取引先(または社外の誰か)に飲み会の『お礼ビジネスメール』をするときのコツを、例文つきで誰よりも親切に解説する記事。ここでは飲み会の主催側(営業マンなど)が取引先(顧客)に送る『お礼ビジネスメール例文』を考えます。
まずは基本として、飲み会で取引先(またはビジネスメール)で『お礼メール』をだす理由・目的は以下3つ。
- 飲み会に時間を割いてもらったことに対するお礼をする、誘ってもらったお礼をする、人としてあたり前のマナー
- 飲み会で宿題を出されることがある。それにたいするアクションを何かしらとり、次につなげるビジネス目的
- 今後のビジネスにおけるコミュニケーションを円滑にするための目的
また「飲み会お礼メール」の基本となる書き方は4ステップあり、以下のような構成が好ましいです。
- 昨晩はありがとうございました、などと手短にお礼をのべる
↓ - …がとても勉強になりました、などと飲み会の感想をのべる
↓
- 今後もよろしく的なことをのべる
↓ - ビジネスメール結び・締めくくり
ということなので、この目的にそったような内容であればなんでも構いません。それでは具体的な書き方、お礼メール例文について詳しくみていきましょう。
※上司への『飲み会お礼メール』はこちらの記事をご参照ください。→ 飲み会『お礼メール』の例文10選 – 対上司・社内むけ
※実際に営業職の私が使っているメール例文、取引先から受けたことのあるビジネスメール例文を使っています。
取引先への飲み会『お礼ビジネスメール』
【例文】取引先への飲み会お礼ビジネスメール
メール件名:昨晩のお礼
株式会社転職
○○部長
昨晩はお忙しいところ誠にありがとうございました。
弊社製品・サービスに関する日ごろのご意見、
またプライベートへのご助言もいただき、大変勉強になりました。
微力ながら、御社ビジネスの一助となるべく誠心誠意努めてまいりますので、
今後とも何卒よろしくお願いいたします。
大変略儀ではございますが、
まずはお礼かたがたご挨拶申し上げます。
株式会社就活
就活一郎
【書き方】上司・社内『飲み会お礼ビジネスメール』
つづいて上記の例文をもとに、上司への『飲み会お礼メール』の書き方を解説。
メール件名:昨晩のお礼
【メール件名の書き方】相手にメールの目的が伝わるようにする。「ありがとうございました」でも良いが、ビジネスメールでは「○○のお礼」とするのが一般的である。
株式会社転職
○○部長
【メール宛名の書き方】個人に送るときは「○○様」、団体に送るときは「○○御中」を使う。また相手が役職者であれば「○○部長」とする。「○○部長 様」はNGとなるのでご注意を。
昨晩はお忙しいところ誠にありがとうございました。
弊社製品・サービスに関する日ごろのご意見、
またプライベートへのご助言もいただき、大変勉強になりました。
【メール本文の書き方】まず簡単にお礼をし、飲み会で学んだこと、感想、その他なんでもいいので、気の利いたひと言をそえる。とくに印象に残る会話がなければ例文のような表現が無難。ここは飲み会での話題に応じて柔軟に変える。もう少し具体的なエピソードも書くとベター。
微力ながら、御社ビジネスの一助となるべく誠心誠意努めてまいりますので、
今後とも何卒よろしくお願いいたします。
【メール締めの書き方】取引先・ビジネスメールで使う「飲み会お礼メール」では、相手の会社に対して「何かしら頑張ります」というひと言を丁寧な敬語にして使う。「微力ながら」という謙遜の表現を使うとメールがより素晴らしくなるので積極的に使おう。
大変略儀ではございますが、
まずはお礼かたがたご挨拶申し上げます。
【メール結びの書き方】お礼は本来、会ってすることが望ましい。しかしビジネスでは毎日、おなじ人に会うわけには行かないのでお礼メールを使う。そんなときには「メールだけの連絡で申し訳ない」というニュアンスのひと言をメール結びで添えるとよい。「メールでのご連絡となり大変恐れ入りますが、まずはお礼申し上げます」などの言い換えも可。
※注意)「取り急ぎお礼まで」は使わないこと
株式会社就活
就活一郎
敬語の解説
- 「いただく」意味:「もらう」の謙譲語
→「いただく」「くださる」の違い、使い分け【ビジネス敬語】 - 「伺う」意味:「行く・尋ねる・聞く」の謙譲語
→「お伺いしたい」「伺いたい」「伺いたく存じます」正しい敬語は? - 「何卒よろしくお願い致します」意味:どうかよろしくお願いします
→「何卒よろしくお願いいたします」の意味と使い方【ビジネスメール】 - 「恐れ入りますが」意味:申し訳ないのですが
→「恐れ入ります」「恐縮です」意味と使い方【メール例文あり】
→「お忙しいところ恐れ入りますが」意味と正しい使い方 - お礼かたがたご挨拶申し上げます:
→「取り急ぎお礼まで」を目上の人に使わない理由・丁寧な言い換え
【例文】他にも使える気の利いた『ひと言』10選
