富士通の年収は高い？低い？ランキングでは見れない事実

富士通の大卒総合職の年収って高い？低い？
年収ランキングからは見れない真の年収について。

この記事では
富士通の年収に関する以下の疑問を解消していきます。

・大卒総合職(SE/SIer/営業職/研究開発職)って給料高い？低い？
・平均年収は？
・主任/係長/課長/部長の年収は？
・20代/30歳/35歳/40歳/50歳の年収は？
・給料体系は？
・福利厚生は？

 

それでは大卒総合職の年収について、

初任給(学部卒/院卒)〜20歳代・30歳・35歳・40歳・50歳での目安年収と、各役職ごとの目安年収、残業代こみ年収、福利厚生をまとめていきます。転職・就活のご参考にどうぞ。
※2017年3月加筆: 福利厚生
※2017年7月: 最新の情報に更新

富士通の平均年収・平均年齢・平均勤続年数

まずは会社全体の年収を見ていきます（数字は2017年の有価証券報告書より）。

業績はイマイチなものの、
最近は残業代がキッチリと支払われるようになっているため年収は上昇傾向。

• 年次『2016年4/1~2017年3/31』
• 平均年収『797万円』
• 平均年齢『43.1歳』
• 平均勤続年数『20.0年』
• 対象従業員数『33,095人』
• 過去の平均年収推移（平均年齢）
  2016年3月　810万円（43.3歳）
  2015年3月　769万円（42.9歳）
  2014年3月　798万円（42.2歳）
  2013年3月　804万円（42.2歳）
  2012年3月　788万円（41.7歳）
  2011年3月　764万円（41.4歳）
  2010年3月　843万円（41.1歳）

この平均年収は全従業員のものであり工場ワーカーなどの数字も含みます。大卒には当てはまりません。そこで大卒・総合職の目安年収を見ていきましょう。

富士通の大卒・総合職の目安年収

富士通・大卒総合職（SE/SIer/営業/研究開発）の年収について、まずはシンプルにまとめから。他企業と比較しやすくするために残業代なし・手当なしの目安年収をまとめています。

①年齢ごとの年収目安

• 学卒/院卒の初任給『年収320/350万円』
  ・学卒の初任給21万円/月、大学院卒の初任給23.4万円/月
  ・院卒も学卒もトレイニー期間1～2年あり
  ・残業代と各種手当は別途だが、いずれにせよ年収は低い。
• 学部卒6年目28歳『年収470万円』
  ・G3担当に社内昇格。総合職はよほどのことがない限り昇格する。
  ・残業代と手当は別途
  ・基本給28.5万円/月+ボーナス4.5ヶ月
  ・残業30H/月とすると残業代込み年収550万円くらいになる
• 学部卒8年目30歳『年収500万円』
  ・G3担当
  ・残業代と手当は別途
  ・基本給30万円/月+ボーナス4.5ヶ月
  ・残業30H/月とすると残業代込み年収580万円くらいになる
• 学部卒10-13年目32-35歳『年収580万円』
  ・G4主任(課長代理クラス)に昇格したときの年収
  ・裁量労働制か、普通の残業つく制度かを選択する
  ・総合職であれば最速32歳～数年ほど遅れても35歳までには昇格する（ハズ）。
  ・基本給35万円/月+ボーナス4.5ヶ月
  ・残業30H/月とすると残業代込み年収670万円くらいになる
• 学部卒16-18年目38-40歳『年収900万円前後』
  ・課長に昇格したときの年収
  ・残業代はゼロになる。
  ・最速38歳からだが昇格はむずかしい。同期入社~30%くらいと推測
  ・責任の大きさ、管理するチームの大きさ、業績によって年収は振れる。
• 学部卒23年目45歳『年収1000万円前後』
  ・課長ランク2(次長クラス)に昇格したときの年収
  ・最速45歳からだが昇格は非常にむずかしい。同期入社~10%くらいと推測
  ・責任の大きさ、管理するチームの大きさ、業績によって年収は振れる。
• 学部卒23-28年目45-50歳『年収1100万円』
  ・課長ランク3(副部長クラス)でこれくらいの年収となる
  ・昇格は非常にむずかしい。総合職でも同期入社~3%くらい。
  ・責任の大きさ、管理するチームの大きさ、業績によって年収はおおきく振れる。
• 学部卒23-28年目45-50歳『年収1300万円』
  ・部長でこれくらいの年収となる
  ・昇格は非常にむずかしい。総合職でも同期入社~1%くらい。
  ・責任の大きさ、管理するチームの大きさ、業績によって年収はおおきく振れる。

