つづいて社外ビジネス取引先にたいする『訪問後のお礼ビジネスメール』で気をつけるべき点について簡単に解説。
できるだけ早く送る
社外ビジネス取引先への『訪問後のお礼メール』で気をつけるべきこと。
お礼メールはできるだけ早く。
打ち合わせが完結したらすぐお礼メールしましょう。打ち合わせの当日がベストですが翌日でも構いません。
これは理屈ではなく単なるビジネスマナーです。ときが経てば経つほど、お礼メールを送るのがめんどくさくなりますし、受け手からの心象も悪くなります。
お礼メールはダラダラと書く必要はない
社外ビジネス取引先への『訪問後のお礼メール』で気をつけるべきこと。
ところで打ち合わせお礼メールの例文をネットで調べてみると、あまりにかしこまり過ぎというか、ダラダラと書いている例文が多いです。たとえば「CRMの提案が目新しく、弊社の求めていたものに合致しており、大変参考になりました」とか。明らかに不要な文章です。
必要なのはこれまで例文にしたように、
①打ち合わせしてもらったお礼、
②宿題に対する進捗報告、今後どうするか(したいか)、
③結び
これだけで十分です。あなたが共感できたとかそうでないとか、好きとか嫌いとか、どうでもいい部分は省きましょう。
打ち合わせが無意味だったらお礼メールは必要ない
社外ビジネス取引先への『訪問後のお礼メール』で気をつけるべきこと。
社外ビジネス取引先との打ち合わせは、どう考えても不要だと思われるものもたくさんあります。私のように法人ルート営業をしているともう、ホントに何の話もないのにとりあえず訪問している、みたいなことがいっぱい。
で、
そのたびにお礼メールを書いていたらキリがありません。
あなたが「宿題事項を与えられた」あるいは、「相手が来てくれてかなりの負担をかけた」あるいは、「すばらしい打ち合わせだった」「どうしても今後ビジネスにつなげたい」思うようなときだけお礼すれば大丈夫です。
※ただし会社のポリシーというか、営業スタイルによります。迷ったら上司や先輩にご相談ください。
「訪問した後のお礼ビジネスメール」敬語フレーズ
最後にまとめとして社外ビジネス取引先への『打ち合わせお礼メール』に使える敬語フレーズを紹介しておきます。イロイロと組み合わせてメールを作ってみましょう。
貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました
社外ビジネス取引先への『打ち合わせお礼メール』に使える敬語フレーズ
- メール例文「先日は打ち合わせに際して貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました」
- メール例文「本日はご多忙にもかかわらず貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました」
意味はどれも似たようなもので、「(打ち合わせに際して)貴重な時間をもらってありがとう」。ここで「いただく」は「もらう」の謙譲語です。
時間を打ち合わせに割いてもらったことに対するお礼であり、相手が忙しかろうとヒマであろうと使える、気づかいの敬語フレーズです。
またビジネスメールや文書・手紙では「昨日・先日・先般」のようなフレーズが好まれます。
先日はご足労いただきありがとうございました
社外ビジネス取引先への『打ち合わせお礼メール』に使える敬語フレーズ
- メール例文「先日は打ち合わせに際してご足労いただき、誠にありがとうございました」
- メール例文「本日はご多忙にもかかわらずご足労いただき、厚くお礼申し上げます」
意味はどれも似たようなもので「(打ち合わせに際して)わざわざ来てもらってありがとう」。ここで「ご足労」は「わざわざ足を運ぶこと」の意味であり、「いただく」は「もらう」の謙譲語です。
相手がわざわざ来てもらったことに対するお礼であり、ビジネスメールでは気づかいの敬語フレーズとして挨拶文のひとつとして使われます。
本来であればこちらから伺うべきところご足労をおかけし、大変申し訳ございません
社外ビジネス取引先への『打ち合わせお礼メール』に使える敬語フレーズ
- メール例文「本来であればこちらから伺うべきところご足労をおかけし、大変申し訳ございません」
- メール例文「本来であればこちらから伺うべきところご足労をおかけし、大変失礼いたしました。改めてお詫び申し上げます」
意味はどれも似たようなもので「(打ち合わせに際して)わざわざ来てもらって申し訳ない」。ここで「ご足労」は「わざわざ足を運ぶこと」の意味であり、「かける」は「迷惑をかける」でつかう「かける」とおなじ意味です。
ご足労いただきありがとう!
という感謝の気持ちよりも「わざわざ来てもらって申し訳ない」という意味で使うため、相手の立場が上だったときに使われます。
たとえば私は営業をしているのですが、フツーなら営業が訪問するべきなのに顧客がわざわざコッチに来るときがあります。そんなときに「こちらから訪問すべきなのにご足労をかけました…すみません」のようなニュアンスで使います。
相手がわざわざ来てもらったことに対するお礼というかお詫びであり、ビジネスメールでは気づかいの敬語フレーズとして挨拶文のひとつとして使われます。
「精進」「まい進」「努める」
社外ビジネス取引先への『打ち合わせお礼メール』に使える敬語フレーズ
- 例文「精進して参ります」
- 例文「まい進して参ります」
- 例文「努めて参ります」
意味はどれも似たようなもので、「ある目標に向かって突き進むこと、頑張ること」。ここで「参ります」は「行く」の謙譲語「参る」に丁寧語「ます」をくっつけて敬語にしています。
とくにビジネスメール締め・結びに使われることの多い表現であり、決意表明の挨拶として使われます。
ビジネスメールに使える例文
- メール例文「少しでもお役に立てるよう、より一層のサービス向上に精進して参ります」
- メール例文「少しでも早く戦力になれるよう、仕事に精進して参ります」
- メール例文「少しでもお役に立てるよう、より一層のサービス向上にまい進して参ります」
- メール例文「微力ながら、貴社のお役に立てるよう、より一層のサービス向上に努めて参ります」
「お力添え」
社外ビジネス取引先への『打ち合わせお礼メール』に使える敬語フレーズ
- 例文①お力添え頂ければ幸いです
原文/意味「手伝ってもらえたら嬉しい」 - 例文②お力添え頂ければと存じます
原文/意味「手伝ってもらえたらと思う」 - 例文③お力添え頂き誠にありがとうございました
原文/意味「手伝ってもらえたら嬉しいな」
意味はどちらも似たようなもので、原文に示したとおり。ビジネスメール締め・結びにも使えますし、感謝の気持ちを表すフレーズにも使えます。
ここで「頂ければ」は「もらう」の謙譲語「いただく」に仮定形「~れば」を使っています。さらに「思う」の謙譲語「存じる」に丁寧語「ます」をくっつければ「頂ければと存じます」という敬語フレーズとなります。
ビジネスメールに使える例文
- メール結び「またお願いすることもあるかと存じますが、その際にはお力添え頂ければ幸いです」