社内(上司や目上・他部署など)の相手に「丁寧に催促メール」をするときの例文・書き方について紹介する記事。
まずは基本の書き方について少し。
社内の相手(上司や目上・他部署など)の相手に送る「丁寧な催促メール」の基本となる書き方は6ステップあり、以下のような構成が好ましいです。
- メール件名は…
1-1.新規メールで催促するときには「資料送付のお願い(転職・ノマド)」など
2-2.メール返信のこない上司に催促するには「転送Fwメール」または「履歴付き返信Reメール」機能を使い、メール件名は変えなくてよい。【再送】といった語を件名にくわえてもよい。
↓ - 社内挨拶「お疲れ様です」
あるいは「たびたび申し訳ありません」「行き違いでご連絡を頂いておりましたら申し訳ありません」としてもよい。
↓ - メール本文は…
3-1.新規「さて○○の件につき、ご状況いかがでしょうか」
3-2.返信のこない相手「さて先般お願いしておりました〇〇日程の件、その後いかがでしょうか」などとする
↓ - 「返信してください」のような直接的な表現は避け「その後いかがでしょうか」などのやんわりと催促する敬語フレーズを使う
↓ - 「大変失礼とは存じますが」などと丁寧な前置きをして背景について説明。他にもいろいろなパターンあるため催促する内容におうじて柔軟に
↓ - メール結び・締めくくりは相手を気づかうフレーズ「お忙しいところ恐れ入りますが、」などを使い「よろしく」的な文章で締める
to社内上司/目上に「新規メールで丁寧に催促する」文例5選
まずは社内で期日のある仕事や書類提出に関して、新規メールをつくって催促するビジネスメール例文を紹介します。あまり細かくする必要はありませんが、直接的なフレーズは避け丁寧にメールしましょう。
例文①「書類などの提出を催促する」ビジネスメールto社内目上
【to社内・上司/目上】
社内の催促メールで「書類などの提出を催促する」ときのビジネスメール例文。メールで案内をしていなければ、新たに催促メールを作る。催促するときには「●●はいかがでしょうか?」という敬語フレーズを使う。
メール件名:精算申請書・修正および再提出のお願い
営業部 のまこ 部長(社内上司/目上)
お疲れ様です。
経理部・ノマドと申します。
さて首記の件、のまこ部長よりご提出の以下申請書に関して不備があり、先般、社内便にて返送しておりました。書類はお受け取りになりましたでしょうか。
①精算申請書No. 20171114
②修正必要箇所
・勘定科目:接待費 → 会議費へ訂正後、再提出をお願いいたします。
なお、精算の締め日が11月15日までとなっておりますので、それまでにご対応頂ければ幸いです。また、行き違いでご返送いただいておりましたらその旨お申し付けください。
お忙しいところ大変恐れ入りますが、お取り計らいのほど宜しくお願い致します。
経理部 ノマド
【補足】
・おります は「いる」の謙譲語「おる」に丁寧語「ます」をくっつけた敬語
・いたします は「する」の謙譲語「いたす」に丁寧語「ます」をくっつけた敬語
・いただく は「もらう」の謙譲語
・お取り計らい は「もの事が上手く運ぶようにする」の意味
・申し付ける は「言い付ける」の意味
・ください は尊敬語「くださる」の命令形
例文②「飲み会など出欠を催促する」ビジネスメールto社内各位
【to社内・各位】
社内の催促メールで「出欠を催促する」ときのビジネスメール例文。メールで案内をしていなければ、新たに催促メールを作る。催促するときには「●●はいかがでしょうか?」という敬語フレーズを使う。
メール件名:●●さん送別会・出欠のご確認
営業部 各位(社内上司/目上)
お疲れ様です。
さて、以前にお伝えしました通り3月10日に●●さんの送別会を企画しており、ご出欠について確認いたしたく存じます。皆さまのご都合はいかがでしょうか。
なお、このメールは●●さん送別会へのご出欠連絡がまだの方へ送付しております。行き違いでご連絡をいただいておりましたらご容赦ください。
お忙しいところ大変恐れ入りますが、ご連絡のほど何卒宜しくお願い致します。
営業部 ノマド
【補足】
・おります は「いる」の謙譲語「おる」に丁寧語「ます」をくっつけた敬語
・いたします は「する」の謙譲語「いたす」に丁寧語「ます」をくっつけた敬語
・いただく は「もらう」の謙譲語
