化学素材メーカーを志望する就職活動生や転職者の一番の志望動機(本音)は、業界が安定していて失業する心配が少ないから。ということだと思います。
化学業界が安定しているというのは、間違いない事実です。これは大手だけでなく、中堅化学メーカーにも当てはまる、とてもよい業界ですね。
それでも安心できないから根拠を示せ!
という極めて心配性の就職活動生や転職者のために、今日は化学素材メーカーが安定している理由を考えてみます。
就職活動生や転職者のご参考になりましたら嬉しい限りです。
この記事の目次
理由①誰が経営しても売上と利益を維持している
経営者が無能でも会社が傾かない業界って、化学メーカーだけじゃないでしょうか?他の業界では無能な経営者がいると、すぐに会社が傾いてしまいます。
たとえば、かつての日産自動車、最近ではシャープ、ソニー…堅実に経営していた会社を無能な経営者が駄目にしてしまいました。
大手化学メーカーの経営者はサラリーマン社長が勤めています。しかし、その人選がめちゃくちゃ。
具体的な社名と名前を出すのは控えますが、社内の出世レースに勝ち残ったヒラメ社員やビジネスセンスのない人が社長になっちゃってます。大手化学メーカーは日系企業の古い体質を、そのまま引きずっています。
最終的にはどんな人が経営しようが、ちゃんと安定的な実績を上げれられるのが化学メーカーのよいところ。仮に入社一年目の新入社員が社長になっても問題ないほど、ビジネスの自動化ができている業界ですね。
ビジネスの自動化&効率化のおかげで、新卒採用人数が少ないことにも納得です。
株主総会の質問に返答ができない経営陣
頼むよ…社長!!
私は株主総会の動画を見て、思わず叫んじゃいました(笑)
一度あなたも化学メーカーの株主総会や動画を見てみるとよいのですが、内容がお粗末で本当に笑っちゃいますよ。
この社長はビジネスをちゃんと理解しているんだろうか?と疑っちゃいます。
あぁ、ウチの会社はこんなしょぼい経営者でもちゃんと利益が上げられるんだなぁ…と逆に勇気をもらいますが…
理由②化学メーカーは生産現場によって成り立っている
化学メーカーの利益は、生産現場オペレーターのノウハウによって支えられています。
中国や台湾、韓国企業があらゆる手を使ってどれだけ頑張っても追いつけないのが、生産の現場ノウハウ。似たようなものを作ってはいますが、あと一歩のところで及んでいないのです。
なぜ彼らがなかなか追いつけないかというと、すぐに人が変わってノウハウの蓄積ができないからです。加えて中国人には決められたことを決められたようにやらない、という致命的な欠点もあります。日系企業の終身雇用というシステムは、ものづくり現場レベルでは本当にありがたいことです。
しかし私が唯一脅威だと思っているメーカーは台湾系の企業ですね。理由は、国民性が日本人の資質と近いからです、今後はより一層、台湾系企業からの追い上げが厳しくなるかもしれません。というか、既になっているか!?
まとめ:プロ経営者といえるのは信越化学の金川会長くらいじゃないか?
もはや説明不要ですが、世界に通用する本当にすごいと言える経営者です。
ちなみに、本も何冊か出ていますね。就職活動のときに読んだ本の中に入れておくとよいかも知れません。
ただし、
信越化学の金川会長を尊敬してます!!
と別の大手化学メーカーで話してしまうのは当然NG。
金川会長は強いキャラクターを持つ人で、自分の考えが圧倒的に正しいという信念に基づいているので、実はいろいろな化学メーカーの経営者や役員とバトルしてしまっています。
信越化学以外の会社では決して良い顔をされないと思いますよ。