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飲料&食品メーカーの世界ランキング2016年。トップ10企業の特徴まとめ

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飲料&食品メーカーの世界ランキング2016年版。飲料&食品業界の世界トップ10企業について特徴をざっくりとまとめています。

就活と転職の業界研究にお役立てください。

※売上は2016年12月期の数字に基づく
※ランキングトップ10の企業だけを知りたい方は目次からご確認ください。

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世界10位 マース(米):売上330億$

マース インコーポレイテッド (Mars, Incorporated) は100年以上の歴史を持つ老舗菓子メーカー。創業者フランク・マース(Frank C. Mars)が飴玉の製造を開始したことが発祥。

今でもマーズ一族が経営する非上場・同族企業。世界78カ国に展開し、従業員数は80,000人を超える。

チョコレート菓子がビジネスの主体で、日本人になじみのブランドにはSNICKERS(スニッカーズ)、M&M’S(エムアンドエムズ)がある。またペットフードなども手掛けている。

日本ではMARSが100%出資する「マース・ジャパン」を拠点に事業運営している。

世界9位 タイソン(米):売上413億$

タイソン(Tyson Foods, Inc)は米国の食品会社で肉類の生産・加工に強み。

従業員113,000人。鶏肉と牛肉の生産量で米国No.1の実績がある。肉の生産量ではJBS(ブラジル)に次ぐ世界2位のシェアを持つ。特に牛肉分野で世界No.1のシェアを持つ。

世界8位 アンハイザー・ブッシュ(米→ベルギー):売上436億$

160年以上の歴史ある米国の最大手ビール製造会社だったが、2008年にベルギーのビール大手のインベブ(Inbev)が買収。インベブはアンハイザー・ブッシュ・インベブ(Anheuser-Busch InBev)と改名し、アンハイザー・ブッシュは完全子会社となった。

米国のビール市場ではシェア約46%と圧倒的でバドワイザーが最もポピュラーな商品。インベブが買収したことでビール市場では世界トップシェアへと躍進した(買収前は世界No.3のビールメーカーだった)。

さらにその後、2016年に英国のビール大手メーカーであるSABミラーも買収。すでにNo.1だったビール市場での世界シェアは約30%になった。

200以上のビールブランドを持ちその中でも世界で最もポピュラーなバドワイザー(Budweiser)、ステラ・アウトラ(Stella Artois)とベック(Beck’s)を保有して、世界19カ国でNo.1、No.2の市場シェアを持つ。

海外戦略および日本市場での運営

バドワイザーの海外生産・販売はそれぞれの国の現地メーカーとの提携の元で行われている。日本では麒麟麦酒(キリンビール)にライセンスし、キリンビールが製造・販売元となっている。一方で北米のキリンビールはアンハイザー・ブッシュ社が製造・販売している。

同じバドワイザーであっても国によって味が違うのは生産者が違うからである。

世界7位 コカ・コーラ(米):売上442億$

正式名称はザ コカ・コーラ カンパニー(The Coca-Cola Company)。飲料メーカーではペプシコに続き世界No.2の売上をほこる。コカ・コーラだけで成り立っている会社かと思いきや、そうでもない。そこでコカ・コーラGが世界で高シェアを持つ飲料分野を以下にまとめる。

世界で高シェアを持つ飲料分野

  • 世界No.1 炭酸飲料
  • 世界No.1 ジュース、清涼飲料
  • 世界No.2 スポーツ飲料
  • 世界No.2 エナジー飲料
  • 世界No.2 缶・ボトルコーヒー
  • 世界No.2 缶・ボトルお茶
  • 世界No.2 ミネラル・ウォーター
    • ボトラーもシェアに入れている
    • ただし炭酸飲料分野が圧倒的で市場シェアの50%近くを占める

海外展開および日本市場での運営

コカ・コーラグループは、世界各地のボトラー(コーラ原液を薄めて容器に入れるメーカー)とフランチャイズ契約しエリアで独占的に製造・販売させている。米本社との関係はフランチャイズであり資本関係はない。※ただし少数株主となっている場合あり。

