「ご査収ください」意味と目上の人への使い方【ビジネスメール】

「ご査収(ごさしゅう)ください」について、意味と目上の人への使い方、注意点をビジネスメールの例文つきで誰よりも詳しく解説していく記事。

まずは基本として、

「ご査収(ごさしゅう)」の意味は「(書類などを)よく調べて受け取ること」であり、「報告メール」「資料送付メール」などのビジネスシーンで使われます。

使い方としては例えば、

  • 例文①「ご査収ください」
  • 例文②「ご査収のほど、何卒よろしくお願いいたします」
  • 例文③「ご査収くださいますよう、お願い申し上げます」
  • 例文④「ご査収の上お取り計らいのほど、何卒宜しくお願い申し上げます」

などがあります。例文①は社内メールで上司に対して使うくらいの丁寧レベル。例文②~④は社外の人に対して使う丁寧レベルです。

詳しくは本文中にて解説していきます。

※長文になりますので、時間の無い方は「パッと読むための見出し」より目的部分へどうぞ。

「ご査収(ごさしゅう)ください」の意味・使い方

「ご査収(ご査収)」の意味は冒頭で述べたように「(書類などを)よく調べて受け取ること」。

単に受け取るではなく、中身を確認(検査)したうえで、受け取る(収める)ということですね。単語をバラして意味を考えてみると、査収の「査」は「調査・検査・精査」などで使われる通り、何かをよく確認することを示します。査収の「収」は「収集・収める」などで使われるように、何かを受け取ることを意味します。

したがって「ご査収ください」の意味は「(書類などを)よく調べて受け取ってください」となります。尊敬語「ご」に命令形の丁寧語「ください」を使っていますので、敬語としては成り立ちます。

「ご査収ください」の使い方

つづいて「ご査収ください」の使い方について。使えるシーンはたくさんありますが、代表的なものを箇条書きにしてまとめます。とくに、「報告メール」「資料送付メール」のメール文末に締めくくりとして使います。

  • 添付資料をメールで送るとき「ご査収ください=よく確認してください」
  • メールで上司に報告するとき〃同上
  • お知らせメール〃同上

「ご査収ください」は社内で上司に使える丁寧レベル

「ご査収ください」は社内メールで部下が上司に使える丁寧レベルです。

なぜなら、命令形「しろ」の丁寧語「してください」を使っているから。ただし社外の取引先や、社内でも上司より上の人に使う丁寧レベルとしては不十分。命令形は丁寧語に直したとしても命令形であって、ビジネスシーンで使うには一般的ではありません。

それでは「ご査収ください」をもっと丁寧に言い換えるには、どうすればよいでしょうか?見ていきましょう。

「ご査収ください」の丁寧な言い換え

言い換え①ご査収のほど、何卒よろしくお願い致します

最もよく使われる表現が「ご査収のほど、何卒宜しくお願いいたします」。ビジネスメール文末で締めくくりとして活躍する表現です。

命令形の丁寧語「ください」の代わりに「~のほど」を使い、さらに「お願い」として使っています。ビジネスメールでは命令形の使用を極力さけることから、とても素晴らしい敬語表現と言えます。

こうすると意味は「よく調べて受け取るように、お願いしますね」となります。

また敬語としてのなりたちを細かく解説すると、こんな感じになります。

敬語解説;

  1. 「査収」+尊敬語「ご」で「ご査収」
  2. 「~のほど」の意味はとくにないが、表現をやわらげるために使う言葉
  3. 「何卒(なにとぞ)」は副詞で意味は「どうか・どうぞ・ぜひとも」
  4. 「よろしく」は丁寧度をあげるための副詞
  5. 「お願いする」の謙譲語「お願いいたす」+丁寧語「ます」

※ちなみに「お願い致します」は「お願い申し上げます」でも使えます。

言い換え②ご査収くださいますよう、何卒よろしくお願い致します

つづいて「ご査収くださいますよう、何卒宜しくお願いいたします」。こちらもビジネスメール文末で締めくくりとして活躍する表現です。

命令形の丁寧語「ください」を「~ますように」でつなげ、「お願い」で結んでいます。命令形ではあるものの「お願い」とすることで、丁寧な表現にしています。こちらも、とても素晴らしい敬語表現と言えます。

こうすると意味は「よく調べて受け取るように、お願いしますね」となります。

また敬語としてのなりたちを細かく解説すると、こんな感じになります。

「ご査収くださいますよう」の敬語解説;

  1. 「査収」+尊敬語「ご」で「ご査収」
  2. 命令形「しろ」の丁寧語「ください」
  3. 「ように」+丁寧語「ます」で「ますよう」

※ちなみに「お願い致します」は「お願い申し上げます」でも使えます。

言い換え③ご査収いただければ幸いです。~

つづいて「ご査収いただければ幸いです。何卒宜しくお願いいたします」。こちらもビジネスメール文末で締めくくりとして活躍する表現です。

命令形の丁寧語「ください」を「いただければ幸いです」に言い換え、「お願い」にすりかえています。ビジネスメールでは命令形の使用を極力さけることから、とても素晴らしい敬語表現と言えます。

こうすると意味は「よく調べて受け取ってもらえると、うれしいな~。お願いします」となります。

また敬語としてのなりたちを細かく解説すると、こんな感じになります。

「ご査収いただければ」の敬語解説;

  1. 「査収」+尊敬語「ご」で「ご査収」
  2. 「いただければ」は「もらう」の謙譲語「いただく」+可能形「できる」+仮定「れば」
  3. 「幸いです」は「嬉しいです・幸せです」の意味

