就活メールがcc・bccで届いたとき、あるいはcc・bcc宛先つきのメールに返信するとき。正しく返信するやり方について解説する記事。
就活において、
cc・bccメール返信によくある以下の質問に対応しています。
・そもそも「cc」とか「bcc」ってなに?意味は?違いは?
・「cc/bcc」で届いたメールへの返信マナーは?
・「cc/bcc」宛先つきのメールに返信するとき・・・。宛先にどこまで含めて返信する?メール宛名はどうする?
・「cc/bcc」で届いたメールにどう返信する?例文は?
▶︎ まずは基本となる意味について。
・「cc」とは Carbon Copy(カーボン・コピー)の意味であり、メールのccにいれた相手にコピーメールが送られます。
・「bcc」とは Blind Carbon Copy(ブラインド・カーボン・コピー)の意味であり、メールのbccに入れた相手にコピーメールが送られます。
▶︎ ccとbccの違いとは、
・メール宛先の「cc」にあなたが入っていると、ほかに誰に送ったメールなのかわかり、
・メール宛先の「bcc」にあなたが入っていると、ほかに誰に送ったメールなのか、あなたには見れない、
にあります。ccとbccはどちらもメールのコピーが送られる、という機能としては同じ。でも「メール受信者の情報がわかるかどうか」という点で違っているため、使い方が違います。
▶︎ ccとbccの使い分けは
・cc = メールを送る相手に受信者の情報がわかってもよいメール。たとえば普段の取引先とのやりとり、社内メールなどに使う。少しでも関係しそうな上司にもccをふくめる。
・bcc = ①メールを送る相手に受信者の情報がわかるとまずいメール。②また不特定多数にむけた一斉送信メールにも使われる。たとえばメールマガジンやお知らせメールなど。ビジネスシーンでは退職の挨拶メールが代表的。
誰に送ったメールなのか、相手にバレたくないようなメールにはbccを使い、そうでなければccを使います。またbccは一斉送信メールにも使われます。
▶︎ cc・bccとは?意味と違い、正しい使い分け(メール宛先)
前置き長くなりましたが、
就活メールで「cc」「bcc」を使いこなすためのポイントを、例文つきでわかりやすく解説します。
就活メールで「cc」の宛先にいろんな人が…どうやって返信する?
まずは、
就活メールでいろんな人に「cc」がはいっているときのメール返信方法。
たとえば、
内定通知とか、内定者懇親会のお知らせとか、面接の案内とか、説明会の案内とか・・・
「送信者: 採用担当
TO: あなた
CC: 人事部長、採用チーム課長、ほか」
といった感じでメールがくるパターンへの返信を想定しましょう。
【宛先】返信メールは「CC」に誰を含めるべき?
就活メール返信だと、
送られてきた「CC」宛先には全員をふくめて構いません。
つまり、
「全員に履歴つき返信」を使います。
たとえば、
先ほどのメール「CC」に人事部長や採用チームの課長や、そのたの人々がいろいろと含まれているとしたとき。
▶︎ メール宛先の例:
「送信者: あなた
TO: 採用担当
CC: 人事部長、採用チーム課長、ほか」
こんな感じで返信メールの宛先をつくるのがマナーです。
「CC」の宛先をそのまま使うのはなぜ?
なぜ就活メール返信において、
CCの宛先を変えずにそのまま使うのかいうと、就活生には誰が「CC」の宛先に必要か、そうでないかの判断が難しいから。
ふだんのビジネスメールでは、
このトピックに「CC」の宛先は必要ないなとか必要だな、というのはある程度わかります。
でも就活生にとって、なぜ人事部長がCCの宛先にふくまれているか?なんて想像つかないのです。企業によっていろんな目的があります。
たとえば、
「採用担当がミスしてないか、上司がメールを監視している」
とか
「意味もなくいちおうCCに上司も入れておくという、部署の文化」
とか
「採用担当は仕事してなくてコミュニケーション窓口をしているだけ。実際に仕事をするアシスタントをCCに入れる」
とか…。
したがって就活メールでは、無難にCCの宛先をそのままにしておきましょう。
「CC」メール宛名はどうやって書く?