日本では日本コカ・コーラ株式会社(米国本社が100%出資)が商品開発・宣伝・マーケティング等を行い、製造販売はボトラー各社がおこなう。ちなみに日本での飲料市場シェアはNo.1を何十年か継続しているが、近年はNo.2サントリーが激しい追い上げをみせており拮抗している。

ボトラー含む世界従業員数123,000人。

世界6位 ユニリーバ(英):売上479億$

ユニリーバ(Unilever N.V./Unilever PLC、蘭/英)は食品だけでなく、洗剤、ヘアケア、トイレタリーなども製造・販売する家庭用品メーカー。ダヴやリプトンをはじめとして、400種類以上のブランドを世界的に製造・販売するグローバル企業。 ここでは食品メーカーとしてカウントしているが一般消費財メーカーとしてみると、プロクター・アンド・ギャンブル、ネスレにつぎ世界3位。

従業員数168,000人。トップ13ブランドにおいて1ブランドあたり10億ユーロ以上を売り上げる。マネージャーの45%が女性ということもあり「女性が働きやすい企業」として注目を集める企業。

日本ではユニリーバNVが100%出資しているユニリーバ・ジャパン株式会社(旧・日本リーバ)を拠点に事業展開しており、日用品主体の事業構成となっている。日本では花王やP&Gジャパンがライバル企業。

世界5位 JBS(ブラジル):売上525億$

ブラジルに本拠を構える大手食品メーカー。牛肉、豚肉、鶏肉の加工及び肉類の冷凍食品を製造販売している。JBSは世界中の食肉加工メーカーを買い集めたことにより規模拡大した企業。特に2007年、米国の大手食肉加工メーカーであるスウィフト・アンド・カンパニー(Swift & Company)を買収したことで、これまで参入できていなかった豚肉加工事業を手に入れ大きく躍進。

肉類に関しては世界最大の輸出企業となった。

1953年創業、従業員200,000人。牛肉、ラム肉、鶏肉、豚肉の生産、販売。

世界4位 ペプシコ(米):売上630億$

ペプシコ(PepsiCo, Inc)は米国に本社を置く多国籍企業。1965年創業、200の国と地域に展開。グローバル従業員数250,000人。

ペプシ・コーラ、トロピカーナ以外にあまり馴染みのない企業だが食品ビジネスも手掛けており、売上比率では食品・飲料の比率がだいたい半分ずつ。

飲料&食品分野の国別市場シェアでは米国No.1、英国No.1、メキシコNo.2、ロシアNo.1、カナダNo.1となっており食品需要の大きい国で存在感を示している。

また、日本での事業展開はサントリー食品インターナショナルと提携している。ペプシ・コーラをはじめとするペプシコ・ブランドの商品はサントリーがライセンスを受け製造・販売を手掛けている。

世界3位 アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(米):売上677億$

アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(Archer Daniels Midland)は米国の食品会社。5大穀物メジャーの1つ。食用油の原料となる大豆や綿花、トウモロコシなどに強みを持つ。

BtoB企業で表にはでないため事業構成について簡単に触れておく。

食用油用の穀物関連事業

食用油の原料である大豆、綿実、ヒマワリ種など。また近年ではヘルシー志向によって注目を集めている穀物、ピーナッツ、ナッツなどにも強み。

とうもろこし関連事業

とうもろこしの派生商品から成り立つ事業。生産品目は多岐にわたり、代表的な製品をいかにまとめる。

シロップ、でんぷん、グルコース、ブドウ糖、結晶ブドウ糖、高果糖コーンシロップ甘味料、ココアリカー、ココアパウダー、ココアバター、チョコレート、エタノール、小麦粉…最近では工業用バイオエタノールを手掛けるなど、かなり広範囲に展開している。

農業コンサル事業

日本で例えるとJAがやっているようなビジネス。穀物を貯蔵するサイロを貸したり、物流サービスを提供している。他にも農家をサポートする色々なサービスあり。

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従業員32,300人、世界160カ国に展開、265以上の支店を持つ。

世界2位 ネスレ(スイス):売上878億$

Nestlé(ネスレ)は、スイスのヴヴェイに本社を置く、世界最大の食品・飲料会社。ここでは食品メーカーとしてカウントしているが一般消費財メーカーとしては、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)につぎ世界2位。

