「インターンシップお礼メール」を完璧にする書き方・例文

就活生がインターンシップのお礼メールで抑えるべきポイントをまとめます。上の例文で示した書き方POINTで、とくに気をつけるべき箇所を解説しています。

メール件名は「○○のお礼」

件名:インターンシップのお礼(法政大学・佐藤一郎)

お礼メールの件名は“~~のお礼”とする。これは、どんなお礼メールであっても普遍のビジネスマナー。もうひとつ気をつけておきたい点は、誰から送信されたメールか分かるように( )書きで大学名と名字を入れること。汎用的な名字の方で認識されにくい場合、名前まで入れてもよいです。

膨大な量の就活メールが送られてくる、採用担当へのちょっとした気遣いですね。

宛先は全員いれてもよいし、「CC:社員の皆様」でもよい

◯◯株式会社
加藤部長、佐藤課長、斉藤様、鈴木様、山本様

icon-hand-o-up お礼メールの宛先は、インターンでお世話になった社員が複数いれば、複数名を記入する(最大5名)。役職者には“様”をつけないことがポイントです。もちろん、メールの送信先にはすべての人を含めます。

◯◯株式会社
加藤部長
(CC: 社員の皆様)

icon-hand-o-up あまりにも人数が増えすぎる場合(5人を超えたときが目安)、インターンシップの責任者のみを宛先にし、改行して(CC:社員の皆様)(CC:○○部の皆様)とする。もしくは、“役職が上の人+特にお世話になった人”だけを宛先にしてもよい。

もちろん、メールの送信先にはすべての人を含めます。

◯◯株式会社
加藤シニアセールスマネージャー
シニアセールスマネージャー
加藤様
◯◯株式会社
加藤様、佐藤様、斉藤様、鈴木様、山本様

icon-hand-o-up 役職名が横文字で長い場合、メールに書くと見てくれが悪いので等しく“○○様”でも大丈夫。←よくあります。たとえば“シニアセールスマネージャー”とか。

就活メールをシンプルにかっこよく!!

icon-hand-o-up ただし、この使い分けには決まりがあるのではなく、あなたの感性で決めてください。メールをシンプルにかっこよく!!がポイント。

メール署名の例

大阪大学
経済学部
加藤 一郎
住所
電話:xxx-xxxx-xxxx
Eメール:xxxx@xxxx
~~クリエイト・クリエイト・クリエイト!!~~

最後はお決まりの署名。同じ苗字の人と混同してしまうことを防ぐため、名前はフルネームで、しっかりと記載しておく。自分でウェブサイトを運営していたり、何かアピールできるものがあれば、署名の一番下にアピールしてもよい。

一般的に「大学名+学部名+学科名+氏名+住所+電話+Eメール」で構成されているとよい。

インターンシップの“お礼メール”や“お礼状”は、いつまでに出すべき?

早ければ早いほど、良いです(笑)。

ビジネスがゆっくりな業界である化学メーカーですら1週間、何も連絡がないと「忘れられてるんだろうなぁ〜…」という気持ちになるので、どれだけ遅れたとしてもインターンシップの終了後、1週間が期日ですね。

お礼メールであれば、すぐに出すこともできますが、お礼状だと手紙を書いたり封筒を用意したり、投函したり、社員の手元に届くまでに1週間くらい経過してます。これだと完全に遅い部類です…。ビジネスの世界においては、相手を待たせれば待たせるほど、内容のハードルが上がっていきます。

24時間以内であれば、仮にくだらない内容のお礼メールであったとしても、「早いレスポンスだねぇ、関心、関心」となります。いっぽうで遅いお礼メールを出した場合、たとえ内容がしっかりしていても「お礼メールあったけど、これだけ考える時間があった割にしょうもないなぁ…」となりますので、要注意です。

インターンシップの“お礼メール”と“お礼状”ってどっちが良いの?

お礼状は手紙のことを指しますが、インターンシップの”お礼メール”と”お礼状”って、どちらが良いのでしょうか?それぞれのメリットとデメリットについて、簡単に解説しておきます。

お礼メールのメリット・デメリット

お礼メールのメリットは簡単、速い、社員からの返信が期待できる、という点です。

インターンシップに参加した後、速く”お礼”が送れるというのは最も大きいメリットですね。お礼や謝罪をするときの鉄則は”早ければ早いほどよい”です。

くわえて、お礼メールは簡単に書けますし、その後、心やさしい社員の方がメール返信してくれるかもしれません。※だからといって就活を有利に進められる訳ではありません。

相手とのコミュニケーションを考えると、メールが最も優秀です。そして、お礼メールのデメリットは特にありません。

お礼状のメリット・デメリット

いっぽうの”お礼状”ですが、丁寧な印象を与えられることがメリット。それ以外は何もないです。

デメリットですが、お礼状は手紙なので、どんなに速くても24時間では到着しないわけで…丁寧な印象を与えても、お礼状が遅くなってしまうので社員に忘れられている恐れがあります(苦笑)。お礼や謝罪をするときの鉄則は”早ければ早いほどよい”です。

どうしてもお礼メールと比較すると、お礼状はデメリットのほうが大きいですね…。

どうしても”お礼状”を書きたいなら早くする!!

お礼状のデメリットを補うには、スピードを上げることです。インターンシップが終わったら、遅くても次の日には投函しましょう。

就活生は、お礼状の書き方が分からなくて調べごとに使う時間が多くなってしまいます。結果、礼状を出すタイミングが遅れがちに…。ですから、もし次の日に丁寧なお礼状が会社に届いていたとしたら、私はとても感動しますね!!

《特に、営業マンや商社マンが相手だと、感動する社員が多数いるものと思われます》

それだけで、あなたのエントリーシートを免除してあげます(笑)。※残念ながら私は現在、採用活動から外れています。

メールは件名で読まれるかどうか、決まる!!

実はメールが読まれるかどうかは、メールの件名でほぼ決まります。就活生にはメール件名の重要性を理解し難いかもしれないので、私の仕事を例に出します。

たとえば私は毎日、400件以上のメールが送られてきます。営業時間8時間で割ると1時間あたり50件の速度、分速になおすと1分に1件のメールが来ます

1日400件のメールを1件ずつ読んでいたら、どうなると思いますか?読むだけで1日が終わるでしょう。

ですから、この400件のメールはいちいち開かずに、件名と宛先だけで読むかどうかを判断します。まず宛先に私の名前がなければ、即ゴミ箱行き。次に件名でメール処理の優先度合いを判断します。意味不明な件名だと処理を後回しにするか、ゴミ箱いきにしてしまいます。

採用担当者の場合、就活シーズンにはこれ以上の数のメールを処理しているかと思われます。したがって、件名をビジネスマナーに則って書くことがもっとも重要なのです。

結局、何が一番よいの?

長々と書きましたが、おすすめする順番は以下のとおりです。

お礼状(インターン終了の翌日に投函)> 早いお礼メール > 遅いお礼状 > 遅いお礼メール