学歴フィルターのボーダーラインに位置する大学だった私が、大手化学素材メーカー総合職事務系の内定を得るために構築した2つの戦略を解説していきます。
私と同じように「学歴は低いけど大手化学メーカーを志望したい!!」という就活生のご参考にどうぞ。
まずは私の基本スペックについてざっくりと。
- 旧帝国大学の下位クラス
- 体育会系◯◯部に所属していたが平部員
- 英語はTOEIC 300点
- 麻雀とパチンコとスロットに明け暮れる大学生活を送る
- 勤務態度が悪すぎてバイト先をクビになる
- 当時流行りのデイトレード株式投資で失敗する
- さらに大学での成績は留年すれすれ、下から数えた方が早い
この記事の目次
1. チャレンジ採用枠に入ることを目指す
突然ですが化学メーカーに限らず企業にはチャレンジ採用枠があるって、ご存知でしたか?聞いた事がないという就職活動生のために解説しておきます。
チャレンジ採用枠とは?
企業が人材の多様性を重視するために取る採用戦略で、下位の大学から採用する枠のこと。ポテンシャル採用枠とも言われています。
高学歴のハイスペック学生だけを採用しても、ビジネスは上手くいきません。企業の採用する人材には多様性が必要。そこで「低学歴だけど少しだけ冒険して採用しちゃいました」という人材をあえて入れることで企業はバランスを取っているのです。
たとえば、私のように学歴フィルターのぎりぎりに位置する学生の採用枠のことを言います。
※ただし受ける企業のボーダーライン大学にすら引っかかっていなければ、確実に落ちます。最低限の基準としてボーダーライン大学にいることが必須。
話は戻って学歴フィルターのぎりぎりに位置する大学の就職活動生は、このチャレンジ採用枠を目指すしか方法がありません。では、チャレンジ採用枠に入るためにはどのような志望動機を作ればよいかを解説します。
志望動機や自己PRで抑えるポイント
「東大・京大・阪大・一橋・早慶」以外の大学出身者で構成されるチャレンジ採用枠の人はは、いくらエリートぶっても無意味です。
その理由は以下2つあります。
- 低学歴がどんなに華々しい経歴をアピールしても本当のエリートには適わない
- チャレンジ採用枠にはエリートであることが全く求められない
たとえば、同じ海外留学経験者という肩書きをもっているとしても、「東大+海外留学」と「三流大学+海外留学」では確実に前者が内定し、後者は落ちます。
その辺りのことを十分に理解し、高学歴のエリートが持っていない部分をアピールして勝負します。具体的には、以下の項目をアピールします(志望動機であれ自己PRであれ面接であれ、自分をアピールできるチャンスは必ずあります)。
- 体育会系○○部でハードに鍛えられた経歴をアピール
- 資格など何も無いが、とりあえず気合と根性はある
- 人と違う考え方をする、とりあえず頭がおかしい
- 負けず嫌い
- 勢いだけは人に負けない
- 積極性やチャレンジ精神だけは人に負けない
- 根拠のない自信がある
- 顔がハンサムで笑顔が素敵(自意識過剰ぎみです)
- アルコールの強さには相当の自信がある
- どんなハードな環境でも生きていける
実は…上記の項目は実際に私が就職活動をしていたころに、面接官に猛烈にアピールしたことなのです(苦笑)。もちろん、全ての項目に関して語れるエピソードを事前に準備します。
でも、こんなふざけた根性学生でも、私がエントリーした大手化学メーカー5社中2社で最終面接まで進んだので、あながち間違った方向性ではないと思います。
2. 選考書類には突っ込みどころを残し、面接で勝負する
選考書類とは履歴書、エントリーシート(ES)などのことです。ESは通過することが目的なので、余計な情報は一切入れずに自分の言いたいことだけを記述します。
そうすると必ず突っ込みどころが満載のESになります。でも、それでいいのです。完璧なESはエリート枠の学生に任せてチャレンジ採用枠の私たちは、自分の魅力だけをアピールしたいところです。
ポイントは採用担当がパッと履歴書やESを見たときに「こいつには会ってみたいな」と思ってもらえるような内容と構成、すっきりとした見た目が重要。
そして面接に進んでしまえばもう勝利は目前です。頑張りましょう。
ちなみに、大手化学メーカー総合職のESや志望動機に必須だと思われる項目についてはこちらの記事にまとめています。
結局は「学歴」「運」「希少キャラ」が重要
ただしひとつだけ、重要な注意点を書いておきます。
志望動機をどう書こうが、自己PRをどれだけ魅力的にしようが、落ちるときは容赦なく落ちる。それが就活です。この点は就活サイトで絶対に語られないことなので、ご留意ください。
就活で重要なことは何か?
と私が聞かれたら「学歴」「運」「キャラ」の3つを挙げます。
学歴の方はもう変えられないとして、
ライバルがたまたま弱くて内定する「運」、採用担当とたまたまウマが合うという「運」、たまたま景気がよくて採用数が多かったという「運」、返答に困るような質問を面接で受けなかったという「運」、面接官と相性が良かったという「運」。
強いライバルと被らない「キャラ」、最終面接でなんとな〜く役員に好かれる「キャラ」、レアな経験をしているという「キャラ」。
自分の経験にヒモつけて、自分の言葉で語る
そう考えていくと、
就活する際に自分でコントロールできる部分って、「キャラ」くらいしかないのです…。だからこそ、ここだけはネットにある自己PRや志望動機をコピペするのではなく、真剣に考えた方がいいと思います。
もちろんゼロからでは難しいでしょうから、考え方とか大まかな方向性だけはパクってください(方向性 = これは外せないという鉄板ネタのこと)。
あとは「希少価値を出すために自分の言葉、自分の経験にヒモつけて語る」というのがベスト。あなた自身の経験から、あなた自身で感じたこと・考えたこと、というのは自分にしかないものだからです(誰もがやる「アルバイト」みたいな経験であったとしても、です)。
つらつらと誰にでもしゃべれるような内容を語るだけでは、たとえ東大生でも失敗するでしょう(汗)。
→就職活動で失敗する学生の特徴『大手病・自信過剰』を今すぐやめろ!
まとめ
私は入社後、TOEIC300点を記録したときや、ことあるごとに人事や同僚から「おまえはチャレンジ採用だからなぁ…」と言われていました。
でも内定してしまえばチャレンジ枠であろうがエリート枠であろうが、給料と待遇は同じです。ぜひトライしてみてくださいね!!
ただし高望みしすぎると失敗しますので、滑り止めの企業も必ず受けておきましょう。→就職活動で失敗する学生の特徴『大手病・自信過剰』を今すぐやめろ!
>学歴フィルターのボーダーライン
これはどこまでの大学を指すのでしょうか?
旧帝国大学か駅弁大学とか、それともマーチとかでしょうか?