【2018年】化学素材メーカー売上ランキング国内TOP50

【2018年版】化学素材メーカー(化学素材・ゴム・繊維・ガラス土石など)の売上ランキング国内TOP50。2018年3月期あるいは同等の決算報告書から最新の売上ランキングを紹介します。

就職・転職のご参考にどうぞ。

※「ホールディングス=HD」「グループ=G」と省略しています。

ランキング第50位-31位

【2018年版】化学素材メーカー(化学・ガラス・土石・繊維・ゴムなど)の国内売上ランキング。

まずはランキング50位~31位。中規模ながら各分野で存在感のある企業がこのランクに登場します。

  • 50位 オンワードHD・・売上2,430億円、純利53億円
    ▼化学メーカーというよりもアパレル会社であるが、業種が「繊維製品」となっているので入れておいた。平均年収911万円。→公式HP
  • 49位 ポーラ・オルビスHD・・2,443億円、純利271億円
    ▼化粧水などで有名な化粧品メーカー。化粧品はいろいろな化学品の混ぜ物なので一応は化学メーカーとの位置づけ。平均年収754万円。→公式HP
  • 48位 住友大阪セメント・・2,448億円、純利146億円
    ▼セメント・建材などを手がける化学メーカー。セメント分野では太平洋セメント・宇部三菱セメント(非上場)についで国内No.3。また電池材料なども手がけている。平均年収694万円。→公式HP
  • 47位 ニフコ・・2,713億円、純利211億円
    ▼プラスチック工業用ファスナー、精密生成品を手がける化学素材メーカー。創業当時の「日本工業ファスナー(Nippon Industrial Fastener Corporation)」の頭文字をとり現在のニフコ(NIFCO)へ社名変更した。社名からわかるように工業用ファスナー(自動車むけメイン)に強く、国内では圧倒的No.1のポジションを保っている。高収益ニッチ企業である。平均年収695万円。→公式HP
  • 46位 日本電気硝子・・2,824億円、純利271億円
    ▼滋賀県大津市に本社をおくガラスメーカー。窓ガラスのような汎用マーケットではなく、有機EL・液晶テレビ向けガラス基板などの、付加価値ガラス分野で有名。とくに液晶用ガラス基板では米コーニング社、AGC(旭硝子)とともに世界3強の一角を占めている。ニッチ企業のひとつ。平均年収742万円。→公式HP
  • 45位 コーセー・・3,033億円、純利306億円
    ▼大手化粧品メーカーであり、いちおう化学業界のカテゴリーにはいる。平均年収450万円。→公式HP
  • 44位 トクヤマ・・3,080億円、純利196億円
    ▼基礎化学品, セメント, エレクトロニクス関連材料などを扱う化学素材メーカー。「トクヤマ」の社名は旧「山口県 都濃郡 徳山町」から来る(現 徳山市)。2015年頃、太陽電池用シリコン ビジネスの投資失敗により巨額損失を出したが、本来ならそれなりに稼ぐ力はある。平均年収650万円。→公式HP
  • 43位 日本触媒・・3,228億円、純利242億円
    ▼紙おむつの吸水剤につかわれる「アクリル酸」をコア事業とする化学素材メーカー。アクリル酸の分野では世界トップクラスの生産能力を誇っている。高収益ニッチ企業。平均年収776万円。→公式HP
  • 42位 東洋紡・・3,311億円、純利130億円
    ▼もともとは天然・化学繊維メーカーであったが、今は多角化し化学素材分野の売上のほうが多い。大手の後を追うばかりで、あまり大したことはしていない。平均年収632万円。→公式HP
  • 41位 日本ゼオン・・3,326億円、純利130億円
    ▼合成ゴムや高機能樹脂、 電子材料などを手がける化学素材メーカー。似たようなビジネス構成の化学メーカー、JSRがライバル。平均年収711万円。→公式HP
  • 40位 デンカ・・3,956億円、純利230億円
