最後に「(私の)不徳の致すところです」を使った謝罪文・謝罪メール・謝罪レターの例文をあげていきます。
※実際にあった企業の謝罪文も一部に引用しています。
【例文】コンプライアンス違反のお詫び(ビジネス・社外公式)
皆様
この度は、弊社キュレーションプラットフォームサービスに関して様々なご批判を受けるような事態を招いてしまったことについて、代表取締役社長兼CEOである私、○○より皆様にご説明を申し上げます。
このような状況に至ったのは、まずもって企業の最高責任者である私の不徳の致すところであり、ユーザーの皆様をはじめ、広告主様、提携パートナー様、その他多くの方々に対して、これほどまでに大きなご迷惑をおかけしてしまったことを、心よりお詫び致します。
~中・後略~
出所:DeNA
【補足】DeNAの引き起こしたキュレーションサイト事件はたしかに「不徳=道徳に反する行為」をつかうのに相応しいビジネスシーン。
さすがは一部上場企業DeNA!よっ!!
【例文】不倫騒動にたいする謝罪文(ビジネス・社外公式)
このたびは私の不徳の致すところにより、
多くの方にご迷惑、ご心配をおかけして、たいへん申し訳ございません。
報道された私の行いは、これまで支えてきてくれた妻と、
私を慕ってくださっている方々を裏切る行為であり、
決して許されるものではありません。
以前より、妻には私のこれまでの行いを打ち明け、
話し合いをしておりました。一生かかっても
償いきれないほどの過ちであるにもかかわらず、
妻は私を許し、やり直そうと言ってくれました。
「夫として、父として、もう一度、
あなたを家族として迎え入れたい」と言ってくれた妻に、
今度こそ応えたいと思っています。
失った信頼を回復するのは決してたやすいことではありませんが、
いま一度、自分を見つめ直し、家族と向き合っていく所存です。
妻や妻のご両親、3人の子どもたちに心より謝罪し、
またこれまでの仕事や活動のなかで
お世話になっているみなさまに深くお詫び致します。
メール署名
▼▼▼▼▼▼
う〜ん…
どちらの例文もすばらしく「不徳=道徳に反すること」をやっちゃってますね。
ということで普通のサラリーマンである私たちには「不徳」をつかう瞬間がおとずれないことを切に祈ります。
まとめ
今回は「不徳の致すところです」の意味と使い方、注意点について、これでもかというくらい語ってみました。
この表現はとてもマニアックでビジネスメールではほとんど使いません。犯罪を犯したとき、コンプライアンスに違反したときだけ使いましょう。
不徳の致すところの使い方は、武士が切腹するくらいの事をした時くらいに使用するんじゃ無いんですかっ?