年収ランキングをみて高い企業から志望度を上げていく就活生や転職者へ。ちょっと待った!隠れ高年収の企業を探してみては如何でしょうか?
年収ランキング上位の企業は激務なので年収が高いのは当たり前。ただ少し視野を広げてみるだけで、高年収で激務じゃない企業・業界を発掘することができます。
そこで、隠れ高年収であると思われる「食品メーカー・飲料メーカー新卒総合職(文系&理系)の年収ランキング」について、まとめていきます。
就活・転職のご参考になりましたら幸いです。
この記事の目次
食品・飲料メーカーの平均年収ランキング(全従業員)
まず一般論として全従業員の平均年収から。食品・飲料業界の平均年収ランキングをまとめます。
- アサヒグループホールディングス|年収1025万円
- キリンホールディングス|年収1013万円
- サントリーホールディングス|年収977万円
- サントリー食品インターナショナル|年収953万円
- 味の素|年収951万円
- 不二製油|年収939万円
- 日本たばこ産業|年収891万円
- サッポロホールディングス|年収890万円
- 日本ハム|年収858万円
- 日清製粉グループ本社|年収848万円
- キッコーマン|年収816万円
- 江崎グリコ|年収807万円
- ハウス食品グループ本社|年収804万円
- ヤクルト本社|年収782.4万円
- 日清食品ホールディングス|年収772万円
- 明治製菓|年収769万円
- 日新製糖|年収751万円
- カルビー|年収741万円
- エバラ食品工業|年収725万円
- フジ日本精糖|年収723万円
- 森永製菓|年収723万円
- 三井製糖|年収722万円
- 森永乳業|年収712万円
- 日本製粉|年収710万円
- 日本食品化工|年収708万円
- サーティワン アイスクリーム|年収704万円
- カゴメ|年収698万円
- プリマハム|年収693万円
- 理研ビタミン|年収692万円
- 日清オイリオグループ|年収690万円
【参考】全上場企業の平均年収:597万円
※出典:各社の有価証券報告書
大企業であればそれなりの平均年収になっていることがわかります。でも平均年収1,000万円を超える企業はアサヒビールとキリンビールのみ…
平均だけみると魅力の低い年収となっていますが、大卒・総合職の年収はどうでしょうか?
そこで、食品・飲料メーカーの管理職年収と年収特徴を詳しくみていきます。
管理職年収を重視する理由は会社ごとに大きな差がでるから。30代中盤まではどの会社の年収もほとんど変わらず、残業代の多い少ないで年収が決まります。
食品・飲料メーカー総合職の年収ランキング
それでは食品・飲料業界の大卒・総合職の年収事例をみていきましょう。一応、年収ランキング形式で上に位置するほど年収期待値が高くなります。
- JT(日本たばこ産業):管理職38歳以降で年収1,065万円±5%(ほぼ全員が昇格)。40歳前半・課長で年収1065-1265万円(難易度は同期入社1/3人くらい)。
- 味の素:管理職38歳以降で年収1,000万円±5%。40歳前半・課長で年収1000-1200万円。
- キリンビール:管理職40歳前後で年収900-1,000万円。40歳前半・課長で年収1000-1200万円。
- 日本ハム:管理職38歳以降で年収900-1,000万円、40歳前半・課長で年収1000万円~
- 江崎グリコ:管理職38歳以降で年収900万円±5%、40歳前半・課長で年収1000万円~
- アサヒビール:管理職38歳以降で年収900万円±5%、40歳前半・課長で年収1000万円~
- サントリー・グループ:管理職38歳以降で年収900万円±5%、40歳前半・課長で年収1000万円~
- 明治グループ:管理職38歳以降で年収900万円±5%、40歳前半・課長で年収950-1150万円
- 日清製粉グループ本社:管理職38歳以降で年収900万円±5%、40歳前半・課長で年収1000万円前後
- ヤクルト本社:管理職38歳以降で年収900万円±5%、40歳前半・課長で年収1000万円前後
- 森永乳業:管理職40歳前後で年収800-900万円、40歳前半・課長で年収900万円~
- 日清食品グループ:係長40歳代・年収750-840万円。40歳前半・課長で年収1000万円~(課長昇格は極めて難しいためランキングの考慮に入れてない)
- 雪印メグミルク:管理職40歳前後で年収800万円±5%、40歳前半・課長で年収900万円~