・お取り計らい は「もの事が上手く運ぶようにする」の意味
例文③「仕事の依頼を催促する」ビジネスメールto社内上司/目上
【to社内・上司/目上】
社内の催促メールで「仕事の依頼を催促する」ときのビジネスメール例文。メールで連絡をしていなければ、新たに催促メールを作る。催促するときには「●●はいかがでしょうか?」という敬語フレーズを使う。
メール件名:販売会議資料送付のお願い
●● 課長(社内上司/目上)
お疲れ様です。
さて首記の件、11月度・販売会議資料の送付期日が本日までとなっておりますが、ご状況いかがでしょうか。なお、本メールと行き違いで送付いただいておりましたら申し訳ございません。
お忙しいところ大変恐れ入りますが、お取り計らいのほど何卒宜しくお願い致します。
営業部 ノマド
【補足】
・申し付ける は「言い付ける」の意味で、謙譲語
・ください は尊敬語「くださる」の命令形
例文④「健康診断の催促」ビジネスメールto社内上司/目上
【to社内・上司/目上】
社内の催促メールで「仕事の依頼を催促する」ときのビジネスメール例文。メールで連絡をしていなければ、新たに催促メールを作る。
メール件名:健康診断・受診のお願い
各位(社内上司/目上)
お疲れ様です。健康部・ノマドと申します。
このたびは、健康診断の受診をお願いしたく連絡をいたしました。最寄の健康診断施設を以下の通りにご案内いたしますので、ご予約いただき、受診くださいますようお願い申し上げます。また、日取り・場所が決まりましたらその旨ご連絡いただければと存じます。
1.のまど病院:予約用URLxxx
2.のまこ病院:予約用URLxxx
なお、従業員の健康診断は法律で義務化されており、6月20日までにご対応くださいますようお願い致します。
また、本メールは本年度に健康診断を受診されていない方へ送付しております。行き違いで受診されていましたら、その旨お申し付けください。
長文にて失礼いたしました。
お忙しいところ大変恐れ入りますが、お取り計らいのほど何卒宜しくお願い致します。
健康部 ノマド
【補足】
・申し付ける は「言い付ける」の意味で、謙譲語
・ください は尊敬語「くださる」の命令形
例文⑤「仕事の依頼を催促する」ビジネスメールto社内上司/目上
【to社内・上司/目上】
社内の催促メールで「仕事の依頼を催促する」ときのビジネスメール例文。メールで連絡をしていなければ、新たに催促メールを作る。
メール件名:人事評価面談の確認
●● 部長(社内上司/目上)
お疲れさまです。人事部・ノマドです。
さて先般、2017年度・人事評価面談の実施依頼を社内掲示板にて掲載しておりましたが、貴部署の進捗がまだのようでしたので、確認までにご連絡いたしました。その後、ご状況いかがでしょうか。
なお、本メールと行き違いでご報告いただいておりましたらご容赦ください。
お忙しいところ大変恐れ入りますが、お取り計らいのほど何卒宜しくお願い致します。
人事部 ノマド
【補足】
・申し付ける は「言い付ける」の意味
・ください は尊敬語「くださる」の命令形
to社内上司/目上などに「転送メールで丁寧に催促する」文例集
つづいて、社内の相手(上司/目上/他部署など)に一度メールしていたにも関わらず返信がこないとき。転送メール(Fw:)を用いて催促するビジネスメール例文を紹介します。
例文⑥⑦転送メールで「日程調整の返事を催促する」to社内上司
to 社内・上司
社内の日程調整メールで上司に「返事を催促する」ときのビジネスメール例文。新たにメールを作る必要はなく、もとのメールを転送して作る。
~例文⑥~
メール件名:転送Fw: 打ち合わせ日程のご相談
○○ 部長(社内上司/目上)
たびたび申し訳ありません。
さて、過日に送付しておりましたお打ち合わせ日程ご相談の件、その後いかがでしょうか。
大変失礼とは存じますが、念のため先日お送りしましたメールを転送いたしますので、ご確認いただければ幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
営業部 ノマド
~例文⑦~
メール件名:転送Fw: 打ち合わせ日程のご相談
○○ 部長(社内上司/目上)
お疲れ様です。
さて、先日メールにて送付しておりましたお打ち合わせ日程ご相談の件、お手元にございますでしょうか?