    ▼もともとは肥料の製造からはじまった。世界シェアNo.1のクロロプレンゴム(電線や自動車部品むけ)・溶融シリカ(放熱剤)を収益の柱としつつ、広範囲にビジネスを展開している。平均年収667万円。→公式HP
  • 39位 関西ペイント・・4,019億円、純利177億円
    ▼大手塗料メーカー。略称「関ぺ」。建築用、自動車用などに展開している。塗料メーカーとしては日本ペイントに次ぐ国内No.2。平均年収810万円。→公式HP
  • 38位 東洋ゴム工業・・4,049億円、純利154億円
    ▼中堅タイヤメーカー。日経新聞ではタイヤ大手4社(ブリヂストン、住友ゴム、横浜ゴム、東洋ゴム)というように報道されることもあるが、「大手」とはいえ業績はイマイチで泣かず飛ばずといった感じ。とくに光るものが無い。平均年収596万円。→公式HP
  • 37位 日本特殊陶業・・4,099億円、純利443億円
    ▼自動車むけスパークプラグ(世界No.1シェア)、セラミック製品などを手がける化学素材メーカー。自動車むけがほとんどなので自動車部品メーカーとしてもいいのだが…。またエンジン・排ガス周りの製品がほとんどであるためEVシフトがすすむとツライ。今のところは業績も安定しており高収益ニッチ企業と言える。平均年収657万円。→公式HP
  • 36位 ライオン・・4,104億円、純利198億円
    ▼歯みがき周りの製品で知られる、化学メーカー。またトイレタリー用品、洗剤など手広く展開しているが、いかんせんライバル企業の花王やP&Gが強すぎてツライ。彼らの強みがあるとしたら歯みがき、歯の健康分野である。平均年収662万円。→公式HP
  • 35位 JSR・・4,219億円、純利332億円
    ▼もともとは合成ゴムの会社であったが多角化し、現在では電子・ディスプレイ材料などハイテク産業むけの化学素材を強みとする。もちろん創業当時から合成ゴムメーカーでもある。平均年収742万円。→公式HP
  • 34位 日本碍子(日本ガイシ)・・4,511億円、純利458億円
    ▼社名にあるように電線の留め具につかう「碍子(がいし)」から出発。その後、セラミックス加工技術を応用し、自動車や半導体製造装置などむけに応用して今にいたる。排ガス用NOxセンサー、排ガス浄化用セラミックスなどで世界トップクラスの市場シェアを持つ。高収益ニッチ企業である。ただし日本特殊陶業とおなじく今後ガソリン車がもし無くなるとツライ。平均年収784万円。→公式HP
  • 33位 住友理工・・4,628億円、純利35億円
    ▼高機能ゴム・合成樹脂などを手がける化学素材メーカー。住友グループ。とくに防振ゴム(路面やエンジンからの振動を抑制・制御する)は世界No.1シェア。自動車むけホースでは国内No.1シェアを誇る。平均年収716万円。→公式HP
  • 32位 ダイセル・・4,629億円、純利370億円
    ▼セルロース化学、有機合成化学、高分子化学、火薬工学をコア技術とし、多方面に展開する化学素材メーカー。とくにエアバッグ用インフレーターで国内No.1シェア、タバコ用フィルターにおいては国内唯一の製造メーカーであり、世界シェアNo.2。また液晶テレビむけの偏光板保護フィルム(TACフィルム)の原料となる酢酸セルロースのサプライヤーとしも業界では有名である。収益のバランスが取れていて今後とも安心できるメーカー。平均年収769万円。→公式HP
  • 31位 クラレ・・5,184億円、純利536億円
    ▼創業当時は天然・合成繊維メーカーであったが、現在では化学メーカーへと変革した。コア事業であるビニルアセテート事業において世界的に圧倒的な存在感をもち、液晶テレビなどむけ偏光板用ポバールフィルムにおいて世界シェアNo.1、食品包装・自動車ガスタンクなどむけガスバリア樹脂「エバール」で世界シェアNo.1、ポバール樹脂で世界シェアNo.1など。ニッチ分野で高い市場シェアをもつ企業。高収益ニッチ企業といえる。→公式HP

