【就活】メールで「了解」と返信するときの正しい書き方-例文

就活メール「了解!」と返信したいときの正しい書き方を、誰よりも完璧にするための記事(もちろん例文つき)。

まずは基本として「了解!」という言葉は目上の人(上司・先輩)やビジネスメールでは使いません。そこで丁寧な敬語への言い換えが必須。

言い換え表現にはたとえば、

  • 例文①「承知いたしました」(ビジネスメールで使える丁寧レベル)
  • 例文②「承知しました」(〃同上)
  • 例文③「かしこまりました」(〃同上)
  • 例文④「わかりました」(部下⇔上司のあいだで使える丁寧レベル)

があります。このうち例文①②③はとても丁寧な敬語であり、就活メールやビジネスメールに使えるすばらしい表現。例文④は社内の目上の人(部下⇔上司)に使えるくらいの丁寧レベルになります。

また、この記事では就活メールに関する以下の質問、すべてに対応しております。

  • 「面接日程調整への返信メールで”了解!”と伝えたいけど、メールの書き方がわからない」
  • 「会社説明会・日程調整への返信メールで”了解!”と伝えたいけど、メールの書き方がわからない」

※こんなメールってあり?というご質問がありましたら、判定・添削しますのでコメント欄にお願いします。

【例文】面接日程に「了解!」メール返信する

面接日程調整の就活メールに対して、採用担当から「面接日程が決まりましたメール」があったときの返信を考えます。

採用担当から「5月10日13:00-14:00でお願いします」といった形でメール返信がきます。

または、電話で面接日程を調整したのであれば「面接日程の件、電話にて調整しましたとおり、5月10日13:00-14:00にてお願いします」といった確認メールがきます(ビジネスマナーを心得ている採用担当であれば・・・)。

これに「了解!」とするメール返信は以下のようにしてください。

【例文と書き方のポイント】

メール件名:Re:Re:二次面接日程調整のお願い

icon-hand-o-up 【メール件名のポイント】件名はそのままにして「履歴つき返信」を使う。就活ではあまりないが、5回も10回もやり取りを繰り返してRe:Re:Re:Re~~~みたいになったら、さすがに「Re:」を一回のみに書き換える。目安としては3~5回くらい。

転職株式会社
人事部
転職 様

icon-hand-o-up 【メール宛先のポイント】採用担当者の名前がわかるときは、会社名+部署名(課名)+名字を宛先にする。また、役職つきの相手であれば「○○部長」などとする。「○○部長 様」はマナー違反、役職者に「様」はつけない。「部長 ○○様」はOK。

お世話になっております。
就活大学の就活です。

icon-hand-o-up 【メール挨拶のポイント】初対面の相手には「(これから)お世話になります」を使い、面識のある相手には「(今)お世話になっております」を使う。就活生はどちらを使うべきか迷ったら、「(これから)お世話になります」を使うとよい。

お忙しいところ日程をご調整いただき、誠にありがとうございます。

icon-hand-o-up メール本文ではまず、面接日程調整してもらったことに対するお礼を述べる。もし時間変更などしてもらったときには「~恐れ入ります」とし、申し訳ない気持ちをしめすと好感度UP。

それでは、いただいた日程○月△日13:00に、ご指定の場所へ伺います。

icon-hand-o-up 相手の時間指定に対して「了解!」と伝えるには、この一文だけでよい。ここでメールをややこしくする必要はない。

当日は何卒よろしくお願い致します。

icon-hand-o-up 【メール結びのポイント】これにて一件落着のはずなので、「面接の当日はよろしく」的なことを述べるとよい。そこまでこだわる必要もないし、「恐れ入りますが」などと謙遜する必要もない。

**************************
就活大学
就活学部・就活学科
就活一郎
住所
電話:xxx-xxxx-xxxx
Eメール:xxxx@xxxx
**************************
icon-hand-o-up 【署名のポイント】あなたが誰だか分かる情報を入れること。一般的に「大学名+学部名+学科名+氏名+住所+電話+Eメール」で構成されているとよい。これは、何回やり取りを繰り返しても変えなくてよい。メール署名のデザインは、正直どうでもよい。

【例文】返信メールに「了解=承知いたしました」を使うとしたら・・・

先ほどの例文では「了解=承知いたしました、かしこまりました」を使わずに書きました。それでも十分に丁寧な就活メールであり、「了解」ということを伝えたいからといって必ずしも「承知いたしました」を使う必要はありません。

