化学素材メーカーの志望動機に使えるネタ8選+例文

あなたはもう、化学素材メーカーの志望動機に悩む必要はありません!

実態のわかりにくい化学素材メーカーの志望動機に使えそうな厳選ネタを現役大手化学メーカー営業マンが、あなたの代わりに考えてみました。

総合職事務系・総合職技術系・一般職に関係なく使えるネタを提供しますので、就職活動生や転職者の自己PR、面接やエントリーシートを書く際に、ご参考にして頂けましたら幸いです。

志望動機の書き方について、知識不足の就活生はまずこちらの記事(ライバルに差をつける志望動機の書き方)からどうぞ。

「志望動機」自体に独自性をだす必要はない

「ありふれた志望動機は企業の採用担当者に嫌われる」とは良く言われていることですが、そんなことは全くありません。事実、私の勤める大手化学メーカーの同僚や後輩に、どんな凄い志望動機を考えたのかと思って聞いてみたことがあるのですが、結局みんな私と同じような志望動機を就職活動で使用していました。

自身の特徴を出すのは志望動機そのものではなく「面接での受け答え」「その志望動機を考えた理由」「その他の部分」だったということですね。従って壮大な志望動機を考えたところで、時間を無駄に使うだけだということが言えるかと思います。

少し本題とは逸れてしまいましたが「ありふれた志望動機でも内定するんだ」というマインドになりましたでしょうか?

それでは具体的に見ていきましょう!!

1、グローバルに活躍したい!

化学メーカーは国内でビジネスをしていても成り立っていかない業界です。その証拠は、三菱化学・住友化学・三井化学の大手3社が揃いも揃って国内エチレン生産の縮小・撤退を決めたこと。

エチレン生産縮小の意味するとことは、大手化学メーカーはもう国内には興味がないということ。*ちなみに、エチレンやその誘導品がないと化学品は何も製造できないのです。

話は逸れましたが、化学メーカーは大手・中小に関係なく海外を向いています。文系・理系関係なく海外赴任になるチャンスは他業界より圧倒的に多いですね。

特に化学メーカーのビジネスが伸びる国は、これまでは中国・韓国・東南アジア、これからはインド・アフリカです。つまり必然的に、これらのタフな国に出張や赴任となる可能性が高いということ。

英語は二の次で、どんな環境でも生きていける人材が求められます。

【例文】

「私は自身の強みであるタフネスを活かして、インドやアフリカで活躍する人材を目指したいです!!グローバルに展開している化学メーカーであれば、目標が達成できると思い志望しました!」

2、新規素材開発に関わり世界を変えたい!

これはもう、一般的に言われていることですが本当にその通りだと思います。一見ビジネスに関係なさそうな自動車メーカーやスマホメーカーでさえ、新規素材・材料・部材への注目度はとても高いです。

わざわざ、アップル社や○○自動車といった華やかな業界の人々が新規素材の開発状況を定期的に聞きにきたり、情報交換会の設定依頼があったりします。

たとえば分かりやすい例として、iphoneが今の薄さにまでなったのは以下のような新規技術を化学メーカーや部材・材料メーカーが開発したからです。決してアップル社の力ではありません。

  • 偏光板メーカーの日東電工がディスプレーを薄くする技術を開発し
  • 部材メーカーの村田製作所が電子部品の小型化技術を開発し
  • ソニーが高性能カメラ技術を開発し
  • もっと上流にいるダイセル、富士フィルム、JSR、積水化学、日本ゼオン、クラレといった化学メーカーが日東電工や村田製作所、ソニーの開発をサポートする新規材料開発をしてきたから
  • ちなみに、シャープやジャパンディスプレーといった会社は単に部材を組み立てるだけなので、本質的には中国・韓国・台湾メーカーで十分。実は化学メーカーがコアとなるの技術を支えているのです。

つまり、化学メーカーが技術開発をしていなければiphoneは存在していません。

【例文】

「化学メーカーの新規素材開発が無ければ、○○という製品が完成しなかったというエピソードを知り、このような新規素材開発の大元に関わって世界を変えていきたい!と強く感じました。」

3、若手でも大きな仕事にチャレンジしたい!