【ランク外】山崎製パン:管理職40歳で年収650万円、40歳前半・課長で年収700万円~
※注意①年収は会社・個人業績連動のボーナスに応じて若干の振れがある。ただし食品・飲料業界は安定しているため上下は少ない。企業によるが、おおむね基本給x5-7ヶ月/年。
※注意②各種手当ては年収に加味していない。
※注意③特別な記載がない限り管理職にはほぼ全員昇格、課長職は同期1/3人程度の難易度。
※他企業は今後、追記予定。
飲料・食品メーカーの年収特徴(手当て別)
年収は各企業によるが、食品・飲料業界で共通している部分もある。目安としてまとめておく。各種手当ては考慮に入れていませんので実際には、福利厚生〜100万円/年と残業代を加味すること。
新卒-20歳代の年収:350-600万円
- 20歳代はゴミみたいな給料で年収400~600万円くらいしかない。大学の同窓会でバカにされるレベル。若手のうちは仕事も忙しいため理不尽に感じることだろう。
30-35歳の年収:500-750万円
- 30歳ちょうどで年収500-600万円超。月30時間残業して600-700万円くらい。それでもなお大学の同窓会でバカにされる。
- 35歳で年収650-750万円。残業おおい人は30代中盤で年収900万円くらいにはなる。
- 年収ランキング上位企業だと30歳・年収600万円、35歳・年収750万円くらい
35-40歳の年収:650-1000万円
- 38-40歳で管理職にちゃんと昇格できた場合に限り年収850-1,000万円くらいになる。食品業界は採用人数が少なく、年功序列色が強い。最速38歳〜で数年の差はあれど、ほぼ全員が昇格する。
- 年収ランキング上位企業だと、部下なし管理職40歳・年収900-1000万円くらい。
40歳以降の年収:運と実力次第
- 40歳以降の年収は運と実力次第。部下なし管理職のままだと、年収は頭打ちとなる。部下ありの課長職まで昇格できれば、さらに上が見えてくる。もともと上昇志向のない就活生が選ぶ業界であるため、出世する意欲さえあれば、どんどん上に行けるでしょう。
生涯年収:高い
食品・飲料業界はリストラがない、もしくは少ない業界であるため入社時に生涯年収が計算できる。人生設計は立てやすいが、途中でつまらなく感じてしまう人もいるだろう。
福利厚生・残業代の特徴
食品・飲料メーカーはどこも手当てが充実しているため、上記の年収におおむね+100万円/年くらいの金銭的なメリットがある。念のため、標準的についている福利厚生をまとめておく。
- 住宅手当て:
独身寮or社宅or家賃補助あり(基本給と別カウント)。企業によって住宅手当ての額は異なるため、個別にご確認を。 - 世帯手当:ほとんどの企業は何かしらの手当があると思われる。
- 残業代:
・サービス残業は(上司・部署によるが)少ない。もともと「仕事まったり」の業界であるため、そもそも残業を申請する機会も少ないと思われる。
・企業によっては係長・主任クラスの35歳前後で残業代のでない裁量労働制に移行する。その場合は一定額の「みなし労働手当て」がつく代わりに残業代はゼロ。
・管理職以降は残業代ゼロ。 - その他:通勤手当、出張手当、外勤手当、カフェテリアプランなど。企業による。
食品メーカー業界の将来性(特に国内)
まず食品メーカー業界の流れと、今後の動向をざっくりと解説します(日本国内限定)。
- 人口増加時代
↓ - 何もしなくてもビジネス拡大
↓ - 人口頭打ち~減少時代
↓ - ビジネスも頭打ち~減少
↓ - 国内にとどまっていてはダメだ!!!
↓ - グローバル展開を強化(今ココ!)
↓ - 具体的な施策は!?
今後の課題は国内の人口が減っていく中で、どうビジネスを拡大していくか、という点につきます。まぁ誰にでも思いつくアイディアとしては「グローバル展開」になります。
ということで、グローバル展開に成功した企業が生き残っていくでしょう。
ただし特に何もしなくても会社の規模をダウンサイジングすれば、国内だけの経営でも問題ないです。株主が許さないでしょうけどね…。
まとめ
食品・飲料メーカーの年収は上下の波が少ない。理由は上述したように、会社業績の上下が少ないから。若手のうちはボーナスよりも残業の多い、少ないで年収が決まるでしょう。
基本は仕事まったりの業界であるため、
「それなりの仕事量で年収がそれなりに高い業界がいい!」
という就活生・転職者むけであると考えます。