言い換え④ご査収いただきますよう、~

つづいて「ご査収いただきますよう、何卒宜しくお願いいたします」。こちらもビジネスメール文末で締めくくりとして活躍する表現です。

命令形の丁寧語「ください」を自分が「~してもらう」の意味である「いただきますよう」に言い換え、「お願い」にすりかえています。ビジネスメールでは命令形の使用を極力さけることから、とても素晴らしい敬語表現と言えます。

こうすると意味は「よく調べて受け取ってもらえるように、お願いしますわ~」となります。

また敬語としてのなりたちを細かく解説すると、こんな感じになります。

「ご査収いただきますよう」の敬語解説;

  1. 「査収」+尊敬語「ご」で「ご査収」
  2. 「いただきますよう」は「もらう」の謙譲語「いただく」+丁寧語「ます」+「ように」

例文⑤ご査収の上お取り計らいのほど、~

つづいて「ご査収の上、お取り計らいのほど、何卒宜しくお願いいたします」。こちらもビジネスメール文末で締めくくりとして活躍する表現です。

命令形の丁寧語「ください」を自分が「~の上、お取り計らいのほど」に言い換え、「お願い」にすりかえています。ビジネスメールでは命令形の使用を極力さけることから、とても素晴らしい敬語表現と言えます。

こうすると意味は「よく確認して、うまく進めてもらえるように、お願いしますわ~」となります。

「ご査収」の敬語表現、丁寧ランクづけ

これまで解説した「ご査収」を使った表現を、丁寧ランクごとに並べ替えます。ランクが高いほど丁寧な表現となります。

丁寧ランク低〜中|ご査収ください

「ご査収ください」は社内メールで使う丁寧レベル。

目下から目上(先輩・上司)へメールを送るときには、この敬語表現で十分です。ただし役員クラスにメールするときには、もっと丁寧な表現が必要な会社もあります。これは、業界や企業の文化によりますので、何ともいえません。

丁寧ランク高|ご査収くださいますよう・頂きますよう・の程

つづいて「ご査収くださいますよう、ご査収いただきますよう、ご査収のほど」は、社外の取引先に使える丁寧レベル。

目上の人へのメールはもちろん、目下の人へのメールでも、取引先に対しては、これらの表現を使うのが無難です。

丁寧ランクMax|ご査収いただければ幸いです

もっとも丁寧な敬語表現は「ご査収いただければ幸いです。何卒宜しくお願い申し上げます」となります。

「~をもらえたら嬉しいなぁ」というとても回りくどい表現なので、上司に使うには丁寧すぎます。重要な取引先に対する重要なメールや、本当に本当に丁寧にメールをしたいときに使いましょう。

「ご査収」を使うときの注意点

つづいて「ご査収」を使うときの注意点を解説します。

注意①お願いメールでは「ご査収の上~」を使う

「ご査収」は意訳すると「中身をよく確認してください」ですので、お願いごとをするときには、「ご査収ください」だけでは何をしてもらいたいか、意味不明なメールになります。

そんなときには、

「ご査収の上、お取り計らいの程、宜しくお願い申し上げます」

「ご査収の上、ご連絡の程~」

などを使うとよいでしょう。こうすることで、あなたが次に何をしてほしいのか、分かりやすくなります。

注意②報告・連絡・書類送付のときによく使う

「ご査収ください」は何かの報告や連絡、書類送付をしたいときによく使います。これらは、メールの中身をしっかりと確認してほしい、というような性格のメールにあたり、「ご査収」がふさわしい表現です。

逆に、それ以外のときには使えないか?

といえば、そんなこともありません。要は重要なメールで、中身をしっかりと読んでもらいたいときであれば、いつでも使えます。例文は後述します。

「ご査収」を使ったビジネスメール例文【全文】

つづいて「ご査収」を使ったビジネスメールの例文を挙げていきます。どんなメールであれ、文末の締めくくりとして使える、とても便利な表現です。目上の方や取引先に対して使える文章にしていますので、ご参にどうぞ。

例文①見積もり送付メール

メール件名:お見積送付の件

メール本文:

転職株式会社
採用担当者 様

平素よりお世話になっております。
株式会社就活の就活です。

さて、先ほどお問い合わせ頂きましたお見積もりの件、
添付ファイルにて送付いたします。

ご査収のほど、何卒よろしくお願い致します。

メール署名

例文②履歴書送付メール

メール件名:履歴書送付の件(就活大学・就活)

メール本文:

転職株式会社
採用担当者 様

平素よりお世話になっております。
就活大学の就活です。

さて首記の件、履歴書を添付ファイルにて送付いたします。

ご査収くださいますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

メール署名

書き方の参考となる記事:

例文①面接日程調整メールの返信

 Re: 面接日程調整のお願い

転職株式会社
採用担当者 様

お世話になっております。
就活大学の就活です。

この度は、次回面接のご案内をいただき、誠にありがとうございます。

さて面接日程の件、こちらでは特に希望する時間はございませんので、
○○様のご都合のよろしい日時にて、設定いただきたく存じます。

ご査収の上、ご連絡のほど宜しくお願い申し上げます。

メール署名

書き方の参考となる記事:

まとめ

これでもかというくらい「ご査収」について語ってみました。

これはとても便利な表現で、「報告・連絡・資料送付」をするシーンだけでなく、どんなビジネスメールの締めくくりにも使えます。

ぜひ、ありとあらゆる場面を経験し、使い倒してください。頭でどうこうなるものではないので、ビジネスシーンで場数を踏んでくださいね。ではでは~~。

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