR、ライオン、関西ペイントなどいろいろ

化学素材業界の営業職スコア

そんなこんなでスコアリングします。

  • 楽勝度 ★★★☆☆
  • 給料  ★★★☆☆
  • やりがい★★☆☆☆

※ ★の数が多いほど良い仕事であることを表します。

No.5 旧財閥系・倉庫会社の営業職

【営業職限定】転職・就職におすすめの業界ランキング

  • つづいてNO.5は旧財閥系・倉庫会社の営業職。

誰も知らないかもしれませんが、倉庫会社の営業職は意外とオススメです。ただし「旧財閥系」という条件付きですが…

なぜなら、

  1. 彼らは、もはや倉庫会社とは名ばかりで、土地を転がしてお金をかせぐ素晴らしいビジネスを持っているから。
  2. また本業の倉庫および物流も客を開拓する必要はあまりなく、ただ待ってるだけで旧財閥グループの仕事が降ってくるから。

商品は超絶シンプルに「土地」、あるいは土地を活かした倉庫サービス、物流など。顧客はいろいろ。

旧財閥系の倉庫会社は都市部の沿岸に土地を抑えていて、今の湾岸再開発ブームのながれに乗って土地を活かしたビジネスが今や収益源になってます。証拠に三菱倉庫などの決算書を見てみると、倉庫業よりもむしろ不動産業の利益がおおくなっていますね。

たとえば、

もともと二束三文で買った倉庫用の土地を高値で売っぱらってアウトレットモールにしたり、タワマンにしたり…

なんなら土地は売らず、オフィスビルなどを建てて貸すだけで安定した収益を得ることもできます。

そんなこんなで旧財閥系の倉庫会社は営業職といっても、持っている土地からどうやって収益を上げるかを考えることがメインの仕事。倉庫を運営したりするのは彼らのビジネスの一部でしかないのですよね。

おすすめの理由

おすすめした理由は以下のとおり。

  1. サービス内容がシンプル。
  2. メインの営業先は①不動産業なら賃貸業者、②倉庫・物流業なら旧財閥系ネットワークのある会社、あとは基本的にメーカーなど法人相手。
  3. ほとんどルート営業だからそんなにストレスも無い(ただしめんどくさい企業を相手にする場合は疲れる…)。
  4. ノルマはあるが、自分の頑張りではどうにもならずユーザーの景気によって達成するかどうか決まってしまうので、基本的にまったく厳しくない。上司によるけど…
  5. それなりに高給。大手なら40-45歳年収1000万円も射程内。

また地味な業界なので就活生や転職者にあまり知られてなく、高学歴でさえあればそれなりに入りやすいかもしれません。

デメリットは「物流会社なので突発トラブル多し」

デメリットを2つ。

  1. 何だかんだ言って物流会社なので、急ぎの案件とか出荷トラブルで激務になる。
  2. やりがい無い。

いい加減こればっかりか、という感じですけど…

倉庫業界は目に見える消費財なりサービスと違い、我々のまったく目に見えない部分で動いている業界です。

よく言えば「縁の下の力もち」(笑ww)

世の中にインパクトを残すような仕事でもないため、やりがいというか、モチベーションを保って仕事をすることが非常に難しいです。

営業職の仕事内容

商品は「土地」、その土地からどうやって収益を上げるかを考えるのが仕事です。倉庫はそのひとつの手法にすぎません。

倉庫会社営業職の仕事内容がイメージできない、というあなたのために。仕事内容で良い感じのサンプルを見つけたので引用しておきます。三菱倉庫・採用ホームページからです。

①倉庫事業・営業職医薬品の中でも特に繊細な取り扱いが必要な治験薬(医薬品として承認される前の段階の薬)を担当しています。倉庫における保管・温度管理業務や、製薬工場から到着する治験薬を倉庫に入庫し、臨床試験を行う医療機関へ出庫・納品するまでの一連の配送手配業務を、お客様のご要望に迅速に応えながら進めています。②不動産事業・営業(?)

当社最大の旗艦ビルである「東京ダイヤビルディング」の施設や設備全般の管理・企画・運営を担当しています。建物や設備のメンテナンスはもちろんのこと、テナントの皆様のご意見も頂きながら、どうすればテナントの皆様に快適に過ごしてもらえるかを日々考え、それらを具現化するために、ビルの工事を担当する社内の工務部門やビルの管理会社等と協力しながら、より良いビルを作り上げていく仕事です。

【出所】三菱倉庫 採用ホームページ

まぁ、この仕事内容から分かるように世間一般的なイメージの営業職ではありません。

旧財閥系・倉庫会社の代表的な企業

三菱倉庫、三井倉庫、住友倉庫、渋沢倉庫(旧:渋沢財閥)、安田倉庫(旧:安田財閥)

