×ダメなメール本文冒頭の例文:
株式会社△△
◯◯様
このたびはOB訪問を致したく、
以下の日程で考えておりますが、ご都合いかがでしょうか?
・・・・・・・
◎正しいメール本文冒頭の例文:
株式会社◯◯
△△様
突然の連絡にて大変失礼を致します。
××大学○○学部の□□と申します。
大学のキャリアセンターからの紹介で連絡をいたしました。
冒頭にはビジネスメールの定型文を使う
ビジネスメールの書き出しには以下の表現を使います。
大きく3パターンあり、「①(今)お世話になっております」なのか「②(今後)お世話になります」、または「③その他の挨拶」で分かれます。
①(今)お世話になっております:
- 例文「平素はお世話になっております」
- 例文「いつもお世話になり誠にありがとうございます」
- 例文「いつもお世話になっております」
②(これから)お世話になります:
就活生は「(これから)お世話になります」を使うのが無難。ただし面識のある相手には「(今)お世話になっております」で正しい。
どちらを使うのか迷ったら「(これから)お世話になります」とすればよい。
③その他:
- 例文「突然のご連絡、大変失礼いたします」
- 例文「ご連絡をいただき、誠にありがとうございます」(返信メール)
- 例文「先般はご面談いただきありがとうございました」
- 例文「先日はお世話になり、誠にありがとうございました」
これは友人に「お疲れ!最近どうよ!?」と声をかける表現の「ビジネスバージョン」だと覚えておきましょうね。
ちなみに「こんにちは」「お疲れ様です」などといった日常表現はカジュアルすぎるので会社内の同僚や上司とのやりとりにしか使いません。
参考となる記事:
相手への配慮を示す「突然のご連絡にて大変申し訳ありません」
「突然の連絡にて大変失礼を致します。」「突然申し訳ございません。」
これらの表現は「はじめまして」の代わりに使われるビジネスの表現。ビジネスシーンでは「はじめまして」という表現は使わずに、どんな時でも相手より下手にでるのが基本です。
正解の例文を使うと、何となくあなたの誠意が伝わると思いませんか!?
今は理解できなくても「はじめまして」はカジュアルな表現でビジネスシーンには適さないと覚えておきましょうね。
簡単に名乗る
初めての相手には名乗るのが基本。就活生であれば「××大学○○学部の□□と申します。」で十分。フルネームでも、名字だけでも可。
不要な情報は入れずにシンプルに名乗りましょう。
「趣味は○○です」とか、自己紹介が長くなるような情報は一切必要ありません。
どこから連絡先を入手したかを説明する
- 例文「大学のキャリアセンターからの紹介で連絡いたしました」
- 例文「○○さんの紹介で連絡いたしました」
メールを受け取る側としては「なんでコイツは俺のメールアドレスを知っているの?」と疑問に思うものです。
不要な表現は使わずに、シンプルに説明しましょう。
【書き方】なぜOB/OG訪問したいのか?説明する
「なぜあなたにコンタクトしたの?」「私になにをして欲しいの?」
といったことがメール本文の内容から分かるように背景を説明しましょう。OB訪問の場合はグダグダと説明しなくてもOBの方は察してくれると思いますので、簡単で大丈夫ですよ。ーつづくー
【例文】簡単に背景を説明
OB訪問にこれ以外の表現は必要ないと思います…。
◎正しいメール本文本題の例文:
さて、私は現在、◯◯業界を中心に企業研究をしており貴社に大変興味を持っております。そこで是非、現場でご活躍されている△△様のお話を伺いたく存じます。
※「伺う」は「尋ねる・行く」の謙譲語。間違いやすい敬語なので、参考記事に使い方をまとめています。
参考となる記事:
【書き方】候補日程の連絡を入れる
「よろしい。OB訪問を受けいれてあげよう。それで、いつどこでやればいいの?」
メールを受けるOB側からすれば、日程候補も同時に聞いておきたいところ。これがないと、メールのやりとりが一往復増えることになります。そんなめんどくさい状況を避けるために、日程候補を連絡しておきましょう。
【例文】候補日程を連絡する
◎正しいメール本文本題の例文:
つきまして、下記日程のいずれかにて伺いたく存じますが、
ご都合のほどいかがでしょうか。
・x月xx日〜x月xx日 13:00-19:00
・x月xx日〜x月xx日 11:00-16:00
△△様のご都合のよろしい日時・場所をご指定いただければ幸いです。
参考となる記事:
【書き方】メール結びの挨拶をいれる
さぁ、ここまできたら最後の締めくくり!でもどうやって締めくくればいいの?
ご安心を!メール結びの挨拶も決まりきった表現しか使われません。
【例文】メール結びの挨拶はこれ!
「どうぞ宜しくお願いいたします」「何卒宜しくお願いいたします」
こういった表現がビジネスメール結びの代表的な表現。でも今回はお願いをしている立場なので、「ご検討くださいね」というフレーズを入れておきます。
ちなみにメール署名は何でも構いませんが、「大学名+学部名+学科名+住所+電話+メールアドレス」で構成されていることが一般的。
◎正しいメール結びの例文:
お忙しい中、大変恐れ入りますが、
ご検討のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
—————署名—————–
就活大学
就活学部・就活学科
就活一郎
連絡先
まとめ
OB訪問の日程調整に限らず、ビジネスメール(就活メール含む)は決められた敬語の使い回しで成り立ちます。そしてビジネスメールならではの敬語は、数に限りがあります。
就活メールのやり取りを何度か経験すると、ほとんどマスターできるでしょう。
よく使う敬語の解説をしていますので、ご参考にどうぞ。