「ご多用の折恐れ入りますが」意味と使い方・ビジネスメール例文

「ご多用の折恐れ入りますが」について、意味と上司や目上への正しい使い方、注意点をビジネスメールの例文つきで誰よりもくわしく解説していく記事。

まず簡単にまとめを。

「ご多用の折恐れ入りますが」の意味は「忙しい時期(時節)に申し訳ないと思いますが~であり、とくに「忙」という語がきらわれる結婚や出産・その他めでたいビジネスシーンで活躍する表現です。

もちろん普段のビジネスメールにもつかえる丁寧な敬語フレーズ。相手が忙しいとかそうでないとかを関係なく使えます。

使い方としてはたとえば、

  • 【例文】ご多用の折恐れ入りますが、何卒ご出席賜りますようお願い申し上げます
  • 【例文】ご多用の折恐れ入りますが、何卒ご対応の程よろしくお願い致します
  • 【例文】ご多用の折恐れ入りますが、何卒ご確認いただけますと幸いです
  • 【例文】ご多用の折恐れ入りますが、ご査収いただけましたら幸いです
  • 【例文】ご多用の折恐れ入りますが、ご検討の程お願い申し上げます
  • 【例文】ご多用の折恐れ入りますが、ご連絡(ご返信・ご回答)いただければ幸いです
  • 【例文】ご多用の折恐れ入りますが、何卒ご参加(ご出席)の程お願い致します

などがあり、どの例文も社内メールで目上の人(上司や先輩)につかっても、社外のビジネスメールにつかってもよい丁寧な敬語表現です。

なお結婚式や祝い事のシーンでなければ「ご多忙のところ恐れ入りますが」「お忙しいところ恐れ入りますが」「ご多忙の折恐れ入りますが」で言い換えできます。

※「忙」など縁起がわるいとされている言葉を忌み言葉といいます。結婚式・出産・葬儀・その他それぞれ違いますのでご注意ください。

ざっくりとした解説はこれにて終了。くわしくは本文中にて意味と使い方、注意点を述べていきます。

※長文になりますので、時間の無い方は「見出し」より目的部分へどうぞ。

【意味】ご多用の折恐れ入りますが

「ご多用の折恐れ入りますが」の意味は直訳すると「忙しい時期(時節)に申し訳ないと思いますが…」となります。

ようは「忙しいのにすみませんが…」ということですね。

たとえば「ご多用の折恐れ入りますが、よろしくお願い致します」とすれば、「忙しい時期(時節)に申し訳ないと思いますが、よろしく」となります。

  1. ご多用の折 =「忙しい時期(時節)」の意味
  2. 恐れ入りますが=「申し訳ないと思いますが」の意味

これら2つの言葉をあわせているだけなのですが念のためくわしく解説しておきます。

“ご多用の折”の「折」ってどういう意味?

ご多用の折(ごたようのおり)の意味は「忙しいところ」「忙しい時節」「忙しい時期」などに解釈できます。

ここでつかう「〜の折」はどういう意味かというと…

〜のところ」「〜の時節・季節」「〜の時・〜の時期」と解釈できます。

「折(おり)」は他にもたとえば、

  • 「残暑の折」といえば「残暑の時節・季節」の意味
  • 「酷暑の折」といえば「酷暑の時節・季節」の意味
  • 「折をみて伺います」といえば「時期をみて訪問します」の意味