ランキング第30位-21位

【2018年版】化学素材メーカー(化学・ガラス・土石・繊維・ゴムなど)の国内売上ランキング。

つづいてランキング30位~21位。いかんせん化学素材分野は産業のすそのが広く、ランキング30位でもすでに売上5,000億円を超えてます。

  • 30位 TOTO・・5,923億円、純利367億円
    ▼トイレ、バスルーム、キッチン、洗面台など、水まわりを手がける化学メーカー。住宅メーカーと言ったほうが良いかもしれない。本社を福岡県北九州市におく。国内におけるトイレ・洗面台では圧倒的No.1。最近では海外展開に力を入れており、着実に売上・利益をのばしている。平均年収671万円。→公式HP
  • 29位 カネカ・・5,961億円、純利215億円
    ▼塩ビ樹脂などの基礎化学品、カテーテルなどの医療用 特殊化学品、マーガリンなどの食用油脂を手がける化学素材メーカー。いくつかの製品群ではそれなりのプレゼンスを発揮しているが、いかんせん分野が多岐にわたるためか、イマイチ何をしたいのかよくわからないメーカーでもある。ポジティブにとらえるなら事業が多岐にわたるためリスク分散されているとも言う。ただ、もうちょっと選択と集中をしても良いと思う。平均年収746万円。→公式HP
  • 28位 日本板硝子・・6,038億円、純利61億円
    ▼汎用板ガラスメインの大手ガラスメーカー。ハイテク材料むけの高機能ガラスも手がけてはいるが、いかんせん汎用部分のスケールが大きすぎて何をやっても無駄な気がする。国内ガラスメーカーとしては旭硝子(AGC)につぐNo.2。ただメーカーとして何か物足りず、もうちょっと頑張って欲しいところ。平均年収780万円。→公式HP
  • 27位 日本ペイントHD・・6,052億円、純利371億円
    ▼塗料メーカー国内最大手であり、塗料分野では世界No.4の売上げをほこる。略称「ニッペ」。国内No.2関西ペイントのライバル企業であり、建築・橋・自動車などの分野に展開している。2014年以降、急速に海外売上げが伸び、現在では売上の約7割が海外からくる。業績をみても手堅く、ビジネス運営がしっかりしているメーカーである。平均年収778万円。→公式HP
  • 26位 三菱ガス化学・・6,359億円、純利605億円
    ▼三菱グループの化学素材メーカー。メタノール・アンモニアなどの天然ガス系、芳香族系、過酸化水素・ポリカなどの機能化学品、および特殊機能材事業を手がけている。とはいっても市況商品(すなわち汎用化学品)がおおく、近年の好業績は市況に支えられている。またサウジやベネズエラに事業投資しているメタノール生産工場からの利益もおおきく、メタノールの市況価格に利益が左右される(市況価格が高ければ高いほど利益増、2018年度予想では320億円が事業投資によるリターン)。しかし…サウジ合弁先のSABICとの交渉難航により2018年末に突如、契約終了問題が発生。詳しくは語らないが、まるで中国人のようなメチャクチャな延長条件をSABIC側から提示されていて、投資利益が今後は無くなるリスク大。今ごろ経営陣はサウジに投資することのリスクを思い知らされていることだろう。平均年収836万円。→公式HP
  • 25位 ユニ・チャーム・・6,416億円、純利527億円
    ▼紙オムツ「ムーニー」や生理用品「ソフィ」でお馴染みの化学メーカー(消費財メーカー)。ほとんど右肩上がりで成長を続けている。とくにアジア圏につよく、アジア主要国においてトップシェアの製品群が多数。平均年収858万円。→公式HP
  • 24位 横浜ゴム・・6,462億円、純利399億円
    ▼「ヨコハマタイヤ」のブランドで知られるタイヤメーカー。タイヤ大手4社(ブリヂストン、住友ゴム、横浜ゴム、東洋ゴム)の一角であり、ブリヂストン、住友ゴムに次いで国内No.3のシェアをもつ。平均年収617万円。→公式HP
  • 23位 大陽日酸・・6,462億円、純利489億円
    ▼産業用ガスなどを手がける化学素材メーカー。2014年に三菱ケミカル・グループが過半の株を取得し子会社となった。「大陽日本酸素」の略を日本語の社名としている。国内市場においてはエア・ウォーターにつぐNo.2。産業ガス大手3社(エア・ウォーター、大陽日酸、日本エア・リキード)の一角をしめる。世界No.7ぐらいのポジションにいる。平均年収841万円。→公式HP
  • 22位 日立化成・・6,692億円、純利363億円
    ▼日立製作所の化学部門が独立して発足した化学素材メーカー。親会社が電気機器を手がけていることから、とくにエレクトロニクス関連の各種素材を幅広く展開している。平均年収741万円。→公式HP
  • 21位 宇部興産・・6,955億円、純利316億円
    ▼セメント、建設資材、基礎化学品などを扱う化学素材メーカー。宇部(山口県)の炭鉱を起源とする。セメント分野では太平洋セメントにつぐ国内No.2となっている(販売機能は子会社の宇部三菱セメントに移管されている)。またナイロン6やポリブタジエンゴムでアジアトップクラスのシェアを持つほか、アンモニアについても国内最大手である。平均年収658万円。→公式HP

