※長文になりますので「目次」より目的部分へどうぞ
初めての取引先に「発注・注文を依頼する」ビジネスメールの書き方
初めての取引先に注文・発注を依頼するビジネスメールの書き方について簡単に。以下のようなステップで書いていきます。
- メール件名は「●●注文のお願い(転職・ノマド)」「●●発注の件(転職・ノマド)」などとする
↓ - 初めての社外ビジネス挨拶「お世話になります」
初めての社外ビジネス挨拶「突然のご連絡、大変失礼いたします」
↓ - 簡単に自己紹介をする
↓ - メール本文は「このたびは貴社ホームページを拝見し、iPhone10の発注をしたく連絡いたしました」などと書き始める。
↓ - (見積もりを入手していなければ必ず見積もり依頼する)
↓ - 「記」「以上」を使って注文の条件(支払い・納期・数量など)を伝える。添付ファイルで注文書の案をおくってもよい
↓ - メール結び・締めくくりは相手を気づかうフレーズ「お忙しいところ恐れ入りますが、」などを使い「取り計らってほしい/手配してほしい/対応してほしい」という文章で締める。
それでは例文でみていきましょう。
発注・注文依頼ビジネスメール例文①初めてテンプレート(見積もり入手する)
【社外ビジネス取引先・初めて】
・初めての社外取引先に発注/注文を依頼するときのビジネスメール例文
・初めてのテンプレートに使える最もシンプルな例文
・注文をする前に見積もりを入手する必要あり
メール件名①「iPhone10」注文のお願い(ビジネス企業・ノマド)
メール件名②「iPhone10」発注の件(ビジネス企業・ノマド)
電機商事 株式会社
営業部 御中
突然のご連絡、大変失礼いたします。
私、(株)ビジネス企業にて調達を担当しております、ノマドと申します。
このたびは貴社ホームページを拝見し、「iPhone10」の発注をしたく連絡いたしました。
なお、具体的には以下の内容にて注文を考えており、まずはお見積もりを頂きたく存じます。
ご不明な点がございましたら何なりとお申し付けください。
ご査収の上、お取り計らいのほど何卒よろしくお願い申し上げます。
記
①製品名 :iPhone10
②数 量 :50台
③金 額 :お見積もりお願いいたします
④希望納期:2017年12月31日※AM納入希望
⑤納入場所:弊社 東京本社(住所:東京都渋谷区xxx●●ビル15F)
⑥支払条件:当月末締め翌月20日現金
以上
********************
株式会社ビジネス企業
法人営業部 国内営業課
ノマド サラリーマン
〒xxx-xxxx
●●県●●市●●Δ-Δ-Δ
電話:xxx
携帯:xxx
E-mail:xx@
********************
【補足】
・「記」は真ん中ぞろえ、「以上」は右ぞろえが文書のマナーであるものの、メールでは左寄せでよい。
・メール結び、締めくくりは「記~以上」の前に書くことが一般的であるが、メールでは後ろに持ってきてもよい
敬語フレーズの解説
- 引き合い は「取引に関する問い合わせ」の意味
- いただく は「もらう」の謙譲語
- いただきたく存じます は「もらいたいと思う」の謙譲語に丁寧語「ます」をくっつけた敬語
- 恐れ入る は「申し訳なく思う、恐縮する」の意味
- 存じる は「思う」の謙譲語。丁寧語「ます」をくっつけて「存じます」として使う
- いたす は「する」の謙譲語。丁寧語「ます」をくっつけて「いたします」として使う
- お申し付けください は「申し付けてくれ」の尊敬語。「言ってください」の意味
- ご査収 は「中身をよく確認して受け取ること」の意味
- ~いただければ幸いです は「~してもらえたら嬉しいなぁ」という意味の敬語(謙譲語)
- お送りいたします は謙譲語「お~いたす」に丁寧語「ます」をくっつけた敬語
発注・注文ビジネスメール例文②初めて・見積もり入手済み
【社外ビジネス取引先・初めて】
・初めての社外取引先に発注/注文を依頼するときのビジネスメール例文
・見積書をすでにもっているときの例文。注文の詳細を相手に確認してもらったあと発注書をおくる。
メール件名①「iPhone10」注文のお願い(ビジネス企業・ノマド)
メール件名②「iPhone10」発注の件(ビジネス企業・ノマド)
電機商事 株式会社
営業部 ご担当者 様
突然のご連絡、大変失礼いたします。
私、(株)ビジネス企業にて調達を担当しております、ノマドと申します。
このたびは貴社ホームページを拝見し、「iPhone10」の発注をしたく連絡いたしました。
なお、具体的には以下の内容にて発注を考えており、ご承諾いただいたのち注文書を発行いたします。ご確認いただければ幸いです。
ご不明な点がございましたら何なりとお申し付けください。
ご査収の上、お取り計らいのほど何卒よろしくお願い申し上げます。
記
①製品名 :iPhone10
②数 量 :50台
③単 価 :40,000円/台※消費税別途
④合計金額:2,000,000円※消費税別途
⑤希望納期:2017年12月20日※AM納入希望
⑥納入場所:弊社 東京本社(住所:東京都渋谷区xxx●●ビル15F)
⑦支払条件:当月末締め翌月20日現金
以上
メール署名
【補足】
・「記」は真ん中ぞろえ、「以上」は右ぞろえが文書のマナーであるものの、メールでは左寄せでよい。
・メール結び、締めくくりは「記~以上」の前に書くことが一般的であるが、メールでは後ろに持ってきてもよい
発注・注文依頼ビジネスメール例文③いろいろ質問する
【社外ビジネス取引先・初めて】
・初めての社外取引先に発注/注文を依頼するときのビジネスメール例文
