メール宛先が複数人になるときの書き方について、誰よりも正しく解説する記事。
それでは具体的に、
メール宛先が複数人のときの
・メール宛名の書き方
・敬称の書き方
・区切りの書き方
・ならべて書くときの順番
・「to」「cc」「bcc」違いと使い分け
・「各位」「皆さま」の使い方
・注意点
につき、くわしく解説していきます。
たてに並べる(3人以内)
株式会社就活 人事部
鈴木様
佐藤様
加藤様
–メール宛名の書き方①–
メール宛先が複数人になるときの書き方、
まずは『たてに並べる』
冒頭でしめしたとおりの書き方を使います。
敬称の書き方
敬称は「○○様」もしくは、役職者には「鈴木部長」「佐藤課長」などのように、「名字+役職」を使います。書く順番は、役職の高いひとほど上側に書くようにしてください。「加藤様 田中課長 山本部長」は失礼にあたるため、ご注意を。
「TO:」「CC:」に誰をいれる?
メール宛名をたてに複数ならべたときは、以下のルールに従いましょう。
・「TO: 」に全員をいれる
・「CC: 」には誰も入れない
※TO: とはメインの宛先であり、CC: (Carbon Copy)とはメインの下にあるサブの宛先のことです。
使い方と注意点
たてに並べるときの注意点として、5人とかになってしまうとメール宛先だけでかなりのスペースを消費してしまうため、基本は3人以内であることがのぞましいです。
またメール宛先の区切りは「鈴木様、加藤様」のように「、」を使うと見やすいですが、「鈴木様 加藤様」のように区切りをスペースで入れるひともいます。このあたりは見やすければ何でもよく、とくにルールはありません。
よこに並べる(5人以内)
株式会社就活
人事部 採用チーム
鈴木様、佐藤様、加藤様、田中様、山本様
–メール宛名の書き方①–
株式会社転職
人事部
鈴木部長、佐藤課長、加藤様、田中様、山本様
–メール宛名の書き方②–
メール宛先が複数人になるときの書き方、
つづいては『よこに並べる』
例でしめしたとおりの書き方を使います。
敬称は「○○様」もしくは、役職者には「鈴木部長」「佐藤課長」などのように、「名字+役職」を使います。書く順番は、役職の高いひとほど左側に書くようにしてください。「加藤様、田中課長、山本部長」は失礼にあたるため、ご注意を。
「TO:」「CC:」に誰をいれる?
メール宛名をよこに複数ならべたときは、以下のルールに従いましょう。
・「TO: 」に全員をいれる
・「CC: 」には誰も入れない
使い方と注意点
よこに並べるときの注意点として、基本は5人以内であることがのぞましいです。なぜなら10人とかになってしまうとメール宛先だけでかなりのスペースを消費してしまうから。
またメール宛先の区切りは「鈴木様、加藤様」のように「、」を使うと見やすいですが、「鈴木様 加藤様」のように区切りをスペースで入れるひともいます。このあたりは見やすければ何でもよく、とくにルールはありません。
「CC:」を使う(5人以内)
株式会社就活
人事部 採用チーム
鈴木様
(CC:佐藤様、加藤様、田中様、山本様、山田様)
–メール宛名の書き方①–
株式会社転職
人事部
鈴木部長、佐藤課長
(CC:佐藤様、加藤様、田中様、山本様、山田様)
–メール宛名の書き方②–
株式会社ビジネス
営業部
鈴木様
(CC:佐藤部長、加藤課長、田中様、山本様、山田様)
–メール宛名の書き方③–
株式会社ビジネス
営業部
鈴木様
(※「CC:~~」は省略しても構わない)
–メール宛名の書き方④–
メール宛先が複数人になるときの書き方、
つづいては『CC:を使う』
例でしめしたとおり、(CC:)として宛名を書きます。敬称は「○○様」もしくは、役職者には「鈴木部長」「佐藤課長」などのように、「名字+役職」を使います。書く順番は、役職の高いひとほど左側に書くようにしてください。「CC:加藤様、田中課長、山本部長」は失礼にあたるため、ご注意を。
「TO:」「CC:」に誰をいれる?
メール宛名をよこに複数ならべたときは、以下のルールに従いましょう。
・「TO: 」にメインの宛名にした人をいれる
・「CC: 」にサブの宛名にした人を入れる
使い方と注意点
CC:を使うときの注意点としては、「CC:」のあとに続くひとは5人以内であることがのぞましいです。なぜなら「CC:」のあとに続くひとが10人とかになってしまうと、メール宛先だけでかなりのスペースを消費してしまうからです。
また、とくに社内メールでは「CC:~~」を省略しても差し支えありません。イチイチ書いていたらメールするたびに長い宛名書きが必要になり、仕事の効率がおちます。
ちなみにメール宛先の区切りは「、」を使うと見やすいです。
▶︎ cc・bccとは?意味と違い、正しい使い分け(メール宛先)
宛先が非表示の「bcc」を使う
株式会社ビジネス
営業部
鈴木様
(※bccにしたひとは宛名に入れない)
–メール宛名の書き方①–
皆さま
(※bccにしたひとは宛名に入れない)
–メール宛名の書き方②–
メール宛先が複数人になるときの書き方、
つづいては『非表示のbccを使う』
bcc(blind carbon copy)にいれたひとは宛先が非表示となります。したがって宛名にbccのひとはいれません。
ちなみに非表示のbccは、誰に宛てたメールかバレたくないときに使います。たとえば、退職の挨拶メールとか、転勤の挨拶メールとかですね。
「TO:」「CC:」「bcc」に誰をいれる?