ランキング第20位-11位

【2018年版】化学素材メーカー(化学・ガラス・土石・繊維・ゴムなど)の国内売上ランキング。つづいてランキング20位~11位。

  • 20位 エア・ウォーター・・7,535億円、純利251億円
    ▼産業ガスなどを手がける化学素材メーカー。産業用ガス分野では国内市場において売上No.1。また産業ガス大手3社(エア・ウォーター、大陽日酸、日本エア・リキード)の一角をしめる。ただし世界的には米リンデ、仏エア・リキード、米Air Products & Chemicalsなどの競合メーカーに規模の面で劣る。おそらく世界No.6くらい。外資系企業のような社名だが、日系企業である。平均年収670万円。→公式HP
  • 19位 昭和電工・・7,803億円、純利334億円
    ▼基礎化学品、カーボン、セラミックス、アルミニウムなどをあつかう化学素材メーカー。電子材料用高純度ガス、黒鉛電極、アルミ電解コンデンサ用アルミ箔などの分野で世界トップクラスのシェアをもつ。基礎化学品もたいして利益を出せず、さらに稼げるはずのエレクトロニクス材料分野でも主力のハードディスクが需要減退により苦しんでいた。ところが2017年12月期決算で収益が大幅改善、2018年12月期決算でも過去最高利益を見込む。ただしこれは黒鉛電極の市況がめちゃくちゃ噴いただけのラッキーホームラン。環境規制によってライバル中国企業が生産を止めただけで実力ではない(しかし運も実力の内とも言う)。平均年収717万円。→公式HP
  • 18位 DIC・・7,894億円、純利386億円
    ▼印刷インキ、有機顔料、PPSコンパウンドで世界トップシェアをほこる。DICは旧社名「大日本インキ化学工業」からくる。基本的には自社でつくる色(顔料など)を混ぜもの(コンパウンド)にして売り出す化学メーカーであり、客先が多岐にわたるためリスク分散されていて安定した業績を出せる体質にある。また海外M&A戦略もそれなりに成功しており、1986年・米サンケミカル社のグラフィックツアー材料部門の買収を筆頭に手がけ、顔料・インク分野において世界的に存在感のある企業である。平均年収778万円。→公式HP
  • 17位 東ソー・・8,228億円、純利887億円
    ▼ビニル・イソシアネート チェーン(電解〜苛性ソーダ・塩ビモノマー・塩ビ樹脂・ポリウレタン)、基礎化学品(オレフィン・ポリエチレン・合成ゴム等)、およびスペシャリティケミカル(マンガン酸化物・ジルコニアなど)を手がける化学素材メーカー。東ソーは旧社名「東洋曹達工業」から来る。ビニル チェーンという意味では信越化学工業やAGC(旭硝子)がライバルになっているが、海外戦略においてかなり遅れをとっている。まぁ、それでもスペシャリティ分野において安定した収益をあげているのでOK。平均年収771万円。→公式HP
  • 16位 帝人・・8,349億円、純利455億円
    ▼繊維・化成品、医薬などを手がける化学素材メーカー。もともとはレーヨンなどの繊維メーカーであったが、新興国の台頭による国内繊維不況により化学品や医薬品・ヘルスケアへのシフトを進め、今では非繊維分野での売上が50%以上を占める。そのうち製薬メーカーになっているかもしれない…。平均年収778万円。→公式HP
  • 15位 日東電工・・8,562億円、純利873億円
    ▼粘着テープなどの包装材料、エレクトロニクス関連材料、液晶ディスプレイむけ偏向板などをあつかう化学素材メーカー。自社原料を持たず、化学素材の成形・塗工など加工技術に強みをもつ。とくにスマホむけ偏向板では世界No.1シェア(推測)。利益がエレクトロニクス分野に偏っているため、化学メーカーではなく半導体関連・スマホ関連・電子部品関連のメーカーとして語られることもよくある。家庭用・産業用テープのライバルは米3M(スリーエム)、偏向板のライバル企業は住友化学など多数。平均年収806万円。→公式HP
  • 14位 太平洋セメント・・8,711億円、純利385億円
    ▼セメント、建材などを手がける化学素材メーカー。セメント大手3社(太平洋セメント、宇部三菱セメント、住友大阪セメント)の一角であり、国内No.1のシェアをもっている。ただしいかんせん汎用商品が多いため、国内の市況によって利益が振れる。平均年収753万円。→公式HP
  • 13位 住友ゴム工業・・8,778億円、純利469億円
    ▼住友グループのタイヤメーカー。国内タイヤ大手4社(ブリヂストン、住友ゴム、横浜ゴム、東洋ゴム)の一角であり、ブリヂストンに次いで国内No.2のシェアをもつ。グローバルでは独コンチネンタルに次いでNo.5。平均年収650万円。→公式HP
  • 12位 資生堂・・1兆円、純利227億円
    ▼国内最大手の化粧品メーカー。化粧品は結局のところ、いろいろな化学品の混合物なので業種「化学」となっている。言うまでもなく化粧品分野で国内トップシェア。海外展開においてもブランド戦略に秀でており、アジア圏を中心に順調に拡大している(海外売上比率は50%以上である)。しかし末端製品を扱っている割に利益率が低いのが気になるところ。売上を拡大するよりも利益率を上げることに注力してほしい。平均年収723万円。→公式HP
  • 11位 積水化学工業・・1.1兆円、純利634億円
    ▼セキスイハイムなどの住宅、住宅などに使う建材、および高機能プラスチック製品をあつかう化学素材メーカー。元々は大財閥日窒コンツェルン(チッソ、旭化成、信越化学工業と源流を同じくする企業グループ)の一部門であったが、戦後の財閥解体に伴い独立した。住宅メーカー大手でもある。化学品分野では自動車のフロントガラスむけ飛散防止フィルム(PVBフィルム)で世界シェアトップ(約40%)。リーマンショック後、住宅・建材部門が「お荷物」的なあつかいをされるほど業績の足を引っ張ってきたが、その後回復。近年は毎年高収益を叩き出している。平均年収926万円。→公式HP

ランキングTOP10

【2018年版】化学素材メーカー(化学・ガラス・土石・繊維・ゴムなど)の国内売上ランキング。つづいてランキングTOP10。

10位 三井化学・・売上1.3兆円、純利715億円

三井グループの化学素材メーカー。

  1. モビリティ
    とくに自動車まわりの化学素材や部材を手がける事業。とくにガソリンタンクの接着層に使う接着性ポリオレフィン(商標:アドマー)で世界No.1シェア、バンパー材として使うPPコンパウンドで世界No.2など、ニッチ分野で高いプレゼンスを発揮している。
  2. ヘルスケア
    ヘルスケア用途に展開している事業。とくにメガネレンズ原料(モノマー)で世界45%のシェアを持ちNo.1となっているほか、紙おむつ向け不織布、歯科材料などをあつかう。
  3. フード&パッケージング
    食品包装や産業用のパッケージフィルムなどの用途に展開している事業。機能性フィルムや産業用フィルム、コーティング材、農業用の殺虫剤・殺菌剤などをあつかう。半導体製造工程用の保護テープ(商標:イクロステープ)で世界シェアNo.1。
  4. 基盤素材
    エチレン チェーン、プロピレン チェーン、フェノール チェーン、ポリウレタン原料などの基礎化学品をあつかう事業。汎用製品がおおく市況の影響をモロに受ける。
  5. その他

