社内の講師(上司など)から研修を受けたあとに送る『研修お礼メール』の例文・書き方について紹介する記事。
まずは基本の書き方について少し。
社内の講師(上司など)に送る「研修お礼メール」の基本となる書き方は5ステップあり、以下のような構成が好ましいです。
- メール件名は「研修のお礼」「新人研修のお礼」などとする。あなたが研修の主催者側で社内講師にお礼をしたいときには「〇〇研修・講師のお礼」とすればよい
↓ - 社内挨拶「お疲れ様です」とし「先日はご指導いただき誠にありがとうございました」などと手短にお礼をのべる。あなたが研修の主催者であれば「お付き合い頂きありがとうございました」とすればよい
↓ - つづいて「社会人の基礎につき深く学ぶことができました」などと研修がどう役に立ったのかを述べる。
↓
- 最後にあなたの抱負なり、今後もよろしく的なことをのべる
↓ - ビジネスメール結び・締めくくり
研修の『お礼メール』to社内講師・上司むけ文例集
例文①新人「研修お礼メール」to社内上司
【to社内講師/上司】
あなたが研修を受けたあと、社内の講師(上司など)に研修お礼メールする例文。研修の感想を長々とコメントすればするほど丁寧ではあるがムダな努力に終わるので、例文のようにシンプルで良い。
メール件名:新人研修のお礼
〇〇 部長(社内講師/上司)
お疲れ様です。営業部・ノマドです。
先日は新人研修にて大変お世話になりました。
研修では社会人としての基礎を学ぶだけでなく、〇〇部長の貴重な経験談なども伺うことができ、とても勉強になりました。誠にありがとうございました。
また、研修でご指導いただいたことを日々実践し、一日も早く戦力となれるよう努めて参ります。今後ともご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い致します。
営業部 ノマド
例文②新人「研修お礼メール」to社内上司
【to社内講師/上司】
あなたが研修を受けたあと、社内の講師(上司など)に研修お礼メールする例文。研修の感想を長々とコメントすればするほど丁寧ではあるがムダな努力に終わるので、例文のようにシンプルで良い。
メール件名:営業研修のお礼
〇〇 部長(社内講師/上司)
お疲れ様です。営業部・ノマドです。
先日は営業研修にて大変お世話になりました。
研修では営業の基礎を学ぶだけでなく、〇〇部長の貴重な経験談なども伺うことができ、とても勉強になりました。誠にありがとうございました。
今後、研修でご指導いただいたことを日々実践し、仕事に精進して参ります。今後とも変わらぬご指導のほど何卒宜しくお願い致します。
営業部 ノマド
・参ります は「いく」の謙譲語「参る」に丁寧語「ます」をくっつけた敬語
例文③人事主催側「研修お礼メール」to社内の講師
【to社内の講師】
あなたが研修の主催者側だったとき。社内の講師となってくれた人に研修お礼メールをする例文。
メール件名:新人研修・講師のお礼
〇〇 部長(社内の講師)
お疲れ様です。人事部・ノマドです。
先日はお忙しいところ新人研修にお付き合い頂き、誠にありがとうございました。
○○部長のお力添えにより大過なく新人研修を終えることができました。新人からも「とても勉強になりました」との感想が多数寄せられております。
これもひとえに○○部長のお力添えによるものと感謝申し上げます。
またご協力をお願いする機会もあるかと存じますが、どうかご容赦いただければ幸いです。今後とも宜しくお願い致します。
人事部 ノマド
・ご容赦 は「許すこと」の意味
例文④人事主催側「研修お礼メール」to社内の講師
【to社内の講師】
あなたが研修の主催者側だったとき。社内の講師となってくれた人に研修お礼メールをする例文。
メール件名:人事研修・講師のお礼
〇〇 課長(社内の講師)
お疲れ様です。人事部・ノマドです。
先日はお忙しいところ人事研修にお付き合い頂き、誠にありがとうございました。
○○課長のお力添えにより大過なく人事研修を終えることができました。私自身、改めて勉強になることが多く、また受講者からも「とても勉強になりました」との感想が多数寄せられております。
これもひとえに○○課長のお力添えによるものと感謝申し上げます。
またご協力をお願いする機会もあるかと存じますが、どうかご了承いただければ幸いです。今後とも宜しくお願い致します。
人事部 ノマド
例文⑤主催者側「研修お礼メール」to社内の講師
【to社内の講師】
あなたが研修の主催者側だったとき。社内の講師となってくれた人に研修お礼メールをする例文。
メール件名:講師のお礼
○○ 部長(社内上司)
お疲れ様です。人事部・ノマドです。
先日はコンプライアンス研修に際し、お力添え頂き誠にありがとうございました。
○○部長のお力添えにより研修を大過なく終えることができました。私自身、改めて考えさせられる部分が多く、また出席者からも「分かりやすい解説で、とても勉強になりました」とのコメントが多数寄せられております。素晴らしい発表に併せてお礼申し上げます。
