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化学メーカーの激務度を検証してみた②理系総合職編

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化学メーカーは激務なの?現役大手化学メーカー営業マンが、気になる激務度を検証してみました。就活中の学生さんや、転職を考えている現役サラリーマンの方は是非参考にしてみてください。

私自身、現役化学メーカーの営業マンとして活動していて、取引先はこれまで国内外を含む500社以上を担当。お客さんの多くが、似たような化学・繊維メーカーでした。

そんな私からみた化学業界の裏話をお伝えしていこうと思います。

今回は総合職理系編になります。

総合職文系編はこちら

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職種によって全然違う激務度

まず必ずチェックしなければならないのが、職種。総合職理系の場合、どんな企業でも大まかには5つの職種・部署があり、激務度合いが異なります。

激務度ランキングの定義

激務度合いは★の数で表しました。5段階評価で、★が多ければ激務、少なければ楽な仕事です。基準に関しては、以下の通りです。

★☆☆☆☆ = 定時出社・定時退社でなおかつ精神的なダメージも少ない。
★★☆☆☆ = 定時出社・定時退社だが、タイミングによっては残業、土日出勤もごくたまにある。精神的ダメージも若干あり。
★★★☆☆ = 営業日の半分程度は残業する必要があり、土日出勤もごくたまにある。精神的タメージあり。
★★★★☆ = 残業、休日出勤は当たり前。精神的なダメージも大きい。
★★★★★ = もはやブラック企業の領域。精神がやられて当たり前の激務感。

化学メーカー総合職理系の職種
総合激務度★★★☆☆

激務度は★1つの部署から★5つの部署まであるので、間をとって★3つにしました。

一般的にみると、お客さんが既にいるような部署、生産部や既存事業に関連する研究開発部は忙しいです。一方でお客さんのいない基礎研究や新規事業開発部は、暇で仕方がないと思います。

もちろん、文系と同じで会社にもよります

研究開発の部署(既存の事業部)
激務度★★★☆☆

ホームランではなく、ヒットを確実に狙う開発。つまり、既存ビジネスを拡大するための目先の開発です。基本は営業がもってきたお客さんの困りごとや既存顧客から出た新しいネタを開発で形にする。もちろん開発独自のアイディアもあり。

1週間単位、1ヶ月単位、1年単位で成果を求められる仕事なので、納期に追われたりしてハードになりがち

お客さんから言われた納期に間に合いそうにない場合には、残業や土日出勤は当たり前。

タチの悪い業界がメインの顧客
激務度★★★★☆

営業と同じでタチの悪い業界(自動車、テレビ、スマホ関連)をお客さんに抱えていると、本当に激務になる。

儲かっていない部署
激務度★★★★★

または、儲かっていない事業の開発部に配属されるパターンも激務になる。儲かっていない部署は、やることは他の部署と同じかそれ以上なのに人がものすごく減らされている。

従ってこれもブラック企業なみに激務になる。

これらをまとめて総合すると激務度★三つくらいの評価になります。

コーポレートR&D
激務度★☆☆☆☆

新規事業開発部ともいわれる部署です。新規事業開発というと、いかにも凄いことをやってそうな部署ですが、化学メーカーはそう簡単に新商品など開発できません

日亜化学のブルー発光ダイオード、東レの炭素繊維級の発明や開発を目指してやっているのですが、ネタが決まりきった流行りのテーマばかりでどの会社も同じようなことばかりやっています。例えば、スマホディスプレイ用の特殊フィルム開発、ナノ材料の開発、水処理技術の開発などなど…

既存事業の開発部がヒットを狙う開発なら、こちらはホームランしか狙わない開発。つまり、事業部の開発が既存ビジネス拡大を目標とした開発内容になっているのに対しこちらは、新規事業で10年後に大ブレイクするような開発が求められます。

決まりきったテーマになるのも、なんとなく理解できる。

肝心の激務度合いですが新規事業はお客さんを持っていないので、納期のない仕事がほとんどをしめる。つまり超ラク。

既存事業部からは

お金だけ膨大に使って何もやっていない!

と言われ…

トップマネジメントからは、

もっと早く成果を出せ!

と言われる…

化学業界のすごい発明なんて20年に1回出ればミラクルなのにね。

結局、社内から冷ややかな目でみられることに耐えれば定時出社と定時退社ができる超ラクな仕事。ちなみに全社の中で有給消化率は新規事業が1番高い。やりがいがなさ過ぎて趣味に没頭する人が最も多い職種。

生産の部署
激務度★★★★☆

作っている商品とお客さんの顔ぶれによって激務度合いが全然違う。

難易度の高い商品の生産
激務度★★★★★

例えば特殊フィルムや特殊繊維。生産に失敗したら莫大な金額のロスが発生するので、基本は24時間体制。なにか工程トラブルがあったら、いつ何時でも工場に飛んでいかなければならない。超ハードワーク。

理系で精神崩壊してうつ病になる人のほとんどが生産部に所属していた人というくらい激務。極めてストレスが多い。

難易度の低い商品の生産
激務度★★★☆☆

普通の化学合成で簡単に作れるエチレンやアクリルといったコモディティ商品の生産部は比較的ラクだと思う。

でも一旦トラブルを起こすと寝る暇がなくなるほど忙しくなるので激務度は★三つ。肉体的ではなく、精神的な意味での評価。

以上を総括して激務度は★四つの評価。

生産部は品質の良い商品が作れて当たり前だと思われているのでトラブルがあると、トップマネジメントやら営業やらいろんな人からめちゃくちゃ怒られる。

ストレスに耐え切れることが最も重要。しかも化学工場は1回トラブルを起こすとシャレにならない金額のロスが発生するので、相当つらい。1回の生産トラブルで事業の利益が全部なくなることもある。

基本は減点方式の評価。

設備技術の部署
激務度★★★★☆

工場勤務で、間違いなく激務になります。

電機、機械系の工事業者を相手にする仕事がメインで土方のおっさんのような怖い人と一緒に仕事をすることになります。

従ってめっちゃ体育会系な雰囲気。この部署にいる人は違う会社の人みたいに見えます。

工場の新設や、設備投資、定期修理などのときに、納期を少しでも短縮するようにトップからのプレッシャーを受ける上にトラブルが絶えないので、ハードワークを強いられます。土日出勤、残業あたりまえの部署

でも業者からものすごい接待を受けるので、そこで発散できるかも?業者にとっては受注できたら数億円から数100億円規模の仕事になるので、どんな手を使っても受注したいらしい。

そういう美味しい思いを受けられるということもあるので、激務度は★四つにしてみました。

知的財産部
激務度★★★☆☆

全社の特許戦略を構築する部署。これだけ聞くと機密特殊部隊のようなかっこいい仕事を想定してしまうが、実態は文系のIR広報部と一緒であぶれてしまった人材が行くことの多い、理系で窓際に最も近い職種。

誰がやってもあまり違いを出せない仕事なので、精神的につらい。

なぜなら特許を書くのは研究員がやるし、特許のチェックは特許会社がやるから。また会社によっては特許を書くところから全て外注化している。

結局、特許部は取りまとめだけのお役所仕事。デスクワークがほとんどを占めるので化学メーカーに入ったという実感のない部署。

特許訴訟を受けない限りは基本ルーチンワーク。同じような作業の繰り返しが退屈過ぎて泣けてくるかも。

精神衛生上よろしくないので、激務度は★三つの評価。

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