の5つのセグメントからなる。

ゴチャゴチャしているが結局のところエチレン チェーン、プロピレン チェーン、フェノール チェーン、ポリウレタン原料から出てくる化学素材をいろいろな用途に展開していると考えれば良い。

また化学メーカーとしては珍しく、末端のアプリケーション(用途)でセグメント分けしている。

業績面におけるコメントを少し。

過去10年以上、基盤素材事業(汎用ケミカル)が業績の足を引っ張ってきた(たびたび赤字決算になっていた)。他事業では安定した利益をあげるも、基盤素材事業のマイナスで利益チャラという構図であった。

しかし2016年頃から良い方向に変調が起きる。

なぜなら中国政府が自国の環境規制を強化して三井化学のライバルとなっていた企業というか生産工場を潰しまくったから。とくにフェノール チェーンの工場は環境規制の影響をモロに受け、これまでの超がつくほどの供給過剰から一転してグローバル供給難に陥る。

結果としてフェノールの市況などが大爆発(価格高騰)し2017年3月期、2018年3月期には大幅増益となった。

これは実力でもなんでもなくラッキーであり、中国共産党に感謝しなければいけない(しかし世界的な供給過剰のタネをまいたのも中国共産党だからチャラかも…)

ということで根本的な課題を解決したわけではない。

ポジティブにとらえるなら「運も実力のうち」である。

平均年収866万円。→公式HP

9位 AGC(旭硝子)・・売上1.4兆円、純利692億円

世界最大のガラスメーカー。三菱グループである。

ガラス事業について説明することはほとんど無い。

そしてガラス以外の事業は驚くほど注目されないが、私は結構注目している。

彼らは電解チェーン(電解〜苛性ソーダ・塩ビ関連)でインドネシア子会社の「アサヒマス」を中心に、とくに東南アジア圏で積極的に拡大する化学素材メーカーでもある。

またフッ素チェーンにおいても、それなりに存在感のあるメーカーである(ただしダイキンのように世界的に成功を納めているわけではなく、細々とやっている感じ)。

とくに現社長の島村琢哉CEOはアサヒマスの元社長であり、その立ち上げ〜成功させるまでの過程にたずさわり、同社のケミカルビジネスの基礎を築いた人物でもある。

ガラスメーカーの社長が化学品事業の出身ということは…

頑張ってもあまり儲からないガラス事業より、今後の成長に期待できるケミカルビジネスにもっと資源を投入していこうという姿勢が表れている。

業績について少し。

2013年ころまではプラズマディスプレイ用ガラス基板(当時の世界シェア80%で、ほぼ独占状態だった)によって業績はまさに絶好調だった。しかしご存知のとおり市場からプラズマテレビが無くなってから、一気に利益半減。

とくに近年は苦戦していた。

その後、インドネシア子会社のアサヒマスが成長・利益貢献しはじめて化学素材メーカーとしての注目を集めはじめた。

さらに直近では2016年ころ中国政府による自国の環境規制によって、とくに苛性ソーダ+塩ビにおいて中国企業が続々と生産停止したラッキーで苛性ソーダの市況が大爆発。

結果として2017年12月期・2018年12月期には大幅な増益を達成。しばらくはこの中国ラッキーボーナスによる増益が見込まれる。しかしその後はどうなるか分からない。

平均年収858万円。→公式HP

8位 花王・・売上1.4兆円、純利1470億円

洗剤、生理用品、紙おむつ、化粧品、その他トイレタリーなどの分野に展開する化学素材メーカー。

国内においては洗剤・トイレタリー分野で圧倒的No.1。かの有名な米P&G(世界No.1シェア)すらも引き離している。

紙おむつ「メリーズ」、洗剤「アタック」、スキンケア「ビオレ」の3ブランドにおいて、それぞれ売上1,000億円/年以上を誇り同社のコアブランドとなっている。

業績面でネガティブな面は一切ない。

現行保有するブランド価値を維持拡大しつつ、さらに化粧品分野を成長の柱と位置付け、キレイな右肩上がりで成長している。

ひとつだけ挙げるとするならば海外展開をもっと加速させて欲しいところ。現状70%以上が日本国内の売上であり、海外売上比率は30%に満たない。ぜひ海外市場においても外資系ライバル企業を打ち負かして欲しい。

なおトイレタリー分野・洗剤は結局のところ化学品の混ぜものや、その他ケミカルで成り立っているため業種「化学」となっている。

平均年収779万円。→公式HP

7位 信越化学工業・・売上1.4兆円、純利2662億円

化学素材メーカートップクラスの高収益企業。日系化学メーカーでこの利益率の高さは異常とも言える。

塩ビ、半導体ウェハー、シリコーン樹脂、希土類マグネットなどをあつかい、とくに塩ビ樹脂および半導体ウェハーで世界No.1。

やっていること、つまりビジネスの中身は全く特別じゃない。

塩ビはAGCや東ソーも手がけているし、半導体ウェハーではSUMCO(新日鐵住金と三菱マテリアルの合弁)と熾烈な世界No.1、2争いを繰り広げている。

ただ、そのやり方が他よりも優れいているため今の地位を築いている。

塩ビは汎用樹脂であり基本は誰でも作れる。事実、中国にはくさるほど塩ビメーカーが存在する。そのなかで信越化学は早くからアメリカに目をつけ、進出して大成功。米子会社シンテックにおいて、今日まで手堅い収益をあげている。要因はいろいろとあるがザックリ以下のとおり。

