つづいて、
研修報告書の所感・感想を完璧にするための、とっておきのテクニックを紹介します。
書き方のコツでも書きましたが、
研修報告書でもっとも重要な部分は「研修の成果および所感」です。ここは研修内容のサマリーをするところではありません。
以下4つのポイントを押さえて所感・感想を作りましょう。
- 研修内容に関する感想(よかった・悪かった)
- 研修で何を得て、何を自身の課題と感じたか?
- 研修をどう日々の業務に役立てるか?
- 今後の抱負
間違っても、
「自然豊かな場所での研修、とても楽しかったで〜す♪」みたいな所感を書くことだけはヤメてください。神経を疑われてしまいます。
所感を思いつかないときは「講師の言葉を借りる」
これでも所感を書くのが難しいようでしたらひとつ、
とっておきのテクニックを紹介します。
研修報告で講師や人事担当が
「研修のまとめ」として最後にしゃべることを、そのまま引用して所感にする。
なぜなら、
第三者からの視点をいれると説得力が増すから。
自分の言葉よりも他人からの言葉のほうが、なぜだか説得力あるのです。
スティーブ・ジョブズの名言を引用するベンチャー企業社長とか、昔の大統領の名言を引用する政治家、よくいますよね…
こういう人たちって、
自分ではなにも思いつかないし薄っぺらいことしか言えないから、偉人の言葉を借りるのです。
たとえばこんな感じ。
▶︎ 研修報告書・所感(感想)テクニック
・所感の例文①
講師より「御社の新人は他社とくらべてすばらしい」との言葉をいただいたが、それに甘んじず仕事に邁進していきたい。
・所感の例文②
講師より「研修に打ち込む姿勢がすばらしかった」との言葉をいただいたが、実践にも研修以上の姿勢をもって打ち込み、スキルを磨いていきたい。
・所感の例文③
講師より「テキストを教科書のように使いこんでください」とのアドバイスをいただいた。今回の研修を無駄にすることなく、何度も復習し、スキルを伸ばしていきたい。
講師や人事部は、
おそらく「研修のまとめ」として参加者の「よかった点」しか言わないと思います。そのまま引用して自分のことにつなげると、それだけで所感がひとつ完成します。
ぜひ試してみてください。
【注意】研修報告書でやりがちなミス!
研修報告書のようなレポートはのちのち、読み返されることがあるので要注意。とくに先輩が新入社員に指導するとき、過去に書かれたレポートを使います(汗)。
不備があると、
後輩に偉そうに指導できません(提出する前に先輩のチェックがあるので大丈夫とは思いますが…)。
【注意】宛先は全体あて「○○御中」、個人宛「○○様」
ビジネスメールの書き方と同じく、
部署や課の全員が宛先になるときは「○○御中」、個人宛にレポートを提出するときには「○○ 部長」「○○ 様」を使います。
複数の部署や課にむけた研修報告書であれば、宛先は「各位」「皆様」だけでよいです。
「○○部長 様」「就活課 様」「○○部長 御中」はNGとなるので気をつけましょう。
▶︎ 参考になる記事
【注意】研修報告書タイトルはあるけど「記」を忘れる
レポートのタイトルと「記」は両方とも必要です。
流れとしては
「研修報告書のタイトル+簡単な導入文+記」となっていることが基本。
【注意】所感が研修内容のサマリーにならないように!
書き方のコツでも書きましたが、
研修報告書でもっとも重要な部分は「研修の成果および所感」です。ここは研修内容のサマリーをするところではありません。
以下4つのポイントを押さえて感想を作りましょう。
- 研修内容に関する感想(よかった・悪かった)
- 研修で何を得て、何を自身の課題と感じたか?
- 研修をどう日々の業務に役立てるか?
- 今後の抱負
【注意】見出し番号の振り方
研修報告書に限らず、
レポートの番号の振り方には要注意。
「見出し大」は番号を順番に振り、「小見出し」は必ず見出し大と重複しないこと。また、「見出し大」は下線をひいたり太文字にするなど、みやすくする工夫が必要です。
以下の例をご参考にどうぞ。
▶︎ 見出しの書き方の例:
1.日時
2.場所
3.研修内容
3.1. ビジネスマナー全般の講習
3.2. 電話対応マナー講習
3.3. ~~
×NGとなる見出しの書き方:
1.日時
2.場所
3.研修内容
1. ビジネスマナー全般の講習
2. 電話対応マナー講習
3. ~~
NGとなる例文では、「見出し大」と「見出し小」の区別がつかないのです…。これでは読みにくくなってしまいますよね?
他に代替できる「見出し小」の書き方としては(1)(2)、(ⅰ)(ⅱ)、①②などがあります。ようは見出し大と小がかぶっていなければOKです。
研修報告書は長ければいい、というものではない
研修報告書をこと細かに書いてると、
軽く原稿用紙5枚くらいになってしまいます(もちろん研修内容によりますが)。
そんな報告書は誰も読みませんし、求められてもいません。できるだけ完結に、ポイントだけを押さえたレポート作成を心がけましょう。
私のブログ記事のようにムダに長いのはNGです。
そうするとA4用紙・1枚くらいにおさめるのがベスト。例文では文字数をカウントしていませんが、例文をそのままワードにコピペすると、おそらくA4・1枚くらいになるかと思います。
ただし例外もあります。
たとえば研修が長期(5日以上)におよんだ場合など、さすがにA4・1枚では中身がなさ過ぎてマズイ。そのあたりは先輩社員によく確認しながらすすめてくださいね。
【書き方】メールで研修報告書を提出するとき
ところで最近は、
ワードファイル「研修報告書」を作成する必要のない企業もあるかと思います。そんなときには、以下のように少しフォーマットを変えてください。
【例文】メールで研修報告
メール件名:ビジネスマナー研修報告(営業部・就活)
メール本文:
各位
お疲れ様です。
首記の件、過日に受講したビジネスマナー研修につき、
以下の通りに報告いたします。
ご査収のほど、何卒よろしくお願いいたします。
記
~(中略)~「記」以降はすべて同じ~
メール署名