ビジネスメールや上司との会話で使われる「よろしいでしょうか」。
これに対する返事・返答はどうする?
という疑問を解消していく記事。
まずは基本として「よろしいでしょうか」の意味は「よいでしょうか?」であり、使い方は大きく2つあります。
◎よろしいでしょうか?の意味と使い方:
- 使い方①相手に「許可を求める」
→例文:帰宅してもよろしいでしょうか?
→例文:部長、来週休みを頂いてもよろしいでしょうか?
→例文:お名前を伺ってもよろしいでしょうか? - 使い方②相手に「支障(問題)がないか」を尋ねる
→例文:今、お時間いただいてもよろしいでしょうか?
→例文:一点、質問してもよろしいでしょうか?
したがって「よろしいでしょうか」メールへの返答は「質問の内容や状況によって異なる」が正しいです。
返答の例文を出したほうがわかりやすいため、状況別に例文でまとめていきます。
例文①内容の確認メールに返信する
よろしいでしょうか?を使ったメール例文①
Re: 商品価格お見積りの件
株式会社転職
転職 様
お世話になっております。株式会社就活の就活です。
早々にご対応いただき、誠にありがとうございます。
さてお見積の内容につき、一点、確認事項がございます。
お見積に消費税の記載がありませんでしたが、
消費税込みとの認識でよろしいでしょうか。
たびたび恐れ入りますが、
ご連絡のほど、何卒よろしくお願いいたします。
メール署名
→「〜との認識でよろしいでしょうか」を使ったメールへの返信例を以下にまとめます。
【返信例文】回答メール
Re:Re: 商品価格お見積りの件
〜前略〜
見積内容に不備があり、誠に申し訳ございません。
さてご質問の件、ご示唆いただいた通り、
こちらは「消費税込み」の見積でございます。
何卒よろしくお願いいたします。
メール署名
回答メールの解説
返信メールのポイント:
まずは、わかりにくい内容であったことを相手に詫びる。
先の元メールにある「よろしいでしょうか?」において、それとなく見積内容の不備を指摘されている、と考える。「〜という理解(認識)でよろしいでしょうか?」と確認しなければ不安だということは、伝えた側に何かミスがあるから生じるのである。
したがって「ご示唆いただいた通り〜」で相手の認識があっている旨を返答する。「ご示唆いただく = それとなく物事を示してもらう」の意味。
ニュアンスとしては「(自分のメールの誤りを)それとなく示してもらった通り、〜」として謙虚に返答している。「ご指摘」まではされてないので、この表現がベスト。
例文②報告メールに返信する
よろしいでしょうか?を使ったメール例文②
メール件名:新商品・開発スケジュールのご報告
株式会社転職
転職 様
お世話になっております。株式会社就活の就活です。
さて首記の件、ご依頼を頂きました新商品の開発に関しまして、
以下の通りに弊社での開発スケジュールを報告いたします。
〜6月:少量サンプル作成・送付
7月:改良および量産検証
8月:量産品製造・送付
9月:状況に応じてご相談いたしたく存じます。
上記の開発スケジュールにてよろしいでしょうか。
お忙しい中恐れ入りますが、
ご査収の上、ご連絡のほど何卒よろしくお願い致します。
メール署名
→「〜よろしいでしょうか」と確認されたメールへの返信例を以下にまとめます。
【返信例文】回答メール
〜前略〜
早々にご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
さて開発スケジュールの件、
ご報告いただいた内容にて、承知いたしました。
また、スケジュール変更等がございましたら、ご連絡いただければ幸いです。
何卒よろしくお願い致します。
メール署名
回答メールの解説
返信メールのポイント:
まずは連絡をもらったことに対するお礼をする。
続いて「報告をもらったスケジュールでOKだよ」をビジネス敬語を用いて伝える。すると「〜承知いたしました=了解しました」となる。
この返答では「了解したこと」が相手に伝わればよいので、変に凝ったメールにする必要はない。あとは定型のメール締めくくりを使えばOK。
その他のメール返信例文
あとは思いつく限りのビジネスシーンを想定し、「よろしいでしょうか」メールに対する返答例を考えてみます(ビジネス会話も含みます)。
質問|〜という理解でよろしいでしょうか?
→返答例文:はい、お間違いございません。
→はい、ご示唆いただいた通りでございます。
→はい、ご連絡いただいた通りでございます。
質問|今、お時間いただいてもよろしいでしょうか?
→返答例文:はい、お願い致します。/はい、大丈夫です。
→ただいま会議中に入っておりますので、折り返し電話致します。
→ただいま移動中ですので、後ほど改めて連絡いたします。
質問|一点、質問してもよろしいでしょうか?
→返答例文:はい、お願い致します。/はい、どうぞ。
→申し訳ありません。後ほどご質問いただく時間を設けておりますので、その際にお願い致します。
質問|お名前を伺ってもよろしいでしょうか?
→返答例文:株式会社転職の転職と申します。
質問|帰宅してもよろしいでしょうか?
→返答例文:はい、お疲れ様でした。
→いえ、これだけ終わらせてからご帰宅ください。
質問|部長、来週休みを頂いてもよろしいでしょうか?
→返答例文:はい、どうぞ。/いいえ、来週は重要な会議を予定していますので、別の日にしてください。
まとめ
今回はこれでもかというくらい「よろしいでしょうか?」のメール返答の方法について語ってみました。
「よろしいでしょうか」はとても便利な表現で、さまざまなビジネスシーンで活躍します。
ぜひ、ありとあらゆる場面を経験し、使い倒してください。頭でどうこうなるものではないので、ビジネスシーンで場数を踏んでくださいね。ではでは~~。