企業や就活サイトからくる書類選考の連絡メールにどう返信する?
そもそもメール返信する意味ある?
という就活・転職の疑問を解消するための記事。
エントリーシートを提出するとリクナビやマイナビといった就活サイト、もしくは企業の人事採用担当から、
「これより書類選考に入ります。1週間程度のお時間を頂戴しますが、ご了承のほどお願いします」といった感じのメールがとどきます。
まず結論ですが、このような「書類選考のお知らせメールには返信する必要なし」です。ただ、就活メールの練習としてメール返信するなら意味はあります。
その理由はざっくりと以下3つ。
- 一斉送信メールであるため返信しても意味ない
- 人事の採用担当は返信メールがきてもぜったいに見ない
- 返信メールを送っても送らなくても、書類選考結果には何も影響しない
ということで既に結論はでていますが、私が知る限りの「大企業における書類選考の情報」を付け加えます(とある化学メーカー勤務です)。
また「意味なくてもメール返信しておきたい!」という就活生のために、例文も書いておきます。就活メールの練習として、覚えておいて損はない情報を提供しています。
書類選考の連絡メールに返信しなくてもよい理由
理由①連絡メールは一斉送信、返信しても意味ない
多くの人気企業において「書類選考」は、学歴フィルターをかける目的で使われます(くわしくは後述)。そして、ESの応募数も膨大な量になります。
したがって、それぞれの就活生にマジメに一通ずつ書類選考お知らせメールは送りません。
「書類選考に入りますよメール」は一斉送信メールを使い、「返信しても回答できません」と書かれていることがほとんど。これにお礼の返信メールを送るのは時間のムダですので、止めておきましょう。
そもそも、就活生のほうもESを送る企業は50社とかになるわけですから、イチイチ反応していたのではキリがありません。面接に進んでからでよいです。
理由②書類選考お知らせメールに返信しても見ない
そもそも人事の採用担当も、イチイチ書類選考連絡メールに返信されても見るヒマがありません。送られてきた大量のESに目を通さなければならないのですから(どれだけ忙しいかは後述)。
ですから、「書類選考の連絡メール」には返信しても意味はありません。
理由③書類選考の結果には影響しない
繰り返しにはなりますが「書類選考」の目的はおもに、学歴フィルターでふるいをかけるためのものです。したがって、どれだけ丁寧にあなたがメール返信しても、残念ながら書類選考結果には影響しません。
そのようなことに時間をかけるくらいであれば、できる限り多くの企業にESを送りましょう。就活はどんどん短期間になっていますので、細かいことを気にかけるよりも「数打てばあたる」という考えのほうが内定できるでしょう(あたり前ですみません)。
【例文】書類選考の連絡メール返信
返信しても意味がないと、さんざん書きましたが…。それでも「書類選考の連絡メールに返信したい!」という就活生のために例文を紹介します。ご興味ある方だけどうぞ。
メール返信例文①履歴つき返信
メール件名: Re: 書類選考のお知らせ(就活大学・就活)
転職株式会社
人事部
採用担当者 様
お世話になります。
就活大学の就活と申します。
お忙しいところご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
書類選考の期間につき承知いたしました。
大変お手数をおかけいたしますが、
何卒よろしくお願い致します。
**************************
就活大学
就活学部・就活学科
就活一郎
住所
電話:xxx-xxxx-xxxx
Eメール:xxxx@xxxx
**************************
メール返信例文②履歴つき返信
メール件名: Re: 書類選考のお知らせ(就活大学・就活)
転職株式会社
人事部
採用担当者 様
お世話になります。
就活大学の就活と申します。
ご丁寧にご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
書類選考の期間につき承知いたしました。
お忙しいところ大変恐れ入りますが、
何卒よろしくお願い申し上げます。
**************************
メール署名
**************************
●参考になる書き方:
●ビジネス敬語の意味・使い方:
- 「お世話になります」意味:ビジネスシーンでの挨拶(就活・転職・社外の相手に使う)
→「お世話になっております」「お世話になります」違いと使い分け方 - 「お忙しいところ大変恐れ入りますが」意味:忙しいのにすみませんが
→「お忙しいところ恐れ入りますが」のビジネスメールでの正しい使い方 - 「何卒よろしくお願い致します」意味:どうかよろしくお願いします
→「何卒よろしくお願いいたします」の意味と使い方【ビジネスメール】 - 「お手数をおかけいたしますが」意味:手間をかけてしまうのだけど
→「お手数おかけしますが」意味と正しい使い方・敬語の解説
【書き方】書類選考の連絡メール返信
メール件名: Re: 書類選考のお知らせ(就活大学・就活)
件名はそのままにして「履歴つき返信」を使う。就活ではあまりないが、5回も10回もやり取りを繰り返してRe:Re:Re:Re~~~みたいになったら、さすがに「Re:」を一回のみに書き換える。目安としては3~5回くらい。
【メール件名の書き方】
転職株式会社
人事部
採用担当者 様
採用担当者の名前がわかるときは、会社名+部署名(課名)+名字を宛先にする。わからなければ「採用担当者 様」でよい。また、役職つきの相手であれば「○○部長」などとする。「○○部長 様」はマナー違反、役職者に「様」はつけない。「部長 ○○様」はOK。
【メール宛名の書き方】
お世話になります。
就活大学の就活と申します。
初対面の相手には「(これから)お世話になります」を使い、面識のある相手には「(今)お世話になっております」を使う。就活生はどちらを使うべきか迷ったら、「(これから)お世話になります」を使うとよい。
【メール書き出し】
お忙しいところご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
書類選考の期間につき承知いたしました。
メール本文ではまず、連絡してもらったことに対するお礼を述べる。そして連絡をもらった内容に対して「承知いたしました=わかりました」とする。「了解しました」はビジネスメールではNG。
【メール本文の書き方】
大変お手数をおかけいたしますが、
何卒よろしくお願い致します。
こ書類選考に手間をかけてもらうため「お手数をおかけいたいしますが」を使う。ここは「お手数をおかけし申し訳ありませんが」「お手数ではございますが」などと言い換えできる。
【メール締め・結びの書き方】
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メール署名
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あなたが誰だか分かる情報を入れること。一般的に「大学名+学部名+学科名+氏名+住所+電話+Eメール」で構成されているとよい。これは、何回やり取りを繰り返しても変えなくてよい。メール署名のデザインは、正直どうでもよい。
【メール署名の書き方】
【就活】書類選考は「実際にはやってない」企業もある
それではつづいて、書類選考にまつわる大企業の考え方を紹介します。–つづく–