メール宛名をよこに複数ならべたときは、以下のルールに従いましょう。
・「TO: 」宛名があるときはその人だけをいれる。「みなさま」で一斉送信するのであれば誰もいれない
・「CC: 」には誰も入れない
・「bcc 」にはその他大勢をいれる
「CC:」「bcc」の違いとは?
「CC:」と「bcc」の違いは、
まとまりのない不特定多数にメールしたいとき、あるいはこっそりと宛先に含めたい人がいるときには「bcc」を使い、そうでなければ「CC:」を使います。
▶︎ cc・bccとは?意味と違い、正しい使い分け(メール宛先)
「各位」を使う(6人以上)
株式会社転職
人事部
各位
–メール宛名の書き方①–
取引先各位
–メール宛名の書き方②–
メール宛先が複数人になるときの書き方、
つづいては『各位を使う』
例でしめしたとおり、「各位」として宛名を書きます。
使い方と注意点
「各位様・各位殿」は間違いです。なぜなら「各位」は「みなさま」という意味であり、もともと「様・殿」を含んでいるから。「各位様・各位殿」とすると「みなさまさま」という意味になってしまいます。
また「お客様各位」「取引先様各位」のような使い方も間違いです。なぜなら「お客様のみなさま」「取引先様のみなさま」という意味になるからです。ただよく使われるため、正しい使い方として認識されてはいますが…。
ちなみにこの間違いを、敬称の重複といいます。ほかには「部長様」「社長様」もやりがちな間違い。ちなみに年配のひとがよく使う「部長殿」「社長殿」は正しいのでしょうが、あまり一般的な使い方ではありません。「○○部長」「部長 ○○様」のような宛名にするのが無難です。
「みなさま」を使う(6人以上)
みなさま
皆さま
皆様
–メール宛名の書き方①–
営業部の皆さま
–メール宛名の書き方②–
メール宛先が複数人になるときの書き方、
つづいては『みなさまを使う』
例でしめしたとおり、「みなさま・皆様・皆さま」として宛名を書きます。お知らせメールなどで使う表現ですね。
メール宛先を複数にするときの『使い分け』
メール宛先が複数人になるときのパターンを紹介しましたが、ここで生じる疑問として
「たくさんありすぎて、どれをどのビジネスシーンで使うかわからない」
というのがあります。
そこで、
「各位」「CC:」「bcc」「皆さま」や、その他の使い分けについてざっくりと解説します。かならずしもこれに従わなければダメ、というわけではなく目安としてお考えください。
1.『関係の濃い・薄い』で使い分け
メール宛先が複数になるときの使い分け方法、
まずは『関係の濃い・薄いで使い分け』
- 「CC:」を使うとき
メール内容にもっとも関係するひとがわかるとき。メインの宛先に担当者をもってくる。あとは適当に関係するひとを「CC:」にする。 - 非表示の「bcc」を使うとき
まとまりのない不特定多数に一斉メールしたいとき、あるいはこっそりと宛先に含めたい人がいるときには「bcc」を使う。退職・転職の挨拶メール。 - 「たてに並べる」「よこに並べる」
誰がもっとも関係しているのかわからない、だれもが等しく関係しそうなときに使う。お礼メールなどのビジネスシーン。 - 「各位」「皆さま」
誰がもっとも関係しているのかわからない、だれもが等しく関係しそうなときに使う。お知らせメール・会議お知らせなどのビジネスシーン。
2.『人数』で使い分け
メール宛先が複数になるときの使い分け方法、
つづいて『人数で使い分け』
複数となる宛名が、
- ~3人以内:
「たてに並べる」「よこに並べる」「CC:」のいずれか - ~5人以内:
「よこに並べる」「CC:」のいずれか - 6人以上~:
「皆さま」「各位」
3.『宛先のユニット』で使い分け
メール宛先が複数になるときの使い分け方法、
つづいては『宛先のユニットで使い分け』
宛先となるひとが、
- 部署・課の一部のひと
「たてに並べる」「よこに並べる」「CC:」「各位」「皆さま」のいずれか - 会社・部署・課など全体
「各位」「皆さま」のいずれか
たとえば、こんなビジネスシーンではどう使う?
メール宛先が複数になるときの使い分け方法、
つづいては具体的なビジネスシーンでどうしたらいいか、の解説。
例『就活で採用チーム全体にお礼する』
→ 「採用担当チームの皆さま」「採用担当チーム 各位」を宛先にする。個人名は不要。
例『取引先の部署全体にお知らせをする(社外)』
→ 「皆さま」「取引先各位」「お客様各位」を宛先にする。個人名は不要。
例『社内の部署全体にお知らせをする(社内)』
→ 「○○部の皆さま」「○○部 各位」「各位」を宛先にする。個人名は不要。
例『普段のビジネスメール(社外)』
→ 「たてに並べる」「よこに並べる」を宛先にする。
例『お礼メール(社内)』
→ 「○○部の皆さま」「○○部 各位」「各位」を宛先にする。個人名は不要。
例『取引先の部署全体にお中元を贈る(社外)』
→ 部署の代表者(部長)を宛先にする。CC:などは不要