「ご理解・ご了承・ご容赦ください」意味と違い、使い方、メール例文

「ご理解ください」「ご了承ください」「ご容赦ください」の意味と違い、正しい使い方についてビジネスメールの例文つきで誰よりもわかりやすく解説していく記事。

まずは要点のまとめから。

理解(りかい)の意味
① 意味・内容をのみこむこと
② 他人の気持ちや立場を察すること

了承(りょうしょう)の意味
事情をくんで納得すること。承知すること、承諾

容赦(ようしゃ)の意味
① ゆるすこと。大目に見ること
② 手加減すること。控え目にすること

それぞれの使い方はどれも似たようなもの。
お知らせ・お願いなどのビジネスシーン(手紙・メール・目上)で、
ご理解(了承・容赦)くださいますようお願い申し上げます などとして使われるフレーズ。
また
それぞれの違いは以下のとおり。

ご理解ください = わかってください、察してください
・気持ちや立場を察する、の意味が強い

ご了承ください = 認めてください
・認める、承諾の意味あいが強い

ご容赦ください = お許しください
・より申し訳なく思う気持ちのときにつかう
・たとえば謝罪やお詫びのビジネスシーン

ちょっと分かりにくいですね…

そこで、もっとわかりやすく
「ご理解ください」「ご了承ください」「ご容赦ください」の違いを説明すると…

  • ご理解ください だと
    「とにかく相手に伝われば、それでOK」

というニュアンスになり、

  • ご了承ください だと
    「相手に伝わって、さらに納得してもらいたい」

というニュアンスになり、

  • ご容赦ください だと
    「相手に伝わらなくてもいいけど、許しがほしい」

となるのですね。

ここでひとつ注意点を。

結局、肝心なのはどれがもっとも丁寧な表現か?
にあると思います。

以下のようにお考えください。

丁寧な順にならべると…
ご容赦 > ご了承 > ご理解くわしい解説は本文にて

ざっくりとした解説はこれにて終了ですが、

もっと詳しく例文つきで、意味、違い、使い分け、敬語の正しい使い方について解説していきます。

※長文になりますので時間の無い方は「パッと読むための見出し」より目的部分へどうぞ。

ご理解ください の意味と使い方

「ご理解ください」の意味と使い方について。

理解 の意味

① 意味・内容をのみこむこと

② 他人の気持ちや立場を察すること

「ご理解ください」だと「わかってください」「察してください」

みたいな意味になります。

尊敬語「ご」を使って「ご理解」とし、
尊敬語「くださる」の命令形「ください」をつかって敬語にしています。

使い方としては…

  • あした会社休みます。ご理解ください
  • 明日システムメンテします。ご理解ください
  • あした営業時間を変更します。ご理解ください

こんな感じで、
すでに何か決まっていることに対して「わかってください」「察してください」とするときに使われる言葉ですね。

【敬語の補足】
1) 尊敬語「お・ご」で「ご理解」
2) 尊敬語「くださる」の命令形「ください」

ご了承ください の意味と使い方

「ご了承ください」の意味と使い方について。

了承 の意味

事情をくんで納得すること。承知すること、承諾

「ご了承ください」だと

「事情をくんで納得してください」みたいな意味になります。

使い方は「ご了承くださいますようお願い申し上げます」
などとして許可を求めるときに使うフレーズ。

ビジネスシーン(メール・手紙・目上)で使えるすばらしい敬語になります。

  • 【例文】
    8月14~18日の5日間、休みをいただきます。
    その間、お問い合わせには対応しておりません。
    休み期間中、皆さまには大変ご迷惑をおかけしますが、どうか了承くださいますようお願い申し上げます

【敬語の補足】
1) 尊敬語「お・ご」で「ご了承」
2) 尊敬語「くださる」の命令形「ください」
3) お願い申し上げます=お願いいたします で言い換えOK

ご容赦ください の意味と使い方

「ご容赦ください」の意味と敬語・使い方について。

容赦 の意味

① ゆるすこと。大目に見ること

② 手加減すること。控え目にすること

「ご容赦ください」だと

「お許しください」「大目に見てください」というような意味になります。

使い方は「ご容赦くださいますようお願い申し上げます」
などとして謝罪、お詫び、お願いするビジネスシーン(メール・手紙・目上)で使うフレーズ。

  • 【例文】
    8月14~18日の5日間、休みをいただきます。
    その間、お問い合わせには対応しておりません。
    休み期間中、皆さまには大変ご迷惑をおかけしますが、どうか了承くださいますようお願い申し上げます

【敬語の補足】
1) 尊敬語「お・ご」で「ご容赦」
2) 尊敬語「くださる」の命令形「ください」
3) お願い申し上げます=お願いいたします で言い換えOK

 ご理解・ご了承・ご容赦 の違いと使い分け

「ご理解・ご了承・ご容赦」

ってどう違う?

どう使い分けする?

ということについて。

まぁなんかイロイロ考えると深みにはまるので、例文で考えましょう。

  • 例文①「営業時間の変更について理解できない」
  • 例文②「営業時間の変更について了承できない」
  • 例文③「営業時間の変更について容赦できない」

さてここであなたに質問です。

例文①〜③で意味はどう違うでしょうか?