大変失礼とは存じますが先日のメールを転送いたしますので、ご確認いただければ幸いです。たびたび申し訳ありませんが、ご連絡のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
営業部 ノマド
・過日 は「過ぎ去った日」つまり過去のこと。「先般」「先日」でも言い換えできる。
・おりました は「いる」の謙譲語「おる」に丁寧語の過去形「ました」を組み合わせて敬語にしている。
例文⑧転送メールで「飲み会など出欠を催促する」to社内各位
【to社内・各位】
社内の催促メールで「出欠を催促する」ときのビジネスメール例文。新たにメールを作る必要はなく、もとのメールを転送して作る。催促するときには「●●はいかがでしょうか?」という敬語フレーズを使う。
メール件名:転送Fw: 【再送】●●さん送別会・出欠のご確認
営業部 各位(社内上司/目上)
たびたび申し訳ありません。
さて、先般メールにてお送りしておりました●●さん送別会(日程:11月10日)につき、皆さまのご都合はいかがでしょうか。仔細に関しましては転送メールをご確認いただければと存じます。
なお、このメールは●●さん送別会へのご出欠連絡がまだの方へ送付しております。行き違いで連絡をいただいておりましたら申し訳ありません。
お忙しいところ大変恐れ入りますが、ご連絡のほど何卒宜しくお願い致します。
営業部 ノマド
【補足】
・おります は「いる」の謙譲語「おる」に丁寧語「ます」をくっつけた敬語
・いたします は「する」の謙譲語「いたす」に丁寧語「ます」をくっつけた敬語
・いただく は「もらう」の謙譲語
・お取り計らい は「もの事が上手く運ぶようにする」の意味
書き方:催促のビジネスメール to 社内上司/目上
つづいて社内の相手(上司・目上・他部署など)に催促するビジネスメールの書き方について、簡単に解説しておきます。
メール件名の例文・書き方
【例文①新規メール】
メール件名: 精算申請・再提出のお願い
【例文②転送メールFw: 】
メール件名: 転送メールFw: 打ち合わせ日程のご相談
・件名で何を知りたいか、相手に伝わるようにすること。 メール件名の書き方
・社内の決め事やあらかじめ設定されていた納期などがあったときには例文①のように新規メールを作成する。返事をお願いするわけなので「●●のお願い」というメール件名にする。
・あるいはメールで送ったものの返信/返事がこないときには、もとのメールを引っ張り出して例文②のように「転送メールFw」を使う。新たにメールを作成する必要はない。
メール宛名の例文・書き方
【例文① to 社内・上司など】
○○ 部長
【例文② to 社外・取引先など】
ケミカル株式会社
資材部 三菱 様
・社内の相手には「名字+役職」か「名字 さん」「名字 様」を使う。企業によって社内文化が違うので先輩などに聞いて従うこと。 メール宛名の書き方
メール挨拶文の例文・書き方
【例文①to 社内・上司】
1-1. お疲れ様です。
1-2. たびたび申し訳ありません。
【例文②to 社内・上司】
行き違いでご連絡をいただいておりましたら、申し訳ございません。
【例文③to 社外・取引先】
お世話になっております。
【例文④to 社外・取引先】
たびたび申し訳ございません。株式会社転職・ノマドでございます。
・社内の相手には「お疲れ様です」「こんにちは」などのカジュアルな挨拶を使う。
・社外メールには初対面だと「(これから)お世話になります」を使い、面識のある相手には「(今)お世話になっております」を使う。
・ここでは返事を催促するわけなので、「たびたび申し訳ありません」「たびたびのご連絡、大変失礼いたします」「たびたび失礼いたします」などを挨拶代わりに使える。 メール挨拶文の書き方
メール本文の例文・書き方
さて首記の件、のまこ部長よりご提出の以下申請書に関して不備があり、先般、社内便にて返送しておりました。書類はお受け取りになりましたでしょうか。
①精算申請書No. 20171114
②修正必要箇所
・勘定科目:接待費 → 会議費へ訂正後、再提出をお願いいたします。
【例文①日程調整の催促】
さて、過日に送付しておりましたお打ち合わせ日程ご相談の件、その後いかがでしょうか。念のため先日お送りしましたメールを転送いたします。
【例文②書類送付の催促】
さて首記の件、のまこ部長よりご提出の以下申請書に関して不備があり、先般、社内便にて返送しておりました。書類はお受け取りになりましたでしょうか。
