「頑張ってください」の代わりに使える7つの敬語

意味①根性で何かをやり抜いてください

辞書にある意味から考えると「頑張る = 根性で何かをやり抜く」ということですね。目上の人にむかって「とにかく根性でやり抜いてください」というのは、かなり失礼な気がします。何を頑張るの?どう頑張るの?とか、いろいろな疑問がでてきそう。

意味②頑張りが足りない、もっと頑張って!

受け手側の意識を考えると「頑張ってください」「頑張ってね」は「頑張りが足りないから、もっと頑張れ!」の意味として解釈されます。※実際には悪意がなくても受け手の問題です。

「頑張って!」が地雷ワードだと言われる理由ですね…。ということで「頑張ってください」は敬語とかなんとかの前に、日本語として目上の人には使うべきでない、ということになります。もちろん、友人にかける言葉であっても「気楽にいこうよ」とか、もう少し違う表現を考えるべきでしょう。

「頑張ってください」「頑張ってね」を使うときの注意点

目上の人に「頑張ってください」を使うのは適切ではありません。友人に使うのも適切ではありません。それでも使いたいあなたのために、注意点をまとめておきます。

注意①頑張ってる人には使わない

すでに「頑張ってる人」に対して「頑張ってください」を使うと、怒りを買うことになりますので要注意。先ほども述べましたが「頑張ってください」には「頑張りが足りないから、もっと頑張って!」の意味も含まれます。

したがってすでに「頑張ってる人」に使うと「これ以上、何を頑張ればいいの?」となります。

そこで「頑張ってる人」に対しては「気楽にいこうよ」「すべて上手くいくよ」といった言葉を使うのがよいでしょう。

注意②目上の人には使わない

これは再三述べている通りの理由です。「頑張ってください」はそもそも、「もっと頑張れよ」の意味で目上 → 目下の人へかける言葉です。たとえば部下が上司に「頑張ってください」というのは相応しい敬語の使い方ではありません。

注意③「頑張って参ります」は使える

自分が使う言葉として「頑張って参ります」という敬語(謙譲語)があります。「頑張って参ります」は「頑張る」の謙譲語「〜参ります」を使った敬語ですから、敬語として完璧です。

これは相手に「頑張って」と言っている訳ではなく「(自分が)頑張ります!」ということですから、正しい敬語であり、使えます。ちなみに「頑張って参ります」の類語には「〜に努めて参ります」などがあります。どちらも使える敬語ですね。

注意④「(一緒に)頑張りましょう」は・・・?

「頑張りましょう」は自分と相手に向かっている言葉です。自分は頑張る意思表示をしてもよいですが、相手は「こっちはすでに頑張ってるのになぁ…」と思うかもしれませんので、なんとも言えない表現ですね。

私なら「頑張りましょう!」ではなく「やりましょう!」を使います。

注意⑤真心を込めて言う

どんな言葉でもそうですが、白々しくならないことが最重要です。どんなに間違った言葉を使っていても、真心がこもっていれば問題ありません。逆に、どんなに適切な敬語を使っていても心がこもっていなければ、白けます。

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「頑張ってください」を使うときには以上の点にご注意ください。

まとめ

さて今回は「頑張れ」「頑張ってください」の丁寧な言い換え表現などについて、これでもかというくらい語ってみました。

「頑張ってください」は目上の人に使ってはいけません。

そして、友人同士の会話であっても反感を買う危険のある言葉ですので、使い方には十分に気をつけましょうね。ではでは〜。