「ご高配」の意味とビジネスにふさわしい使い方・例文

ビジネス敬語

ご高配(読み:ごこうはい)の意味、ビジネスシーン(メール・手紙・文書・社内上司・社外・目上・就活・転職)にふさわしい使い方、注意点について。

ビジネスメールの例文つきで誰よりも正しく解説する記事。

  1. ご高配の意味は「お心配り」
  2. ご高配の使い方
    1. 使い方①ビジネス文書での冒頭挨拶
    2. 使い方②ビジネス文書での締め・結び
    3. 使い方③その他お礼のビジネスシーン
  3. 例文①平素は格別なご高配を賜り、誠にありがとうございます
    1. 意味「日ごろはお心配りをしてもらい、ありがとう」
    2. 使い方「ビジネス挨拶」
    3. ビジネスシーンの例文
  4. 例文②平素は格別なご高配を賜り、厚くお礼申し上げます
    1. ビジネスシーンの例文
  5. 例文③平素は格別なご高配にあずかり、誠にありがとうございます
    1. 「ご高配にあずかる」「ご高配を賜る」の違い
    2. ビジネスシーンでの例文
  6. 例文④平素は格別なご高配にあずかり、厚くお礼申し上げます
    1. ビジネスシーンの例文
  7. 例文⑤平素は格別なご高配をいただき、~
    1. 「ご高配を頂く」「ご高配にあずかる・賜る」の違い
    2. ビジネスシーンでの例文
  8. 例文⑥ご高配を賜りたく存じます/を頂きたく存じます
    1. 意味「お心配りをしてもらいたいと思う」
    2. 使い方「お願いのビジネスメール結び・締め」
    3. ビジネスシーンの例文
    4. お願いするときには「お取り計らい」のほうが無難
  9. 例文⑦ご高配を賜りますよう/頂きますようお願い申し上げます
    1. 意味「お心配りをしてもらうよう、お願いします」
    2. 使い方「お願いのビジネスメール結び・締め」
    3. ビジネスシーンの例文
    4. お願いするときには「お取り計らい」のほうが無難
  10. 例文⑧ご高配を賜り/頂き誠にありがとうございました
    1. 意味「お心配りをしてもらい、ありがとう!」
    2. 使い方「お礼の敬語フレーズ」
    3. ビジネスシーンの例文
  11. 「ご高配」の類語と言い換え
    1. ご厚情
    2. お心遣い
    3. ご配意
    4. お引き立て
  12. 【注意点】ご高配はこう使う!
    1. 「ご高配してください」はNG!
    2. ご高配を賜りますようお願いします?
  13. 【シーン別】違いと使い分け
    1. ビジネス会話なら…
    2. ビジネスメールなら…
    3. ビジネス文書や手紙なら…
  14. 「ご高配」のビジネス文書
    1. ビジネス送付状の例文
  15. 参考記事

ご高配の意味は「お心配り」

「ご高配」の意味は「お心配り」「お心遣い」

もとの単語は「高配」であり尊敬語「ご」をつかって敬語にしています。

「高配」の「高」は「高察=察することを敬って言う表現」で使われるように、相手を高める、つまり尊敬の意をこめて使われます。

「配慮・心配り」などで使われる「配」をつけ加え「高配」としています。

したがって「お心配り・ご配慮・お心遣い」のような意味として考えるのが妥当となります。

ご高配の使い方

「ご厚誼」の使い方はざっくり2パターンあり。①ビジネス文書の冒頭挨拶、②ビジネス文書の結び・締め、に使われることの多いフレーズ。

使い方①ビジネス文書での冒頭挨拶

「ご高配」の使い方その1

「ご厚誼」はビジネス文書で「平素は格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます」などのようにし、社外のメール挨拶「お世話になっております」と同じような意味で使われます。

ビジネスメールではあまり使われることのない表現であり、ビジネス文書など公式なシーンでよく使います。

ビジネス文書の中には「添え状」「見積書」などから「年賀状」「暑中見舞い・寒中見舞い」といった公式なものまですべてを含みます。

ほぼ以下のような例文で使われますね(意味などくわしくは本文にて)

