未経験からITエンジニアへ転職を成功させるための、具体的な5ステップ

これまでに経験をしたことが無い業界/職種への転職には、大きな決意が必要になります。

  • 自分がこれまでに経験をしてきた仕事が活かせるだろうか・・・
  • 右も左も分からない環境でやっていけるだろうか・・・

といった不安が生まれるのが普通です。

そんなあなたへ朗報。

ITエンジニアの職種は人手不足が顕著に表れており、未経験でも中途採用しているIT企業は多くあります。

これからの社会情勢において未経験だとしてもITエンジニアとしてスキルを磨いていけば、活かすことができる場面がたくさん出てきます。

ITエンジニアへの転職に興味があるという人は、これからご紹介する未経験でも転職を成功させる方法を読んで、是非ともチャレンジをしてみてください。

この記事の目次

未経験からでもITエンジニアに転職成功できる理由

ITエンジニアは専門職であり、技術が無ければ転職できないのでは?

と考える人もいるでしょうが、そんなことは全くありません。未経験からでもITエンジニアに転職することは十分に可能です。

そこでまず。

なぜ未経験でも応募することができるITエンジニアの募集が増えているのか、その3つの理由をまず解説しておきます。

理由1.未経験でも中途採用したいほど人手不足

未経験からでもITエンジニアに転職できる理由その1

  • 未経験でも中途採用したいほど人手不足だから

経済産業省の調べによるとIT人材不足は2030年の中位シナリオで59万人、最大で79万人に達するとのこと。ちなみに2015年ですでに17万人が不足しているそうです。

どのくらいIT人材が不足しているか分かりやすくするために少し補足。

2019年卒・大学生の民間企業志望者数が40万人超。つまり民間志望の新卒全員がIT系の仕事に就職しても不足するくらい、すさまじい人材不足が予想されているのです。

IT人材の中核をなすのがITエンジニアですから、そっくりそのまま置き換えられます。

これが未経験からでもITエンジニアに転職できるおもな根拠。

【出所】経済産業省HP

理由2.必要な資質は「論理思考力」のみだから未経験でもOK

未経験からでもITエンジニアに転職できる理由その2

あとは、

  • ITエンジニアに必要な資質は「論理思考力」のみだから未経験でもOK

ということもあります。

新卒でITエンジニアになる人は、大学や専門学校でプログラミングを学んできた人ばかりではありません。文系からITエンジニアになる人もたくさんいます。

ITエンジニアに求められているのは「素質」です。プログラミングにおいては論理思考能力が備わっていれば、あとはやり方を覚えるだけです。

学校でプログラミングを学んできた人でも、論理思考能力が不足していたら、未経験の人にあっさりと抜かれてしまいます。

他にもコミュニケーション能力や新しいアイデアを生み出す能力など、ITエンジニアに求められている潜在的な能力は多種多様。ところがアイデアであろうとコミュニケーション力であろうと、すべての土台は論理的思考です。アイデアは論理的思考から生まれます。論理的思考ができてないと顧客や社内でコミュニケーションできません。

したがって。

未経験でITエンジニアを目指している人は、論理思考能力のような基礎スキルが備わっていれば、努力によってあっという間に追いつく、追い抜くことができる業界なのです。

理由3.新しいIT技術が日々うまれている

未経験からでもITエンジニアに転職できる理由その3

  • 新しいIT技術が日々うまれている状況なので、分野によっては未経験でも簡単にキャッチアップできるから

今日つかえた技術が明日、まったく役に立たなくなるようなことがしょっちゅう起きます。

たとえば10年前に大学で学んだプログラミング言語たち。今ではまったく使い物になりません(苦笑)。

そして旧来のITエンジニアにもイマイチわからないような技術が、どんどん生み出されています。

そんなこんなで。

技術革新のはやいIT業界では、旧来のITエンジニアが明日もつかえている保証はどこにもなく、さらに新しい分野では未経験であっても「論理的思考」の資質さえあれば簡単にキャッチアップできてしまうのです。

未経験からITエンジニアへ転職成功までの5ステップ

前置きが長くなりましたが…ここからは実際に、未経験の人がITエンジニアへ転職を成功させる方法について、5ステップでまとめます。

ステップ1.転職エージェントにまず相談する

未経験からITエンジニアへ転職を成功させる方法ステップ1

  • 転職エージェントにまず相談する

まずは転職エージェントに登録し、キャリア相談してみましょう。

目的は「①自身の市場価値」「②転職の現実度」「③業界動向」を知るためです。相談したからといって、かならずしも転職する必要はありません。

また。

いくらITエンジニアが人材不足で未経験の募集をしているとはいえ、あなたの職歴や経歴によって転職が難しいケースもあります。また30代からの未経験転職もできるだけ辞めておいた方がいいでしょう。