のようにして使われます。使い方によっていろいろな意味をもちます。

ちなみに「〜の中」「〜中」「〜のところ」に言い換えても似たような意味になります。

  • 「ご多用の中」といえば「忙しい最中」の意味
  • 「ご多用中」といえば「忙しい最中」の意味
  • 「ご多用のところ」といえば「忙しいところ」の意味

というように言い換えできます。

“恐れ入りますが”の意味は「申し訳なく思いますが」

つづいて後半部分。

恐れ入る(読み:おそれいる)の意味は・・・

「相手に失礼したり、迷惑をかけたりしたことに対して、申し訳なく思う。」

また「恐れ入りますが」の形で、ものを頼んだり尋ねたりするときなどのあいさつの言葉としても用いる。

そうすると「恐れ入りますが」の意味は、

申し訳なく思うのですが・・・

のように解釈できます。※「大変恐れ入りますが」というように「大変=とても、非常に」をくわえてもOK。

ちなみにビジネスシーンにおける「恐れ入ります」はお礼「ありがとう」の代わりに使われることも多くあります。

たとえば上司や目上・取引先などから過剰な施しを受けたとき。

  • 【例文】たいそうなお品をいただき恐れ入ります。
  • 【例文】身に余るご評価をいただき恐れ入ります。

こんな風にお礼をすると丁寧です。

「ありがとうございます」でもまぁいいのですが、謙遜する意味で「恐れ入ります」をつかうと控えめな感じがして好感がもてますね

ということで「恐れ入ります」は感謝の気持ちと、申し訳なく思う気持ちの両方を表すことができるためビジネスシーンにおいては使いやすい言葉です。

「ありがとう」なのか「申し訳ない」なのか、どっちつかずの感じがいいですよね。

なお、お礼や感謝するときに「ありがとう」ばかり使っていては敬語ビギナー。いろいろなお礼フレーズをつかいこなせるようになると、グッと表現の幅が広がります。

【シーン別】”ご多用の折恐れ入りますが”の使い方

つづいて「ご多用の折恐れ入りますが」の使い方について。

忙しい時期(時節)に申し訳ないと思いますが」という意味ですので、目上なり上司を気づかうフレーズとして使われます。

使えるシーンはたくさんありますが代表的なものを箇条書きにしてまとめます。

【基本】お願い・問合せビジネスメールなど(結びに使う)

「ご多用の折恐れ入りますが」の使い方、まずは基本。

上司なり社内目上・社外取引先に何かしらお願いしたり、問い合わせしたり、教えてほしいとき。

ご多用の折恐れ入りますが+何かしらのお願い」の形でつかうと丁寧です。

たとえば、

  • ご多用の折恐れ入りますが、何卒よろしくお願い致します」とすれば「忙しい時期(時節)に申し訳なく思いますが、よろしく!」の意味。
  • ご多用の折恐れ入りますが、ご返信いただけますと幸いです」とすれば「忙しい時期(時節)に申し訳なく思いますが、返信してもらえると嬉しいです」の意味。

というように使います。あとは後半部分をシーンごとにいろんなフレーズに置き換えて応用しましょう。

なお「恐れ入りますが」ではなく「大変恐れ入りますが」としても丁寧です。

応用①ご多用の折恐れ入りますがご返信(ご連絡・ご回答)~

「ご多用の折恐れ入りますが」の使い方、つづいて応用。

上司なり社内目上・社外取引先にビジネスメールで返信や連絡してもらいたいときは??

ご多用の折恐れ入りますが+ご返信・ご連絡・ご回答・お返事~」の形でつかうと丁寧です。

たとえば、

  • 【例文】ご多用の折恐れ入りますが、ご返信いただけましたら幸いです。
  • 【例文】ご多用の折恐れ入りますが、お返事いただければ幸いです。
  • 【例文】ご多用の折恐れ入りますが、ご連絡いただきますようお願い致します。
  • 【例文】ご多用の折恐れ入りますが、ご回答くださいますようお願い致します。

というようにビジネスメール(就活・転職メールふくむ)の結び・締めくくりに使うと、相手への配慮が感じられて好感がもてます。

なお「恐縮」は相手に著しく負担をかけたときに「申し訳ないと思う気持ち」をあらわすために使います。

応用②ご多用の折恐れ入りますがご出席(ご参加など)~

「ご多用の折恐れ入りますが」の使い方、さらに応用。

つづいて、上司なり社内目上・社外取引先に会議や懇親会に出席・参加してもらいたいときは??

ご多用の折恐れ入りますが+ご出席・ご参加~」の形でつかうと丁寧です。

  • 【例文】ご多用の折恐れ入りますが、何卒ご出席いただけましたら幸いです。
  • 【例文】ご多用の折恐れ入りますが、ご臨席いただければ幸いです。
  • 【例文】ご多用の折恐れ入りますが、ご参加いただきますようお願い致します。
  • 【例文】ご多用の折恐れ入りますが、ご参加くださいますようお願い致します。

