「取り急ぎお礼まで」を目上の人に使わない理由・丁寧な言い換え

【例文】お礼メール(お歳暮をもらった)

メール件名: お品の御礼(転職会社・転職)

就活株式会社
就活 様

いつもお世話になっております。転職会社の転職です。

このたびは、結構なお品物をいただきまして誠にありがとうございました。
部員一同で、とても美味しくいただきました。
温かいお心遣いに、一同感謝申し上げております。

来年度も変わらぬお付き合いのほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
寒さ厳しき折、皆様くれぐれもご自愛くださいませ。

略儀ではございますが、まずはメールにて御礼申し上げます。 

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メール署名
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【例文】お礼メール(資料を送付してもらった)

メール件名:Re: 資料送付の件

株式会社○○
人事部 ○○様

平素よりお世話になります。
転職会社の転職です。

お忙しいところ、資料を送付いただき誠にありがとうございます。
略儀ではございますが、まずは資料拝受のご報告とお礼を申し上げます。
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メール署名
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「取り急ぎご報告まで・ご連絡まで」も目上の人に使わない!ビジネスメールでも使わない!

「取り急ぎ」を使った言葉として、ビジネスシーンで最もよくあるのは「取り急ぎご報告まで」「取り急ぎご連絡まで」といった「〜まで」を使う表現です。

ただし「取り急ぎ〜まで」は相手が取引先であったり、目上の方であったときには使えません。

なぜ目上の方に使ったらダメ?

まずメールで「取り急ぎ」を使う場合「かなり急ぎで」という意味ですから、これは問題ないでしょう。

ところが「〜まで」の部分に問題あり。「ご連絡まで」「ご報告まで」は完全な文章として成り立っていないためNGです。

これは「お大事に!」「良いお年を!」といった表現を目上の方に使ってはいけないのと同じです。目上の人に使うときには「お大事になさってください」「良いお年をお迎えください」などとしますよね。

丁寧な言い換え例文

繰り返しにはなりますが、目上の人やビジネスメールで使うのにふさわしい「言い換え表現」を以下にてまとめます。意味や使い方は次項にてくわしく解説します。

  • 言い換え「(大変・甚だ)略儀ではございますが、まずはメールにてお礼申し上げます」
  • 言い換え「(大変・甚だ)略儀ではございますが、まずはお礼かたがたご挨拶申し上げます」
  • 言い換え「(大変・甚だ)略儀ながら、まずは用件のみにて失礼致します」
  • 言い換え「(大変・甚だ)略儀ながら、まずはメールにて報告いたします」
  • 言い換え「(大変・甚だ)略儀ながら、まずはメールにて連絡いたします」

だまされるな!「取り急ぎ〜まで」の間違った注意点

ここからは、既存メディアの情報を正す内容になります。よくある勘違いを修正していきましょう。

【誤】「取り急ぎ〜まで」は緊急のときしか使えない
【正】緊急じゃなくても使えるが、使う相手を考えるべき

至急連絡が必要な場合にしか「取り急ぎ〜まで」は使えない、という人がいますが、間違っています。たとえば、自分が忙しくて連絡が雑になってしまったときなどで使えます。急用じゃなくても使って構いません。ただし使う相手を考えるべきです。

「取り急ぎ〜まで」は社外の取引先やお客さん、目上の方(上司など)ビジネスメールでは使いません。使えるレベルは社内の同僚、同期、後輩くらいの相手で、要は自分と同格の相手にのみ使えます。理由はすでに示した通り「取り急ぎ〜まで」は文章として成立しないからです。

【誤】あとで必ず連絡をとることが前提
【正】そんな決まりはない

「取り急ぎ」って本当に急を要する案件があったときにだけ使う言葉だから、ってことでしょうが…。「取り急ぎご連絡まで」とメールしたら、あとで必ず連絡しなければならないの?

そんな決まりはなく一旦連絡したのであれば、それで十分です。繰り返しになりますが、そもそも「取り急ぎ〜〜まで」は自分と同格、または下の相手にしか使えないフレーズですので、ご注意ください。

【誤】その他の連絡事項は入れない
【正】どんな情報を入れてもいい

「取り急ぎ」は自分のメールが簡略すぎることを申し訳なく思うときにも使います。ですから、どんなメールであっても使えますし、どんな連絡事項を入れても構いません。

急ぎで伝えたい内容があった場合にのみ「取り急ぎ」を使うわけではないのです。

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