就活の正しいOB訪問術。メーカー営業マンが解説するよ

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OB・OG訪問ってどうやったらいいか分からないし、正直めんどくさいよね…でもみんなOB訪問してるみたいだし、自分もやらなきゃ内定とれないんじゃないか?

という悩める就職活動生のあなたへ、ちゃんとしたOB訪問のやり方を解説していきます。

OB訪問しても選考には何も関係しないよ。

まずは事実として述べます。OB訪問をしたからといって、選考には何も関係しないということ。OB・OGが裏で人事にちくったり「この学生を推薦したい!」なんて、根回しをしてくれることも一切なし。*リクルーター面接や社員座談会はこの限りではありません。

一部企業のエントリーシートでは「OB訪問しましたか」という設問がありますが、私は「OB訪問していません」といつも堂々と申告していました。それでも大手化学素材メーカーの内定をもらえたのですから、全く問題にはなりません。

むしろ「OB訪問をしていない」という理由だけで落とされるなら、そんな意味不明な企業は全くオススメしないダメ企業です。内定しなくて良かったと思って喜びましょうね!

選考に関係しないなら何でOB訪問するの?

う~~ん…正直理解に苦しみます。

単に「社員の生の声を聞きいて志望動機や自己PRの足しにしたい!」というのなら、会社説明会に出て質問すればよいだけのことですし、そもそも自己PRや志望動機なんてネット上にあふれているのですから、何か自分に合いそうなものを見つけて少し変えればいいだけでしょ。そのうえ、企業によっては親切に社員座談会(現役社員が質問会を開いてくれる)やOB会を開いてくれますからね。

だれも「OB訪問をする理由の本質」を答えられないと思います。結局「みんなやっているから、自分もやらなきゃ!」というのがメジャーな意見じゃないでしょうか?

でもよくよく考えると、このOB訪問というのは相当めんどくさいのです。

一般的なOB訪問のやり方(非推奨)

世間一般の就職活動生は以下のような手順でOB訪問をやるらしいです。

  • いちいち大学の就職活動課で大学OBの名簿を貰って
  • メールや電話でアポイントとって…
  • いちいち東京まで出向いて…
  • 何の権限もない一般社員と話しをして…
  • 丁寧にお礼メールまで送って…

でも、それで内定に何も関係ないって、学生だからってバカにしすぎじゃないですか?使う労力と時間の割りに何と報われない仕事でしょうか… ←「意識高い系セリフ」を使っちゃうと「費用対効果が低い」と言います。そのような無駄なことに時間を費やすのであれば、ネットサーフィンして志望動機や内定者の経験談でも読んでいるほうが、意義のある時間の使い方です。

正直、OB訪問をしてくれるのは嬉しいのですが必死な就職活動生を見ていると、とてもかわいそうになります。そこで、これ以上の「OB訪問犠牲者」を増やさないように、OB訪問の正しいやり方を解説しますね。

OB訪問でやりがちな誤り。NG集。

ちょっと本題に入る前に寄り道…そろそろ疲れてきたかな!?

もし就活生のあなたが、以下のようなマインドセットでOB訪問に臨むとしたら、大きな間違い。OB訪問をして就活してる気になっているだけですので即刻やめてください。

  • 「自分が志望する企業のことをもっと知りたいです。」←ネットでいくらでも探せる
  • 「その仕事で苦労したこと、やりがいなどが知りたいです。」←ネットで探せるよ
  • 「年収や待遇、残業代のことが知りたいです。」←ネットでは厳しいかな!?知っても内定には役立たない情報です。
  • 「社会人ってどんなことやってるんだろう?ワクワク」←論外です。

内定を得るための正しいOB訪問術!

ごめんなさい…前置きが長くなりすぎました…ここからが本題です!!

1、OB訪問の目的は内定のために必要な情報を得ること

まずはマインドセット、OB訪問の目的とは「内定のために必要な情報をOBから引き出すこと」それでけです。OBの内定者体験談を聞いて、その人のノウハウを吸収しましょう。したがって、本質的にはOBでなくても目標とする企業の社員であれば誰でも良いのです。

就職活動性にありがちな「自分が志望する企業のことをもっと知りたいです。」といった甘い考えは捨てましょう。しつこく語りますが、先輩内定者のノウハウを盗みとることが内定への唯一の近道なのですよ。

2、身近なOB・OGを見つける!

マインドセットが出来たところで、具体的な進め方に移ります。

これが最も重要なポイント。あなたのことも知らないOB・OGが親身になっていろいろと教えてくれると思いますか?答えはNo。知らない人のことなど、どうでもよいのが人間の本性なのですから仕方がないことです。自分の持てる人脈を最大限発揮して少しでも身近なOBを見つけます。

「身近」とは、具体的には「サークルのOB」「部活のOB」「研究室のOB」「学部のOB」「ゼミのOB」のことを指します。面識のあるOB・OGを捕まえたらもう、就職活動での失敗はあり得ないでしょう。

身近なOBがつかまらなかった場合はOB訪問を止めるべきです。面識のないOBは基本、くだらないことしかアドバイスしません。←これってひょっとして私だけ?

3、OB・OGを使い倒す!

単に面談をお願いするだけでなく、ずうずうしくESの添削や面接の練習などもお願いしてしまいましょう。親切なOBを発掘したら、使い倒さなきゃ損!!

もし断られたら違うOBを探せばよいだけですし、まぁかわいい後輩なのですから嫌とは言われないでしょう。たとえ距離的な問題があってもスカイプを使えば面接練習できますし、メールでESの添削もできちゃう世の中。

就職活動とは自分の人生を決めることと同じなのですから、普段おとなしい方もずうずうしくなりましょうね!!

これだけなの?

ちょっと拍子ぬけでしたか!?

すみません…これ以上は何も必要はありません。OB訪問を頑張ったってそのOBが会社の中で使えない人だったら…面接で名前を出してもマイナスにしかならないし、アドバイス自体も参考になりませんよね?

繰り返しになりますが、身近にOBが見つからないのであればOB訪問するのは止めておきましょう。労力とお金の割に報われることが少ないので、費用対効果がもの凄く悪いです。

OB訪問よりも個別会社説明会と社員座談会で質問しまくれ!

会社説明会や社員座談会で召喚される社員というのは、わざわざ企業の代表として選ばれているのですから何となく独自のカラーがあり、面接でのエピソードに使いやすい話をしてくれます。一方でOB訪問の場合にはしょうもない社員にあたりがち、しょうもない社員の話は聞くだけ時間の無駄。

説明会や社員座談会で時間の許す限り質問して「エリート社畜=説明会で召喚される一般社員」のエピソードを面接で志望動機として使いましょうね。良いエピソードがあったら、他人の質問でも答えをメモして自分で勝手に使いましょうね。

それでもOB訪問しなければ気がすまない就活生へおすすめのSNS「Linkedin」

知り合いのOBが見つからなかったらOB訪問する意味などないと私は思いますが、「そうはいってもねぇ…」という真面目な就職活動生へ。

一番の悩みである「OBをどうやって探したらよいの?」という疑問が一発で解決するおすすめSNS「Linkedin」を紹介します。

このSNSは少しでもキャリアアップしたいビジネスマンが大抵登録している、転職用実名SNSです。Facebookのビジネスマン専用バージョンといった感じ。

「Linkedin」に無料登録して「大学名+企業名」検索をかければ、一発であなたの探しているOBが見つかります。これのいいところは出身大学はもちろん、その企業でのキャリアや役職までが記載されているところです。OBの情報がすべて分かってしまうのです。