  1. 電解〜原料モノマー〜塩ビ樹脂までを一貫して手がけることで良好な収益性を保っている(一般的に一貫生産すればするほどマージン率は上がる)。
  2. さらに近年の米国シェールによる安価なエチレン原料の恩恵も受けている(塩ビ樹脂は塩とエチレンから作られることが多い)。
  3. そもそも米国の塩ビ市場はライバルも少なく、さらに塩ビ樹脂の値段がおそらく世界一高い。需要も堅調な住宅着工数に支えられて伸びている。
  4. さらに輸入品には高い関税で対処しているため、値崩れの心配もない。
  5. 輸出では中国ライバル企業が自滅(中国政府による環境規制により強制クローズ)してウハウハ状態

米子会社のシンテック(Shintech Inc)は同社のキャッシュCowビジネスになっている。さらに今後の増設も予定されているため今後も順調に業績を伸ばしていくことだろう。

半導体用シリコンウェハ業界は正直あまりよくわからないが、装置産業で莫大な投資が必要なため、もともとライバルが少ない。

世界シェアではNo.1 信越化学・30%強、No.2 SUMCO・30%弱。したがって60%以上は2社によって占められている。さらに世界No.5までで世界シェアの90%以上を占めている、寡占業界である。そして莫大な初期投資がネックとなり、さらにその後も投資を怠っていてはすぐに技術が古くなるため、新規参入もなかなか現れないだろう。

したがって価格維持力もあり、強い。ネガティブな点をあげるなら半導体需要が落ち込むと凹むが、まぁそれを補って余りある利益を出せるので問題ない。

業績に関してネガティブな面は全くない。

もともと高収益で有名な企業であったが2018年3月期決算で過去最高益を更新し、さらに2019年3月期も同様に更新することが見込まれる。

これはすでに説明のとおり、塩ビ化成品事業における中国ラッキーボーナスによるもの(AGCのコメントをご参照)。他事業は安定成長を見込む。

苛性ソーダの市況高騰により、これまで業績の足を引っ張っていた日本(鹿島工場)・欧州(オランダ工場)の採算是正ならびに、好調だった米シンテックがさらに絶好調となった。しばらくは継続するものと思われる。

また、もし中国ボーナスが無くなったとしても通常時に戻るだけで経営的にはなんら問題ない。

平均年収842万円。→公式HP

6位 旭化成・・売上2.0兆円、純利1702億円

化学品、繊維、住宅、ヘルスケア領域に展開する化学素材メーカー。

事業セグメントは大きく以下3つ。

  1. マテリアル
    基礎化学品および、LIB電池むけセパレータ(世界No.1、推定シェア33%)、低燃費タイヤ用ゴム原料(S-SBR、アジアNo.1)、合成繊維(ナイロン66など)、サランラップ、自動車むけ樹脂コンパウンドなどを扱う事業。高付加価値品の比率が7割超であり、汎用ではないスペシャリティケミカル分野で存在感を示している。
  2. 住宅
    「へーベルハウス」「へーベルメゾン」「アトラス」などのブランドで知られる。また住宅だけでなく建材も手がけている。
  3. ヘルスケア
    近年、成長が目覚しい事業。おもに着用型自動除細動器「LifeVest」、AED等を製造販売する米ZOLL社の買収(2012年)が大成功し右肩上がりで成長している。なんと同社は2008年からの平均成長率が15%と驚異的(約4.8年で事業規模が2倍になる計算)。

ということで従来からの2つの柱「マテリアル事業」「住宅事業」セグメントにくわえ、米ZOLL社を中心に「ヘルスケア」事業が加速的に成長し第3の柱になりつつある。

収益のバランスが取れていて素晴らしい。また成熟した化学業界において今後の成長にも期待できる企業である。

平均年収763万円。→公式HP

5位 住友化学・・売上2.1兆円、純利1337億円

住友グループの化学素材メーカー。

新聞などでは化学大手7社(三菱・三井・住友・旭化成・東ソー・宇部興産)あるいは、総合化学大手(三菱・三井・住友・旭化成・東ソー・昭和電工)などと報道され、いずれにせよ大手の一角を占める。

なお売上規模で住化をうわまわる東レ(繊維大手)や富士フィルム、ブリヂストン(タイヤ大手)は報道では化学メーカーとよばれない。一応はどれも化学メーカーなのだけど…。

ということで売上においては化学メーカー国内No.2とされている。ホントは間違ってるけどまぁ仕方ない。

手がける事業はザックリ以下のとおり。

  1. スペシャリティケミカル
    さらに4つの分野に分けられる。①機能材料(セパレータなどの電池部材)、②情報電子化学(偏光フィルム、フレキシブルディスプレイ材料など)、③健康・農業関連(農薬、眼地尾人など)、④医薬品
  2. バルクケミカル
    石油化学、基礎ケミカル分野。
  3. その他