①精算申請書No. 20171114
②修正必要箇所
・勘定科目:接待費 → 会議費へ訂正後、再提出をお願いいたします。
メール本文の書き方・「さて」はこれから本題に移りますよ、という意味で使う。最初のメールで日程調整に必要な事項をすべて連絡しているはずなので、それに対してやんわりと返事を催促する。
・催促するときは社内の上司であろうと、社外の取引先であろうと丁寧に対応すべき(ホントは返事をしない相手が悪いのだけど…)。
メール結び・締めの書き方
【例文①書類提出の催促】
なお、精算の締め日が11月15日までとなっておりますので、それまでにご対応頂ければ幸いです。また、行き違いでご返送いただいておりましたらその旨お申し付けください。
お忙しいところ大変恐れ入りますが、お取り計らいのほど宜しくお願い致します。
【例文②出欠の催促】
なお、このメールは●●さん送別会へのご出欠連絡がまだの方へ送付しております。行き違いで連絡をいただいておりましたら申し訳ありません。
お忙しいところ大変恐れ入りますが、ご連絡のほど何卒宜しくお願い致します。
・普通にメール結びを使う。「相手を気づかう敬語フレーズ+確認あるいは連絡してほしい」という内容のメール結びにする。すると例文のような敬語フレーズとなる。
・「返事してください」といったキツイ言い方は避け、「確認してほしい」「連絡してほしい」みたいな表現を使うこと。すると例文のようになる。 メール結びの書き方
社内上司/目上に催促メールをするときの注意点
ビジネスシーン(目上・社外取引先・社内上司・就活・転職)で催促メールをするときの注意点について少し。
返事の催促はメールではなく、対面または電話が好ましい
社内の相手(上司・目上・他部署など)に催促するビジネスメールで気をつけたいこと
まずは「返事の催促はメールではなく電話か対面で話すことが望ましい」
なぜなら催促メールをしてもそれすらもスルーされる可能性があるから(経験あり)
メールの文章についてああだこうだ考えるのであれば、パパッと行くなり電話して「○○のご相談ありましてメールを送付していたのですが・・・」と催促するほうが手っ取り早いですね。
どうしても相手がつかまらないとき、あるいは催促する相手が複数にわたるときに催促メールをします。
返事が本当にきてないか、催促する前によく確認!
社内の相手(上司・目上・他部署など)に催促するビジネスメールで気をつけたいこと
つづいて「催促する前に、返信・返事が本当にきていないかをよく確認する」
上司へ返信の催促メールを送ったら…
実はすでに返事きていて、あなたが気づいてないだけだった…。
というサムイ状況になることだけは避けましょう。また返事を確認する前に「ちゃんと自分のメールが上司に送れていたか」を確認する必要もあります。
とにかく自分に非がなかったかをキチッと確認したうえで催促メールしましょう。
相手がメールに気づいてない、という前提で催促する
社内の相手(上司・目上・他部署など)に催促するビジネスメールで気をつけたいこと
つづいて「相手が最初に送ったメールに気づいてない、という前提で催促する」
ビジネスシーン(目上・社外取引先・社内上司・就活・転職)では相手が必ずしもすべてのメールを見ているとは限りません。
わたしたちは日々、山のようにメールを処理しているのです。
そうすると必ず見落としているメールの一つや二つはあるもの。
「メールを見てない上司なり取引先が悪い」とは考えず「忙しいからメールを見落としているんだな」という気持ちでやさしさをもって催促しましょう。
直接的な表現は避け、やんわりとした敬語を使う
社内の相手(上司・目上・他部署など)に催促するビジネスメールで気をつけたいこと
ビジネスシーン(目上・社外取引先・社内上司・就活・転職)で相手にたいする言葉づかいとして「ご返事ください」「至急、ご返信ください」などの強い表現を使うのは避けましょう。
最後に使える敬語フレーズをまとめますが、
以下例文のようなマイルドな敬語、丁寧な言葉づかいをすると相手からの好感度がアップします。積極的に使ってみましょう。
催促の丁寧な敬語フレーズ
- 例文『ご確認(ご連絡・ご示唆)いただきたく存じます』
- 例文『ご確認(ご連絡・ご示唆)いただければと存じます』
- 例文『ご確認(ご連絡・ご示唆)いただければ幸いです』
- 例文『ご確認(ご連絡・ご示唆)いただきますよう、何卒よろしくお願いいたします』
