銀行業界の『総合職と一般職の違い』とは?

銀行業界における総合職と一般職の違いについて、誰よりもわかりやすく解説する記事。就活・転職でよくある以下の悩みを解消していきます。

「銀行業界を志望しているけど総合職と一般職、どっちにしようか迷っている」

「そもそも銀行業界の総合職と一般職の違いってなに?」

それでは上記の疑問を解決していきましょう。

【銀行業界】総合職と一般職の違い

銀行における総合職と一般職の違いは、

ざっくりとは窓口の接客業などサポート業務が一般職であり、

法人営業、リテール営業や投資銀行など、より多くの知識と責任が求められる仕事をするのが総合職である。

それでは、より具体的な仕事内容の違いを知るために一般職の採用数がおおいメガバンクの採用情報から、総合職と一般職の違いを考察していく。

三井住友銀行の一般職、総合職における違いは以下のとおりに説明がある(2018卒の採用情報を参照し要約)。

三井住友銀行の総合職と一般職の違い

三井住友銀行の2018卒・採用情報をみると①総合職、②総合職(リテールコース)、③ビジネスキャリア職(略してBC職)という3つの募集がある。③ビジネスキャリア職(BC職)というコース名にはなっているが、こちらが一般職(あるいは事務職)としての採用であることにご注意を。

「②ビジネスキャリア職(BC職)」はさらに細かく3コースに分かれていて、通常およびコンサルティングコース、インターナショナルコースの3つで募集がある。

合計すると5つの採用コースにわかれていて、ハッキリ言ってややこしい。

でも総合職と一般職の違いをみていけば十分だと思われるため、この2つの違いを表にまとめてみる。

総合職 一般職 (BC職)
仕事
内容
以下部門における、
マニュアル的じゃない仕事1.法人営業
2.リテール(個人)営業
3.ホールセール部門
4.市場営業部門
5.投資銀行部門
6.リスク管理部門
7.コーポレート・スタッフ
8.その他いろいろ
サポート的な仕事、
マニュアル的な仕事が中心1.窓口業務
2.サポート業務
3.コンサルティング業務
4.外国為替業務
勤務地/転勤 ・リテールコースは地域型
or全域型を選べる
・通常コースは選べない
・転勤は3年毎くらい目安
・勤務地は自宅から通える距離
・引越しを伴う転勤なし
・支店が代わることはある
初任給 ・大学院卒23.0万円
・四大卒20.5万円
・四大卒19.5万円
・短大、専門卒17.5万円
年収
(目安)
・30歳「役付き」
年収750-800万
・33-35歳「管理職」
年収1000万
・37-40歳「課長」
年収1200万
※最速出世組のみ
※残業代・手当は別途
30歳:年収400万
33-35歳:年収450万
37-40歳:年収500万
※あくまでも目安
※残業代・手当は別途
その他 ・50歳定年で出向となり、
年収は激減する(役員のぞく)
 ・定年まで働いても年収は
あまり増えない

※詳細は企業の採用ホームページにてご確認ください。

三井住友銀行の年収について、くわしくは以下の記事をご参照ください。

→ 三井住友銀行の年収『総合職 vs 一般職』

事務職・一般職の仕事内容

●ビジネスキャリア職(いわゆる一般職・事務職)は以下のような仕事内容である。窓口での接客業だけでなく、いろいろな担当業務がある点に注意。

  1. 支店にきたお客さんの対応、窓口業務
    ・銀行預金口座開設などの事務手続き
    ・その他のいろいろな手続き
  2. サポート業務
    ・顧客のサポート(仕事内容は担当業務による)
    ・社内の従業員のサポート
  3. コンサルティング業務
    ・個人相手のリテール営業
    ・窓口での接客、資産運用などの提案を行う
  4. 外貨為替業務
    ・海外決済の事務手続きアシスタント
    ・その他

総合職の仕事内容

●総合職には以下のような仕事がある。ローテーション(異動・転勤)を通じて、金融のいろいろな仕事に関わることになる。

  1. 法人営業
    ・名前のとおり、企業を相手にした営業職
    ・顧客への融資などの仕事以外にも、経営課題を解決するさまざまな提案をすることが求められる
  2. アナリスト
    ・業界の分析、経済状況の動向に関する分析をメインとする仕事
    ・毎月の経済動向レポートを法人・大口顧客に対して行う
  3. アドバイザリー業務
    ・海外展開支援など、経営課題に対する解決策を企業に提案する仕事
    ・ほかにも法人顧客にM&A提案などを行う
  4. プロジェクトファイナンス
    ・横文字でわかりにくいが、投資銀行部門である
    ・資源開発、インフラプロジェクトに投資する部門である
  5. トレーディング
    ・株式やコモディティーの売買をして利ざやを稼ぐ、証券会社的な仕事である
  6. リスクマネジメント
    ・融資の審査をする専門チーム
  7. グローバルビジネス
    ・グローバルのマーケティング業務
  8. マーケティング
    ・いわゆるリテール営業(個人に対する営業)のこと
    ・他にも商品の売り方を考えたり、マーケティング業務も行う
  9. Innovation
    ・研究開発部門、あらたな金融商品を模索する仕事
  10. 新規事業
    ・新しいことなら何でもありな職種

三菱東京UFJ銀行の総合職と一般職の違い

つづいて三菱東京UFJ銀行における、総合職と一般職の違いをみていく。

三菱東京UFJ銀行の2018卒・採用情報をみると①総合職、②総合職(特定)、③アソシエイト職という3つの募集がある。③アソシエイト職というコース名にはなっているが、こちらが一般職(あるいは事務職)としての採用であることにご注意を。

