①オーガニック・フード

食の安全への意識の高まりから、オーガニック・フードの需要は世界的に伸び続けている。最近は米国でさえも遺伝子組み換え作物を問題にしはじめた。10年前であれば考えられない展開である。

ある機関の予測によると2018年までにグローバルで13%の市場成長を見込んでいる。

この流れは単なる短期トレンドで終わらず、長期のトレンドになるものと予測。なぜなら今後、食品に関するもっともっと色々な問題が出てくるから。欧米人ですらもビッグマック片手にコーク・ゼロを飲むことがヘルシー、という救いようのない思考回路から脱却してきている。

そして日系メーカーは古くからこの分野に取り組んできたため、グローバル市場でも存在感を示せると考える。

※オーガニック・フードは農薬・化学肥料ゼロという意味ではなく、ある一定の基準以下に抑えられているというだけ。

②△フリー

人工甘味料フリー。

人工保存料、着色料フリー。

人工香料フリー。

グルテンフリー。

すでに増えている△△フリーの流れは今後も続く。30年前に比べたら、食品は確実に安全な方向にむかっている。特に日系メーカーは古くからこの分野に取り組んできたため、グローバル市場でも存在感を示せると考える。

③自然由来の調味料

オーガニック・フードに付け加え、自然由来の調味料も流行に乗ってほしい(個人的な願望)。化学調味料は環境に左右されず、品質も一定であることが強みだが健康上のリスクは当然ある。一方、自然由来の調味料は品質のブレがより大きく安定生産できない問題あり。そして化学調味料は安く、自然由来のほうが値段は高くなる。

でも私は安全をカネで買う時代になると考える。

④ヘルシー飲料

砂糖のたっぷり入った炭酸飲料や清涼飲料に代わり、お茶やカロリーゼロなど、ヘルシー分野の成長が加速。これは日本だけでなく世界の流れである。たとえば炭酸飲料分野で世界トップシェアのコカ・コーラ社ですらミネラルウォーター、お茶、ヘルシードリンクの分野に力を入れている。

消費者は健康志向になりつつあり、ヘルシー飲料は今後のトレンドのひとつと言える。特に日系メーカーは古くからこの分野に取り組んできたため、グローバル市場でも存在感を示せると考える。

⑤ヘルシー菓子

すべての食品・飲料がヘルシー志向になりつつある中、菓子類のヘルシー商品も拡大していくだろう。

⑥エスニック風味(日本食ふくむ)

世界中で注目されつつあるアジア、アフリカ、中東の何ともいえない風味。いつもと違う風味を求める消費者が増えている。日本食は今では世界中でヘルシー・フードの代表的な存在として広まっているし、アジアやその他の独特な風味も世界でどんどん広まっていくだろう。食のグローバル化!?

米国内での調査によるとエスニック風味食品の市場は2017年までに20%増となる(2012年対比)。

⑦肉から魚・植物たんぱくへ

日本食ブーム、オーガニックブームに代表されるように、世界は健康志向にシフトしている。その流れをくんで肉を食べる食文化から、魚・植物たんぱくを採る食文化へとシフトしていく。

世界には「なんちゃってベジタリアン」と呼ばれる人種がいる。宗教上の決まりではなく個人のポリシーとして、できるだけ肉を食べず野菜を中心とした食生活をする人のこと。←宗教の決まりではないため実際には多少たべる。

米国内での調査によるとベジタリアンは6%しかいないが、こういった「なんちゃって」を含めると全人口の26~40%が該当するらしい。ちなみに外人のベジタリアンは例外なく太っている。肉を食べない代わりにスイーツやチョコを大量に食べるから(失笑)。

⑧食の衛生&安全

課題で示したとおり食品の安全問題は避けて通れない。