またご協力をお願いする機会もあるかと存じますが、どうかご容赦いただければ幸いです。今後とも宜しくお願い致します。
人事部 ノマド
・精進 は「目標にむかって突き進む、頑張る」の意味
書き方:研修の『お礼メール』to上司・社内講師むけ
つづいて社内の講師(上司など)にたいする研修お礼メールの書き方について。
メール件名の例文・書き方
【例文①新規メール】
メール件名: 新人研修のお礼
【例文②新規メール】
メール件名: 新人研修・講師のお礼
メール件名: 人事研修・講師のお礼
メール件名: マナー研修・講師のお礼
・件名で何を知りたいか、相手に伝わるようにすること。
・この場合はなにかしらのお礼をするわけなのでシンプルに「例文①〇〇研修のお礼」
メール件名の書き方・あるいはあなたが主催者側で社内の講師にお礼をするときには「例文②〇〇研修・講師のお礼」とする
メール宛名の例文・書き方
【例文① to 社内・上司など】
○○ 部長
【例文② to 複数にあてる】
2-1: 営業部 各位
2-2: 営業部の皆さま
【例文③ to 社外・取引先など】
ケミカル株式会社
資材部 三菱 様
・社内の相手には「名字+役職」か「名字 さん」「名字 様」を使う。
・企業によって社内文化が違うので先輩などに聞いて従うこと。
・複数にあてるときには「各位」「皆さま」を使う。 メール宛名の書き方
メール挨拶文の例文・書き方
【例文① to 社内・上司】
お疲れ様です。(営業部・ノマドです。)
先日は新人研修にて大変お世話になりました。
【例文② to 社内の講師】
お疲れ様です。(営業部・ノマドです。)
先日はお忙しいところ新人研修にお付き合い頂き、誠にありがとうございました。
・社内の相手には「お疲れ様です」「こんにちは」などのカジュアルな挨拶を使う。相手があなたのことを認識しているのであれば、名乗る必要はない。
・まず簡潔に研修してもらったことに対するお礼を述べる。
・社外メールには初対面だと「(これから)お世話になります」を使い、面識のある相手には「(今)お世話になっております」を使う。 メール挨拶文の書き方
メール本文の例文・書き方
【例文①研修を受ける側】
研修では営業の基礎だけでなく、〇〇部長の貴重な経験談なども伺うことができ、とても勉強になりました。誠にありがとうございました。
【例文②研修の主催者】
○○課長のお力添えにより大過なく人事研修を終えることができました。私自身、改めて勉強になることが多く、また受講者からも「とても勉強になりました」との感想が多数寄せられております。これもひとえに○○課長のお力添えによるものと、感謝申し上げます。
メール本文の書き方・気の利いたひと言あるいは今後の抱負を入れる。
・万人むけに使えるのが「勉強になりました」というフレーズ。あとはこれまで例文にしたようにイロイロあり。
・あなたが研修の主催者側であった場合には、例文②のようにお礼する。
・冒頭でのお礼フレーズとの重複を避け「お礼申し上げます」「感謝申し上げます」などのフレーズを使う。
メール結び・締めの書き方
【例文①研修を受ける側】
また、研修でご指導いただいたことを日々実践し、一日も早く戦力となれるよう努めて参ります。今後ともご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い致します。
【例文②研修の主催者】
またご協力をお願いする機会もあるかと存じますが、どうかご容赦いただければ幸いです。今後とも宜しくお願い致します。
・「今後もよろしく」的なフレーズを丁寧な敬語にしてメールの結びにする。
・社内メールではバカ丁寧にする必要は無い。
・あなたが研修の主催者側であった場合には、例文②のように申し訳なく思う気持ちを入れておくとよい。 メール結びの書き方
【注意点】上司・社内『研修お礼メール』
つづいて社内の講師(上司など)にたいする『研修お礼メール』で気をつけるべき点について簡単に解説。
翌日に会って直接お礼するのが基本
社内の『研修お礼メール』で気をつけるべきこと。
社内でのお礼の基本マナーは『会って直接お礼する』です。翌日、会社で顔を合わせるのであれば、わざわざ面倒くさいお礼メールすることに意味はありません。
ところが社内のお礼すべき相手が翌日に出張であったり、多数のヒトにお礼する必要があったり、あなた自身が出張したりで会う機会のないとき。こんなときにだけお礼メールを使います。
できるだけ早く送る
社内の『研修お礼メール』で気をつけるべきこと。
お礼メールはできるだけ早く。
研修が完結したらすぐお礼メールしましょう。研修の当日がベストですが翌日でも構いません。
これは理屈ではなく単なるビジネスマナーです。ときが経てば経つほど、お礼メールを送るのがめんどくさくなりますし、受け手である社内上司からの心象も悪くなります。
お礼メールはダラダラと書く必要はない
社内の『研修お礼メール』で気をつけるべきこと。
