「転職メールで面接などの日程変更(or時間変更)を依頼し、お礼メールを返信する」までの書き方を、誰よりも完璧にするための記事(もちろん例文つき)。
転職メールにかんする以下の質問、すべてに対応しております。
- 面接の時間変更(あるいは日程変更)をお願いしたいけど、メールの書き方がわからない
- 採用担当に面接時間変更(時間調整)してもらったとき、お礼メール返信はどう書く?
- 面接日程変更は電話かメール、どっちで連絡すべき?
- 面接日程変更(時間変更)する理由はどう伝える?
それでは、
まずは基本となる書き方について。「面接日程変更お願いメール」は以下のような構成となっていると素晴らしく丁寧な転職メールとなります。
- メール件名は「○○面接日時変更のお願い」とする
・お願いメールでは「○○のお願い」が基本となる
↓ - メール宛名は通常どおりの書き方
↓ - メール挨拶文は定型文でOK
「お世話になっております。(氏名)です」を使う。ムダに長くする必要はない。 - メール本文ではまず「日程変更をお願いしたい」という事実を伝え、
つづいて都合のつく日程と時間帯を箇条書きで連絡する。
・勝手を申し上げますが〜などのクッションフレーズを使うとGood
・日程変更する理由は「諸事情により」「一身上の都合により」といった当たり障りないものでOK。こまかく教える必要はない。
↓ - メール結びではまず、相手に手間をかけてしまうことに対する謝罪を述べる
「お手数お掛けし申し訳ありません」「たびたびのお願いとなり申し訳ありません」などのフレーズを使う
↓ - メール締め・結び
ビジネスメール結びに使う定型文でOK
↓ - メール署名
↓ - 完成!
それでは実際に例文をみながら、書き方と注意点につき復習しておきましょう。
※こんなメールってあり?というご質問がありましたら、判定・添削しますのでコメント欄にお願いします。
【例文】転職メールで「面接日程変更をお願いする」
まずは転職メールで「面接日程(or面接時間)の変更をお願いする」ときのことを考えます。
いったん決まっている日時を変えてもらうため、新たにメールを書く必要があります。
ただ実際のビジネスメールでは、過去の日程調整メールを持ち出して履歴付き返信する人がほとんどですが・・・。
本来のメールマナーとしては新たなメールを作成せず履歴付き返信でOKなのですが、メール件名を変えたり、過去のメールを探したりといろいろ手間がかかるためオススメしません。
例文のようにあらたにメール作成しましょう。
【例文】転職の面接日程変更メール
メール件名:二次面接日時変更のお願い(転職のまど)
転職株式会社
人事部
転職 様
お世話になっております。
転職のまどです。
さて標記の件、二次面接日程を4月10日13:30~14:30にて設定いただいておりましたが、
諸事情により日程変更(または「時間変更」)をお願いいたしたく存じます。
つきまして誠に勝手を申し上げますが、
以下日程(または「以下の時間」)にご変更いただいてもよろしいでしょうか。
〇月〇日(〇)13:30~
◯月△日(△)13:30~
◯月X日(X)13:30~
たびたびお手数をお掛けし誠に申し訳ございません。
お忙しいところ大変恐れ入りますが、
お取り計らいのほど何卒よろしくお願いいたします。
************************************
転職のまど
〒xxx-xxxx
●●県●●市●●Δ-Δ-Δ
電話:00-0000-0000
携帯:090-0000-0000
E-mail:nomad@gmail.com
************************************
面接日程変更メール・書き方のポイント
つづいて例文で書き方のポイントになる部分につき、解説しておきます。
メール件名の書き方
メール件名:二次面接日時変更のお願い(転職のまど)
件名で何を知りたいか、相手に伝わるようにすること。何かのお願いをするときには必ず「○○のお願い」という件名にする。また、どこの誰がメールしたか分かるように( )内にフルネームを入れておくと相手への配慮が感じられる。
「申し訳ありません」「すみません」「変更したいです」などの意味不明なメール件名はNGとなるためご注意を。お願いメールの件名は「〇〇のお願い」と決まっている。
メール宛名の書き方
転職株式会社
人事部
転職 様