基礎化学品事業の再編を誰よりも率先して行っている。日本国内の儲からない工場を再編し、価格競争力のあるサウジで生産するプラン(通称:ラービグ計画)を推進。苦節10年目にしてようやく何とかなりつつある(もちろん中国ボーナスも重なっている)。水よりも石油のほうが安いと言われるサウジで作れば儲からない訳がない(でも政治・宗教問題頻発なのでチャラになるリスクも大いにある)。

とりわけ最近のサウジアラビアの投資交渉におけるがめつさ、メチャクチャ度合いと言ったら、まるで中国人かのよう。三菱ガス化学も同様のリスクに巻き込まれており、金のなる木だったメタノール現地合弁企業を手放す、あるいは適切な利益配分が行われず今までのように儲からなくなるだろう。

サウジリスクを十分に警戒しておく必要あり(けど、もうプラント完成しているので手遅れ…)

あとは情報電子化学部門および、大日本住友製薬で手がける医薬品部門の拡大を成長戦略ドライブとして頑張ろうというところ。

もともと情報電子の分野ではスマホむけ液晶ディスプレイ用・偏光板において日東電工のライバル企業でもあり、技術的には日東電工のほうが圧倒的にリードしているが、それなりのプレゼンスを発揮している。一方、これから拡大が期待できる有機EL分野においては業界をリードして欲しい。

またLIB電池用セパレータにおいては旭化成・東レにつぐ世界シェアNo.3(推定15%強)でもある。

業績面ではリーマンショック後ず~っと低迷していたが、2018年3月期において突如として過去最高利益を更新。これは他大手とおなじく中国ボーナスによるものであり、あまり実力とは言えない。

ひとつ明るい材料として、サウジのラービグ計画における出口が見えてきたのでこれからの拡大に期待したい。

平均年収871万円。→公式HP

4位 東レ・・売上2.2兆円、純利959億円

繊維メーカーかつ、化学素材メーカー大手。

もともと三井物産の出資により「東洋レーヨン」として創業したため、三井グループとされることが多い。しかし現在では三井グループとそこまで深い関係には無いものと思われる。

繊維事業だけでも、ちゃんとした利益をあげているのは凄いのひと言。なお帝人や旭化成・クラレ・三菱レイヨンなどはおなじく繊維メーカーが起源となっているが、合成繊維は儲からないので縮小し化学品やヘルスケア分野にシフトする戦略。そんななか、3大合成繊維(ナイロン・ポリエステル・アクリル)をすべて手がける唯一の日系メーカー

繊維でも利益を出しているのはユニクロなど大手SPA企業とのコラボによるところが多い。ヒートテックむけの繊維などが大当たりして現在の形を作り上げた。

プラスα、ボーイング・エアバスなど航空機の機体につかわれていることで知られる炭素繊維で世界シェアNo.1(東レが世界で初めて工業化した)。今後の自動車分野などへの拡大が期待される。

あとはLIB電池用セパレータにおいて旭化成につぐ世界シェアNo.2のメーカー(推定25%強)でもある。さらに買収や増設にも積極的であり、いずれ旭化成を超えるかもしれない。

さらにPETフィルムにおいて世界シェアNo.1(ポリエステル繊維で培った技術を応用)、電子部品MLCCの製造工程などに使用される離型用フィルム(特殊PETフィルム)でも世界シェアNo.1。その他には有機EL材料なども手がけている。

業績においては昔から堅調でとくに語るべきリスクなどは少ない。危なげのないビジネス展開をしている。

平均年収705万円。→公式HP

3位 富士フイルムHD・・売上2.4兆円、純利1406億円

精密機器メーカーと化学メーカー、製紙メーカーが合体したかのような企業。いちおう業種「化学」なのでランキングに入れておいた。

末端製品のデジカメ・各種写真フィルムだけでなく、化粧品、医療機器、医薬品、機能化学品までを手がける巨大企業である。

ただしビジネスの中身をみると、そんなに安泰とは言えない。事あるごとに「構造改革」と称して大規模なリストラをおこなう企業としても有名である。

じつは彼らのビジネスを見渡してNo.1と言える商品はそんなに多くない。

  1. 液晶ディスプレイむけTACフィルム(セルロース系のフィルム);
    この分野においては世界シェアNo.1で、コニカミノルタなどと競合している。が、いかんせん有機ELなどへのシフトが進むとどうなるか分からないし、TACフィルムを代替したり内製化したりするメーカーも多い。つまり不安定である。
  2. チェキ(インスタントカメラ);
    インスタントカメラなどまったく売れない時代かと思いきや、時代に逆行して売上げ好調。ライバルだったKodakなどが破綻しても富士フィルムは細々と続けていた。結果として今では世界で唯一の、ちゃんとしたメーカーとなっている(笑)。残存者利益とも言う。デジカメ・チェキ・その他付随商品やサービスを手がける「イメージング ソリューション部門」は全社営業利益の25%前後を稼ぐ事業(売上では15%前後)。でも当事業の将来性にはBIGクエスチョンが残る。

