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「至らない」「至らぬ」の意味と違い・使い方【ビジネスマナー】

「至らない(至らぬ)」の意味と使い方、類語について、例文付きで誰よりも親切に解説する記事。まずは基本として「至らない(至らぬ)」の意味は「配慮が足りていない、未熟である」で挨拶やメールの結びとして使われます。

具体的な使い方、類語については記事中にまとめています。

「至らない・至らぬ」の意味は「配慮が足りていない、未熟」

「至らない・至らぬ」の読み方は「いたらない・いたらぬ」。

「至らない・至る」の意味は「配慮が足りていない、未熟である」。

細かく単語を分解すると「至る」に否定の助動詞「ない・ぬ」をつけた言葉です。

意味を辞書で調べると分かったような気になるのですが、実際には解釈の仕方が色々とあり、難しいです。①ビジネスシーン or ②その他シーンに分け、それぞれ意味と使い方をまとめます。

①ビジネスシーンでの意味=仕事において未熟である

当然といえば当然ですが、ビジネスシーンで使う「至らない・至らぬ」は仕事での意味合いが強くなります。そうすると意味は「仕事での配慮が足りていない」となり、以下のように使います。

●例文)至らない点も多々あるかと存じますが、今後ともご指導を賜りますようお願い申し上げます。

●解釈)

  1. 上司なり先輩の期待する通りの仕事をこなせない
  2. 先輩や上司への気遣い、配慮がたりていない
  3. 仕事を進める上で能力が足りていない

②その他のシーン=辞書的な意味

また、結婚式の締めのスピーチなどで使われる「至らない」は、辞書的な意味をそのまま適用し、

●例文)至らぬ点も多々ある私どもですが、今後ともご指導を賜りますようお願い申し上げます。

●解釈)

  1. 未熟である
  2. 礼儀を知らない
  3. 世間を知らない

というように考えることができます。

「至らぬ」「至らない」は同じ、使い分ける必要なし!

「至らぬ」「至らない」は意味も同じですし、使い方もまったく同じです。

その根拠をまとめると、

  1. 「至らない」は「至る」に否定の助動詞「ない」をつけた言葉
  2. 「至らぬ」は「至る」に否定の助動詞「ぬ」をつけた言葉
  3. 否定の助動詞「ない・ぬ」はどちらを使ってもよい

否定の助動詞に「ない」を使って「至らない」にしたか、「ぬ」を使って「至らぬ」にしたか、という違いです。日本語の用法において「ない・ぬ」はどちらを使っても良いことになっています。

つまり、「至らぬ」を使うか「至らない」を使うかは、あなたの好み次第ということですね。

なんとな〜くですが、手紙など文章で使うときには「至らぬ」を使う人が多く、スピーチなどでの口語では「至らない」を使うことが多い気がします。私は、心底どちらでも良いと思います…。

「至らない・至らぬ」の使い方をもっと詳しく!

これまでの解説で、基本的な部分は終了です。ただ、これまでの説明だけでは実用的ではありません。そこで、もっとビジネスの場面で使えるよう、例文付きで使い方や使うシーンを解説していきます。

「至らない・至らぬ」の使い方は上司や目上の人への挨拶で、たとえば

  • 例文)至らない点も多々あるかと存じますが、今後とも宜しくお願いいたします。

などとして使います。これの意味は「仕事での配慮が足りず、未熟な部分もありますが、今後もよろしく!」ということです。自分を謙って(へりくだって)使う表現ですので、目上の方へ使ってもよいですし、目下の人へも使うことができます。

謙る(へりくだる)前の原文は「至らない点もあると思うけど、よろしくね!」です。

この原文に「思う」の謙譲語「存じる」、丁寧語「ます」を合わせて「あるかと存じますが」を使用。さらに「よろしくね」部分も同様、謙譲語「宜しくお願いいたします」を使い、丁寧な敬語に仕上げています。

また、使う場面を整理してみると、

  • 使う場面)年賀状、新入社員の配属挨拶スピーチ(メールなど)、新任・着任の挨拶スピーチ(メールなど)、結婚式の新郎スピーチ、謝罪
  • 使う場面)年賀状、新入社員の配属挨拶メール、新任・着任の挨拶メール、結婚報告、謝罪

となります。

詳しくはこちらの記事(「至らない点も多々あるかと思いますが」意味と敬語での正しい使い方)で解説をしています。

目上の人へ使える例文まとめ

代表的な「至らない・至らぬ」を使用した例文をまとめます。

※「至らぬ」「至らない」はどちらを用いても構いません。
※「至らぬ点も」「至らぬ点が」はどちらを用いても構いません。文章のバランスを考え、声に出して読み易い方を使いましょう。
※丁寧度は相手の立場と自分の立場を比べ、よく考えて使いましょう。

  1. 至らぬ点もあることと存じますが、今後ともよろしくお願い申し上げます。(新任挨拶の結び)
  2. 至らぬ点が多々あったかと存じますが、めでたい席に免じて何卒ご容赦いただければ幸いです。(結婚式の締めのスピーチ)
  3. 至らぬ点がありましたら、ご指摘いただければ幸いです。(挨拶の結び)
    ▼「ありましたら」より「ございましたら」の方が丁寧です。
  4. 至らぬ点が多くご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。(お詫び・謝罪)
  5. 至らぬ結果となりましたこと、深くお詫びを申し上げます。(お詫び・謝罪)
  6. 至らない点もあるかと思いますが、今後ともご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます(上司への年賀状、結び)
    ▼「思います」より「存じます」の方が丁寧です。
  7. 至らない点もあるかと存じますが、今後ともよろしくお願い申し上げます。(同上)
  8. 至らないばかりに、大変失礼をいたしました。心よりお詫びを申し上げます。(お詫び・謝罪)
  9. 至らない点ばかりで申し訳ございません。(お詫び・謝罪)
  10. 至らない点が多々あり、皆様にご心配やご迷惑をおかけしたこと、この場をお借りしてお詫び申し上げます。(お詫び・謝罪)
  11. 至らない私どもですが、今後ともご指導を賜りますようお願い申し上げます。(結婚祝いのお礼など)
  12. 至らぬ点も多い私どもですが、 今後ともご指導を賜りますようお願い申し上げます。(結婚祝いのお礼など)

「至らない点もあるかと存じますが」の類語や言い換えまとめ

つづいて「至らない点・至らぬ点もあるかと存じますが」の類語や、言い換え表現についてまとめます。

  • まだまだ未熟者ではございますが、
    ▼「未熟な点」は一般的な使い方ではなく、「未熟な私どもではございますが」などとする。
  • 配慮に欠ける点もあったかと存じますが、
  • 思慮に欠ける点もであったかと存じますが、
  • 配慮が足りておらず、
  • 気配りが足りておらず、
  • 気が利かず、

参考記事 → 「至らない点も多々あるかと思いますが」意味と敬語での正しい使い方

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