  • 例文①平素は格別なご高配を賜り誠にありがとうございます
  • 例文②平素は格別なご高配にあずかり厚くお礼申し上げます

使い方②ビジネス文書での締め・結び

「ご高配」の使い方その2

「ご高配」はビジネス文書で「今後とも倍旧のご高配を賜りますようお願い申し上げます」などのようにし、締め・結びの挨拶としても使われます。社外メールの結び「今後ともよろしくお願い申し上げます」と同じような意味で使われます。

こちらも「ご高配」のオーソドックスな使い方です。

ビジネスメールでは、公式な挨拶メール以外であまり使われることのない表現であり、ビジネス文書でよく使います。

ビジネス文書の中には「添え状」「見積書」などから「年賀状」「暑中見舞い・寒中見舞い」といった公式なものまですべてを含みます。

ほぼ以下のような例文で使われますね(意味などくわしくは本文にて)

  • 例文④ご高配を賜りたく存じます
  • 例文⑤ご高配を賜りますようお願い申し上げます
  • 例文⑥ご高配を賜り/頂き誠にありがとうございました

使い方③その他お礼のビジネスシーン

あとは普段づかいのビジネスメールでお礼として使えるには使えます(あまり一般的ではありませんが…)

たとえば単にお礼をするシーンで、

  • 例文「このたびは私の就任に際し、ご高配を賜り厚くお礼申し上げます」
  • 例文「先般はご高配をいただき誠にありがとうございました」

などのように使ってもよいでしょう。

ただし、お礼のシーンでは「お心遣い」やその他のフレーズのほうが便利なので「ご高配」というフレーズをあまり見たことはありません…

ざっくりとした解説はこれにて終了ですが、以降ではいろいろな例文を使いながら意味、使い方、注意点について説明していきます。

例文①平素は格別なご高配を賜り、誠にありがとうございます

「ご高配」のビジネスシーン(メール/手紙/文書/社内上司/社外取引先/目上/就活/転職)にふさわしい使い方と、敬語フレーズを使った例文。

  • 例文①平素は格別なご高配を賜り、誠にありがとうございます

意味「日ごろはお心配りをしてもらい、ありがとう」

意味は「日ごろは特別なお心配りをしてもらい、本当にありがとう!」
ここで「賜る(たまわる)」は「もらう」の謙譲語であり、「平素は」は「日ごろは」の意味のかしこまったフレーズであるため上記のような意味となります。

使い方「ビジネス挨拶」

使い方はビジネス文書の挨拶文として「お世話になっております」と同じ意味で使われます(本当は違う意味ですが…)。あくまでもビジネスシーンでは、という話。

間違ったウェブサイトの解説に「目上のヒトに対してだけ使う」とありますが、断じてそんなことはありません。

公式なビジネス文書の挨拶であり、目上も目下も関係ありません。

ただし、ビジネスメールではあまり使われることのない表現であり、ビジネス文書など公式なシーンでよく使います。

また、公式なビジネス文書では「時候の挨拶」とセットで使われることにもご留意ください。

すると以下のような例文で使われます。

ビジネスシーンの例文

  • ビジネス文書の例文(挨拶)
    拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
    平素は格別のご高配を賜り誠にありがとうございます。 (本文) 敬具
  • ビジネスメール例文(挨拶)
    平素は格別のご高配を賜り誠にありがとうございます。
    転職ノマドでございます。

例文②平素は格別なご高配を賜り、厚くお礼申し上げます

「ご高配」のビジネスシーン(メール/手紙/文書/社内上司/社外取引先/目上/就活/転職)にふさわしい使い方と、敬語フレーズを使った例文。

  • 例文②平素は格別なご高配を賜り、厚くお礼申し上げます

「厚く=誠に」「お礼申し上げます=ありがとうございます」という意味ですので、例文①を少し変えただけであることが分かりますね。

意味と使い方は例文①と重複するため省略しますが、例文①よりもかしこまった表現です。ビジネス文書などでよく目にするのはコチラですね。

ビジネスシーンの例文

  • ビジネス文書の例文(冒頭の挨拶)
    拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
    平素は格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。 (本文) 敬具
  • ビジネスメール例文(冒頭の挨拶)
    平素は格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。
    転職ノマドでございます。