というようにつかうと相手への配慮が感じられて好感がもてます。

※例文はいずれもビジネスメールの文末・結び・締めに使うことを想定しています。

応用③その他(ご教示・ご対応・ご確認・ご検討・ご査収など)~

もっといろいろな応用。

「ご多用の折恐れ入りますが+いろいろな敬語フレーズ」をくみあわせてお願い・依頼のフレーズをつくることができます。

よくつかうものだけを以下に紹介しておきますね。

  • 教えてほしい時のお願いメール
    例文「ご多用の折恐れ入りますが、何卒ご教示いただけますと幸いです。」
    例文「ご多用の折大変恐れ入りますが、ご教示の程よろしくお願い申し上げます。」
  • 受け取ってほしい時(=ご査収)
    例文「ご多用の折恐れ入りますが、ご査収いただければ幸いです。」
    例文「ご多用の折恐縮ではございますが、ご査収の程お願い致します。」
  • 対応してほしい時
    例文「ご多用の折恐れ入りますが、ご対応いただければ幸いです。」
    例文「ご多用の折恐縮ではございますが、お取り計らいの程お願い申し上げます。」
  • 確認してほしい時
    例文「ご多用の折恐れ入りますが、何卒ご確認いただけましたら幸いです。」
    例文「ご多用の折恐縮ではございますが、ご確認いただきますよう宜しくお願い致します。」
  • 検討してほしい時
    例文「ご多用の折恐れ入りますが、ご検討いただければと存じます。」
    例文「ご多用の折恐縮ではございますが、ご検討いただけますと幸いです。」
  • 送付してほしい時
    例文「ご多用の折恐れ入りますが、送付いただけますと幸甚に存じます。」
    例文「ご多用の折恐縮ではございますが、何卒ご送付の程お願い致します」

※ビジネスメールの文末・結び・締めに使うことを想定しています。

上記はほんの一例。

ビジネスシーンにおうじて無限のバリエーションがあります。あなたの語彙が広がるほどにつかえる敬語も増えていくでしょう。

【敬語・意味の補足】

・ご教示は「教えること」の意味

・幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

・「幸いです」の意味は「嬉しいです」

・「存じる」は「思う」の謙譲語

・「いただければ」は謙譲語「いただく」+可能形+仮定”たら・れば”

・「いただけましたら」は謙譲語「いただく」+丁寧語”ます”+仮定”たら”

・「恐れ入りますが」をよりカチッとした言い方にするには「恐縮ではございますが」とすると丁寧です。

【例文】ビジネスメール・結婚式・披露宴招待状

こうして長々と読んでいてもイメージがつかみにくいかと思いますので、より実践的に。

ここでは「ご多用の折恐れ入りますが」の使い方をビジネスメール例文とともにご紹介。

どれも目上・上司・取引先にふさわしい丁寧な敬語にしています。ご参考にどうぞ。

例文①披露宴の招待状

謹啓

xxの候 皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます

このたび私たちは 結婚式を挙げ新たな一歩を踏み出すこととなりました

つきましては 日ごろお世話になっております皆様をお招きし
ささやかではございますが 披露宴を催したく存じます

ご多用の折誠に恐れ入りますが 何卒ご出席賜りたくご案内申し上げます

謹白

平成○年○月吉日
○○○○(新郎氏名)
○○○○(新婦氏名)

日時 平成○○年○月○日
午後○時○分(午前○時○分受付)
場所 ○○ホテル○○の間
東京都xx区○○ 1-1-1
電話番号 03-1234-5678
(地下鉄xx線 xx駅 下車 5分)

なお お手数ではございますが
ご出欠のお返事を○月○日までに賜りますよう お願い申し上げます

例文②結婚式の招待状

拝啓

時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます

このたび私たちは 結婚式を挙げることとなりました

つきましては 日ごろお世話になっております皆様をお招きし
ささやかではございますが 挙式ならびに式後 披露宴を催したく存じます

ご多用の折誠に恐れ入りますが 何卒ご臨席賜りたくご案内申し上げます

敬具

平成○年○月吉日
○○○○(新郎氏名)
○○○○(新婦氏名)

日時 平成○○年○月○日
午後○時○分(午前○時○分受付)
場所 ○○ホテル○○の間
東京都xx区○○ 1-1-1
電話番号 03-1234-5678
(地下鉄xx線 xx駅 下車 5分)