採用担当者の名前がわかるときは、会社名+部署名(課名)+名字を宛先にする。部署名や課名は入れてもよいし、入れなくてもよい。また役職つきの相手であれば「○○部長」「部長 ○○様」などとする。
「○○部長 様」はマナー違反、役職者に「様」はつけない。「部長 ○○様」はOK。
メール挨拶文の書き方
お世話になっております。
転職のまどです。
初対面の相手には「(これから)お世話になります」を使い、面識のある相手には「(今)お世話になっております」を使う。選考が進んでいるのであれば、すでに相手と面識があるはずなので例文のようになる。
「お疲れ様です」「こんにちは」「お久しぶりです」は社内の相手にのみ使う挨拶フレーズであるためNG。カジュアルすぎる。
「企業名・転職ノマドです」はNGとなる。転職メールには現企業名を入れない。
メール本文の書き方
さて標記の件、二次面接日程を4月10日13:30~14:30にて設定いただいておりましたが、
諸事情により日程変更(または「時間変更」)をお願いいたしたく存じます。
まずは「時間変更をしたい」という意思をわかりやすく、丁寧な敬語で伝える。
「さて首記の件、」「さて標記の件、」は「これから本文が始まりますよ」という意味で使う。とうとつにメール本文に入ると相手が戸惑うため要注意。
日程変更してほしい理由は細かく説明する必要がなく「諸事情により」とする。日程ではなく時間だけを変更するのであれば「時間変更」としてもよい。
つきまして誠に勝手を申し上げますが、
以下日程(または「以下の時間」)にご変更いただいてもよろしいでしょうか。
〇月〇日(〇)13:30~
◯月△日(△)13:30~
◯月X日(X)13:30~
つづいて「あなたはいつだったら都合がつくのか」という意思をわかりやすく、丁寧な敬語で伝える。複数の候補をあげることが礼儀。例文のように箇条書きにすると読みやすいメールとなりGood
他にも面接日程変更に使える例文は以下のとおり。
- さて標記の件、二次面接日程を4月10日13:30~14:30にて設定いただいておりましたが、諸事情により以下の日時に変更をお願いいたしたく存じます。〜後略〜
- 誠に勝手ながら以下にて変更後の候補日時を連絡いたします。ご調整いただければ幸いです。〜後略〜
メール結び・締めの書き方
たびたびお手数をお掛けし誠に申し訳ございません。
ここで謝罪を一言はさむ。「お手数をお掛けし」の意味は「手間取らせてしまって」。
お忙しいところ大変恐れ入りますが、
お取り計らいのほど何卒よろしくお願いいたします。
申し訳ない気持ちを示すために「恐れ入ります」を使う。「お忙しいところ大変お手数をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします」でも可。例文では一度「お手数」をつかったので違うフレーズにした。メールでは同じ表現をなんども使うと見苦しいためご注意を。
メール署名の書き方
************************************
転職のまど
〒xxx-xxxx
●●県●●市●●Δ-Δ-Δ
電話:00-0000-0000
携帯:090-0000-0000
E-mail:nomad@gmail.com
************************************
あなたが誰だか分かる情報を入れること。転職者は「氏名+住所+電話+Eメール」で構成されているとよい。署名のデザインはどうでもよい。
「転職株式会社 転職のまど」のような署名はNG。転職者は現在勤めている会社名を入れないのがマナー。
【返信】採用担当からの「日程変更OKメール」にお礼する
つづいて先ほどの転職メールに対し、採用担当から日程変更(日程調整・時間変更)OKメールがあったときの返信を考えます。
採用担当から「○月△日13:00-14:00でお願いします」といった形でメール返信がきます。これに対するメール返信は以下のようにします。
お礼返信メールの例文・書き方①
メール件名:Re:Re:二次面接日程変更のお願い(転職ノマド)
【メール件名の書き方】件名はそのままにして「履歴つき返信」を使う。2回くらいのやりとりであれば、Re:の数を減らしたりメール件名を変える必要はない。
転職株式会社
人事部
転職 様
お世話になっております。
転職ノマドです。
勝手なお願いにも関わらず日程をご調整(または「ご変更」)いただき、大変恐れ入ります。
