社内で上司・先輩あるいは他の誰かに仕事を協力してもらったとき。『仕事協力のお礼メール』のコツを、例文つきで誰よりも正しく解説していきます。
まずは基本の書き方について少し。
社内・上司などに送る「仕事協力お礼メール」の基本となる書き方は5ステップあり、以下のような構成が好ましいです。
- メール件名は「ボランティアご協力のお礼」「ご協力のお礼」などとする
↓ - 社内挨拶「お疲れ様です」とし、「先般はお力添え頂き誠にありがとうございました」などと手短にお礼をのべる
↓ - つづいて「○○さんのお力添えにより…」などと社内の協力によりどう仕事が上手く進んだのかを述べる。
↓
- 最後にあなたの抱負なり、今後もよろしく的なことをのべる
↓ - ビジネスメール結び・締めくくり
仕事協力の『お礼メール』対社内・上司むけ文例集
例文①展示会「協力お礼メール」to社内上司
【社内上司】
万人むけの仕事協力お礼メール例文。どんな相手でも使える、あたり障り無いコメントです。「お力添え=お手伝い」という敬語フレーズを使うとGood。
メール件名:展示会ご協力のお礼
営業部の皆さま(社内上司・先輩・同僚)
お疲れ様です。
先般は展示会に際し、お力添え頂き誠にありがとうございました。
皆さまのお力添えにより大盛況のもと展示会を終えることができました。来場者数も当初見込んでいた以上の集客ができ、さらには多数の新規引き合いも頂くことができました。
ひとえに皆さまのご協力によるものと感謝申し上げます。
またお願いする機会もあるかと存じますが、どうかご容赦いただければ幸いです。今後とも宜しくお願い致します。
略儀ながら、まずはお礼かたがたご挨拶申し上げます。
IR広報部
ノマド
例文②プレゼン「協力お礼メール」to社内上司
【社内上司】
万人むけの仕事協力お礼メール例文。どんな相手でも使える、あたり障り無いコメントです。「お力添え=お手伝い」という敬語フレーズを使うとGood。
メール件名:プレゼン作成ご協力のお礼
○○ 課長(社内上司)
お疲れ様です。
先般は顧客プレゼン作成に際し、お力添え頂き誠にありがとうございました。
○○課長のお力添えにより大過なく顧客へのプレゼンを終えることができました。当初の、新規案件獲得に繋げるという目的を果たせたかと存じます。
これもひとえに○○課長のお力添えによるものと感謝申し上げます。
今後はお手を煩わせないよう、一層のスキルアップに努めて参りますが、ご助言をお願いすることもあるかと存じます。その際にはお力添え頂ければ幸いです。
今後ともご指導のほど宜しくお願い致します。
ノマド
・参ります は「いく」の謙譲語「参る」に丁寧語「ます」をくっつけた敬語
例文③代理店会「協力お礼メール」to社内上司
【社内上司】
万人むけの仕事協力お礼メール例文。どんな相手でも使える、あたり障り無いコメントです。「お力添え=お手伝い」という敬語フレーズを使うとGood。
メール件名:代理店会ご協力のお礼
○○ 部長(社内上司)
お疲れ様です。
先般は代理店会の開催に際し、お力添え頂き誠にありがとうございました。
○○部長のお力添えにより大過なく終えることができました。出席された代理店からも「部長の素晴らしいスピーチに感銘を受けました」とのコメントが多数寄せられております。素晴らしいスピーチを頂き、併せてお礼申し上げます。
またお願いすることもあるかと存じますが、その際にはお力添え頂ければ幸いです。今後ともご指導のほど宜しくお願い致します。
ノマド
・精進 は「目標にむかって突き進む、頑張る」の意味
例文④同行訪問「協力お礼メール」to社内上司
【社内上司】
万人むけの仕事協力お礼メール例文。どんな相手でも使える、あたり障り無いコメントです。「お力添え=お手伝い」という敬語フレーズを使うとGood。
メール件名:三菱ケミカルご同行のお礼
○○ 部長(社内上司)
お疲れ様です。
先日は三菱ケミカルへご同行いただき誠にありがとうございました。
○○部長のお力添えにより難航していた値上げ交渉を無事に終えることができました。また交渉の進め方などにつき、とても勉強になりました。併せてお礼申し上げます。
今後は部長のお手を煩わせないよう、より一層仕事にまい進して参ります。至らぬ点も多々あるかと存じますが、今後ともご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い致します。
ノマド
・参ります は「いく」の謙譲語「参る」に丁寧語「ます」をくっつけた敬語
例文⑤ボランティア「協力お礼メール」to社内上司
【社内上司】
万人むけの仕事協力お礼メール例文。どんな相手でも使える、あたり障り無いコメントです。「お力添え=お手伝い」という敬語フレーズを使うとGood。
メール件名:ボランティア清掃のお礼
営業部の皆さま(社内)
お疲れ様です。
先般はボランティア活動にご協力いただき誠にありがとうございました。
皆さまのお力添えにより無事に終えることができました。地域住民からのお礼状も多数届いており、市長じきじきに当社へお礼に来られたりと、大変有意義な活動となりました。
これもひとえに皆さまのお力添えによるものと感謝申し上げます。
またご協力をお願いする機会もあるかと存じますが、どうかご容赦いただければ幸いです。今後とも宜しくお願い致します。
総務部
ノマド
・参ります は「いく」の謙譲語「参る」に丁寧語「ます」をくっつけた敬語
書き方:仕事協力の『お礼メール』to上司・社内むけ
