キーエンスの年収が高い3つの理由

キーエンスの年収がなぜ高いかを検証する記事。

  1. そもそもキーエンスって何してる会社?
  2. キーエンスの平均年収ってなんで高いの?
  3. キーエンスって激務・ブラック企業なの?

という就活生・転職者の疑問を解消していくシリーズになります。

今回は「2. キーエンスの平均年収が高い理由」を解説していきましょう。

キーエンスの平均年収推移2005-2016/1Q

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平均年収ランキングでは堂々の上場企業No.1。

最新2016年1Qの有価証券報告書によると、キーエンスの平均年収は1,756万円(平均年齢35.3歳)。平均年齢はここ10年ほど変わっていないのに年収はリーマンショック以降、右肩上がり。

平均年収だけでなく、役職ごとの年収事例を詳しく見ていきましょう。

キーエンスの年収事例

キーエンスの年収はご存知の通り、20代でも余裕で年収1000万円を越えます。というより、今の業績であれば新卒入社3年目で年収1000万円くらいになるでしょう(基本給+ボーナス+残業代の合算)。ただ後述していますが毎年、年収が大きく変わりますのであくまでご参考程度にお考えください。

それでは2017年時点での年収事例をみていきましょう。ちなみに年収は「基本給+ボーナス+残業代」で計算しています。通常、私が年収計算をする際には個人差の大きい残業代を含めないのですが、キーエンスは特別。キーエンスは誰でも残業90時間を越えるため、残業代も含めて計算します。

  • 新卒1年目クラス3:年収600万円
  • 新卒2年目クラス3B:年収800万円
  • 新卒3年目クラス4B:年収1000万円
  • クラス5B:年収1300万円~
  • クラス6B:年収1500万円~
  • クラス7M(管理職・課長クラス):年収2000万円~
  • クラス8M(管理職・部長クラス):年収2500万円~

▼新卒4年目以降は出世次第。クラス5B(年収1300万円~)までは遅かれ早かれ、誰でも到達します。クラス6B(年収1500万円~)以降の昇格は厳しく、限られた人にしかチャンスが与えられません。そして実績が上がらなければ、降格人事も普通にあります。

【注意①】クラス3~6B、平社員は残業代がでる。7M、8Mは残業代なし。
【注意②】ボーナスは年4回。内訳は年2回x2.5ヶ月固定、年2回x全社営業利益10%を社員数で割り、等級に応じて割り振る。
【注意③】住宅手当など福利厚生なし、退職金なし。全て給料に含まれる。他の日系大手と年収を比較する際には200万円程度を引いて考えるのが妥当。
【注意④】ゴールデンウィーク前に10万円支給
【注意⑤】クラス5B以降は年功序列ではなく成果主義。上司⇄部下の立場が頻繁に入れ替わる
【注意⑥】管理職に昇格できるのは50人に1人くらい

なぜキーエンスはこんなにも年収が高いのでしょうか?

キーエンスの年収が高い理由につき、解説していきましょう。

理由①営業利益の10%をボーナスで従業員へ還元

キーエンスは全社営業利益の10%を従業員の頭数で割ってボーナスとして還元するという、おもしろい年収システム。このボーナスは仕事できる・できないに関係せず、役職に応じて全従業員が貰えます。

つまり会社の営業利益が多ければ多いほど、従業員に還元され年収が上がるということ。

キーエンスの営業利益(絶対額)はリーマンショック後の2010年以降、伸び続けているため必然的に平均年収が上がります。具体的に計算してみると…

  • 2015年度の営業利益:約2,000億円
  • 全従業員:約2,000人
  • 一人あたりの平均年間ボーナスは…
    営業利益2000億円 x 10% / 2,000人 = 1,000万円/人

なんと一人あたりにすると年間1,000万円ものボーナスが支給されます!

当然、これは平均値なので役職によって貰う額が違います(個人の成績は関係ありません)。

新卒ゼロ、2年目300万円、3年目500万円…

マネージャー以上は1,000万円、役員は1億円のボーナス…

といった感じになっているのでしょう。ボーナス1,000万円以上って、まるで外資系金融みたい。もはやサラリーマンの給料ではない…

加えてキーエンスは近年、海外事業の好調で業績右肩上がり。

このまま伸び続ければ平均年収2000万円を突破する日も近い!?従業員2000人規模の会社で平均年収2000万円を超える企業は、後にも先にもキーエンス以外に決して現れないでしょう。その歴史的瞬間を見てみたいですねぇ〜。

※ちなみに普通の大企業の年間ボーナスは「基本給 x 4~8」くらいです。

理由②月90時間以上の残業代を支給(マネージャー未満)

ボーナス要因が大きすぎて、他の要因はもはや気にしてもしょうがないレベルではありますが一応、まとめておきますね。

キーエンスではマネージャー未満クラスは残業代が月90時間以上、必ず出ます。さて、月90時間残業をすると、残業代はどのくらいになるでしょうか?

残業代はまず基本給ベースの時給を計算し、それに割増しの25%を上乗せして計算するのが普通です。したがって基本給の高い・低いによって残業代の時給は違います。

ここでは、たとえば新卒の場合の残業代を考えましょう。

・初任給20.5万円 ÷ 22days ÷ 1日8h労働 x 90h残業 x 1.25割増 x 12months = 157万円

ということで新卒でも残業代だけで年間157万円が支給されます。基本給が30万円であれば月90hの残業代は年間230万円。基本給が40万円であれば月90hの残業代は年間307万円。残業代だけで、しょぼい中小企業の年収くらいあります(汗)。

キーエンスは就業時間が7:30-21:00となっているため、誰でも必ず月90hの残業をしなければいけません。したがって必然的に平均年収が高くなります。

この辺りの事情は電通とか広告業界の年収イメージと同じですね。

理由③激務、プレッシャー大

キーエンスは一人で二人分の仕事をします。

月90時間残業が標準である時点で激務なのですが、それに加えて業務に対するプレッシャーも大きい会社。分刻みの報告書、社内の奴隷監視システムなどなど。

キーエンス独特のシステムがあり甘えた仕事は決して許されません。特に営業の場合、ノルマも相当にキツイ。それがあっての高年収です。このあたりの事情は別の記事にまとめていますので、詳しくは以下のリンクからどうぞ。

その他:退職金なし、住宅補助なし

あとは些細なことですが、キーエンスは退職金もなく、住宅補助もありません。すべての福利厚生を年収で現金化しています。結果として平均年収が高くなります。キーエンスで定年退職まで勤められれば奇跡なので、退職金は無くても問題ないでしょう。

まとめ

激務・高給の代表的な企業、キーエンス。

ただキーエンスは激務と言っても外資系金融、野村證券メガバンク電通マンのような理不尽さはなく、単に作業的なマニュアル仕事に忙殺されるだけですね。

「短期集中で高収入を得て、さっさと次へ転職したい。」

という就活生むけの会社です。

リーマンショック後、外資系金融は夢のある業界じゃなくなっているので、キーエンスのほうが断然よいと思われます。

一方、ダラダラ働いてそれなりの高年収をもらい続けたい、というあなたには総合商社や他のメーカー大手がおすすめ。

最後にもうひとつ。

お金だけが欲しいのであればキーエンスに入社する必要はないです。普通のサラリーマンでもキーエンスの平均年収を超えられるのでご心配なく。

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