目標設定シートの書き方と記入例:SE・技術職・事務職など職種ごと

つづいて
あなたのスキルUPを目標にした目標設定の書き方と例文を紹介します。

この部分は職種に関係なくおなじような書き方で大丈夫。
事務職であろうと、技術職、デザイナー、システムエンジニア、看護師であろうと変わりません。

【記入例】資格系の能力開発目標

能力開発①:英語力の向上
・スカイプ英会話を受講する(目標:1時間/週1回)

能力開発②:TOEICスコア 700点→800点
・英会話スクール通学(目標:週2回)

能力開発③:資格取得(MOS)
・通信講座を受講し年度末までの資格取得を目指す。

能力開発④:資格取得(秘書検定1級)
・通信講座を受講し年度末までの資格取得を目指す。

能力開発⑤:資格取得(簿記3級)
・通信講座を受講し年度末までの資格取得を目指す。

能力開発⑥:資格取得(ファイナンシャルプランナー)
・通信講座を受講し年度末までの資格取得を目指す。

icon-hand-o-up 【書き方のコツ①】
もっともポピュラーな能力開発目標は資格系。
このとき今の業務にまったく役に立たない資格でもよい。
ただしビジネスに関連する資格であること。プロゴルファー試験に通る、とかではダメ。

icon-hand-o-up 【書き方のコツ②】
資格系はできるだけ簡単に達成できるものに設定すること。
自分で自分のクビをしめるようなことはしない(意識高い人は実力以上の目標でも構わない)。

icon-hand-o-up 【書き方のコツ③】
あくまで個人としてのキャリア形成のため、あなたはどうスキルUPをしますか?という目標を書く。一般的に、ビジネスに役立つことならなんでもよい

【記入例】読書系の能力開発目標

能力開発⑦:マーケティングの基礎習得
・マーケティング本「脳科学マーケティング100の心理技術」「ハイパワーマーケティング」を読破し、マーケティングの基礎を身につける

能力開発⑧:セフルマネジメント方法の確立と実践
・セルフマネジメントに関する本を数冊読破し、自分に合う方法を見つけた上で実践する(前半6ヶ月:選定期間、後半6ヶ月:実践期間)。

能力開発⑨:マネジメントの基礎習得
・マネジメントに関する本を読破し、基礎を習得する(目標:1冊/月)。

能力開発10:読書の習慣づけ
・読書の習慣をつける(目標:3冊/月)。

icon-hand-o-up 【書き方のコツ①】
続いて、労力もかからずにそれっぽくなるのが読書系の目標。
めんどくさがりなあなたに最もおすすめ。通勤時間に本を読むだけで完了するし、おっさんウケもよい。

icon-hand-o-up 【書き方のコツ②】
読書のコツは「習得したいテーマ」をできる限り絞ること。
そして、今の仕事にまったく関係なくてもよい。能力開発10は本を読まない人だと思われるので、ちょっと恥ずかしいけど…。

icon-hand-o-up 【書き方のコツ③】
他のテーマには「経営」「チームワーク」「組織論」「プレゼン技術」「ロジカルシンキング」とか色々とある。

【記入例】研修系の能力開発目標

能力開発11:ロジカルシンキングの基礎習得
・ロジカルシンキング研修に参加し基礎を習得する(研修1回/半期)

能力開発12:プレゼンテーションの基礎習得
・プレゼンテーション研修に参加し基礎を習得する(研修1回/半期)

能力開発13:PDCAの基礎習得
・仕事の進め方研修に参加し、PDCA強化を学ぶ(研修1回/半期)

能力開発14:タイムマネジメントの基礎習得
・タイムマネジメント研修に参加し、時間管理を学ぶ(研修1回/半期)

能力開発15:ビジネスマナーの基礎習得
・ビジネスマナー研修に参加し、基礎を学ぶ(研修1回/半期)

icon-hand-o-up 【書き方のコツ①】
続いてお金はかかるものの、それっぽくなるのが研修系の目標(うまく上司に頼めば、お金は会社から出してもらえる)。めんどくさがりなあなたには、おすすめできない。
なぜなら本で済ませることもできるから。
効率を重視するのであれば「読書系」がおすすめ。

icon-hand-o-up 【書き方のコツ②】
研修系のコツは「大変そうな研修を選ばない」こと。毎週あるような研修を受けてしまうと、遅かれ早かれ生活が破綻してしまう。半年に一回、3ヶ月に一回くらいの研修ペースが理想的。

icon-hand-o-up 【書き方のコツ③】
大前研一氏の「ビジネスブレイクスルー」のように、宿題地獄・論文地獄の研修もうけるべきではない(意識高い系の人はうけてもよい)。

記入例: 部下・後輩の育成目標5選

つづいて
部下・後輩の育成を目標にした目標設定の書き方と例文を紹介します。

こちらも職種に関係なくおなじような書き方で大丈夫。
事務職であろうと、技術職、デザイナー、システムエンジニア、看護師であろうと変わりません。

ただし本来であれば
マネージャーなど管理職と、そうでない下っ端とで書く内容を変えるべき。
マネージャークラスはチーム育成の目標をしっかりと立てることが重要。
いっぽうの下っ端は、あまり凝った内容でなくて大丈夫です。

部下・後輩育成①:ビジネスマナー指導
・電話対応、メールマナー等、社会人として必要な基礎の指導(気づいた際に指導する)。
・ビジネス敬語の使い方について3ヶ月毎にレクチャーする。

部下・後輩育成②:後輩のPDCA管理
・PDCAリストの提出を毎月義務づけ、社会人の基礎を指導する(毎月月末)。
・報連相するべきことを整理し、PDCAリストに紐付けする(毎月月末)

部下・後輩育成③:月報・レポート関連のチェック
・後輩の各レポートについて、内容をチェックし添削する(毎回)。

部下・後輩育成④:業務に必要な基礎知識の教育
・今後、業務に必要となる物流、ITシステム等につき教育する(6月末まで)。

部下・後輩育成⑤:コミュニケーション能力開発
・後輩に、社会人として必要なコミュニケーション術を指導する(通年)。

icon-hand-o-up 【書き方のコツ①】
事務職の場合、後輩指導といっても実務的な内容が多くなる。「人材育成計画」のような大それたものは必要ない。短期間で指導できる程度の内容にとどめておく。

icon-hand-o-up 【書き方のコツ②】
これまでは「数値化」を強くおすすめしたが、ここではあまり必要ない。数値化できるのであれば数値化すればいい、という程度。

【完成版】事務職の目標設定シート・記入例

これまでの記入例をまとめて完成版を作りましょう。
次項にて目標設定シート/目標管理シート記入例の完成形をのせておきます。