例文③平素は格別なご高配にあずかり、誠にありがとうございます

「ご高配」のビジネスシーン(メール/手紙/文書/社内上司/社外取引先/目上/就活/転職)にふさわしい使い方と、敬語フレーズを使った例文。

  • 例文③平素は格別なご高配にあずかり、誠にありがとうございます

こちらも例文①とおなじ意味と使い方であるため細かい部分は省略しますが…

「日ごろは特別なお心配りをしてもらい、本当にありがとう!」という意味となります。

違いは「ご高配にあずかり」なのか、「ご高配を賜り」なのかというだけ。

「ご高配にあずかる」「ご高配を賜る」の違い

「ご高配にあずかる」の意味は、

主に目上から好意の表れとして「ご高配=お心配り」を受けること。

「ご高配を賜る」の意味は、

「ご高配=お心配り」を受けること。

となり、どちらもまったくおなじ意味です。

敬語としてみると「あずかる」は「(目上から)受ける・もらう」の意味の丁寧な表現。「賜る(たまわる)」は「もらう」の謙譲語。

ということでどちらも大差ありません。

いずれを用いても丁寧な敬語フレーズですね。

ビジネスシーンでの例文

  • ビジネス文書の例文(挨拶)
    拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
    平素は格別なご高配にあずかり、誠にありがとうございます。 (本文) 敬具
  • ビジネスメール例文(挨拶)
    平素は格別なご高配にあずかり、誠にありがとうございます。
    転職ノマドでございます。

例文④平素は格別なご高配にあずかり、厚くお礼申し上げます

「ご高配」のビジネスシーン(メール/手紙/文書/社内上司/社外取引先/目上/就活/転職)にふさわしい使い方と、敬語フレーズを使った例文。

  • 例文④平素は格別なご高配にあずかり、厚くお礼申し上げます

「厚く=誠に」「お礼申し上げます=ありがとうございます」という意味ですので、例文③を少し変えただけであることが分かりますね。

意味と使い方はこれまでの例文と重複するため省略しますが、「ありがとうございます」よりも「お礼申し上げます」のほうがより、かしこまった表現です。

ビジネス文書などでよく目にするのはコチラですね。

ビジネスシーンの例文

  • ビジネス文書の例文(冒頭の挨拶)
    拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
    平素は格別なご高配にあずかり、厚くお礼申し上げます。 (本文) 敬具
  • ビジネスメール例文(冒頭の挨拶)
    平素は格別なご高配にあずかり、厚くお礼申し上げます。
    転職ノマドでございます。

