一般的におすすめされている資格(就活・転職用)の中から、どう考えても就活に必要ない資格をランキング形式で紹介。
資格なし就活生もご安心ください。企業は自己申告が許される資格など参考程度にしか考えていません。
決してユ◯キャンのCMに惑わされないようにしましょう。特に女性…
この記事の目次
ワースト①フィナンシャル・プランナー(FP)
ファイナンシャル・プランナー(FP)とは、お金の相談相手になる人のこと。銀行、証券会社、生保会社など金融商品を売る会社の営業マンにはあると便利な資格。これだけ聞くとFPの資格があったら就活に有利なんじゃないか?と思いますよね…
ところがFPって別に大した資格じゃありません。試験は一般常識レベルの問題がほとんどだし、FP・2級までは3日も勉強すれば誰でも取得できます。ちなみにFP・1級は実務経験が必要なため学生には取得できない。そして金融業界の営業であれば入社後に必ず取らされる資格なので、就活生がもっていても何も意味がない。
FPの資格が生命保険業界の就活に役に立つか?
と聞かれたら「就活には有利にならない」と答えます。理由は上述したように誰でも簡単にすぐ取得できるから。必要なら入社後にとらせればいいだけの話。
「おっ、この学生はFP2級をもってるから採用しよう!」なんてバカな採用担当者は存在しません。
②マイクロソフトオフィス・スペシャリスト(MOS)
マイクロソフト社のワード、エクセル、パワーポイントなどの使い方を学ぶ資格。就活生が持っていてもまったく意味なし。理由は簡単でエクセルやパワポの使い方なんて入社してから嫌でも身につくから。
たとえば上司に資料作りをやらされたり、毎月の会議で発表する資料を作ったり…知らないうちにエクセルとパワポのスペシャリストになっているので、就活時には知識ゼロでもご安心ください。
「おっ、この学生はMOSをもってるから採用しよう!」なんてバカな採用担当者がいたとしたら、その企業はおわりですね…私が採用リーダーなら「もっと違うところを見ようよ」と担当者にキレます。
③秘書検定
秘書検定とは一般社会人のビジネスマナーを学ぶ資格。就活生が持っていてもまったく意味なし。理由は簡単で、社会人ならではのビジネスマナーやコミュニケーションなんて入社してから嫌でも身につくから。
たとえば先輩社員から敬語の使い方を学んだり、電話応対のやり方を学んだり、メールやりとりの方法を学んだり、ビジネスマナーを学んだり…すべて習得できます。習得しなければならない、と言った方が正しいですね。くわえて入社後の集合研修といった場でも必ずビジネスマナー研修をやらされますのでご安心ください。
「おっ、この学生は秘書検定1級をもってるから採用しよう!」なんてバカな採用担当者がいたとしたら、その企業はおわりですね…私が採用リーダーなら「お前は新卒採用を何もわかってねぇなぁ~、礼儀正しい人材が欲しいなら中途のほうが全然マシじゃねぇか!新卒採用とはそういうものじゃないんだよ…」と担当者にキレるでしょう。
④サービス待遇検定
サービス待遇検定とはサービス業務に関する心構え、対人心理の理解や言葉遣い、礼儀作法や振る舞いなどを学ぶ資格。就活生が持っていてもまったく意味なし。理由は簡単でそんなことは入社してから嫌でも身につくから。
入社後の集合研修といった場で必ずビジネスマナー研修をやらされますのでご安心ください。
「おっ、この学生はサービス待遇検定をもってるから採用しよう!」なんてバカな採用担当者がいたとしたら、その企業はおわりですね…
⑤簿記
簿記とは簡単に説明すると「会社の家計簿のつけ方」のこと。
簿記の資格はあって困らないけど、なくても仕事には差し支えない。そもそも4年制大卒の就活生に簿記の資格など求められていない(苦笑)。簿記1級という資格が採用の必要条件なのであれば普通に専門学校から採用します。
簿記の資格が経理職の就活に役立つか?と聞かれると「有利にならない」と答えます。
その理由は大卒に求められる仕事の質にあります。大卒・総合職の仕事とは、資格を持つ部下を使って付加価値を生み出すことなのです。本人は資格を持っていなくても問題にはなりません。仮に必要だとしても入社後にとらせます。
「おっ、この学生は簿記1級をもってるから採用しよう!」なんてバカな採用担当者がいたとしたら、その企業はおわりですね…私が採用リーダーなら「お前は新卒採用を何もわかってねぇなぁ~、簿記をもってたって無能だったら意味がねぇんだよ…」と担当者にキレるでしょう。
⑥宅地建物取引主任者(宅建)
宅建とは土地や建物の売買、仲介などを行う人のために作られた専門資格。不動産業を営むためには、事業所ごとに最低1人、大きな事業所では5人に1人の割合で有資格者を置かなければならないと法律で決められている。これだけ聞くと宅建って凄い資格のようにみえますよね。
だからって宅建をもっていると不動産会社の就職に有利に働く?そんなバカな…
中小企業であれば有利に働くかもしれません。が、大企業では無意味。不動産会社に求められる資質は宅建ではなく激務に耐えられる体力、根性です。宅建が必要なら入社してから取らせればいいこと。
「おっ、この学生は宅建をもってるから採用しよう!」なんてバカな採用担当者がいたとしたら、その企業はおわりですね…
OJTという言葉をご存知ですか?
OJTとは実際に仕事をやりながら、必要なスキルを身につけていく方法のこと。On the Job Trainingの省略。これって実は最も効率的なスキルの身につけ方なのです。資格なんて机上の空論であってビジネスでは何も役に立ちません、実践あるのみです。
そのことを良くわかっている日系企業は、資格保持者を優遇するよりも入社後にOJTで仕事をおぼえさせます。したがって資格を持つ人材など一人も必要ないのです。資格を持った人が優先的に雇われるのであれば新卒よりも中途採用したほうが、企業側にとってよほど楽ですよね。
でも教育コストのかかる新卒をあえて大量採用。ゼロから新人を育てることを組織の風土にしているのです。OJTによって人材を育てる、日本企業の良いところですね。
まとめ & 筆者の小言
4年制の大学はそもそも資格を取得する場所ではない。資格よりもっと高度なことを学ぶための学校です。それなのに上述したように役にも立たない資格を持っているということは、あなた自身で自分の価値を専門学校生レベルまで下げている。
せっかく4年制大学に入学したのに、専門学校生と同じレベルの考え方しかできてない証拠です。資格が必要であれば企業は採用情報にちゃんと書きます。
資格なんていう小手先の道具に頼らず、もう少しあなた自身の強みを見つめ直してみましょう。
※ただし持っていると明らかに就活に有利になる資格もあるので次回まとめます。
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>>就活で有利になる資格って本当は3つしかない【文系・理系共通】
もちろん資格至上主義は間違っているが、「就活に資格は必要ない」と言い切るのはもっと愚かだと思うよ。無いと有るでは有る方が優遇されるのは当然で、「有資格者>無資格者」となるのは自明の理。資格無しの地力で先行に受かるという自信(大抵は自惚れだけど)があれば話は別だけどね。