離職率の低い化学メーカー。でも転職する人が後を絶たない5つのわけ

離職率の低い企業ランキングで上位を独占する化学素材メーカー。

就職四季報の情報によると3年後の新卒定着率は95%以上の会社がほとんどです。

でも。

実際に私のつとめる大手化学メーカー総合職で入社した事務系社員の3年後定着率はほとんど100%

ところが3年目以降に転職してしまう人がおおく、入社10年以内になんと事務系入社同期は半分以上が退職してしまいました。

ただでさえ採用人数の少ない化学メーカー。

このまま転職の流れが続くと事務系同期入社の社員がゼロになって、消去法で自分が役員まで出世してしまうかも…というくだらない心配をしています(そんなことはあり得ない)。

そこで今回は。

離職率の低い化学メーカー総合職から転職してしまう人の特徴と理由をまとめてみました。必ずしも全ての人に当てはまることではないのですが、就職活動や転職活動のご参考になりましたら嬉しい限りです。

世間の常識として「新卒3年以内に3割辞める」

まずは新卒の離職率について一般的な話をすこし。

入社3年以内に辞める新卒の割合は、

  • 【 大学卒】 離職率31.8% (▲0.4P)
  • 【 高校卒】 離職率39.3% (▲1.5P)

となっています。つまり大卒の新卒者であれば3年以内に3割以上は辞めているということ。これはもはや世間の常識というか、定説となっていますね。

▼ちなみに大卒の3年以内離職率を会社の規模別にみると、こんな感じ。横軸が従業員数(=会社の規模)、縦軸が離職率です。

大企業になればなるほど離職率が低く、中小企業ほど離職率が高いのが一目瞭然でわかります。当たり前といえば当たり前ですが、とくに従業員30人未満の会社で新卒の約半数が3年以内に辞めるというのは衝撃的ですね…

▼さらに産業別で離職率の高い低いを見ていくとこんな感じ。

化学素材メーカーは鉱業・採石業・砂利採取業(離職率12.4%)にはいる企業もありますが、ほとんどは製造業(離職率19.5%)に属します。

産業全体の3年以内離職率31.8%とくらべて製造業の離職率は低い部類にはいりますね。

【出所:厚生労働省 統計

全体平均よりも離職率の低い化学業界

上場企業は新卒の「3年後定着率」を開示している企業もおおいです。つまり3年後定着率をみれば離職率の高い低いがわかるようになっています。※上場企業のCSR報告書にたいていは記載されてます。

で。

化学メーカーの平均を他とくらべてみるとこんな感じ

▼全業種 vs 化学素材分野の新卒3年後定着率

  • ガラス・土石|約96%=離職率4%
  • ゴム製品|約93%=離職率7%
  • 非鉄金属|約92%=離職率8%
  • 化学|約90%=離職率10%
  • 全業種平均|約84%=離職率16%

※2017年度・定着率が開示されている企業のCSR報告書より平均値を算出

ということでガラスやゴム・非鉄金属もふくめた化学素材分野にあてはまる業種はどれも平均より3年後定着率が良い、つまり3年後離職率が低いことがわかりますね。ちなみに鉄鋼だけは全業種平均の定着率84%をしたまわり、80%ほどに留まっています。

離職率の低い化学メーカー上位

つづいて。

化学メーカーのなかで3年後定着率の良い、つまり3年後離職率の低い企業を見ていきましょう。なお誰もが知るような代表的な企業だけあげマニアックな化学メーカーはのぞきます。

  • クレハ 0%(33/33)
  • 大日精化工業 2.7%(30/29)
  • 日東電工 2.7% (57/55)
  • 宇部興産 2.8%(63/61)
  • 住友化学 3.1%(108/104)
  • 大陽日酸 3.2%(29/28)
  • 花王 3.3%(194/188)
  • 東ソー 3.3%(161/156)

などなど。ここでは一部だけあげましたが、中小規模の企業もふくめ3年後の定着率95%超え(離職率5%未満)の化学素材メーカーは多数あります。

なお化学メーカーで3年後定着率90%にとどかない企業は、要改善です。何かがオカシイと疑いましょう。給料が低すぎるとか労働環境が悪いとか、若者を冷遇するとか、いろいろ。

※2014年度入社における3年後の新卒データ

このように離職率はものすごく低い化学素材分野の企業ですが。

なぜそんな化学メーカーを転職しようという人が後をたたないのでしょうか。理由をざっくり説明しておきます。

No.1 上司が嫌いだ

離職率の低い化学メーカー総合職を転職する理由その1

  • 上司が嫌いで耐えられない

これが転職してしまう人の最も多い理由です。

どの会社でも嫌な上司というのは存在しますが、セクハラやパワハラにどうしても耐え切れないということ。あるいは生理的にどうしても上司が受け付けられないという場合すらもありますね(苦笑)。

営業職であれば自分も上司もほとんど出張しているので、嫌な上司がいても顔を見なくて済むというメリットがあります。

ところが間接部門にいる物流・機材・資材・人事・経理といった職種は出張する機会がほとんどなく、毎日嫌いな上司の顔を見ることになります。そして上司から様々な嫌がらせを受け、どうしても我慢しきれずに転職という流れ。