総合職の年収まとめ

まとめると、
富士通・大卒総合職（SE/SIer/営業/研究開発）の年収は高いわけでもなく、低いわけでもなく普通。

残業しないと悲惨な状況で家族をやしなえないレベル。
就職・転職先に選ぶには「？」が残る企業です。もっと他によい選択肢があるような…。

『32-35歳・主任(係長クラス)・年収580万円』
は普通にやっていれば誰もが到達するライン。

その上の
40歳・課長・年収900万円はかなり出世が厳しいライン。ほとんどの人が到達しないままサラリーマン生活を終えます。

富士通で年収1000万円をめざす方法は
G4主任で残業をしまくること（裁量労働は選ばない）。

仮に上限の100時間/月まで残業をすれば、
・主任35歳で年収900万円
・主任40歳で年収1000万円超

↑深夜残業・休日出勤は残業単価がハネるため、実際には月100時間しなくても上記は達成される。

また富士通は会社の業績がイマイチであるためボーナス低迷。業績がうわむいてボーナス6ヶ月/年を超えると、課長ランク1でも年収1000万円が見えます。

富士通『大卒総合職の年収』をもっと詳しく

富士通・大卒総合職（SE/SIer/営業/研究開発）の年収を、みやすいようにテーブルにてまとめておきます。

①残業代なし年収、②役職ごとの年収、③残業代込み年収、④福利厚生についてそれぞれ見ていきましょう。

①年齢ごとの年収目安(残業代・各種手当て別)

富士通・総合職における、残業代・手当ぬき年収をまとめます。

※主任クラスから ①裁量労働制と ②普通に残業代をもらう給与体系 を選択できます。

(※1) 主任から残業代ゼロになり、裁量労働制となる。
総合職であれば上級主任35歳・年収670-700万円は普通にやっていれば誰もが到達するライン。それより上は課長になるかどうかで変わる。課長以上は年棒制かも
(※2) ボーナスは4.2-5.0ヶ月/年の振れ幅あるが、
業績が低位安定しているため「基本給の4.5ヶ月分/年」とおいた。

②役職ごとの目安年収(残業代・各種手当て別)

つづいて富士通・総合職の役職ごとにおける年収目安。

・主任クラスから裁量労働手当（残業代）をふくむ年収
・家賃補助は除外

※ボーナスは振れ幅あるが、
業績が低位安定しているため「基本給の4.5ヶ月分/年」とおいた。課長以上は年棒制かも
※基本給は、昇格後すぐ〜というように幅を持たせている。
※裁量労働手当もボーナス計算にふくむ。

③残業代込みの目安年収(月30h残業と仮定)

大企業の平均的な残業時間30H/月と仮定し、残業代込の年収をまとめます。SE職だと残業がもっと多いため実際には年収も高い。

※ボーナスは振れ幅あるが、
業績が低位安定しているため「基本給の4.5ヶ月分/年」とおいた。
※課長以降は表①におなじのため省略

④注意点

【注意①】年収はボーナスの額により変わる（ここではボーナス4.5ヶ月/年の想定）。個人の査定、自分の所属する事業部、会社の業績に連動している。とはいえ組合員であればほとんど変わらず4.2~5.0ヶ月で安定。

【注意②】同期入社であれば主任クラスまでは年収に差がつかない。差がつくのはそれ以降。

【注意③】業績不調時にはボーナスカットされ、好調時にはボーナスも大幅に上がるため、年収50-100万円は平気で変わってくる。

【注意④】ジョブグレード制（年齢ではなく「等級」によって年収が決まる）。職級が上がらなけいと年収が大きく増えない。各職級ごとの上限年収が決まっている。

【注意⑤】人員の削減をテーマに掲げている ← 決算資料にて開示されている。仕事をしてない管理職があまりに多いものと推測。

【注意⑥】SE、SIer職は残業が多いため、年収の絶対額は高くなる（詳しくは後述）。

富士通の福利厚生

富士通・大卒総合職の福利厚生まとめ。

1. 独身寮
   ・あり
2. 社宅
   ・事業所による
3. 世帯手当
   ・扶養1人あたり1.2万円
4. 住宅補助
   ・独身者30歳までmax 1.6万/月=19.2万/年
   ・既婚者40歳までmax 3.3万/月=39.6万/年
5. 残業代
   ・主任クラスから裁量労働制を選べる
   ・管理職以降は残業代ゼロ
6. その他の福利厚生
   ・通勤手当、出張手当、外勤手当など
7. その他
   ・勤務地手当は不明

まとめるとの福利厚生は恵まれています。

福利厚生込みの年収を知りたいかたは残業代込み年収に
福利厚生の金額（おおむね50万円/年くらい）を加算しましょう。

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