化学メーカーに転職・就職を志望するあなたへ伝えたい12の事+1小言

化学素材メーカーへの就職・転職を志望するあなたへ。現役営業マンの私が伝えたい事をまとめました。これまで色々と書いてきた記事のまとめになります。

1.年収と福利厚生はそれなりに良い

給料の高い化学素材メーカーは35-40歳で年収1,000万円突破。住宅手当、通勤手当、家族手当、残業代などの福利厚生も充実しています。

これを高いと見るか低いと見るかは個人の主観なので何とも言えませんが…

総合職文系&理系の場合、公表されている年収ランキング数字よりはだいぶ高いことだけ、事実として述べておきます。

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2.激務度は部署によるし人にもよる

化学素材メーカーは一般に仕事が楽でワーク・ライフバランスも取りやすい、と言われている業界。

事実、今の私の仕事(化学素材メーカー営業)はとても楽なのですが、残念ながらこれも部署や人によるのです。

もし運悪く激務な部署に配属されてしまったら転職をご検討ください。月50時間も100時間も残業してまで会社にしがみつく業界ではありません。

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3.人によって向き・不向きがある

どの企業もそうですが採用情報には良いことしか記載ありません。

採用情報を鵜呑みにしてしまうと必ず不幸になります。

そのような状況にならないよう、性格適性診断のようなものを自作してみましたのでご参考にどうぞ。

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4.化学業界は基本ダラダラ

これは社風というか、なんというか。産業の上流に位置する業界の宿命です。

スピード感がまるでなく社員のケツを叩くのに苦労します。

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5.良くも悪くも安定している

化学素材メーカーは安定的。

急に売り上げが半減するとか、そういう事態はあり得ません。なぜならグローバルに展開しているし産業のありとあらゆる分野に入っているから。

何かがダメでも何かで補い全体の業績をうまくバランスしています。中堅〜大手化学メーカーであれば、シャープのようになることは想定できません。

一方で、ベンチャー企業のように5年で倍の規模になるといったこともあり得ません。

波乱万丈な人生が好きな人には全く向かず、安定志向の人におすすめする業界です。

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6.外人社員のレベルが低すぎる

どの日系企業も抱える問題ですね。

海外拠点で雇う外人は給料が安いので優秀な社員から転職していき、何もできない残りカスを養っている感じ。

結局、海外駐在した日本人が一生懸命働いて海外拠点をなんとか保っているのです。

7.使えない人材もリストラしない

これもよくある日系企業のパターン。

優秀な人には不公平で、凡人にはありがたいシステムです。

特に化学業界はどの会社も変に利益を出してしまっているため、従業員をリストラする理由がない。使えない従業員に甘い業界です(富士フィルムのぞく)。

8.普通にやっていれば管理職になれる

富士フィルムやJSRなど一部、例外企業もあります。

一般的に化学素材メーカーは理系も文系も採用人数が少なく余計な人材を採用しません。*メガバンク・保険・金融・SE・電機メーカーとの比較。

余計な人材が少ないので管理職まではエスカレーター。

出世競争は管理職になってからようやくスタートします。

9.仕事のやりがいは、無い

何度も解説していますが化学素材メーカーに仕事のやりがいなど存在しません。

給料がそれなりに高く、仕事も激務じゃないからなんとなく定年まで働こうか。

という意識で勤めることが正解。それが嫌であれば出世競争の激しい業界を選ぶべきです。

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10.合コンでは全くモテない(笑)

化学メーカーは旧三大財閥や富士フィルム除き知名度ない会社がほとんど。

たとえ旭硝子の社員であっても「何してる会社なの?」となってしまい全くモテません(苦笑)。年収高いのにかわいそうな業界なのです。

会社の看板を使って合コンしたい!というあなたは辞めておいた方が良いでしょう。

11.転勤の覚悟は必要

総合職は国内外の転勤が多くあります。

3〜5年に一度は転勤するという覚悟が必要。

私は苦になりませんが、転勤が嫌で辞める人もいます。(転勤を断れる権利もあります)

12.女性が働くにはツライが、徐々に改善されている

理系女性は研究所や知財部のような、女性が働きやすい職場に配属されます。

一方の文系女性もスタッフ部門に配属される場合が多く、長く勤められるように配慮されています。

ただどうしても結婚・出産後は転職するか辞めてしまう女性が多いですね。以前にも記事にしましたが、私の文系同期は入社10年以内に全員退職しました。

化学メーカーは依然として女性が働くにはツライ環境なのです。

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おまけ:就職難易度が高いので選り好みするな!