【メール本文の書き方】メール本文ではまず、日程変更あるいは時間変更してもらったことに対し、申し訳ない気持ちを表すフレーズを入れる。「ご調整くださいまして〜」でもOK。
それでは、いただいた日程○月△日13:00に、ご指定の場所へ伺います。
相手の時間指定に対して「OK」と伝えるには、この一文だけでよい。ここでメールをややこしくする必要はない。
当日は何卒よろしくお願い致します。
【メール結びの書き方】これにて一件落着のはずなので、「面接の当日はよろしく」的なことを述べるとよい。そこまでこだわる必要もないし、「恐れ入りますが」などと謙遜する必要もない。
************************************
転職のまど
〒xxx-xxxx
●●県●●市●●Δ-Δ-Δ
電話:00-0000-0000
携帯:090-0000-0000
E-mail:nomad@gmail.com
************************************
【メール署名の書き方】あなたが誰だか分かる情報を入れること。転職者は「氏名+住所+電話+Eメール」で構成されているとよい。署名のデザインはどうでもよい。
お礼返信メールの例文・書き方②
メール件名:Re:Re:二次面接日程変更のお願い(転職ノマド)
転職株式会社
人事部
転職 様
早々にご連絡いただき、誠にありがとうございます。
また、勝手なお願いにも関わらず日程をご調整(または「ご変更」)いただき、大変恐れ入ります。
それでは、いただいた日程○月△日13:00に、ご指定の場所へ伺います。
当日は何卒よろしくお願い致します
メール署名
メール返信では必ずしも「お世話になっております+自己紹介」を入れる必要はない。連絡をしてくれたことに対するお礼をするのもOK。「ご多忙にも関わらずご返信くださいまして、ありがとうございます」なども使える。
面接日程がせまっているときの変更はメール・電話の両方で連絡する!
面接日程変更あるいは時間変更のお願いは電話とメール、両方で連絡するのが確実です。
面接日程までに十分な時間があるなかで変更をお願いするのはメールだけでもOK。でも、面接日程がせまっている(目安:1週間)ときには行き違いのないように、電話とメールの両方で連絡しておきましょう。
ココだけの話、なかには結構テキトーな採用担当者もいて必ずしもあなたのメールが読まれているとは限りません。
とくに、もしドタキャンに近いかたちでの日程変更を依頼するのでしたら、必ず電話もしておきましょう。
電話・メール連絡の方法
- メールをまず送り、あとで電話連絡
「お世話になっております。先ほどメールにてお送りいたしましたが諸事情により、面接の時間変更をお願いしたいのですが…。大変申し訳ありません・・・。14時からに変更していただきたいのですが、いかがでしょうか?」 - まず電話をし確認メールをあとで送付
「お世話になっております。二次面接日時の件、諸事情により面接の時間変更をお願いしたいのですが…。大変申し訳ありません・・・。14時からに変更していただきたいのですが、いかがでしょうか?」
電話で調整したあとに「確認+お礼メール」を入れましょう。
忙しい採用担当には「①メールをした後に電話」の方が、相手への気づかいとしては正解です。突然の電話だと「その場で調整しなきゃ!」みたいになってしまうので…。
お願いメールの連絡手段、丁寧ランクごと
次に普通のビジネスシーンにおいて、丁寧な「お願いのやり方」をランクしていきます。
- 丁寧レベルMax「電話で連絡&調整し、お礼メールも+確認メールを送る」
→ もっとも素晴らしい「お願い」の方法です。電話で確実に伝え、さらに念押しとしてお礼メールを送っておけば完璧。 - 丁寧レベルMax「メールをまず送り、後で電話連絡もする」
→ 順番をかえただけです。電話連絡だと営業時間外になってしまうことがあります。そんな時はまずメールを送り、その後、営業時間内に電話をするとよいでしょう。
- 丁寧レベル中「電話のみで連絡する」
→ 相手が社内だったり、仲のよい取引先であれば電話連絡のみで十分です。 - 丁寧レベル中「メールで連絡する」
→ メールだけでお願いするのも、マナー違反ではありません。
例文で使ったビジネス敬語の解説
せっかくの機会ですので、ビジネスメールでよく使われる敬語の「意味と使い方」もおさらいしておきます。社会人経験のある皆さんでも、間違っていることは多々あります。
転職者はビジネス敬語ができて当たり前。恥ずかしいミスを犯さないよう十分にご注意ください。