スコア

そんなこんなでスコアリングします。

  • 楽勝度 ★★★☆☆
  • 給料  ★★★☆☆
  • やりがい★★☆☆☆

※ ★の数が多いほど良い仕事であることを表します。

No.6|電子部品業界の営業職

あとは比較的ワークライフバランスに優れるのが「電子部品業界の営業職」。十分にオススメできます。

営業先は、

  1. パナソニックやシャープ・サムソンなどの末端ユーザー。
  2. 台湾や中国にある下請け企業。
  3. 電子部品・自動車部品メーカー。

みたいな感じで担当するアイテムによっていろいろあり。とにかく最終製品や中間製品をつくるメーカー相手のビジネスになります。

ということでユーザーは法人。

また電子部品は一度ユーザーの設計図にさえ入ってしまえば、あとは価格だけで商売が決まるので非常にラクです。商品自体は複雑ですが営業として必要なことがわかりやすくてシンプルですね。

たとえば自動車むけであれば…「この部品はxx社製の●●」というようにまずスペックと会社が決まり、あとはその部品が採用となった自動車が売れるのを待つだけという仕事。

スマホや家電むけも同じようなことですが、自動車よりは汎用技術なのでライバル企業との価格競争だけになるかと。

ようはこのような最終製品の設計図にはいるように頑張って営業すればいいだけ。技術は大変でしょうけど営業はそんなに大した仕事をしません。

デメリットは中国・韓国勢に技術コピーされるリスク。

【企業例】村田製作所、京セラ、TDK、ローム、太陽誘電など。

No.7|食品メーカーの営業職 ※ブランド力のある企業に限る

営業先はスーパーやコンビニなので法人なりオーナーが顧客になる。

創業から30年、50年、あるいは100年と言った老舗企業がおおく、家族的な企業のおおい古き良き業界。中小企業でもホワイト企業がみつかる可能性は高い。

商品はブランド力があれば必ず置いてくれるので営業は売場改善やキャンペーン提案くらいしか仕事がない。なお商品がシンプルであればあるほど、ブランド力が強ければ強いほど営業職としてはラクになる。

ただし食品メーカーの営業所は全国に散らばっていて、転勤でどこにいくか読めないことが最大のデメリット。また古い業界であるため若者は慣れるまで大変かもしれない。

【企業例】味の素、キッコーマン、味の素、明治、カルビー、日清製粉、キューピー、伊藤ハム、日本ハム、森永乳業、ヤクルト、プリマハム、カゴメなど

なお食品業界でも商社はオススメしません。

No.8|飲料業界の営業職

食品メーカーと重複するため省略。

ただしビールメーカーは体育会系で飲み会おおいのでご注意を。というより営業職はそもそも体育会系部活出身がおおく、スマートに営業しているイメージはない。

飲料業界はサントリーやキリンなど身近な企業がおおく、企業名だけ聞くと華やかなイメージだが、実際には非常に泥くさい昔ながらの営業をすることになる。

【企業例】キリン、アサヒ、サントリー、サッポロ、コカコーラなど

No.9-No.14|その他 BtoBの営業職

【営業職限定】転職・就職におすすめの業界ランキング

そろそろ疲れてきたのでテキトーになります。

あとはBtoB(法人が顧客)の営業職。相手が法人になるので、個人相手に営業するよりは断然ラクでワークライフバランスにも優れます。

企業を相手にしていると土日祝や大型連休はたいてい休みになりますし、最低限の生活は保証されています。ブラック企業もなかにはありますが、個人むけに比べてまだマシな営業職ということができますね。

おすすめ順に並べていきますね。

  • No.9|WEB広告業界
    ※ただし営業ノルマを達成してないと残業多くなる
    例)Google、ファンコミュニケーションズ、バリューコマースほか
  • No.10|自動車部品メーカー業界
    例)デンソー、アイシン精機、NOK、日産車体、豊田合成など
  • No.11|完成車・バイク・重機トラック業界 ※ディーラー除く
    例)トヨタ、ホンダ、日産、スバル、スズキ、コマツ、クボタ、
  • No.12|重工業
    例)三菱重工業、川崎重工、IHI、住友重機械工業、荏原製作所など
  • No.13|大手損保会社
    例)東京海上、損保ジャパン日本興亜
  • No.14|電機・精密機械メーカー (BtoB主体)
    例)ニコン、ブラザー工業、リコー、日立、キャノン、NEC、富士通、東芝、シャープ、ダイキン、カシオ、オムロン、三菱電機、富士電機

※完成品の会社もありますが、本体企業の営業職は自ら消費者に販売することはせず、販売はすべて子会社か代理店に丸投げです。そういった意味でBtoB営業に近いためランキングに入れました。