つづいて社内の上司・先輩・他の誰かにたいする仕事協力お礼メールの書き方について。
メール件名の例文・書き方
【例文①新規メール】
メール件名: ご協力のお礼
【例文②新規メール】
メール件名: ボランティアご協力のお礼
メール件名: 資料作成ご協力のお礼
メール件名: 展示会ご協力のお礼
・件名で何を知りたいか、相手に伝わるようにすること。この場合はなにかしらのお礼をするわけなのでシンプルに「例文①ご協力のお礼」あるいはもっと具体的に、「例文②○○ご協力のお礼」とすること。 メール件名の書き方
メール宛名の例文・書き方
【例文① to 社内・上司など】
○○ 部長
【例文② to 複数にあてる】
2-1: 営業部 各位
2-2: 営業部の皆さま
【例文③ to 社外・取引先など】
ケミカル株式会社
資材部 三菱 様
・社内の相手には「名字+役職」か「名字 さん」「名字 様」を使う。企業によって社内文化が違うので先輩などに聞いて従うこと。複数にあてるときには「各位」「皆さま」を使う。 メール宛名の書き方
メール挨拶文の例文・書き方
【例文① to 社内・上司】
お疲れ様です。
先般は代理店会の開催に際し、お力添え頂き誠にありがとうございました。
【例文② to 社内・上司】
お疲れ様です。
先般はボランティア活動にご協力いただき誠にありがとうございました。
【例文③ to 社内・上司】
お疲れ様です。
先日は三菱ケミカルへご同行いただき誠にありがとうございました。
・社内の相手には「お疲れ様です」「こんにちは」などのカジュアルな挨拶を使う。お礼メールを送るときには省略してもよい。まず簡潔に協力してもらったことに対するお礼を述べる。
・社外メールには初対面だと「(これから)お世話になります」を使い、面識のある相手には「(今)お世話になっております」を使う。 メール挨拶文の書き方
メール本文の例文・書き方
【例文①】
皆さまのお力添えにより無事に終えることができました。地域住民からのお礼状も多数届いており、市長じきじきに当社へお礼に来られたりと、大変有意義な活動となりました。
これもひとえに皆さまのお力添えによるものと感謝申し上げます。
【例文②】
○○課長のお力添えにより大過なく顧客へのプレゼンを終えることができました。当初の、新規案件獲得に繋げるという目的を果たせたかと存じます。
これもひとえに○○課長のお力添えによるものと感謝申し上げます。
【例文③その他イロイロ】
「協力してもらった結果+再度のお礼」という構成になっているとよい。
メール本文の書き方・気の利いたひと言あるいは今後の抱負を入れる。万人むけに使えるのが「無事に終えることができました」というフレーズ。あとはこれまで例文にしたようにイロイロあり。
・協力してもらった結果どうなったか、を2文で述べ、最後にふたたびお礼をする。
・冒頭でのお礼フレーズとの重複を避け「お礼申し上げます」「感謝申し上げます」などのフレーズを使う。
メール結び・締めの書き方
【例文①】
またご協力をお願いする機会もあるかと存じますが、どうかご容赦いただければ幸いです。今後とも宜しくお願い致します。
【例文②】
今後は部長のお手を煩わせないよう、より一層仕事にまい進して参ります。至らぬ点も多々あるかと存じますが、今後ともご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い致します。
【例文③その他イロイロ】
「協力してもらって申し訳ない」という気持ちを多少ふくむと好感が持てる。
・「今後もよろしく」的なフレーズを丁寧な敬語にしてメールの結びにする。社内メールではバカ丁寧にする必要は無い。
・社内で誰かに協力してもらうことは、程度によるけど基本はあまり好ましくない。そこで申し訳なく思う気持ちを入れておくとよい。 メール結びの書き方
【注意点】上司・社内『仕事協力お礼メール』
つづいて社内の上司・先輩・他の誰かにたいする『仕事協力お礼メール』で気をつけるべき点について簡単に解説。
翌日に会って直接お礼するのが基本
社内の『仕事協力お礼メール』で気をつけるべきこと。
社内でのお礼の基本マナーは『会って直接お礼する』です。翌日、会社で顔を合わせるのであれば、わざわざ面倒くさいお礼メールすることに意味はありません。
ところが社内のお礼すべき相手が翌日に出張であったり、多数のヒトにお礼する必要があったり、あなた自身が出張したりで会う機会のないとき。こんなときにだけお礼メールを使います。
できるだけ早く送る
社内の『仕事協力お礼メール』で気をつけるべきこと。
お礼メールはできるだけ早く。
協力してもらった仕事が完結したらすぐ、お礼メールしましょう。
これは理屈ではなく単なるビジネスマナーです。ときが経てば経つほど、お礼メールを送るのがめんどくさくなりますし、受け手である社内上司からの心象も悪くなります。
お礼メールはダラダラと書く必要はない
社内の『仕事協力お礼メール』で気をつけるべきこと。
ところで協力お礼メールの例文をネットで調べてみると、あまりにかしこまり過ぎというか、ダラダラと書いている例文が多いです。たとえば「課長にお手伝い頂いてホントに嬉しかったです」とか。明らかに不要な文章です。
必要なのはこれまで例文にしたように、
①協力してもらったお礼、
②結果どうなったか、
③結び
これだけで十分です。あなたが嬉しいとか嬉しくないとか、好きとか嫌いとか、どうでもいい部分は省きましょう。
上司が役立たずでもお礼はする!