さっそく答え合わせ。

例文①「理解できない」だと…

営業時間の変更 が何を意味するのかわかっていない。

例文②「了承できない」だと…

営業時間の変更 が何を意味するのかはわかっている。

が、

納得できない。認めることができない。

例文③「容赦できない」だと…

営業時間の変更 が何を意味するのかはどうでもいい。

が、

許せない。認めることができない。

ということで…

違いはもうお分かりかとは思いますが、

  • ご理解ください だと
    「とにかく相手に伝われば、それでOK」

というニュアンスになり、

  • ご了承ください だと
    「相手に伝わって、さらに納得してもらいたい」

というニュアンスになり、

  • ご容赦ください だと
    「相手に伝わらなくてもいいけど、許しがほしい」

となるのですね。

【注意点】ご理解・ご了承・ご容赦 はこう使う!

つづいて
「ご理解・ご了承・ご容赦」を使うときの注意点と、正しい使い方について解説。

ビジネスシーン(手紙・メール・目上)で使うときに間違うと恥ずかしい思いをするので、お気をつけください。

ご理解ください は目上の人に使わない方が無難

ご理解ください は先ほど例文にしたとおり

  • システムメンテナンスします。ご理解ください

のように使われます。

ただ、

「ご理解ください」と言われた方の立場で考えてみると…

「あしたメンテあるの?仕事できないじゃん、困ったなぁ〜」

というときもある訳で…

そんなときに「ご理解ください」を使われると、
カチンときてしまうビジネスパーソンもいることでしょう。

なぜなら
ご理解ください は相手の状況を考えることなく強制的に、

「もちろん、わかってくれるよね?」

「察してくれるよね?」

「とにかく伝わればいいや」

と言われているような気持ちになるためです。

これでは相手への配慮が足りません。

繰り返しますが「ご理解ください」は敬語としては成り立ちます。

ただし、
敬語であれば何でも使えるのか?

というと決してそうではありません。

言葉の意味がふさわしくなかったり、受け手の気持ちの問題でつかうと失礼に感じられてしまう敬語もあるのです。

「ご理解ください」もビジネスシーン(手紙・メール・目上)にふさわしくない表現のひとつかと。

そうするとやっぱり、

  • ご了承のほどお願い申し上げます
  • ご容赦くださいますようお願い申し上げます

といった、
申し訳ない気持ちがあらわれているフレーズを使うべきなのですよね。

ご了承ください は納得してもらいたいときに使う

「了承」を使えるビジネスシーンというのは限られます。

それは、

  • 相手に納得してもらいたいとき
  • 許しを得たいとき

これ以外で使われるメールを見たことがありません。

ですから必然的に使われるフレーズには限りがあります。

  • ご了承のほどお願い申し上げます
  • ご了承くださいますようお願いいたします
  • ご了承いただければ幸いです

意味はいずれも

「許可をお願いします」

「事情を察して納得してください」

たとえば、謝罪文の終わりとか相手の期待に添えないことが発生したときにつかわれますね。

ちょっと話はもどって…

「営業時間変更のお知らせ」なんかって
ホントは相手の許しをえる必要はありません。

なぜなら営業時間を変えようがなんだろうが、自社の問題であって他人にあぁだこうだ言われる筋合いはないから。

でも相手への配慮として、

  • ご理解ください = こちらの事情を察してほしい

ではなく、

  • ご了承ください = こちらの事情を察して、納得してほしい

をつかったほうが好印象となります。

ご容赦ください を使うのはお詫びメールだけじゃない!

ご容赦ください というフレーズはかなり便利で、いろんなビジネスシーン(メール・手紙・目上)で活躍します。

相手からの許しをえたいときだけじゃなく、

何かしらあなたの身勝手で気まずいことになったとき。

自社の身勝手で「お願い」をするとき。

などで使えます。

たとえば先ほどの「営業時間の変更」は相手からすると、あなたの身勝手といえば身勝手なのです。

ですからこんな時にも、

「ご容赦くださいますようお願い申し上げます」とすると素晴らしく丁寧な表現となり、あなたの評価もおおきく上がることでしょう。

ホントは、他人に自社の営業時間をコントロールされる筋合いはないのだけど…

ビジネスの基本姿勢として、

  • 低姿勢であること
  • へりくだること・下手(したて)にでること

っていうのはかなり重要です。

これだけのことを心がけるだけで、あなたの印象はだい〜ぶ上がります。

実践してみましょう。

ご理解 を使うなら他との組合せで!

「ご理解ください」は使わない方が無難、としましたが…

どうしても「ご理解」を使いたいあなたへ。

ビジネスシーン(メール・手紙・目上)で使える丁寧なフレーズを紹介します。

「ご理解とご了承」

「ご理解の上、〜」

などと組み合わせて使うと、より丁寧なフレーズになります。

  • 例文「ご理解とご了承をいただければ幸いです」
  • 例文「ご理解とご了承をいただけますようお願いいたします」
  • 例文「ご理解の上、ご容赦くださいますようお願い申し上げます」
  • 例文「ご理解の上、お力添えのほどよろしくお願い申し上げます」

【参考】「ご理解ください」の代わりに使えるビジネス敬語、メール例文

【全文】理解・了承・容赦 のビジネスメール例文