つづいて取引先への『飲み会お礼ビジネスメール』で気をつけるべき点について、簡単に解説していきます。
【注意】必ず飲み会の翌営業日(朝イチが望ましい)に送る
飲み会のお礼メールは必ず翌営業日に送りましょう。金曜日にご馳走になったのであれば、翌週の月曜日でかまいません。土日にビジネスメールを送るのは極力止めておきましょう。
そして飲み会のお礼メールは朝イチに送ることがもっとも理想的です。
これは理屈ではなく単なるビジネスマナーです。ときが経てば経つほど、お礼メールを送るのがめんどくさくなりますし、受け手である取引先からの心象も悪くなります。
【注意】お礼メールはダラダラと書く必要はない
ところで飲み会お礼メールの例文をネットで調べてみると、あまりにかしこまり過ぎというか、ダラダラと書いている例文が多いです。たとえば「料理がおいしくて感動しました」とか。明らかに不要な文章です。
もし本当にすばらしいレストランや料亭、気の利いたお店でご馳走になったのであれば、それでも構いませんが…。
せめて「お店の蕎麦がこれまで食べたことのない味わいで、感銘を受けました。すばらしいお店をご紹介いただきありがとうございます」というように、具体的にほめるべきです。
本文の感想というか、ひと言を添える部分は1~3文くらいで十分です。
【注意】お金を払ったとしても、飲み会お礼はする!
取引先の飲み会では通常、『接待』と称して商品を買ってもらうほうの営業マンが支払います。ここで支払ったほうの営業マンはお礼をしなくてもいいのか?
というとそれは間違いです。相手はお金を払っていなくても時間を割いてくれているのです。したがって、たとえ自社の経費で支払った営業マンもお礼メール、もしくは直接会ってのお礼は必ずしましょう。
【注意】必ずしも仕事の話をする必要はない
取引先との飲み会(接待)は、本来であれば仕事の話をする場ではありません。仕事の話は商談のなかで片付け、飲み会は純粋に相手をよく知るためのコミュニケーションの場であるべきです。
したがって、お礼のビジネスメールも仕事の話に繋げる必要はありません。純粋に「楽しかったです」みたいなコメントでも構いません。
まとめ
取引先や社外の誰かに飲み会のお礼ビジネスメールをするときは、相手の立場やポジションに応じてメールの文面を変えます。
たとえば、普段からよくコミュニケーションするお客さんへの礼メールであればこれくらいの、シンプルなビジネスメールでOK。
でもめったに飲み会をしない相手には、もう少しダラダラと書くのもあり。上記の例文をいろいろと組み合わせて書いてみてください。
例文で使った敬語の解説
- 「いただく」意味:「もらう」の謙譲語
→「いただく」「くださる」の違い、使い分け【ビジネス敬語】 - 「伺う」意味:「行く・尋ねる・聞く」の謙譲語
→「お伺いしたい」「伺いたい」「伺いたく存じます」正しい敬語は? - 「何卒よろしくお願い致します」意味:どうかよろしくお願いします
→「何卒よろしくお願いいたします」の意味と使い方【ビジネスメール】 - 「恐れ入りますが」意味:申し訳ないのですが
→「恐れ入ります」「恐縮です」意味と使い方【メール例文あり】
→「お忙しいところ恐れ入りますが」意味と正しい使い方 - お礼かたがたご挨拶申し上げます:
→「取り急ぎお礼まで」を目上の人に使わない理由・丁寧な言い換え - メールの結び・締めくくりに使える例文
→【完全版】ビジネスメール締め・結びの例文50選