つづいてCCメール返信の宛名について。
送られてきた「CC」宛先には全員をふくめるのですが、宛名書きは以下のようにしましょう。
▶︎ メール宛名の例
株式会社就活
人事部
○○様
ポイントはひとつ、
「CC: 人事部長、人事課長 ほか」は必要ありません。
イチイチそのような書き方をしていると、仕事の効率がいちじるしく悪くなります。
○○部長
(CC:××課長)
のような書き方をするときは、
CCで届いたメールにたいして、あなたが課長の代わりに返信するときだけでよいです。
就活メールがcc・bccで届いたときは返信しない
つづいて、
就活生であるあなた自身に「cc/bcc」がはいって届いたとき。返信すべきかどうか、という点について。
結論としては
「就活メールがcc・bccで届いても返信しない、返信しなくてよい」です。
なぜなら、ccやbccで届く就活メールはお知らせ的なメールがおおいから。情報共有しておくことを目的に送られたメールは、イチイチ返信しているとキリがありません。
メールの宛名にあなたの名前が入っていたときだけ、返信すればよいです。
cc・bccで届く就活メール、たとえば・・・
cc・bccでとどく就活メールには
たとえば、
採用チームが就活生みんなにbcc(またはcc)でいっせいに送る「説明会日程のお知らせ」「エントリーシート提出のお願い」「内定者懇親会のお知らせ」「内定通知書送付の件」などがありますね。
そしてbcc(またはcc)メールには、
※注意:このメールはプレエントリーされたかた、全員に一斉送信されています。
※注意:このメールは説明会に応募いただいたかた、全員に送信されています。
といった注意書きされていることがほとんど。
この注意書きはつまり、
「全員にむけて発信しているので返信する必要はありませんよ」ということです。これらの就活メールは単なる人事部からのお知らせなので、返信する必要はありません。
それでも
「返信しなければ気が済まない!」
というマジメな就活生のために、cc・bccメール返信のマナーを解説していきます。
【例文】cc・bccメールに対する返信の書き方
まずはシンプルに、
「cc・bcc」で届いた就活メールに返信するときの例文から。
【例文】bccで届く就活メール返信
人事部 → 各位(bcc: あなた)に送られるお知らせメールを想定しています。
メインの宛名は「各位」ですが、あなたが「bcc」メールにはいっている、として返信していきます。
‐‐bccメール返信例文‐‐
メール件名: Re: エントリーシート提出のお願い
To: 採用チーム
cc: なし
bcc: なし
株式会社就活
採用チーム 御中
お世話になります。
大阪大学・経済学部の加藤一郎と申します。
先ほど、メール拝受いたしました。
エントリーシートの準備ができ次第、送付いたします。
引き続き
何卒よろしくお願い申し上げます。
メール署名
▶︎ bcc返信メール書き方のポイント
まずは「メールを受け取りましたよ」という連絡をする。エントリーシートの送付は後日、別でメールする。その際には以下の記事をご参照ください。
▶︎ 就活メールにES・履歴書を添付して送るときの例文と全注意点
【例文】ccで届く就活メール返信
ごめんなさい、
いろいろと考えてみましたが「cc」であなたに届く就活メールというのがどういうものか、想定されるシーンがありませんでした。
もし、
こんなときどうするの?
というのがありましたらコメント欄にてお願いいたします。ccメールに返信する方法を考えますので。
そもそもccで届いたメールに返信すべきか?
よくある質問として、
・そもそもccで届いたメールに返信すべきか?
・ccで届いたメールに返信するのは失礼?
というのがあります。
これに対する答えは、
「返信すべき・すべきじゃない」「返信すると失礼かそうじゃないか」という考えではなく
「返信してもよいし・返信しなくてもよい」
と考えるべき、ということになります。つまり、宛名にあなたの名前が入っていなければ「返信しなくてもよい」のです。
ccメールに「返信すべきじゃない」「返信すると失礼」というのは言いすぎで、状況によりますので空気を読みましょう。ここはあなたの判断力が試されるところ。