ところで研修お礼メールの例文をネットで調べてみると、あまりにかしこまり過ぎというか、ダラダラと書いている例文が多いです。たとえば「〇〇のお話がとても共感できました」とか。明らかに不要な文章です。
必要なのはこれまで例文にしたように、
①研修してもらったお礼、
②何を学んだか、今後どうするか、
③結び
これだけで十分です。あなたが共感できたとかそうでないとか、好きとか嫌いとか、どうでもいい部分は省きましょう。
研修が無意味だったらお礼メールは必要ない
社内の『研修お礼メール』で気をつけるべきこと。
社内の研修は、どう考えても不要だと思われるものがたくさんあります。私のように管理職ともなるともう、毎月何かしらの研修やら勉強会に参加していますね…
で、
そのたびにお礼メールを書いていたらキリがありません。
あなたが「これは役に立った」あるいは、「マンツーマンの研修で相手にかなりの負担をかけた」と思うような研修だったときだけお礼すれば大丈夫です。
「研修のお礼メール」に使える敬語フレーズ
ここで、まとめとして社内の講師(上司など)への『研修お礼メール』に使える敬語フレーズを紹介しておきます。イロイロと組み合わせてメールを作ってみましょう。
「精進」「まい進」「努める」
社内の講師(上司など)への『研修お礼メール』に使える敬語フレーズ。
- 例文「精進して参ります」
- 例文「まい進して参ります」
- 例文「努めて参ります」
意味はどれも似たようなもので、「ある目標に向かって突き進むこと、頑張ること」。ここで「参ります」は「行く」の謙譲語「参る」に丁寧語「ます」をくっつけて敬語にしています。
とくにビジネスメール締め・結びに使われることの多い表現であり、決意表明の挨拶として使われます。
ビジネスメールに使える例文
- メール例文「○○課長のお手を煩わせないよう、より一層仕事に精進して参ります」
- メール例文「少しでも早く戦力になれるよう、仕事に精進して参ります」
- メール例文「仕事にまい進して参ります」
- メール例文「スキルアップに努めて参ります」
「至らない」「至らぬ」
社内の講師(上司など)への『研修お礼メール』に使える敬語フレーズ。
- 例文「まだまだ至らない点も多いことと存じますが、今後ともご指導のほど宜しくお願い致します」
「至らない・至らぬ」の意味は「未熟であること」。「至る」は「到達する」の意味であるため、「至らない」は「到達してない」つまり「未熟であること」の意味となります。とくにビジネスメール締め・結びに使われることの多い表現であり、決意表明の挨拶として使われます。
「お付き合い」
社内の講師(上司など)への『研修お礼メール』に使える敬語フレーズ。
- 例文「先日はお忙しいところ、人事研修にお付き合い頂き誠にありがとうございました」
意味は「付き合ってもらってありがとう」。ここで「いただく」は「もらう」の謙譲語です。主催者側の人が社内の講師に「ホント、仕事忙しいのに講師してもらってありがとう」というようなニュアンスで使います。
「お力添え」
社内の上司・先輩・他の誰かへの「仕事協力お礼メール」に使える敬語フレーズ。
- 例文①お力添え頂ければ幸いです
原文/意味「手伝ってもらえたら嬉しい」 - 例文②お力添え頂ければと存じます
原文/意味「手伝ってもらえたらと思う」 - 例文③お力添え頂き誠にありがとうございました
原文/意味「手伝ってもらえたら嬉しいな」
意味はどちらも似たようなもので、原文に示したとおり。ビジネスメール締め・結びにも使えますし、感謝の気持ちを表すフレーズにも使えます。
ここで「頂ければ」は「もらう」の謙譲語「いただく」に仮定形「~れば」を使っています。さらに「思う」の謙譲語「存じる」に丁寧語「ます」をくっつければ「頂ければと存じます」という敬語フレーズとなります。
ビジネスメールに使える例文
- メール結び「またお願いすることもあるかと存じますが、その際にはお力添え頂ければ幸いです」
ご指導ご鞭撻のほど何卒宜しくお願い致します
社内の上司・先輩・他の誰かへの「仕事協力お礼メール」に使える敬語フレーズ。
- 例文①今後ともご指導ご鞭撻のほど何卒宜しくお願い致します
原文/意味「今後も指導してくれるよう、どうかよろしく」 - 例文②今後ともご指導のほど宜しくお願い致します
原文/意味「今後も指導してくれるよう、どうかよろしく」
意味はどちらも似たようなもので、原文に示したとおり。とくにビジネスメール締め・結びに使われることの多い表現であり、「今後もよろしく」的な意味で使われることの多いフレーズ。
ビジネスメールに使える例文
- メール結び「よろしければお時間のあるときにぜひ、またお誘い頂ければ幸いです。まだまだ至らない点も多いことと存じますが、今後ともご指導のほど宜しくお願い致します」
- メール結び「よろしければ、またお誘い頂ければ幸いです。まだまだ未熟者ではございますが、今後ともご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い致します」