企業の評判や2ch口コミで必ずでてくる東レ総合職の激務度、ブラック度に関する情報。
「東レ総合職が激務という口コミはどこまで信憑性があるのか」を検証してみました。
就職活動や転職者のご参考になりましたら幸いです。
*2016年9月時点の情報です。
*一般職ではなく大学新卒総合職(文系・理系)の情報です。
*情報には精査を重ねておりますが、実態と異なる可能性がございます。
東レが激務・ブラックという情報の出所
2ch就職掲示板がメインの情報源です。
同じくネット情報提供サイトにも見受けられます。
ただ全く逆の情報「東レは残業が少なく残業したとしても残業代は全額出る」といったクチコミもあります。
結論から言うとこの主張はどちらも正しい。激務な人もいれば激務じゃない人もいます。
結論;東レはブラック企業ではない。激務度は人と職種による
東レがブラック企業だというなら世の中の企業は99%以上、ブラック企業の扱いを受けてしまうでしょうね…残業代も出るし土日祝は休みだし過労死する人もゼロだから、ブラック企業では断じてない。
また激務度は人と職種によって大きく異なります。
私の勤める会社はホワイト企業で有名な化学素材メーカーですが、それでも月100時間超の残業をする社員もいるのです。
申し訳ない感じの結論になってしまったので東レの手がける事業で「どの事業が激務でどの事業が激務じゃないか」を考えてみます。
東レの激務度No.1「繊維事業;ユニクロ関連」
ユニクロに直接製品を納めているサプライヤーがどれだけ激務でブラックなことか…少し調べるだけでも数多くの口コミがありますので省略。
ここでは「なぜユニクロと関わると激務になるのか」を箇条書きします。
なぜこの事業が激務なの!?
- 突然のように生産依頼が入る。生産計画が立てられない。
- もともと厳しい納期設定の上、納期への遅れは一日たりとも許されない。
- 新商品開発の納期に対する姿勢も厳しい。一日たりとも遅れは許されない。
- ユニクロの担当者は昼も夜も無い、営業はそれに付き合わされる。
ユニクロはアップル社の日系企業バージョンだと考えましょう。
東レの激務度No.2「環境・エンジニアリング事業」
この事業に関わる人も激務だと推定。
理由は水処理事業とエンジニアリング事業だから。
この仕事は化学メーカーの仕事というより、プラントエンジニアリングの仕事。従って機械屋・設計屋と同じです。
化学メーカーの中でもエンジニアリングの職種がどれだけ激務かは既に記事にした通り。激務になる理由を箇条書きにまとめると、以下の通りです。
なぜこの事業が激務なの!?
- 技術系は機械屋と同じ仕事になるから
- 事務系(営業系)も機械屋と同じ激務度になる
- 水処理プラントは案件ごとの受注で金額がでかい。受注するためにどんな手も使う。
- 更に受注した後は納期に間に合わせるための手配、不具合の対応に追われる。
- 案件ごとの仕事なので継続性のないビジネス。常に新たな案件を探していないと一瞬にして売上げと利益が激減するから。
東レの激務度No.3「炭素繊維事業」
これは言うまでも無く経営陣の注目を浴びている事業だから。激務になるのも仕方が無いです。なぜこの事業が激務になるかを以下にまとめます。
なぜこの事業が激務なの!?
- 技術が完成していないため、技術系・事務系どちらも終わりの無い仕事をする羽目になる。
→何回も見込み客に通って改良を重ねる必要あり。
残業代:基本は残業した分だけ出る(管理職除く)
ユニクロ関連事業・炭素繊維事業は激務だといっても東レの収益の柱です。つまり予算は潤沢にあり残業をした分はちゃんと給料に反映されるということ。
No.2の環境・エンジニアリング事業は…稼げてないのでひょっとすると、サービス残業多いかもしれません(完全に推定です)。
稼げている事業、稼いでいない事業の残業手当;
- 稼いでいる事業;残業代全額支給
- 稼いでいない事業;サービス残業多し(予算が少ない)
たかだか知れている激務レベル
他業界に比べると化学素材メーカーにおける激務というレベルは、たかだか知れています。
過労で倒れた、なんてことはまずありません。
私の場合は残業が月30時間越えたとなれば激務だと感じますが、金融や商社マンに愚痴ると怒られます。
他業界に比べるとたかだか知れている東レの激務度。
化学素材メーカーは「楽すぎてやりがいを感じない」という理由で転職してしまう同僚が非常に多いという困った業界なのです。
残業代出ないよ、一部しか出ない