No.15|昔のブラック業界も改善している

あとは…就職・転職者にとって嬉しいニュースとして。

  • 近年の働き方改革によってどんな業界であれ、ワークライフバランスは改善しています。

たとえばキツイ業界として名高い不動産会社・IT営業・コンサル・商社など。

残業はどんどん減っていく傾向。ただし業務自体は減らないので、今はどこかで手を抜いて何とかしている感じが強いですね…

今後はもっと改善していくことに期待します。

また営業職にとって重要なことは業績をあげること。ようはノルマをクリアすること。

ノルマさえクリアできる自信があれば、どんなブラック業界で働いてもまったく問題ありません。数字さえあげていればサボっても、休んでも、なんなら会社に行かなくても許される、それが営業職です。

わたしのランキングに惑わされずぜひチャレンジしてみてくださいね。

ランキングまとめ表

楽勝度 給料 やりがい
1.電力業界 ★★★★★ ★★★★☆ ★☆☆☆☆
2.石油業界 ★★★★☆ ★★★★☆ ★☆☆☆☆
3.ガス業界 ★★★☆☆ ★☆☆☆☆
4.化学素材業界 ★★★☆☆ ★★★☆☆ ★★☆☆☆
5.旧財閥倉庫 ★☆☆☆☆
6.電子部品業界 ★★☆☆☆
7.食品メーカー ★★★☆☆
8.飲料メーカー ★★★☆☆
9.WEB広告 ★★☆☆☆
10.自動車部品 ★★☆☆☆ ★★★☆☆ ★★☆☆☆
11.車バイク/重機 ★★★☆☆ ★★★☆☆
12.重工業 ★★★☆☆ ★★☆☆☆
13.大手損保 ★★★★☆ ★☆☆☆☆
14.電機/精密機器 ★★★☆☆ ★★☆☆☆

※ 給料は企業によってピンキリです。

営業職のおすすめ業界をランキングしてはみたものの…

結局は上司によるところが多く何とも言えません。

化学メーカー営業のわたしもパワハラ上司のときには残業100時間なんていう時もありました…今こんな上司がいたらソッコーで「厳重注意」されるのでしょうけどね。

おすすめ業界の求人を探す

上記はあくまでも私の独断と偏見で作ったランキングです。

私はすべての業界を知っているわけではなく、いろいろと漏れがあるかもしれません。

そこで。

営業職におすすめの業界を探すのでしたら、プロのキャリアアドバイザーに聞いてみるのが一番です。彼らは何百何千という転職者をみてきたので、キャリアのことなら誰よりもくわしいです。

もちろん私の知らないようなこともよく知っています。企業の情報にも精通しています。

ということで。

いろいろなWEBサイトで情報を集めるよりも。プロのキャリアコンサルに「営業職におすすめの求人ってないですか?」と相談するほうが効率的で手っ取り早いですね。

冗談じゃなくって、こんな無茶な要望もかなえてくれるのが転職エージェントです。

以下、いずれも無料ですので、ぜひご利用ください。

  • 求人数No.1 相談するならまずココ!
    →【リクルートエージェント

    転職エージェント業界最大手。エージェントの対応、非公開求人の豊富さ、実績、信頼性、どれを取ってもすばらしい最もオススメの転職エージェント。→ 公式サイトへ
  • 業界No.2 求人情報は常時10万件超!
    →【DODA

    転職エージェント業界No.2。リクルートエージェントが気に入らなければこっち→ 公式サイトへ
  • 業界No.3 親切な対応!
    →【パソナキャリア
    とくに女性の転職支援に定評があり、丁寧かつ手厚いサポートを売りにしている。大手2つにはないきめ細やかな対応に期待。→ 公式サイトへ
  • 女性のキャリア相談ならココ!
    女の転職@type
    キャリアについて何かと悩みがちな女性にオススメの転職エージェント、対応の丁寧さがセールスポイント→ 公式サイトへ
  • 20代のキャリア相談にオススメ!
    →【マイナビジョブ20’s
    20代の転職に特化したエージェントとしては最大クラス。人材大手マイナビ運営なのも安心できるポイント!→ 公式サイトへ
  • 未経験の業界にチャレンジしたい!
    →【ワークポート

    未経験の転職につよいエージェントNo.1。IT営業から業種や職種を変えたいなら登録しておいて損はない→ 公式サイトへ
  • IT人材のキャリア相談にオススメ
    →【マイナビエージェント×IT

    IT業界出身者がアドバイザーになるので話がスムーズ→ 公式サイトへ
  • ハイスペック人材のキャリア相談なら!
    →【JACリクルートメント

    ミドル~ハイクラスの転職ならNo.1と言えるほどの実績をもつ。業界・業種をとわず外資や国内大手へ転職したいなら必ずおさえておくべき。→ 公式サイトへ

参考記事