社内の『仕事協力お礼メール』で気をつけるべきこと。
社内の仕事協力では、相手が手伝うどころか足を引っ張るケースもよくあります。
でもサラリーマンとして長く生き残りたいのであれば、相手が足を引っ張っていたとしてもお礼メールしましょう。当たり障りの無い文章でぜんぜんOK。
私が作った例文をコピペして送るだけで、あなたの好感度は大幅にUPします。ぜひ実践してくださいね。
「仕事協力のお礼メール」に使える敬語フレーズ
ここで、まとめとして社内の上司・先輩・他の誰かへの『仕事協力お礼メール』に使える敬語フレーズを紹介しておきます。イロイロと組み合わせてメールを作ってみましょう。
「精進」「まい進」「努める」
社内の上司・先輩・他の誰かへの「仕事協力お礼メール」に使える敬語フレーズ。
- 例文「精進して参ります」
- 例文「まい進して参ります」
- 例文「努めて参ります」
意味はどれも似たようなもので、「ある目標に向かって突き進むこと、頑張ること」。とくにビジネスメール締め・結びに使われることの多い表現であり、決意表明の挨拶として使われます。
ビジネスメールに使える例文
- メール例文「○○課長のお手を煩わせないよう、より一層仕事に精進して参ります」
- メール例文「少しでも早く戦力になれるよう、仕事に精進して参ります」
- メール例文「仕事にまい進して参ります」
- メール例文「スキルアップに努めて参ります」
「至らない」「至らぬ」
社内の上司・先輩・他の誰かへの「仕事協力お礼メール」に使える敬語フレーズ。
- 例文「まだまだ至らない点も多いことと存じますが、今後ともご指導のほど宜しくお願い致します」
「至らない・至らぬ」の意味は「未熟であること」。「至る」は「到達する」の意味であるため、「至らない」は「到達してない」つまり「未熟であること」の意味となります。とくにビジネスメール締め・結びに使われることの多い表現であり、決意表明の挨拶として使われます。
「お力添え」
社内の上司・先輩・他の誰かへの「仕事協力お礼メール」に使える敬語フレーズ。
- 例文①お力添え頂ければ幸いです
原文/意味「手伝ってもらえたら嬉しい」 - 例文②お力添え頂ければと存じます
原文/意味「手伝ってもらえたらと思う」 - 例文③お力添え頂き誠にありがとうございました
原文/意味「手伝ってもらえたら嬉しいな」
意味はどちらも似たようなもので、原文に示したとおり。ビジネスメール締め・結びにも使えますし、感謝の気持ちを表すフレーズにも使えます。
ここで「頂ければ」は「もらう」の謙譲語「いただく」に仮定形「~れば」を使っています。さらに「思う」の謙譲語「存じる」に丁寧語「ます」をくっつければ「頂ければと存じます」という敬語フレーズとなります。
ビジネスメールに使える例文
- メール結び「またお願いすることもあるかと存じますが、その際にはお力添え頂ければ幸いです」
ご指導ご鞭撻のほど何卒宜しくお願い致します
社内の上司・先輩・他の誰かへの「仕事協力お礼メール」に使える敬語フレーズ。
- 例文①今後ともご指導ご鞭撻のほど何卒宜しくお願い致します
原文/意味「今後も指導してくれるよう、どうかよろしく」 - 例文②今後ともご指導のほど宜しくお願い致します
原文/意味「今後も指導してくれるよう、どうかよろしく」
意味はどちらも似たようなもので、原文に示したとおり。とくにビジネスメール締め・結びに使われることの多い表現であり、「今後もよろしく」的な意味で使われることの多いフレーズ。
- メール結び「よろしければお時間のあるときにぜひ、またお誘い頂ければ幸いです。まだまだ至らない点も多いことと存じますが、今後ともご指導のほど宜しくお願い致します」
- メール結び「よろしければ、またお誘い頂ければ幸いです。まだまだ未熟者ではございますが、今後ともご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い致します」