例文⑤平素は格別なご高配をいただき、~

「ご高配」のビジネスシーン(メール/手紙/文書/社内上司/社外取引先/目上/就活/転職)にふさわしい使い方と、敬語フレーズを使った例文。

  • 例文⑤平素は格別なご高配をいただき、誠にありがとうございます。
  • 例文⑥平素は格別なご高配をいただき、厚くお礼申し上げます。

こちらも例文①とおなじ意味と使い方であるため細かい部分は省略しますが…

「日ごろは特別なお心配りをしてもらい、本当にありがとう!」という意味となります。

違いは「ご高配にあずかり」なのか、「ご高配を賜り」なのかというだけ。

「ご高配を頂く」「ご高配にあずかる・賜る」の違い

「ご高配にあずかる」の意味は、

主に目上から好意の表れとして「ご高配=お心配り」を受けること。

「ご高配を賜る」「ご高配をいただく」の意味はどちらも、

「ご高配=お心配り」を受ける・もらうこと。

となり、どれもまったくおなじ意味です。

敬語としてみると「あずかる」は「(目上から)受ける・もらう」の意味の丁寧な表現。

「賜る(たまわる)」と「頂く(いただく)」はどちらも「もらう」の謙譲語。

ということでどれも大差ありません。

いずれを用いても丁寧な敬語フレーズですが、強いていうのであれば、どれくらいかしこまったフレーズであるかという点で少し違います。

「いただく」よりも「賜る・あずかる」のほうが、よりかしこまった印象となりますね。まぁどれを使っても丁寧ではありますが…

ビジネス文書でよく目にするのは「賜る・あずかる」のほうです。

ビジネスシーンでの例文

  • ビジネス文書の例文(挨拶)
    拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
    平素は格別なご高配をいただき、厚くお礼申し上げます。 (本文) 敬具
  • ビジネスメール例文(挨拶)
    平素は格別なご高配をいただき、誠にありがとうございます。
    転職ノマドでございます。

例文⑥ご高配を賜りたく存じます/を頂きたく存じます

「ご高配」のビジネスシーン(メール/手紙/文書/社内上司/社外取引先/目上/就活/転職)にふさわしい使い方と、敬語フレーズを使った例文。

  • 例文⑥ご高配を賜りたく存じます
  • 例文⑥ご高配を頂きたく存じます

意味「お心配りをしてもらいたいと思う」

意味は「お心配りをもらいたいと思う」
ここで「賜る(たまわる)」「いただく」はどちらも「もらう」の謙譲語、「存じる」は「思う」の謙譲語、さらに丁寧語「ます」をつかって敬語にしています。

使い方「お願いのビジネスメール結び・締め」

使い方はとくにお願い・依頼のビジネスメール結び・締め。「どうかお心配りをしてもらいたい、よろしく!」のようなニュアンスで使われます。

お願いのなかでもとくに、自分のワガママにたいして「心配りしてほしい」という意思表示のために使うとよいでしょう。

たとえば「食品アレルギーがあるので、卵料理のないお店にしてほしい」とき。

「食品アレルギーのため、卵料理全般がNGです。何卒ご高配を賜りたく存じます」みたいな感じ。

普通に見積もりをお願いしたり、資料の取り寄せを依頼したり、サンプルを依頼したりするときには必要のないフレーズです。

すると以下のような例文で使われます。

ビジネスシーンの例文

  • ビジネスメールの例文(結び・締め)
    上記につきましてご高配を賜りたく存じます。
    誠に勝手を申し上げますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

お願いするときには「お取り計らい」のほうが無難

これは受け手の感情次第なのですが…

「ご高配」するのはあくまでも相手の厚意であるため、相手に「ご高配してほしいと思う=心配りしてほしいと思う」と要求するのは、なんとも厚かましい感じがします。

とくに目上のヒトに何かをお願いするときには「お取り計らい」をつかい、「お取り計らいのほど、何卒よろしくお願いいたします」などのようにするのが無難です。

「お取り計らい」意味と目上の方への正しい使い方【例文あり】

例文⑦ご高配を賜りますよう/頂きますようお願い申し上げます

「ご高配」のビジネスシーン(メール/手紙/文書/社内上司/社外取引先/目上/就活/転職)にふさわしい使い方と、敬語フレーズを使った例文。

  • 例文⑦ご高配を賜りますようお願い申し上げます
  • 例文⑦何卒ご高配を賜りますようお願い申し上げます
  • 例文⑦ご高配をいただきますようお願い申し上げます

意味「お心配りをしてもらうよう、お願いします」

意味は「お心配りをしてもらうよう、お願いします」
ここで「賜る(たまわる)」「いただく」はどちらも「もらう」の謙譲語、「存じる」は「思う」の謙譲語、さらに丁寧語「ます」をつかって敬語にしています。

使い方「お願いのビジネスメール結び・締め」

使い方はとくにお願い・依頼のビジネスメール結び・締め。「どうかお心配りをしてもらえるよう、よろしく!」のようなニュアンスで使われます。

お願いのなかでもとくに、自分のワガママにたいして「心配りしてほしい」という意思表示のために使うとよいでしょう。

たとえば「食品アレルギーがあるので、卵料理のないお店にしてほしい」とき。

「食品アレルギーのため、卵料理全般がNGです。何卒ご高配を賜りますようお願い申し上げます」みたいな感じ。

普通に見積もりをお願いしたり、資料の取り寄せを依頼したり、サンプルを依頼したりするときには必要のないフレーズです。

すると以下のような例文で使われます。

ビジネスシーンの例文

  • ビジネスメールの例文(結び・締め)
    誠に勝手を申し上げますが、ご高配を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