1866年に設立。創業者のアンリ・ネスレが赤ちゃん用の粉ミルクを世界で初めて開発・製造したことが始まり。当時は母乳で育てることが常識であったが、粉ミルクの手軽さが市場に受けて大ヒット。その後、ベビーフード、コーヒー、アイスクリームなどに多角化し今に至る。強みを持つ粉ミルクの派生商品から徐々に多角化していった。

日本ではネスレ日本株式会社(100%子会社)が主体となり事業運営している。

世界1位 カーギル(米): 売上1203億$

カーギル(Cargill)は米国に本社を持つ企業。5大穀物メジャーの1つであり最大の売上規模をほこる。穀物だけでなく精肉・製塩など食品全般をてがけており、金融サービス事業へも多角化している。事業内容はアーチャー・ダニエルズ・ミッドランドなどの穀物メジャーと同じ。特に強みのある分野を下にまとめる。

  • 穀物輸出:米国の全穀物輸出の25%シェア
  • 米国内での肉類シェア:22%
  • 米マクドナルド用の卵:100%
  • サケ養殖:約30%
    • サケ養殖は2015年にEWOS買収で得た事業

カーギル社の企業形態は、株式の全部をカーギル家とマクミラン家の関係者が所有する同族企業であり、非上場企業としては世界最大の売上高を誇る。

日本では1956年にトレーダックス株式会社として設立。その後2007年に日本の中堅商社であった東食を買収。現在は「カーギルジャパン」と改名し運営している。

世界66カ国に展開、従業員数140,000万人

まとめ

米国の5大穀物メジャーは2社が世界トップ10入り。ただし穀物メジャーは厳密には商社なので食品&飲料メーカーには含まないほうが良いのかもしれない…あとは需要の大きい肉類の市場でシェアを持つ企業。世界各国の会社を買収して大きくなった世界No.1のビール会社、アンハイザー・ブッシュも存在感を示している。

あとは日本人にもなじみの消費者向け製品をてがける、ネスレ、コカ・コーラ、ペプシコ、マース、ユニリーバなどで構成される。

これまでローカルだった飲食&食品業界はどんどんとグローバル化している。今後も業界再編で巨大な企業が誕生していくものと思われる。その流れの中で世界トップ10入りすら果たしていない日系企業はどこに活路を見出して行くのだろうか?

《規模だけを追い求めることに私は批判的だが…》

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『飲料&食品メーカーの世界ランキング2016年。トップ10企業の特徴まとめ』へのコメント

  1. 名前:17卒鉄鋼メーカー内定者 投稿日:2016/11/22(火) 01:09:44 ID:68c2bd102 返信

    食品は文化との関連が強いですから、日本企業の生き残りはいかにグローバルに展開しつつローカルに適応させていくことができるかというところに尽きるのではないでしょうか(いわゆるグローカル化。代表例はカップヌードルでしょうか)
    とはいえ、規模では欧米系の企業に完全に負けていますから、もしかすると日本勢が主体的にグローバル展開する前に飲み込まれて、向こうのグローカル戦略の中の一市場でしかなくなっているかもしれませんね。
    それを防ぐには、日本国内である程度企業の淘汰を進めておかないと厳しいように思います。
    全く詳しくない業界ですが、記事を読んだ限りではそんなことを考えました。

    • 名前:のまどサラリーマン 投稿日:2016/12/04(日) 00:51:27 ID:019eeb0e3 返信

      いつもご購読いただきありがとうございます!
      また返信が遅くなりましたこと、お詫び申し上げます。

      「グローカル化」、いい表現ですね!まさにその通りだと思います。

      余談ですが実はカップヌードルは海外ではほとんど稼いでいなくて、
      日本、特にコンビニで買ってくれる客で成り立っているそうです(開発者に聞いたことがあります)。
      海外では東洋水産や韓国の「辛ラーメン」に完全に売り負けています。

      東洋水産は「グローカル化」でうまくいっている一方、
      辛ラーメンは「単一規格・商品」で成功しているようです。

      食品業界の場合にはどんな戦略が正解か?なかなか難しいですよね…

      管理人