特許とは?世界一わかりやすく解説

特許とは何か?イチから「わかりやすく」解説する記事。Wikipedia先生があまりに不親切であったため、誰にでもわかりやすく説明していきます。

まずは基本として、特許(読み:とっきょ)とは「何か新しい発見をしたとき、自分たちだけが使えるようにする権利」のこと。

もっと簡単にすると、新しい発見を他の人にパクられないように「オレが最初に発見したから、他の人はマネしちゃだめだよ!!」という権利のことです。

この権利を特許庁という国の機関に申請し、受け付けられれば特許として成立します。

それでは「そもそも特許とは何か?」という基本的なところから、期限はあるの? → 費用はどれくらい? → いろいろな大企業の事情」と順を追ってわかりやすく解説していきます。

※わかりやすく解説するために記事中では専門用語を一切つかいません。専門的に知りたい方は特許庁のホームページをご確認ください。

たとえばどんな権利が特許になる?

繰り返しになりますが「特許(読み:とっきょ)」とはわかりやすく解説すると、「何か新しい発見をしたとき、自分たちだけが使えるようにする権利」のこと。

たとえば、以下のようなものが特許になります。

  1. 携帯電話の、これまでにない美しいデザイン
  2. 今までにない、めちゃくちゃ効く風邪薬
  3. 革新的なケーキの作り方
  4. 「味の素」という今までにないモノ
  5. 「スーパー銀行」という革新的な金融の仕組み

この他にも新しいモノ、新しいビジネスの仕組み、新しい作り方などなど…これまでにない「何か」を発見したのであれば特許を申請できます。

どれだけくだらないことだったとしても新しい発見であれば、あなたでも出願できるのです。

特許庁が「特許にする意味あるか」審査する

特許庁に申請すると「これってホンマに新しいか?」といった部分を、過去の特許を調べて審査します。こうして審査をパスした発見だけが「特許」として登録されます。

そうすると他の人はiPhone6を作れなくなります。味の素も作れなくなります。これが「特許により守られている」ということなのです。ちなみにルール違反した人には、かなり重たい罰金が科せられます。←「特許を侵害した」という。

特許を出す意味は「ライバル企業の参入阻止」

企業が特許を出願する意味は「ライバル企業の参入を阻止する」こと。また、利益を求めない大学であれば、「世の中に自分の研究を知らせるためのひとつの手段」ということになります(論文発表が一般的ではありますが…)。

特許にも「有効期限:出願後20年」がある

ところが、この「特許=新しい発見を自分たちだけが使える権利」には期限があります。日本で申請した特許であれば「期間は出願してから20年まで。それを過ぎると無効になる」と決まっているのです。

それはそうですよね。いくら「新しい発見」だったとしても、ず~~っと一人だけが使える権利だとしたら、ライバルとの競争が生まれません。

たとえば「新しい風邪薬」が永遠に一社しか作れないものだとしたら、会社は二度と新しいモノをつくる必要ありません。ライバルが永遠に現れないのですから。

このように、20年がすぎて特許が無効になったことを「特許ぎれ」「特許が切れた」といいます。

※ただし医薬品は開発に時間が必要なため、特例で期限を+5年延長することができる場合もあります。

特許は「早いもの勝ち」の世界

特許は早いモノ勝ちの世界であり、同時期に「新しい発見」があったとしても一秒でも早く出願したほうの勝ちです。同じアイディアが二つ登録されることはありません。

したがって、どれだけくだらない「新しい発見」であったとしても、企業は次から次へと特許を出願します。

たとえば、実際にあった話として「電話の発明」について紹介します。

特許出願2時間の差で、電話の発明者になった「ベル」

ベル(アレクサンダー・グラハム・ベル)は電話の発明者として有名ですが、

実はわずか「2時間の特許出願の差」という超ラッキーもあったために電話の発明者になったのです。

当時、ボストン大学の教授でアマチュアの発明家だったベルは、1876年2月14日、アメリカの特許庁に自ら発明した電話の設計書を提出。

ところがその2時間後、同じく電話の特許を 申請したいという人物が登場!プロの発明家のエリシャ・グレイでした。

特許は、2時間早く書類が到着したベルが獲得。

グレイは、ほんのタッチの差で “電話の発明者”の名を逃してしまったのです。現在残っているグレイとベルの電話送信機のスケッチはほとんど同一。

そのスケッチに残された日付けを見ると、ベルのものには1876年3月9日、グレイ のものには1876年2月11日と記されていたました。

ベルがまだ送信機のスケッチすらできていない時に、グレイは電話を完成させていたのです。それでも結局、特許を獲得したベルが「発明者」となったのはご承知のとおり…。

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特許制度、おそるべし。

この話でポイントになるのは以下3つあります。

  1. 特許を出願してはじめて発明がなりたつ。特許を出していなければ、すばらしい発明も認められない
  2. 最初に特許を出願した人だけが発明の利益を受けられる

  3. ベルは大金持ちになり、グレイは貧乏のまま

特許を維持するのに必要な「お金」