この理由を挙げる人は圧倒的に「間接部門」に多いです。

《残念ながらどの企業にもこういうパワハラは存在します》

No.2 やりがいのない仕事内容

離職率の低い化学メーカー総合職を転職する理由その2

  • 仕事のやりがいが無い

これがNo.2の理由です。化学メーカー総合職事務系の仕事はルーティーン化されているものがほとんどで、やりがいは全くありません。*技術系は別。

ホワイト企業が多く、楽なことだけが取り得の化学素材メーカー総合職事務系の仕事。

あまりのやりがいのなさに意識高い系の人、上昇志向のある人は必ず退職します。

こちらも先ほどと同じく間接部門の所属になってしまった総合職に当てはまる事項。

営業や技術系の仕事はお客さんと接点があるので「顧客の役に立つ・会社の利益に貢献している」というやりがいを見つけることができますが、間接部門はどの会社でも同じような仕事しかしないためやりがい無し。

《ぶっちゃけ週休4日でも仕事まわるよなぁ〜〜。だりぃ〜〜。という冗談なのか本気なのかよく分からない会話してます》

No.3 将来性がない、将来が不安だ

離職率の低い化学メーカー総合職を転職する理由その3

  • 会社の将来性がない、将来が不安だ。あるいは自分のキャリアが不安だ

化学素材メーカーは終身雇用の習慣が残る良い業界です。

※経営難の企業、富士フィルム、外資系除く

これには悪い面もあり40年近く働く会社の将来性が見えなくなると自分のキャリアと生活に不安を感じてしまうという点。

特に入社してからしか分からない会社の実態と将来性を知ってしまい、こんな会社に40年もいたら良い年収が保証されないかも…といった考えに苦しみます。

そこで賢い人は早い段階で会社に見切りをつけ、転職を繰り返してキャリアアップ(キャリアダウンもあり)する人生を歩みます。

《実際にはどの企業にもリスクあり。むしろ化学素材メーカーは潰れるリスク低いほう。》

No.4 海外転勤志望だったが…

離職率の低い化学メーカー総合職を転職する理由その4

  • 自分の希望が通らなかった…

化学メーカーに就職する新卒社員のほとんどは海外勤務を志望しています。ところが、運悪くもの凄くドメスティックな部署に配属されることがあります。

その場合は自分の希望がかなわないため「希望が叶えられないなら会社にいる意味が無い」と判断をして転職します。

間接部門であっても海外転勤のチャンスはありますので、職種関係なく運が悪いとしか言いようの無い状況。

《化学メーカーは海外勤務志望の就活生を採用する傾向にあり…でもみんながみんな海外へ行ける訳ではない》

No.5 女性が働きにくい

離職率の低い化学メーカー総合職を転職する理由その5

  • 女性が働きにくい

リケジョの活躍や女性進出が世間ではとりあげられていますが、化学業界は男性社会です。私が勤める化学メーカーの総合職事務系同期の女性は全員退職しました。

  • 転勤がいつあるか分からないし…
  • 結婚・出産しても出張や残業のある総合職には戻れる自信が無い…
  • 家庭を持つと仕事優先できなくなるし…
  • 総合職は自分の希望や都合を聞いてもらえないし…

といった理由がメインのようです。

《さすがに人事部も女性離職率の高さに問題意識を持っていて最近は改善傾向。配置転換できたりとか、本人の希望がかなりの確率で通る》

まとめ

このように辞める理由なんて結局のところ、どんな業界でも似たようなものですよね。

でも。

化学メーカーにおける唯一の救いは「激務すぎて辞める」とか「ブラック企業に入社してしまった」「うつ病になった」のようなブラック系の転職理由がすくない事でしょうか。

(あるにはありますけど…)

あとは。

たとえ離職率の低い化学メーカーであっても3年以降に辞める人は結構います。繰り返しになりますが、実際に私の勤める大手化学メーカーの文系同期は10年以内に半分辞めていきました。

辞める理由は人それぞれ

もちろん辞める理由は人それぞれいろいろあります。

「家業を継ぐ」という人もいますし「上司がポンコツすぎて辞める」という理由もあります。

そして。

これまであった転職理由でホントにおもしろかったのが「残業を1分でもするのがイヤだから辞める」なんていう新人もいました(苦笑)。世の中1分たりとも残業の発生しない仕事なんてあるのでしょうかね?

化学メーカーはだいぶマシだと思うのですが、彼には他業界のことなどわからないので仕方ないのでしょうけど…無知って素晴らしい!!。そして、この当時の新人は今でもやっぱり残業の発生する企業に勤めています。

ということで色々と散らかりましたが…転職・就活のご参考にどうぞ。

転職のプロにキャリア相談してみる

上記はあくまでも私の勤める企業だけの話です。すべての企業を知っているわけではないのでご了承を。

もしあなたが。

  • 「化学メーカーから未経験業種にチャレンジしたい!」
  • 「もっと楽な仕事を探したい!」

というのでしたら、私よりもむしろプロのキャリアアドバイザーに聞いてみるのが一番です。彼らは何百何千という転職者をみてきたので、キャリアのことなら誰よりもくわしいです。

もちろん私の知らないようなこともよく知っています。企業の情報にも精通しています。

ということで。

いろいろなWEBサイトで情報を集めるよりも。

プロのキャリアコンサルに「化学メーカーの求人ってないですか?」「楽な仕事ってないですか?」「私の経歴でもいけそうですか?」と相談するほうが効率的で手っ取り早いですね。

あなたの要望をかなえてくれるのが転職エージェントです。

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