特に未経験の業界ですから、今のIT業界の実情や企業の特徴などをエージェントから知ることができるのは大きなメリットになります。もちろん利用料はタダ。

転職サイトを利用したり企業ホームページから直接応募したりしてもいいのですが、エージェントに登録をしておくと、経験豊富なエージェントから様々なアドバイスを受けることができます。

たとえば、

  • 「未経験からITエンジニアに転職したいのですけど求人ありますか?」
  • 「未経験から転職って、ぶっちゃけどうですか?」

のように知りたいことを単刀直入に質問するような使い方がオススメ。

場合によっては、ITエンジニアに自分は向いていないと進路変更することもあるでしょう。今の経験を活かした、より条件の良い転職先をすすめられることもあるでしょう。

とにかく。

人生の重要なターニングポイントになりますから、相談できる相手がいるのはとても助かります。

まだ転職エージェントに登録していない方のために、記事の最後でオススメを紹介しています。→ おすすめエージェント部分へジャンプ

ステップ2.簡単な資格を取得する

未経験からITエンジニアへ転職を成功させる方法ステップ2

  • 簡単なIT系の資格を取得する

ITエンジニアとして活躍している人の中には、無資格の人がたくさんいます。

資格はあくまで資格であり、仕事ができるかどうかとは別物です。

ただし。

未経験である以上、先に資格を取得しておくことで、全くの素人ではないということを応募した企業に伝えることができます。

それだけでなく、未経験であってもこれからITエンジニアとして頑張りたいという熱意が伝わります。

ITエンジニアの資格はとても多く難易度の高いものもあります。でも、そんな高度な資格は必要ありません。ITエンジニアになるためにいずれにせよ知っておかなければいけない、専門用語やプログラミングの基礎などを勉強しておくと未経験からの転職もスムーズです。

まずは簡単なところからチャレンジするようにしてみてはいかがでしょうか。

未経験ならIT系唯一の国家資格である「ITパスポート」は必須、あとは簡単なモノをひとつふたつ持っておけば十分です。ちなみにITパスポートは独学でも50時間ほどの勉強時間で十分に取得できます。

あとは以下、IT系の資格にオススメの通信講座です。ご興味ありましたらどうぞ。

ステップ3.選考書類を整える

未経験からITエンジニアへ転職を成功させる方法ステップ3

  • 選考書類を整える、「①履歴書」「②職務経歴書」はどんな転職をするにせよ必須です。

まずは書類選考に通過しなければいけません。

そこで履歴書・職務経歴書を用意します。これまでのキャリアをたな卸しし、作成しましょう。未経験職種への転職は書き方に工夫が必要です。具体的には今までの経歴がITエンジニアにどう役立てられるか、といった観点がとくに求められるポイント。

とはいえ…

こんなことも転職エージェントに相談すればスムーズにいきます。書き方から添削までしっかりとサポートしてくれます。

具体的なやり方は、

  1. エージェントから書類テンプレートを入手し、
  2. 書き方を相談し、
  3. まずは自分で書いてみて、
  4. アドバイザーの添削を受ける

という流れで完成させましょう。

ステップ4.意外と重要-ITエンジニアになりたい理由を明確に

未経験からITエンジニアへ転職を成功させる方法ステップ4

選考書類の作成の時点で必要はありませんが、面接にすすんだあとに意外と重要になるのは、

  • ITエンジニアになりたい理由を明確にしておくこと
  • 志望動機対策をしっかりしておくこと

という点。

面接官の立場で考えると、未経験で応募してきた人の動機はとても気になります。

これまで経験を積んできた業界からIT業界へ移ろうを思ったきっかけを知りたいでしょうし、前の職場で何か問題を起こしたのかと疑う人も出てくるでしょう。

ITエンジニアになりたいと思った理由は、かなり明確なものにしておく必要があります。以下のような面接官に「考えが浅はかだ」と思われるようなモノでは決して内定を得ることはできないでしょう。ご留意ください。

  • 好ましくない志望動機例①「×これから伸びる業界だと思ったから
    これだけだと、ただミーハーな感覚を与えてしまいます。未経験でもやっていけると軽く思っているように伝わってしまうのです。

→ これから伸びる業界だと思ったのなら、そこで自分が何をやっていきたいのか、どのようなスキルを活かすことができるのか、を伝えなければなりません。

  • 好ましくない志望動機例②「×インターネットをよく活用しているから
    ネットサーフィンをしているからといって、ITの技術が付いているわけではありません。インターネットを活用するのが好きだとしても、理由としては薄く見られてしまいます。