なお お手数ではございますが
ご出欠のお返事を○月○日までに賜りますよう お願い申し上げます

ビジネスメール例文③採用情報を教えてほしい(就活・転職)

メール件名: 2018年卒・新卒採用予定の有無(就活大学・就活一郎)

転職株式会社
ご採用担当 様

突然のメールにて大変失礼いたします。

私、現在就職活動をしております、就活大学・就活学部の就活一郎と申します。

この度は、今年度の新卒採用予定の有無について伺いたく、連絡いたしました。
もし貴社にて新卒採用のご予定がおありでしたら応募したいと考えております。

ご多用の折大変恐れ入りますが、
ご教示いただけますと幸いです。

何卒よろしくお願い致します。

***********
メール署名
***********

ビジネスメール例文④問合せメール(to社外)

メール件名:サンプルご提供のお願い

株式会社ビジネス
営業部 ご担当者 様 (社外取引先)

突然のご連絡、大変失礼致します。
私、(株)転職にて研究開発をしておりますノマドと申します。

貴社のホームページを拝見し連絡いたしました。

さて早速ではごじあますが、新商品の一部材として貴社製品Aを検討いたしたく、よろしければ下記のとおりサンプルを頂戴したく存じます。

製品名:
数量:
希望納期:
納入場所:

以上

ご多忙のところ大変恐縮ではございますが、
ご対応いただければ幸いです。

宜しくお願い申し上げます。

************
メール署名
************

ビジネスメール例文⑤出欠の催促メール(to社内上司)

メール件名①新規:懇親会・出欠のご確認
メール件名②転送Fw:懇親会・出欠のご確認

●● 課長(社内上司)

お疲れ様です。たびたび申し訳ありません。

さて、先般お願いしておりました3月10日・懇親会の件、●●課長のご都合はいかがでしょうか。

誠に勝手を申し上げますが早めに予約等の手配を進めたく、明日中にご返信いただればと存じます。

以上

ご多用の折とは存じますが、
ご連絡のほど何卒よろしくお願い致します。

※なお本メールと行き違いでご返信をいただいておりましたら申し訳ありません。

************
営業部 ノマド
************

ビジネスメール例文⑥価格見積のお願いメール(to社外)

メール件名:お見積送付のお願い

転職株式会社
転職 様 (社外取引先)

平素はお世話になっております。
株式会社就活の就活です。

先日はご多忙にもかかわらずお時間をいただき、誠にありがとうございました。

さて、先般ご提案いただいた「iPad Pro」につきまして
さらなる検討を進めることと決定いたしました。

つきまして以下の条件にてお見積りをいただきたく存じます。

①支払い条件:前払い
②数量条件:1000台

なお勝手を申し上げますが、
4月10日までに送付いただけますと幸いです。

以上

ご多忙のところ大変恐縮ではございますが、
お取り計らいの程お願い申し上げます。

************
メール署名
************

ビジネスメール例文⑦アポイントをとる(to社外)

【社外ビジネス】
面識のある取引先に対して、用事があって商談や打合せを依頼する「アポイントのビジネスメール」例文。候補日をこちらから連絡するパターン。

メール件名: 貴社訪問のお願い(転職・ノマド)

株式会社ビジネス
研究部 ●● 様 (社外取引先)

いつもお世話になっております。
転職・ノマドでございます。

先般は打合せに際してお時間をいただき、誠にありがとうございました。

さてその後、弊社の開発に進捗がございましたので、ご報告のため貴社訪問いたしたく存じます。よろしければ、以下候補のうちから1時間ほどお時間を頂戴したく存じますが、ご都合いかがでしょうか。

