お伺いします・伺います 正しい敬語はどっち?
- 例文「お伺いします」
- 例文「伺います」
どちらも正しいような気がしますが…
答えは「伺います」が正しく、「お伺いします」は間違い敬語。
どちらも「行く・尋ねる・訪ねる」の謙譲語「伺う」をつかった表現ですが、「お伺いします」は二重敬語となりNG。謙譲語「お〜ます」+謙譲語「伺う」というように、同じ種類の敬語を2回使ってしまっているためNG。
ただし、
あまりにビジネスシーンで普通に使われているからいちおう、「お伺いします」もOKとされていますが・・・。あまり美しくない表現なので、これから「伺う」を使うあなたは「伺います」としましょう。
【参考記事】「お伺い」「伺う」の意味とメールでの正しい使い方【例文あり】
「いただく」
「いただく」の意味は「(自分が)もらう」であり、「もらう」の謙譲語。
以下の例文のように使います。
- 例文「部長から年賀状をいただいた」
- 例文「早々にご連絡いただき、誠にありがとうございます」
「ご連絡くださいまして~」でもOK - 例文「ご検討いただきますよう、お願い申し上げます」
- 例文「ご了承いただきたく存じます。何卒よろしくお願いいたします」
- 例文「ご了承いただければ幸いです。何卒宜しくお願い申し上げます」
- 例文「傘を貸していただけますか?」
「お伺いさせて頂きます!」
「お伺いさせて頂きます」というのは間違い敬語。
「伺う」という謙譲語に「お~させていただく」という謙譲語をつかっているから。おなじ「訪問する」という言葉に2回おなじ敬語を使うことは二重敬語となりNGです。
さらには、
「させていただきます」というのは敬語としては正しいものの、あなたの意思が感じられなくなるため多用は厳禁。「させてもらう」が原型で、これを謙譲語にすると「させていただく」となるのですが…
つまり、
「お伺いさせていただく」の意味は、「訪問させてもらう」となります。
が、
「訪問する」のはあなた自身の意思ですよね?
「訪問させてもらう」だと、あたかも相手から許しを得えなければ訪問できない!といった感じがします。
けどそんなことはなくって、
あくまでもあなたの意思で訪問するのですから…
「訪問いたします」「伺います」「伺いたく存じます」といった敬語をつかうべき。
→ 「お伺いしたい」「伺いたい」「伺いたく存じます」正しい敬語は?