年収偏差値まとめ|大手化学素材メーカー課長クラス文系&理系

大手化学素材メーカー総合職入社後、課長になると年収はいくらなのか?平均的な給与体系を自身の情報を基に算出してみます。就職活動や転職のご参考になりましたら幸いです。

*2016年6月初版発行

対象企業(推定)

以下の企業に当てはまると思います。←完全に推定です。すみません…追加したり除外するべき企業がありましたら、ご指摘頂けると幸いです。

信越化学、東レ、旭硝子、積水化学、三菱化学、住友化学、日東電工、三井化学、旭化成、東ソー、大陽日酸、三菱ガス化学、クラレ、DIC、ダイセル、帝人、カネカ、JSR、昭和電工、日本ゼオン

管理職以上の給与・年収体系

管理職以下(主任クラスまで)は、労働組合に守られているため年々自動的に昇給し、残業代や各種手当ても手厚くもらえる。ただし管理職以上になると年棒制へ変わり、年功序列ではなくなる。この年棒制における基本ルールは以下の通り。

  • ルール1;ベース年棒は平課長900万円、正課長1000〜1100万円。
  • ルール2;業績連動で年棒±20%の幅がある。
  • ルール3;±20%の内訳は会社の業績±10%、個人と課の業績±10%。

このベースとなる計算方法は大手化学メーカーであれば、そうは変わらない。だが、±20%を占める業績連動部分が会社によって大きく違うため、年収1000万円を超える会社とそうでない会社がある。

業績連動は会社の実績に応じる。好調な企業は10%程度が年棒に上乗せされるため年収1000万円を超える。一方で赤字に近い、業績の悪い企業は10%年棒カットされ年収800万円程度にしかならない。業績が極めて普通な企業はベース年棒とほぼ同じ額の年収となる。また残りの10%は個人と所属する課のパフォーマンスで加算される。

管理職になっても年収が1000万円いかない大手化学メーカーが存在するのは、業績が悪いか個人・課のパフォーマンスが悪いかのどちらかの理由である。

平課長(なんちゃって課長)=年棒900万円±20%

管理職になったばかりの頃の役職。目安年齢33~38歳(文系・理系新卒入社の場合)。

この時点での肩書きは課長ではない。正課長のポジションは課に一つだけなので、上が詰まっていると課長という肩書きではなく、適当なタイトルになる。運良く上が空いている場合には課長昇進試験に合格したら即正課長になれる。仕事ができる・できないは大した問題ではなく上が詰まっているかどうか、というだけの話。

これ以上出世できない人は役職定年まで、ず~~っとこのポジションで働き続ける。それでも会社と課の業績さえよければコンスタントに年収1000万円を超えるだろう。

競争はほぼゼロ。100人中99人はこの役職になれる。

正課長(中小規模)=年棒1000万円±20%

管理部門の正課長、コーポレート研究開発の正課長、既存事業で小さい課の正課長。目安年齢35~42歳(文系・理系新卒の場合)。平課長から2~3年でなるケースが多い。しかしこれも上が詰まっているかどうかが重要で、運に頼る感じは否めない。

ここから先は降格人事も当然ありえる。いわゆる「飛ばされる」という自体が発生する。それでも一旦管理職になったら、役職定年までは管理職以下になることはない。平課長に降格するだけ。

競争率は2人に1人くらい。

正課長(大規模)=年棒1100万円±20%

部下が多い大規模な生産課。中核事業の営業課、研究開発課など。中小規模の正課長と比べると部下が多く責任重大なため、当然給料は高い。目安年齢38~45歳(文系・理系新卒の場合)。

こちらも仕事ができる・できないは大した問題ではなく上が詰まっているかどうかが最も重要。その次に上司に気に入られているかどうかが重要。

競争率は3人に1人くらい。

部長(中小規模)=年棒1200万円〜±20%

中小規模の部では、部長になることはそれほど難しくない。人が少ないため、上がいなくなれば自動的に順番が回ってくるだろう。目安年齢40~45歳(文系・理系新卒の場合)。中小規模の部や課でキャリアを積み上げるというのは、化学メーカーで年収偏差値の最も高くなるパターン。

競争率は3人に1人くらい。

部長(大規模)=年棒1400万円〜±20%

このポジションまで昇格するには、結構いろいろな要素が必要。運・実力・上司への取り込み度合い、全てを兼ね備えていないとなかなか厳しい。目安年齢40~45歳(文系・理系新卒の場合)。

競争率は5~10人に1人くらい。

理事以上=会社によって差がありすぎるため省略

すみません…理事以上クラスは省略します。

まとめと結論

いま年収の高い企業ではなく、ポテンシャルが高い化学素材メーカーに就職・転職すること!!課長以上のポジションになると毎年の会社業績が給料に大きく影響を与えるため、将来性のない会社に入ってしまうと後々苦労することになります。

将来の年収偏差値がどうなっているかを見極めましょうね。

最後に化学素材メーカーの将来性に関するヒントは「企業評判とクチコミ」のカテゴリーにてまとめていますのでご参照ください。