・11月10日 AM
・11月12日 終日
・11月15日 PM

ご多忙のところ大変恐縮ではございますが、
ご検討いただけますと幸いです。

何卒よろしくお願いいたします。

************
メール署名
************

【言い換えOK】”ご多用の折恐れ入りますが”の類語

つづいて「ご多用の折恐れ入りますが~」の類語を例文でまとめます。ビジネスメールではこれらの表現に言い換えすることもできますので、お好みの表現を用いてください。

どれも目上の人(社内上司・先輩)にはもちろんのこと、社外取引先にもつかえる丁寧な敬語にしています。ご参考にどうぞ。

①『ご多忙の折恐れ入りますが』など

「ご多用」は「ご多忙=とても忙しいこと」に言い換えできます。

使い分けする必要はありませんが、結婚や出産・その他めでたいシーンで「ご多忙」はNG。※ 忌み言葉といいます

そんなシーンでは必ず「ご多用」をつかいましょう。

  • 【例文】ご多忙の折恐れ入りますが、ご対応いただければ幸いです。
  • 【例文】ご多忙の折恐れ入りますが、何卒ご検討いただけますと幸いです。
  • 【例文】ご多忙の折恐れ入りますが、ご返信の程よろしくお願い致します。
  • 【例文】ご多忙の折恐れ入りますが、何卒ご参加(ご出席)くださいますようお願い申し上げます。

ほかには「恐れ入りますが」の言い換え「恐縮ですが」をつかっても丁寧。例文は重複するため省略します。

  • 【言い換え】ご多忙の折恐縮ですが+お願い
  • 【言い換え】ご多忙の折大変恐縮ですが+お願い
  • 【言い換え】ご多忙の折大変恐縮ではございますが+お願い

【敬語および言葉の補足】

※「折(おり)」は「季節、時節、時期」の意味

※「存じます」は「思います」の意味の敬語(謙譲語)

※「大変恐縮ですが」をよりカチッとした言い方にするには「大変恐縮ではございますが」とすると丁寧です。

※「恐縮ですが」「恐れ入りますが」のあとにはお願いフレーズが入ります。相手を気づかうフレーズ(ご自愛など)をくっつけると日本語がおかしくなるためご注意を。

②『お忙しいところ恐れ入りますが』など

「ご多用」は「お忙しい」にも言い換えできます。

使い分けする必要はありませんが、結婚や出産・その他めでたいシーンで「お忙しい」はNG。※ 忌み言葉といいます

  • 【例文】お忙しいところ恐れ入りますが、何卒ご確認いただけましたら幸いです。
  • 【例文】お忙しいところ恐れ入りますが、ご対応いただければ幸いです。
  • 【例文】お忙しいところ恐れ入りますが、何卒ご検討いただけますと幸いです。
  • 【例文】お忙しいところ恐れ入りますが、ご返信の程よろしくお願い致します。
  • 【例文】お忙しいところ恐れ入りますが、何卒ご参加(ご出席)くださいますようお願い申し上げます。

ほかには「恐れ入りますが」の言い換え「恐縮ですが」をつかっても丁寧。例文は重複するため省略します。

  • 【言い換え】お忙しいところ恐縮ですが+お願い
  • 【言い換え】お忙しいところ大変恐縮ですが+お願い
  • 【言い換え】お忙しいところ大変恐縮ではございますが+お願い

【敬語および言葉の補足】

※「折(おり)」は「季節、時節、時期」の意味

※「存じます」は「思います」の意味の敬語(謙譲語)

※「大変恐縮ですが」をよりカチッとした言い方にするには「大変恐縮ではございますが」とすると丁寧です。

③”ご多用”をつかった色々な言い換え

あとは「ご多用の折恐れ入りますが」だけでなく、「ご多用」のなかにも色々なフレーズがあります。

  • 【言い換え】ご多用とは存じますが、ご対応いただければ幸いです。
  • 【言い換え】ご多用のことと存じますが、何卒ご自愛くださいませ。
  • 【言い換え】ご多用かと存じますが、ご返信のほどお願い致します。
  • 【言い換え】ご多用の折恐れ入りますが、~
  • 【言い換え】ご多用の折、大変恐縮ですが~
  • 【言い換え】ご多用のところ大変恐縮ですが~
  • 【言い換え】ご多用中、大変恐縮ですが~

どれも丁寧なので使い分けは必要なし

で、

結局どれがもっとも丁寧なのか?ということですが・・・

正直なところ、すべて等しく丁寧なので使い分けする必要はありません。

ただし結婚や出産・その他めでたいシーンで「忙」はNGとなるためご留意を。

まとめ

今回は「ご多用の折恐れ入りますが」の意味と使い方、注意点について、これでもかというくらい語ってみました。

この表現はとても便利で、ビジネスメールでは万能に活躍します。

ぜひ、ありとあらゆる場面を経験し、使い倒してください。頭でどうこうなるものではないので、ビジネスシーンで場数を踏んでくださいね。ではでは~~。