→ ネットサーフィンを良くしているのであれば、「○○というサイトのデザインや使い勝手がとてもよく、ユーザーのためにシステムを作ることに興味を持ちました」のような言い回しに変えてください。また自分でホームページを作ってみたり、アプリ作成にチャレンジしてみるのも、好印象を与えることができます。「気になることは試してみる」というのはITエンジニアとして、に向いていると考えてもらえます。

ITエンジニアになりたい理由を更に明確にするためには、エンジニアとしての経験談が書かれている本を読むといいでしょう。特に、憧れている経営者や技術者の経験談は、これからの自分の進むべき道を指し示してくれます。たくさんの本を読めば読むほど、面接の際の説得力は増していきます。

もしなにも思いつかなければ…奥の手として…

転職エージェントが、過去の転職成功者のいろいろな志望動機例を教えてくれます。それをベースに考えていくと良いでしょう。

ステップ5.応募しまくる

未経験からITエンジニアへ転職を成功させる方法ステップ5

  • ここまできたら準備は万全。あとは応募しまくるだけです。

転職エージェントを使っていればエージェントが代行して企業にエントリーしてくれます。書類選考結果もおしえてくれますし、そのあとの面接日程も調整してくれます。

具体的なやり方は、

  1. 転職エージェントと面談してあなたの希望条件を伝え、
  2. 希望に合致するITエンジニア求人の紹介を受け、
  3. エントリー代行をお願いし、
  4. あとは結果をまって更なる選考にすすむ

という流れにするのが負担もすくなくスムーズです。

もちろん自分で直接企業ホームページから問い合わせて応募する、ということもできますが…応募を締め切っている場合もありますし、返答すら来ないケースもあり、とてつもなく非効率です。

こんなめんどくさい仕事は転職エージェントに任せてしまいましょう。無料で利用できるのですから。

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どの年齢がベスト?未経験からITエンジニアへの転職

未経験でもITエンジニアを募集している企業が増えていることはすでに説明しました。

ただ、条件が全くないというわけではありません。その条件とは年齢です。年齢によって、転職が成功するかどうかは大きく変わってきます。

結論として第二新卒や既卒などの、若い年齢のヒトほど転職成功率はUPします。

とくに30歳を過ぎてから未経験でITエンジニアになろうとする場合にはご留意ください。

転職成功率Max◎20歳〜25歳

この年齢層は第二新卒としての採用のチャンスがあり、未経験からITエンジニアへの転職としては成功率MAXになると考えられます。

なぜなら人材不足だから…

いまは新卒採用でもITエンジニア志望の学生を確保しにくくなってきており、新卒採用と同条件にて第二新卒として採用する企業が増えています。

第二新卒であれば、先に入社している新卒の社員とさほどスキルに差がありませんし、新卒社員と同じ研修が受けられる場合があります。

面接の際には人間性を見られますので、素直な姿勢で挑むようにします。

まだまだチャンスあり○26歳〜30歳

30歳までは未経験でも一からやり直す気持ちさえあれば、企業が受け入れてくれるでしょう。

ただし。

第二新卒よりは即戦力として見られやすいため、入社してすぐにプロジェクト配属となる企業は注意が必要です。

入社した際の上司になる人が面接を担当してくれたらいいのですが、人事担当者による面接となると、現場のリーダーたちはどのような人が入って来るのか分かりません。

入ってから何も教えてもらえず、そのまま職場で腐ってしまう事も考えられます。面接の際には教育制度について確認をしておくようにしましょう。

転職が非常に厳しくなる△31歳以上

30代に入ると、未経験のITエンジニア採用は著しく厳しくなります。

何か特別な経験をしてきた人やIT企業で活かせるスキルがあるかどうかによります。

たとえば、

  1. 50人以上のメンバーを束ねたマネジメント経験がある → 将来的なプロジェクトマネージャー候補として採用される。
  2. サプライチェーンマネジメントの推進をしてきた → 流通系の知識をもった上級システムエンジニアとして採用される。