「承知いたしました」をムリやり使ってメールを作ると、以下例文のようなメール返信となります。

※重複する部分は省略します。

【例文と書き方のポイント】

~前略~

お忙しいところ日程をご調整いただき、誠にありがとうございます。

面接日程の件、承知いたしました。
それでは、いただいた日程○月△日13:00に、ご指定の場所へ伺います。

当日は何卒よろしくお願い致します。

~後略~

icon-hand-o-up 「承知いたしました」を使うときには、何に対して了解したのかを分かるように書く。この場合、「面接日程、了解しました!」としたいので例文のような文章となる。

【注意】メール宛名に「○○部長 様」はNG

就活生のメール宛名でよくある間違い。

役職者(課長、部長など)に対してメール宛名を「○○部長 様」としている就活生がいますが、これは間違い。

役職を宛名にふくめるのであれば「様」はつかわず「○○部長」だけにするのが正解。なぜなら「○○部長」という呼び方は相手をうやまって使う表現だから。「部長 様」とすると、二重でうやまうことになってしまい、マナー違反です。

いっぽうで「部長 ○○様」という使い方は正解です。知っているかどうか、というだけの話ですので覚えておきましょう。

×メール宛名のよくある間違い:

  • ×NG例「○○部長 様」
  • ×NG例「△△課長 様」

◎正しいメール宛名:

人事部
部長
○○ 様

【注意】メール返信は件名を変えず「履歴付き返信」

こちらもよくみる就活メールの間違いです。

メール返信をするときには件名を変えず、かならず「履歴つき返信」を使いましょう。

こうする目的は二つあり、

一つは、過去のやりとりメールをつけて相手にわかりやすくすること。

二つめは、メール件名で返信メールか新しいメールかを(相手が)区別できるようにすること。

です。就活生と違い、ビジネスパーソンは毎日大量のメールを処理しなければなりません。件名が途中で変わったり、過去のやりとり履歴がなかったりすると、混乱してそれだけで時間のロスになるのです。

これは、たとえメールの話題がまったく変わっても同じ。最初のメール件名をそのまま使いましょう。

「Re:」の数を減らすのはGood

就活ではあまりないのですが、5回も10回もやり取りを繰り返していると、Re:Re:Re:Re~~~みたいになってしまいます。

こんなときには、さすがに「Re:」を一回のみに書き換えます。目安としてはやりとり3~5回くらいでRe:を減らす感じ。メール件名を読みやすくするための配慮です。

【注意】「お伺いします/伺います」正しい敬語はどれ?

ところで話はまったく変わりますが、ここで質問です。

以下2つの敬語から正しいものを選んでください(所要時間30秒)。

  • 例文「お伺いします」
  • 例文「伺います」

どちらも正しいような気がしますが、答えは「伺います」が正しく、「お伺いします」は間違い敬語。

どちらも「行く・尋ねる・訪ねる」の謙譲語「伺う」をつかった表現ですが、「お伺いします」は二重敬語となりNG。謙譲語「お〜ます」+謙譲語「伺う」というように、同じ種類の敬語を2回使ってしまっているため、厳密には間違い敬語です。

ただし、あまりにビジネスシーンで普通に使われているからいちおう、「お伺いします」もOKとされていますが・・・。あまり美しくない表現なので、これから「伺う」を使うあなたは「伺います」としましょう。

参考になる記事:

まとめ

結局のところ、就活・転職におけるメールのやりとりって、誰もそこまで気にしてません。採用担当者はシーズンになると激務になるため、就活・転職者の返信メールを隅々まで読む暇などないのですよ。

ただ、明らかに敬語の使い方がおかしかったり、カジュアルすぎたり、メールマナーを守っていなかったりしたら、メールが読みにくいから一瞬で気付きます(苦笑)。

たとえばメール本文の最初に必要な、“お世話になります”が抜けているメールとか…これは流石にマズイ。心の狭い人事採用担当がみた場合、減点の対象になってもおかしくありません。私なら確実に“もっと勉強しとけよ!!!”と思いますね。

※私は心が狭いです

したがって、就活・転職におけるメール返信のポイントは“うまい文章を作っても加点されることはないが、マナー違反してると減点されることはある”ということです。

よく心得ておきましょう。

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