少数採用なので自分が嫌でも、能力を超えた仕事がどんどん降ってきます(苦笑)。

【例文】

「私はチャレンジ精神旺盛なので、若手のうちからチャレンジできる社風の下で働いて自分の成長を実現したいです!」

4、素材開発に無限の可能性を感じたから

2番の項目の言い回しを変えてみました。

たとえばこのようなコメント、学生らしくて良いのではないでしょうか?iphone部材の素材開発には大手化学メーカーが必ず絡んでいるので、どの会社でも使える鉄板のエピソードと志望動機ですね。

【例文】「身近に使っているiphoneの開発は化学メーカーがやった、というエピソードを知って化学メーカーの素材開発に無限の可能性を感じました!!」

5、上流と下流の両面からビジネスを拡大したい!

意識高い系の人は、アップストリーム・ダウンストリームと言っちゃいます。

化学メーカーが原料だけを供給していく時代は終焉を迎えつつあり、大手化学メーカーはどんどんダウンストリームビジネスの拡大に取り組んでいます。上流から下流までのビジネスを押さえることで、売上と利益を倍々ゲームで増やすことができるからです。

これは、各社それぞれにダウンストリームビジネスを推しているので、たとえば、「会社名+ダウンストリーム」というキーワードでGoogle検索すると良いでしょう。

【例文】

「自身の積極性・勢いを活かして新規顧客開拓をし、アップストリームはもちろん、ダウンストリームでもビジネス拡大を目指して生きたいです!

化学メーカーであれば上流・下流の両面に取り組むことができ、またダウンストリームの強化を計っている貴社でなら、私の能力が最大限に発揮できるかと思い志望しました!」

6、裏方的な仕事で活躍する自分を活かせる!

化学メーカーは地味で目立たない業界なので、華やかな人は誰一人いません(苦笑)地味アピールも少しは重要かも!?と思い、志望動機に挙げてみました。

【例文】

「私は○○という経験から、裏方の仕事に徹してサポートすることにより活躍してきました。化学メーカーの仕事の進め方と似通っている部分があり、自身のポテンシャルを最大限に発揮できる業界だと思い志望しました。」

7、現場でこそ自身の能力が発揮できる!

化学メーカーのモノつくりは生産現場・開発現場・営業現場にいる人が、現場と現物を見て最善をつくすことで全てを支えています。従って、デスクに座って考えるだけの人は必要ありません

【例文】「私は○○という経験から、机に座って戦略を構築するタイプではなく、フットワーク軽く行動する中で状況を見極めて柔軟に対応する中で結果を出してきました。

現場からモノを考えて発信し行動する自身の性格が、日本のモノ作りの根幹にいる化学メーカーの現場でも活かせると思い、志望しました。」

8、最後まであきらめない根性が活かせる!

化学メーカーの新規商品開発や新規商品販売は、実績化までに数年~数十年におよぶケースがほとんど。特許ぎれになるころ(20年)に突如として売れ始める商品が多いです。

売れるまでにそれだけ時間がかかるということは、途中で投げ出さない覚悟と根性が必要になります。さらには開発や営業が上手く進んでいないと、結果を早く出すように上司や経営陣から強烈なプレッシャーを受けますが、ここでめげてしまう人に画期的な新商品を開発・販売することなどできません。

特に技術系研究職の場合、何を言われても自分の意見を貫く根性とあきらめの悪さが必要です。東レの炭素繊維の開発エピソードなどを読んで、化学メーカーに諦めの悪さがどれだけ必要かをちゃんとイメージしておきましょう。

地味&まじめアピールも化学素材メーカーでは有効です。

【例文】「私は○○の経験から、とことんあきらめの悪い性格であると言えます。

化学メーカーは数年~数十年単位で新規素材を開発(営業の場合は新規商品の販売)していく業界だとOB訪問の際に聞いていますので、自身の諦めの悪い性格が新規素材の開発(営業の場合は新規商品の販売)に活かせると思い、志望しました!」

まとめ

また思いついたら追記していきますね。

特に、事務系の営業職志望のかたはこちらの記事もご参考にしてみてください。