- 例文『ご確認(ご連絡・ご示唆)くださいますよう、何卒よろしくお願いいたします』
ビジネスシーンでよく使う「丁寧な催促の敬語フレーズ」
せっかくの機会ですので、催促のビジネスシーン(電話・メール・目上・社外取引先・社内上司・就活・転職)でよく使われる敬語を紹介します。ご参考にどうぞ。
大変失礼とは存じますが~
ビジネスメールでよく使う「催促の敬語フレーズ」
- 例文「大変失礼とは存じますが、確認までに連絡いたしました」
- 例文「大変失礼とは存じますが、念のため転送メールにて再度送付いたします」
意味は「ホントに失礼だとは思うのだけど~」。ここで「存じます」は「思う」謙譲語「存じる」に丁寧語「ます」をくっつけて敬語にしています。
「催促するのはホントに失礼だとは思うのだけど…」
という感じのニュアンスであり、相手への気づかいが表れていて好感がもてます。
行き違いでご連絡を頂いておりましたらご容赦ください
ビジネスメールでよく使う「催促の敬語フレーズ」
- 例文①行き違いでご連絡を頂いておりましたらご容赦ください
- 例文②行き違いでご連絡を頂いておりましたら、その旨お申し付けください
- 例文③行き違いでしたら申し訳ありません
催促メールをするのはいいものの、行き違いで相手がすでに対応しているときもあります。あるいは、あなたが気づいていないときもあります。
「なんだよ~、今やってるところだからちょっと待ってくれよ!」
催促メールはタイミングが悪いとこんな風に思われてしまいがち。そんなとき、このひと言を入れておくと相手への配慮が感じられて好感がもてます。
※いただく は「もらう」の謙譲語
※おります は「いる」の謙譲語+丁寧語「ます」
ここでは「連絡をもらっていたら~」の謙譲語として「連絡を頂いておりましたら~」と使っています。連絡をもらうのはあなたであるため謙譲語「おります」は正しい敬語。
その後いかがでしょうか
ビジネスメールでよく使う「催促の敬語フレーズ」
- 例文①その後いかがでしょうか
- 例文②ご状況はいかがでしょうか
- 例文③その後、ご検討状況はいかがでしょうか
「お返事ください」「ご連絡ください」といった直接的なフレーズの代わりに使える丁寧な敬語表現です。ここで「いかが」は「どう?」の丁寧な表現。
すると意味は「①そのあと、どうなってる?」「②そのあと検討した状況はどうなってる?」となります。「いかが」を使うことによって、やんわりと相手に催促するフレーズになっていますね。
お手元にございますでしょうか
ビジネスメールでよく使う「催促の敬語フレーズ」
- 例文「お手元にございますでしょうか」
「手元にありますか?」の意味で使われ、「あります」のかしこまった丁寧表現「ございます」を使って敬語にしています。
「お返事ください」「ご連絡ください」といった直接的な言い方をするのではなく「届いてますか?」とすることで、やんわりと催促しています。
ちなみに、
- NG例文「お手元に届いておりますでしょうか?」
は間違い敬語であるためご注意を。「おります」は「いる」の謙譲語「おる」に丁寧語「ます」をくっつけた敬語であり正しいです。
が、謙譲語はそもそも自分の行為・行動を低めて対象を高める敬語であり、相手の行為にたいして使うのは間違いです。そんなときには尊敬語「お手元に届いていらっしゃいますか?」を使うのが正解。
〜いただければ幸いです
ビジネスメールでよく使う「催促の敬語フレーズ」
- 例文「ご確認いただければ幸いです」
- 例文「ご連絡いただければ幸いです」
- 例文「ご返信いただければ幸いです」
- 例文「ご示唆いただければ幸いです」
「確認してもらえたら嬉しいなぁ」の意味で使われます。ここで「いただく」は「もらう」の謙譲語。仮定形「れば」をくっつけて「いただければ」としています。
「お返事ください」「ご連絡ください」といった直接的な言い方をするのではなく「〜してもらえたら嬉しいなぁ」とすることで、やんわりと催促しています。
何かをお願いするときのメール結びとして活躍するフレーズですね。
送付いたします/お送りいたします
ビジネスメールでよく使う「催促の敬語フレーズ」
- 例文「再度、送付いたします」
- 例文「再度、お送りいたします」
これは文字通り「送ります」の意味であり、謙譲語「お・ご〜いたす」「〜いたす」を使って敬語にしています。「送付させていただきます」はイマイチなので使わないこと。
→誤用の多い「させていただく」症候群には「いたします」が効く!