ハッキリ言って、細かく分類するとややこしい。

でも総合職と一般職の違いをみていけば十分だと思われるため、この2つの違いを表にまとめてみる。仕事内容の違いはまとめると以下の通りとなる(2018卒の採用ホームページを参照)。

総合職(通常・特定) 一般職 (BC職)
仕事
内容
以下部門における、
マニュアル的じゃない仕事1.中小企業の営業担当
2.大企業の営業担当
3.国際業務
4.インベストメント・バンキング
5.リテール営業
6.金融マーケット業務
7.ファイナンシャル・テクノロジー
8.ITシステム
9.戦略財務会計
サポート的な仕事、
マニュアル的な仕事が中心1.窓口業務
2.サポート業務
3.コンサルティング業務
4.外国為替業務
勤務地/転勤 ・総合職(特定)は
役付きまで転勤なし
・総合職(通常)は選べない
・転勤は3年毎くらい目安
・勤務地は自宅から通える距離
・引越しを伴う転勤なし
・支店が代わることはある
初任給 ・大学院卒23.0万円
・四大卒20.5万円
・大学院卒22.0万円
・四大卒19.5万円
・短大、専門卒17.5万円
年収
(目安)
・30歳「役付き」
年収750-800万
・33-35歳「管理職」
年収1000万
・37-40歳「課長」
年収1200万
※最速出世組のみ
※残業代は別途
30歳:年収400万+残業代
33-35歳:年収450万+残業代
37-40歳:年収500万+残業代
※あくまでも目安
※残業代・手当は別途
その他 ・50歳定年で出向となり、
年収は激減する(役員のぞく)
 ・定年まで働いても年収は
あまり増えない

※詳細は企業の採用ホームページにてご確認ください。

※三菱東京UFJ銀行の年収について、くわしくは以下の記事をご参照ください。

→ 三菱東京UFJ銀行の年収『総合職 vs 一般職』

みずほ銀行の総合職と一般職の違い

つづいてみずほ銀行における、総合職と一般職の違いをみていく。

みずほ銀行の2018卒・採用情報をみると①基幹職(総合)、②基幹職(専門)、③特定職という3つの募集がある。③特定職というコース名にはなっているが、こちらが一般職(あるいは事務職)としての採用であることにご注意を。

また「①基幹職(総合)」はさらに細かく5コースに分かれていて、「②基幹職(専門)」もさらに2コースで募集がある。特定職にはもっと細かく2つのコースがある。長くなるためここでは詳しく説明しない。ご興味ある方は企業採用ホームページにてご確認を。

みずほ銀行の総合職・一般職のざっくりとした違いを、表にまとめておく。

基幹職(総合・専門) 特定職(一般職・事務職)
仕事
内容
以下部門における、
マニュアル的じゃない仕事1.中小企業の営業担当
2.大企業の営業担当
3.グローバル・コーポレート
4.アセット・マネジメント
5.リテール営業
6.マーケティング部門
7.コンサルティング部門
8.ITシステム、人事、経理など
サポート的な仕事、
マニュアル的な仕事が中心1.窓口業務
2.サポート業務
3.コンサルティング業務
4.外国為替業務
勤務地/転勤 ・転勤あり
・勤務地は原則として選べない
・基幹職(専門)はエリア勤務を
柔軟に認める
・転勤は3年毎くらい目安
・勤務地は自宅から通える距離
・引越しを伴う転勤なし
・支店が代わることはある
初任給 ・大学院卒23.0万円
・四大卒20.5万円
・大学院卒22.0万円
・四大卒19.5万円
・短大、専門卒17.5万円
年収
(目安)
・30歳「代理」
年収700万円程度
・33-35歳「管理職」
~年収900万円
・37-40歳「課長」
年収1000-1100万円
※最速出世組のみ
※残業代・手当は別途
※出世できないと50歳まで水平
30歳:年収400万
33-35歳:年収450万
37-40歳:年収500万
※あくまでも目安
※残業代・手当は別途
その他 ・50歳定年で出向となり、
年収は激減する(役員のぞく)
 ・定年まで働いても年収は
あまり増えない

※みずほ銀行の年収について、くわしくは以下の記事をご参照ください。

→ みずほ銀行の年収『総合職 vs 一般職』

銀行員の年収と出世イメージ

銀行業界の総合職は、出世レースの激しい業界として悪名が高い。「こんなハズではなかった…」となる就活生も多数いるものと思われる。

そこで就職・転職する前に以下の記事を必ず読んでおくこと。

→ 銀行員(メガバンク)の年収ランキング

→ 年収ランキングは当てにならない!メガバンク生涯賃金vsメーカー比較。真の高年収はどっち?

銀行における「総合職と一般職の違い」

ここまで、日本を代表する銀行である3大メガバンクについて、総合職と一般職の違いを見てきた。まとめとして、メガバンクだけでなく地方銀行にも共通する違いを語っていく。

『銀行業界の『総合職と一般職の違い』とは?』へのコメント

  1. 名前:うんこ 投稿日:2017/12/25(月) 14:01:16 ID:f6859b899 返信

    最速出世組がこんな低いわけないじゃんw
    薄給化学メーカーじゃあるまいしwww

  2. 名前:てぃんこ 投稿日:2017/12/25(月) 19:50:05 ID:9cab759e5 返信

    化学メーカーが薄給とは思わないが、ここのサイトは基本的に「化学メーカーがこの世で一番」て思想だからしゃあない。コンプレックスしかない筆者のアホ記事とそれにイラつく読者で溢れかえってるよ。