お願いするときには「お取り計らい」のほうが無難

繰り返しになりますが…

「ご高配」するのはあくまでも相手の厚意であるため、相手に「ご高配してほしいと思う=心配りしてほしいと思う」と要求するのは、なんとも厚かましい感じがします。

とくに目上のヒトに何かをお願いするときには「お取り計らい」をつかい、「お取り計らいのほど、何卒よろしくお願いいたします」などのようにするのが無難です。

「お取り計らい」意味と目上の方への正しい使い方【例文あり】

例文⑧ご高配を賜り/頂き誠にありがとうございました

「ご高配」のビジネスシーン(メール/手紙/文書/社内上司/社外取引先/目上/就活/転職)にふさわしい使い方と、敬語フレーズを使った例文。

  • 例文⑧ご高配を賜り誠にありがとうございました
  • 例文⑧ご高配を頂き誠にありがとうございました

意味「お心配りをしてもらい、ありがとう!」

意味は「お心配りをしてもらい、本当にありがとう」
ここで「賜る(たまわる)」「いただく」はどちらも「もらう」の謙譲語です。

使い方「お礼の敬語フレーズ」

とくにお礼の敬語フレーズとして使えます。これまで紹介した使い方とはちょっと違いますね。

たとえば相手からお土産やご祝儀などをもらったとき。

相手の心遣いにたいして「ご高配を賜り誠にありがとうございました」など使ってもよいでしょう。

ビジネスシーンの例文

  • ビジネスメールの例文(お礼)
    このたびは小生の就任に際して、ご高配を賜り誠にありがとうございました。

「ご高配」の類語と言い換え

「ご高配」の類語と言い換えについて。

ビジネスシーンでも使える言い換え表現をざっくりまとめておきます。

ご厚情

ビジネスシーンで使える「ご高配」の言い換え・類語。

もっともオーソドックスなのが「ご厚情」です。

意味は「厚いなさけ。心からの深い思いやりの気持ち。」であり、「ご高配」と似たようなシーンで使われます。

お心遣い

ビジネスシーンで使える「ご高配」の言い換え・類語。

つづいて「お心遣い」

意味は「心配り」であり、とくに何かをもらったときのお礼のビジネスシーンで「●●に際してお心遣いを頂き誠にありがとうございました」のようにして使われます。

「お心遣い」意味と目上・ビジネスメールにふさわしい使い方、例文

ご配意

ビジネスシーンで使える「ご高配」の言い換え・類語。

つづいて「ご配慮」

意味は「配慮」であり、とくにお礼のビジネスシーンで「ご配慮を頂き誠にありがとうございました」のようにして使われます。

お引き立て

ビジネスシーンで使える「ご高配」の言い換え・類語。

つづいて「お引き立て」

意味は「お世話になること」であり、とくにビジネス文書の挨拶文で「ご高配」と同じく良く使います。

「平素は格別のお引き立てを賜り厚くお礼申し上げます」のようにして使われます。

【注意点】ご高配はこう使う!

つづいて「ご高配」を使うときの注意点を解説します。

敬語を正しく使うことはもちろん、ふさわしいビジネスシーンを考えて使いましょう。

「ご高配してください」はNG!

きわめて初歩的な敬語の使い方なのですが…

「ご高配」するのはあくまでも相手の厚意であるため、相手に「ご高配してください=心配りしてください」と要求するのは、なんとも厚かましい感じがします。

これは受け手の感情次第であり、そんなことは考えずに使っているヒトがほとんどだと思いますが…

とくに目上のヒトに何かをお願いするときには「お取り計らい」をつかい、「お取り計らいのほど、何卒よろしくお願いいたします」などのようにするのが無難です。

「お取り計らい」意味と目上の方への正しい使い方【例文あり】

ご高配を賜りますようお願いします?