最後に就職・転職の難易度について。

化学素材メーカーへの就職・転職は倍率高いと思います。

この企業は将来性がイマイチとか、年収がちょっと低いとか、いろいろな情報を発信してきましたが、結局そういうことは入社してから考えることかもしれません。

まずはどのメーカーでもいいので内定したら働いてみることです。*奇跡的に複数内定した場合、私にご相談ください。

何しろ化学メーカーは残業少ない分、入社してからも自分の時間が多くありますからね。

(私のブログ更新頻度で既にお分かりかとは思いますが…)

【参考①】就職難易度一覧

【参考②】学歴フィルター

『化学メーカーに転職・就職を志望するあなたへ伝えたい12の事+1小言』へのコメント

  1. 名前:ぬるぬる化学マン 投稿日:2017/05/27(土) 07:38:55 ID:7b9d137a2 返信

    管理人様

    初めまして。
    2018年卒で就職活動中の早慶文系学部生です。

    就職活動において、本ブログを参考にさせていただきました。

    さて、本ブログ記事にもあるように、
    奇跡的に化学メーカー2社から内々定の連絡をいただいてしまい、
    どちらの会社に入社すべきか決めかねています。

    【カネカ】と【日本化薬】です。

    正直なところ、やりたい仕事も興味のある事業も無く、
    管理人様作成ランキングのゴッド級企業を受けただけでした。
    (まさに化学メーカー向きの人間であると自負しております。)

    現役化学メーカー営業の管理人様の目線で就職を考えた場合、
    どちらの会社に入社するのが最良の選択であると思われますか?
    ご教示のほど、よろしくお願いいたします。

    ぬるぬる化学マン

    • 名前:のまどサラリーマン 投稿日:2017/06/12(月) 03:24:18 ID:f5a58b680 返信

      返答が遅くなり、誠に申し訳ありません・・・。

      もしまだ手遅れでなければ、
      微力ながらお手伝いいたしたく、
      以下のとおりに私見をまとめます。

      ・まず一般的な意見として
      日本化薬とカネカを比べると、
      99%の方は世間体と規模だけをみて
      「カネカがいい」というでしょう。

      ・ところが私の見解としては
      僅差で「日本化薬」です。

      このように考える根拠を解説します。

      ・カネカに対する見解
      1. ビジネスの状況
      以前に記事でもまとめましたが、カネカはちょちょこ稼ぐ感じのメーカーでして・・・
      カネカの問題点は明白で、化学業界の上流も下流も中途半端な点です。
      何か面白い原料を持っているわけでもなければ、
      何か素晴らしいダウンストリームの技術を持っているわけでもない・・・という。

      それがわかっているので、
      新規事業でなんとかしなければいけない状況なのですが、
      太陽光ビジネスの失敗もあり、空回りしているような気がします。

      ただ新しいことを生み出す姿勢だけは素晴らしく、
      これを続けていれば、いつかは花開くでしょう。
      そこまで経営陣が耐えられるか、という話です。

      2. 以前記事にもしましたとおり、年収は化学メーカーの中でそれなりに高いです。
      日本化薬との比較ですと、年収はカネカの方が5-10%ほど高い認識です。
      とはいえ、これくらいの差はボーナスで一瞬にして変わるような金額ですので、何ともいえません・・・。
      (若いうちは暮らしに困りますが、これは化学メーカー共通なのでご理解ください)

      3. 激務度
      カネカにはいくつかのブラック部署が存在します。
      内情を知りすぎているため
      ブログで公にするわけにはいかないのですが配属先によっては、
      いわゆる化学メーカーの激務度とまったく違うので、すぐ転職したくなるでしょう。

      カネカが中堅私大や地方国公立からも多くの人を採用するのには、
      こういった背景があります。
      (低学歴はブラック部署要員であり、それでも辞めないから)

      ワークライフバランスの点では日本化薬の方が確実にすぐれています。
      日本化薬はMR職をのぞき、基本どの部署もまったりです。
      (私が知らないだけかもしれませんが・・・)

      ・日本化薬に対する見解
      1. ビジネスの状況
      隠れ優良企業の記事でまとめましたので、
      詳細については割愛いたします。

      悲観的にみると、医薬品事業が
      いずれは通用しなくなる。
      という見方もできますが・・・。

      私の見解では、日本化薬は今後20年くらい
      問題なく経営できる企業です。
      実質無借金ですし。

      2. 年収・ワークライフバランス
      年収はカネカより若干劣るレベル、
      ワークライフバランスは、カネカでの配属先によりますが、
      総じて日本化薬の方がすぐれています。

      以上、
      長文となり大変失礼いたしました。
      ご参考になりましたら幸いです。

      管理人