などなど。

採用される企業側の特色に左右されることになります。逆に、技術を一から学ばなければならないなら、かなり高い意識を持っていなければ長続きしないでしょう。

もちろん、そうじゃなくても転職することは可能ですが…今よりも待遇や年収が大幅に下がる可能性がたかく、あまりオススメはできません。

30歳超えてITエンジニアとして役立つようなスキルや経験がないようでしたら、これまでの職歴を活かした職種に転職することをオススメします。

未経験からITエンジニアに転職するなら早いほうが良い

これらのことをまとめると。

  • 未経験からITエンジニアに転職するなら早ければ早いほうが良い

という事は間違いありません(当たり前すぎるのですけど…)。

興味のもてない仕事、やりがいのない仕事を続ければ続けるほど、未経験からの転職チャンスは薄れていきます。

どんな仕事がある?ITエンジニアの仕事内容

未経験でITエンジニアになろうと思っている人は、ITエンジニアの仕事がどういったものか完全には把握できていないのではないでしょうか。

ITエンジニアの仕事は広範囲に渡っており、大手企業であれば専任体制を組んでいます。

そこで。

ITエンジニアの仕事を理解してもらうために、どのようなジャンルがあるのか、代表的なものをザックリ分かりやすくご紹介しておきます。

プログラマ

システムを動かすためには、プログラミングをしなければなりません。

  • プログラマは、システムの設計書の通りに、パソコンに向かってプログラミングをしていきます。

プログラム言語というものがあり、システムの特性によって言語を使い分けています。

ITエンジニアになりたての人は、プログラマからスタートすることが多く、いかに早く正確なプログラムができるかが成果につながります。

決められた範囲のプログラミングができたら、テストを実施していきます。プログラムをする時、イレギュラーのパターンも頭に入れておかなければなりません。

例えば、売上金額を入力する画面を作ったとしましょう。先入観でプログラムを作ってしまうと、1億円以上の金額は入力できなかったり、マイナスを入れるとシステムが動かなかったりする不具合が生じてしまいます。

プログラマは、あらゆるパターンを頭の中で考えながら、問題なくシステムが動くようにすることが仕事です。

システムエンジニア(SE)

プログラマの上位職とされているのがシステムエンジニアです。会社によっては、プログラマと同意で考えられていることもあります。

  • プログラマとあえて区分けをするのであれば、システムエンジニアはお客様との交渉から、使い勝手の良いシステムの検討や提案をする仕事です。

プログラマのところでお伝えしたイレギュラーパターンの検証などは、システムエンジニアが設計時に網羅しておかなければならない内容になります。

大規模なシステムになれば、システムエンジニアはプログラミングをすることなく、設計に特化して業務を推進していきます。

ただしプログラミングの知識がある程度なければ、お客様との要件調整や設計ができませんので、プログラミング経験がある人が成長をして、システムエンジニアになるのが一般的です。

プロジェクトマネージャー(プロジェクトリーダー)

  • システム開発のプロジェクトを統括するのがプロジェクトマネージャーです。

お客様との交渉はもちろんのこと、システムの進捗をコントロールし、プログラマやシステムエンジニアといった開発リソースを管理します。システムエンジニアとして経験を積んだITエンジニアが「そろそろプロジェクトマネージャーをやってみるか」と指名されるのが大体の流れです。

お客様へ企画の説明をして提案書と見積を提示する時は、営業マンとプロジェクトマネージャーのコンビで対応することが多いです。

受注後も営業マンとセットで行動をする機会が多いため、営業マンとの良い関係性を構築しておく必要があります。

プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの統括なので、予算についても意識をしなければなりません。計画よりも作業工数がオーバーしてしまうと赤字プロジェクトとなり、その責任はプロジェクトマネージャーに圧し掛かってきます。

プログラマからプロジェクトマネージャーまでが、ITエンジニアの一般的なキャリアパスとなります。

専門エンジニア(ネットワーク/データベース/デザイナー)

自分が得意としている技術にスコープをあてたITエンジニアの職種があります。

例えばネットワークエンジニアです。システムを動かすためのネットワークの設計をするのが仕事で、ネットワークの技術を極めればそれだけで新しサービスを生み出すことができます。社内におけるネットワークの管理を兼務することが多いです。

他にもデータベースエンジニアがあります。システム構築では、データベース設計がとても重要になり、どのようにデータを持たせるかによって拡張性やレスポンスに大きな違いが出ます。

大型件名を取り扱っている大手IT企業では活躍するシーンがあるでしょうが、中小企業であればシステムエンジニアがデータベース設計をすることがほとんどです。

システムデザインにも注目が高まっている

最近のシステムではデザインの重要性が増しています。

ITエンジニアの技術を持ちながら、デザイン能力が高い人は会社で重宝されます。スマホのアプリ開発では、デザインができるITエンジニアがいれば、デザイナーを新たに用意しなくてもいいわけですから非常に効率に開発を進めることができます。

システムの使い勝手は、システムのデザインが握っていると言っても過言ではありません。

まとめ

これから未経験でITエンジニアへの転職を考えている人にとっては、一歩立ち止まってキャリアプランを見つめ直す機会になったのではないでしょうか。

転職において100%もありませんし、0%もありません。

応募する企業の風土によって、自分を活かす場面は変わってきます。

未経験からの挑戦には様々な壁がありますが、強い意志を持ち、継続的な努力を続けて、本当にやりたい仕事を見つけていただければ幸いです。

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参考記事

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