こちらも「ご高配してください」と同じようになんか違和感のある表現です。

「高配=配慮」として考えるのであれば「配慮してもらえるようお願い!」という意味になってOKですが…

「ご高配」はどちらかというと「お心配り」の意味であり、意識的じゃない相手の厚意という意味だと私は思います。

まぁ、そんなことは誰も気にしないとは思いますけどね…

ただしメール結びや締めくくりとして「今後ともご高配を賜りますようお願い申し上げます」はよく使われます。「ご愛顧のほどお願い申し上げます」とおなじようなニュアンスであり、何ら問題はありません。

【参考】「取り急ぎお礼まで」を目上の人に使わない理由・丁寧な言い換え

【シーン別】違いと使い分け

「ご高配」のビジネスシーン(メール・手紙・社内上司・社外・目上・就活・転職)にふさわしい使い方と、敬語フレーズを使った例文をみてきましたが…

こんなときにはどれを使う?

というビジネスシーンごとの使い分けを整理しておきます。

ビジネス会話なら…

  • 例文「お心遣いありがとうございます」
  • 例文「ご配慮いただきありがとうございます」

会話で「ご高配」という表現はなかなか使いません。「お心遣い」あるいは「ご配慮」で十分です。

ビジネスメールなら…

  • 例文「いつもお世話になっております」
  • 例文「いつもお世話になり、誠にありがとうございます」
  • 例文「お心遣いをいただき大変恐縮に存じます」

ビジネスメールの場合、シンプルなフレーズではなくよりかしこまった表現を使うと好感度UP。ただしビジネスメールの挨拶文は「お世話」を使うのが一般的です。

たしかにたま~に「ご高配」をつかった挨拶を見かけますが、あまり一般的ではありません。

ビジネス文書や手紙なら…

  • 拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
    平素は格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。 (本文) 敬具」
  • 拝啓 ●●の候 貴社におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
    平素は格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。 (本文) 敬具」

ビジネス文書や手紙ではほんとうに「ご高配」をよく使います。送り状・添え状から見積もり書にいたるまで、ほとんどすべてのビジネス文書(社外むけのみ)に使われます。

また「ご高配」の代わりに「お引き立て」をもちいてもよいでしょう。

ビジネス挨拶文の例文50選(文書・メール・年賀状・時候ほか)

「ご高配」のビジネス文書

さいごに「ご高配」を使ったビジネスメールや文書の例文を紹介します。

ビジネス送付状の例文

平成29年8月28日

株式会社ビジネス
ビジネス文書部 ビジネス太郎 様

〒123‐4567
東京都渋谷区○○1-1-1 渋谷ビル13F
株式会社レター文書
営業部
担当:転職 一郎
TEL/FAX:xxx-xxxx-xxxx/oooo
e-mail:shukatsu@shukatsu

 

送付のご案内

 

拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、表題の件につき下記のとおり送付いたします。ご査収のほど宜しくお願い申し上げます。

敬具

 

・iPhone6 製品カタログ     3部
・iPhone6 技術資料       3部
・iPhone6 品質規格書      3部

 

以上

【ビジネス】送付状の書き方と例文テンプレート(物品・郵送・FAX)

参考記事

➡︎「ご高配を賜りますようお願い申し上げます」意味と使い方・例文

➡︎「ご高配をいただき誠にありがとうございます」意味と使い方・例文

➡︎「ご高配を賜り厚くお礼申し上げます」意味と使い方・例文

➡︎「ご厚誼」「ご交誼」「ご高配」「ご厚情」の意味と違い、使い分け

この記事を書いた人

大手化学メーカー営業。純資産1億円のサイドFIRE投資家。

20代借金300万から副業と資産運用で人生を逆転。30代で資産1億円を達成し会社に縛られないサイドFIRE生活に。

自身の経験を元にサラリーマンが自由を手に入れるための戦略を語ります。

※SNS無し。ご連絡は「お問い合わせ」からお気軽にどうぞ。

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