この2つくらいしか無いんじゃないか、とすら思う。

フォトレジストにおいては東京応化などに叶うわけもなく、2000年代に入ってから参入した化粧品分野においては資生堂にかなうわけもなく、医薬品においては製薬メーカーにかなうわけもなく、プリンターはご存知のとおりライバル多数(ブラザー工業・リコー・HP・キャノンなど)で厳しい状況。

どれもちょこちょこっと、つまみ食いする感じのビジネススタンスでありダイナミックさに欠ける、というのが私から見た富士フィルムへの評価(あまり人には言わないでね)。

いちおう事業セグメントを簡単に。

  1. イメージング ソリューション部門;デジカメ・インスタントカメラおよび、それに付随したサービスや商品など。
  2. ヘルスケア&マテリアルズ部門;ヘルスケア(医薬品、X線画像診断、内視鏡など)および高機能材料(TACフィルム、フォトレジストなど)をあつかう事業。
  3. ドキュメント部門;富士ゼロックスの手がけるプリンター周辺ビジネス。

以上

厳しいことばかり述べたが…

「構造改革」と称したリストラが大得意な会社なので、現時点でつぶれる心配はない。むしろ財務基盤は化学メーカーのなかでも指折りで、とてもしっかりしている。

これまでどおり事業撤退と新規参入を繰り返していけば良いだけなのだから、何も問題はない(アメリカ流の効率経営??)。さらにポジティブな点を述べるとしたら、医療機器分野は市場が伸びるうえに、写真技術を活かせるので今後のさらなる拡大が期待できるかもしれない。

したがって投資家には好まれる企業かもしれない。

が、社員として働くのはちょっとオススメできない。

平均年収971万円。→公式HP

2位 ブリヂストン・・売上3.6兆円、純利2882億円

タイヤメーカー国内および世界No.1。

国内タイヤ大手4社(ブリヂストン、住友ゴム、横浜ゴム、東洋ゴム)の一角。

業績の安定感ではさすがNo.1といったところ。電気自動車になってもタイヤは無くなる心配がないので、将来にわたってビジネス拡大に期待できる会社である。

なおタイヤメーカーの2018年時点での世界売上ランキングは以下のとおり。

  1. ブリヂストン
  2. ミシュラン(仏)
  3. グッドイヤー(米)
  4. コンチネンタル(独)
  5. 住友ゴム工業

社名は創業者の石橋正二郎にちなみ英語の「ブリッジ」と「ストーン」を合成したもの。姓を直訳して「ストーンブリッジ」では語呂が悪いので、逆さにして「ブリヂストン」になったという。

平均年収720万円。→公式HP

1位 三菱ケミカルHD・・売上3.7兆円、純利2117億円

  1. 三菱ケミカル(旧・三菱化学、三菱レイヨン、三菱樹脂が合併)
  2. 大陽日酸
  3. 田辺三菱製薬
  4. 生命科学インスティチュート

を傘下におく持株会社。三菱グループである。

それぞれバラバラの事業体であったが、2000年代に各社をつぎつぎと傘下におさめ現在の事業体となった。

事業領域は三菱ケミカルの手がける基礎化学品および機能化学品、大陽日酸の手がける産業用ガス、田辺三菱製薬および生命科学インスティテュートの手がけるヘルスケア領域というようになっている。

正直に言うと寄せ集め感がすごく、それぞれの事業においてシナジー創出が難しいのでは?と疑問に思う。いったい何故いまさら各事業会社を統合する必要があったのだろうか?まぁいいや…。

さて強みを挙げていくとすれば、

  1. MMA(旧・三菱レイヨン扱い)で世界No.1。合成してアクリル樹脂(PMMA)となり自動車ランプカバーやガラス代替となる他、いろいろな用途につかう。世界需要がだいたい400万トンで、三菱ケミカルの生産能力は187万トン(サウジなどへの新設分もカウント)。キャパベースでは世界シェア40%ということになる。
  2. 車載用電池 電解液で世界No.1シェア。電池材料は歴史的に日系化学メーカーがつよい領域。とくに信頼性のもとめられる車載用の電池においてプレゼンスを発揮している。
  3. 三菱ケミカル傘下の日本合成化学工業における①液晶ディスプレイなどに使う光学用PVAフィルム、食品包装および自動車ガスタンクのガスバリア材に使うEVOHで世界シェアNo.2(どちらもクラレが世界シェアNo.1)
  4. アルミナ繊維(旧・三菱樹脂あつかい)で世界シェアNo.1(推定40%)。排ガスの処理装置につかわれる。
  5. 田辺三菱製薬からの安定した収益

こんな感じ。

もちろん細かくあげると他にもいろいろあり、キリがなくなるため上記にとどめておく。

なお2017年3月期・2018年3月期の好業績は、他の大手化学メーカーとおなじく中国ボーナス(中国共産党が主導する環境規制によりローカル企業が自滅すること)によるところが大きい。

しばらくは好業績が見込まれるが、その間に何を仕込むかという点が非常に重要である。国内プラント再編などを着実に遂行し、なおかつM&Aなどでビジネス拡大する方向で考えているだろうけど…。今後に期待したい。

平均年収1440万円。→公式HP