取引先への『飲み会お礼ビジネスメール』でもっとも悩ましいのは、なにか気の利いたひと言を添える部分かと思います。
そこで営業職である私が使っている、あるいはこれまでに部下や上司、取引先から送られたことのあるビジネスメール例文を紹介します。
【例文①】取引先『飲み会お礼ビジネスメール』
メール件名:昨晩のお礼
株式会社転職
○○課長
昨晩はお忙しいところお時間を頂き、誠にありがとうございました。
○○課長の貴重な経験談を伺うことができ、とても勉強になりました。
また弊社製品に関するご意見も大変参考になりました。
重ねてお礼申し上げます。
今回いただいたご意見を基に、製品とサービスの向上に努めてまいりますので、
今後ともご指導のほど何卒よろしくお願いいたします。
甚だ略儀ではございますが、
まずはお礼までにご連絡申し上げます。
メール署名
【ポイント】飲み会でとくに印象に残る話がなかったときに活躍する表現が「とても勉強になりました」「参考にさせていただきます」などがある。参考にさせていただきます、より「とても勉強に…」のほうがベター。
※注意)「取り急ぎお礼まで」は使わないこと
【例文②】取引先『飲み会お礼ビジネスメール』
メール件名:昨晩のお礼
株式会社転職
○○課長
昨晩は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。
これまで味わったことのない、おいしい鮨をいただくことができました。
すばらしいお店をご紹介いただきあわせてお礼申し上げます。
メールでの連絡にて大変恐れ入りますが、
まずはお礼かたがたご挨拶申し上げます。
メール署名
【ポイント】店を取引先に設定してもらったときにだけ使える例文。チョイスが高級だったり、気の利いた店であったりしたときには、それに関する感想を述べておくとよい。これにプラスして、印象に残った話などを盛り込むとなお素晴らしいお礼メールとなる。
【例文③】取引先『飲み会お礼ビジネスメール』
メール件名:昨晩のお礼
株式会社転職
○○部長
昨晩はお忙しいところお時間を頂き、誠にありがとうございました。
ご推奨いただいた書籍をさっそく購入してみました。
感想につきましては完読したのち、改めて報告したく存じます。
微力ながら、御社ビジネスの一助となるべく誠心誠意努めてまいります。
至らない点も多々あるかと存じますが、
今後ともご指導のほど何卒よろしくお願いいたします。
甚だ略儀ではございますが、
まずはお礼かたがたご挨拶申し上げます。
【ポイント】飲み会のときに上司から本をすすめられることがある。役員とか、偉い人になればなるほど、このような傾向にあり。そんなときにはまず購入した旨を報告する
【例文④】取引先『飲み会お礼ビジネスメール』
メール件名:昨晩のお礼
○○様
昨晩はお忙しいところお時間を頂き、誠にありがとうございました。
○○さんのお仕事での苦労話など、
普段はなかなか伺うことのできないお話しをいただき、とても勉強になりました。
微力ながら、御社ビジネスの一助となるべく誠心誠意努めてまいります。
至らない点も多々あるかと存じますが、
今後ともご指導のほど何卒よろしくお願いいたします。
甚だ略儀ではございますが、
まずはお礼かたがたご挨拶申し上げます。
メール署名
【ポイント】当たり障りのないお礼メール
【例文⑤】意見・アドバイスなどをもらった
ここからは重複する前後の挨拶を省略します。取引先への気の利いたひと言が思いつかないときにご参考にどうぞ。
『新商品に関して貴重なご意見とご助言をいただき、あわせてお礼申し上げます。また何か弊社製品・サービスに関してお気づきの点等ございましたら、お気軽にお申し付けくださいませ。』
【例文⑥】個人的な相談をした
『恋愛にたいするご助言をいただき、誠にありがとうございました。○○部長のように円満な家庭を築けるよう、いただいたアドバイスを実践して参ります』
【例文⑦】取引先に飲み会の席で怒られた
『仕事にたいするご助言・お叱りをいただき、誠にありがとうございました。二度とおなじ過ちがないよう誠心誠意、努めてまいります。今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします』
【例文⑧】飲みすぎて調子に乗った
『昨晩はお忙しいところ、誠にありがとうございました。また飲みすぎてしまい、○○部長に対する失礼がありましたことお詫び申し上げます。今後はお酒に飲まれないよう十分に気をつけてまいりますので、ご容赦くださいますようお願いいたします。』
例文⑨取引先を遅くまで連れまわした
『昨晩はお忙しいところ遅くまでお付き合い頂き、大変恐れ入ります。』
例文10.その他、いろいろな気の利いたひと言
『○○部長のお仕事に対する姿勢に感銘を受けました』
『○○部長のご家族にたいするお心遣いに敬服いたしました』