総合商社のランキング2017年版。
最後に営業利益率ベースでのランキングもまとめておきます。
各社の営業利益率をみると…
旭化成は収益のバランスがよく、高どまり。
東ソー、三菱ケミカル、三井化学、昭和電工は汎用化学品において「原料安+市況好調」でたまたま改善。でもいつまで続くかわからない。
中国で環境規制の強化によって
中国メーカーの淘汰がはじまったこともプラス要因。
No.1 東ソー:営業利益率15.0%
No.2 旭化成:営業利益率8.5%
No.3 三井化学:営業利益率8.4%
No.4 三菱ケミカルHD:営業利益率7.8%
No.5 住友化学:営業利益率6.9%
No.6 昭和電工:営業利益率6.3%
総合化学メーカー2017年ランキングの総括・私見
総合化学メーカー2017年ランキングについて総括。
ざっくりとしたまとめとして、
結局はどの総合化学メーカーも足を引っ張る汎用化学品がどうなるかによって決まる。
これは年によって運・不運がある。
製品によっても変わる。
FY2016はどの汎用化学品も原料安のわりには値崩れせず、市況が堅調だった。
汎用化学品とは
エチレン・MMA・プロピレン・ポリプロピレン・塩ビモノマー&樹脂・スチレン・ベンゼン・トルエン・キシレン・PTAなどのことを指す。
また「市況が堅調」の意味はいろいろあるのだけど、
ようは需給バランスが厳しいと化学メーカーにとってエンジョイできる状況になる。
結果としてほとんどの化学素材メーカーが増益している。
とくに塩ビ樹脂メーカーは中国の淘汰によってもっともエンジョイした年。
塩ビは日系メーカーだと信越化学工業 > 東ソー ≒ 旭硝子 >ほかとなる。
機能商品・スペシャリティーケミカルは市況にあまり左右されないので、相変わらず堅調。
こんにちは。
いつもブログを楽しく拝見させていただいております。
円安と資源安についてなのですが、政府の意向として日銀人事で金融緩和派を選ぶというのがあり、仮に次の衆院選で政権が交代しても委員の任期的に2020年頃まで今の為替状況は変わらないと思います。
さらに仮に政権交代後や安倍内閣の次の自民党政権が今の状態で金融引き締めを行ってもおそらくは景気の悪化により政権を維持出来ないと思いますので、白川時代のような円高不況は考えづらいと思いました。
資源安についてはシェールガスの採算が取れる水準まで価格が上昇したらシェールガスの生産が急増して価格が押さえられるというのがここ最近の流れなのであまり心配はいらないと思いました。
エネルギー以外の資源の話だったらすいません。