・製品などについていろいろと質問するメール例文
メール件名①「ハイパーナップ10」注文のお願い(ビジネス企業・ノマド)
メール件名②「ハイパーナップ10」発注の件(ビジネス企業・ノマド)
電機商事 株式会社
営業部 ご担当者 様
突然のご連絡、大変失礼いたします。
私、(株)ビジネス企業にて調達を担当しております、ノマドと申します。
このたびは貴社ホームページを拝見し、「ハイパーナップ10」の発注をしたく連絡いたしました。
なお、具体的には以下の内容にて注文を考えており、まずはお見積もりを頂きたく存じます。
ご不明な点がございましたら何なりとお申し付けください。
ご査収の上、お取り計らいのほど何卒よろしくお願い申し上げます。
記
①製品名 :ハイパーナップ10
②数 量 :50個
③単価・合計金額:お見積もりお願いいたします。
④希望納期:最速
⑤納入場所:弊社 東京本社(住所:東京都渋谷区xxx●●ビル15F)
⑥支払条件:当月末締め翌月20日現金
⑦その他質問事項:
・最速納期はいつになりますでしょうか。
・まとめて購入の場合、値引きなどはございますでしょうか。
以上
メール署名
・「記」は真ん中ぞろえ、「以上」は右ぞろえが文書のマナーであるものの、メールでは左寄せでよい。
・メール結び、締めくくりは「記~以上」の前に書くことが一般的であるが、メールでは後ろに持ってきてもよい
発注・注文依頼ビジネスメール「返信の返信」例文
- 【あなた】注文/発注依頼のビジネスメールを送る ➡︎ 既に解説!
↓ - 【初めての取引先】了解&見積もり返信
↓ - 【あなた】お礼メール返信 ➡︎ 今ココ!
↓ - 【初めての取引先】返信の返信
書き方のコツ:返信の返信メール
発注/注文依頼メールを送付したあとに社外取引先から「了解しました」といった趣旨のメールが来たあとに「返信の返信メール」をします。
※相手から了解メールが来なければ、しばらくして検討状況の催促をしましょう。
まずは書き方のポイントについて少し。
- メール件名は履歴付き返信を使う
「返信Re:●●注文のお願い(社名・名字)」「返信Re:●●発注の件(社名・名字)」などとなる
↓ - 「ご丁寧にありがとうございます」などと、これまで使わなかったお礼のフレーズを使う
↓ - 必要に応じて、ひと言、ふた言をくわえる
↓ - メール結び・締めくくりは「何卒よろしくお願いいたします」などの常套句でよい
発注・注文「返信の返信メール例文①見積もりを入手した」
【社外ビジネス・初めて・返信の返信メール】
・初めての社外ビジネス取引先に対して、発注/注文依頼ビジネスメールに「返信の返信」するときのビジネスメール例文
・見積もりを入手し、正式に発注することがきまったメール例文
・2〜3行で簡潔にメールする
メール件名①返信Re:Re:●●注文のお願い(ビジネス企業・ノマド)
メール件名②返信Re:Re:●●発注の件(ビジネス企業・ノマド)
株式会社ビジネス企業
営業部 ノマド 様
早々にご対応いただき、誠にありがとうございます。
それでは頂いたお見積もりをもとに注文書を作成し、本日中にFAXにて送付いたします。
ご確認の上、お取り計らいのほど何卒よろしくお願い申し上げます。
メール署名
【補足】
・伺う は「聞く・尋ねる」の謙譲語。「伺えればと存じます」だと「聞けたらと思います」の意味
・くださる は「くれる」の尊敬語。「~くださいますよう」で「~してくれるよう」の意味となる。
・お取り計らい は「ものごとが上手く運ぶようにする」の意味
発注・注文「返信の返信メール例文②注文内容OKだった」
【社外ビジネス・初めて・返信の返信メール】
・初めての社外ビジネス取引先に対して、発注/注文依頼ビジネスメールに「返信の返信」するときのビジネスメール例文。
・注文内容が取引先に受理され、発注が正式に決まったときの返信メール例文
・2〜3行で簡潔にメールする
メール件名①返信Re:Re:●●注文のお願い(ビジネス企業・ノマド)
メール件名②返信Re:Re:●●発注の件(ビジネス企業・ノマド)
株式会社ビジネス企業
営業部 ノマド 様
ご確認ありがとうございます。
それではご指摘の部分につき修正し、正式な発注書をFAXにてお送りいたします。
ご確認いただければ幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
メール署名
【補足】
・いただければ幸いです は「~してもらえたら嬉しいなぁ」の意味(謙譲語)
・お送りいたします は謙譲語「お~いたす」に丁寧語「ます」をくっつけた敬語
相手から返信が来なかったら…
ところが、
ビジネスシーンにおいては相手に発注/注文の依頼を送付したものの、連絡がこないケースあり。そんなときには返事を催促しましょう。
発注・注文依頼「返事の催促メール例文」
メール件名:転送Fw: 【再送】●●注文のお願い(ビジネス企業・ノマド)
株式会社転職
営業部 ○○ 様
たびたびのご連絡、大変恐れ入ります。
さて先般、メールにてお送りしました貴社商品「●●」注文お願いの件、その後いかがでしょうか。大変失礼とは存じますが確認のため連絡いたしました。
念のため先日のメールを転送いたしますので、ご確認いただければ幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
メール署名
※以下の記事もご参考にどうぞ。
【書き方】注文・発注依頼のビジネスメール
- 【あなた】注文/発注依頼のビジネスメールを送る ➡︎ 今ココ!書き方の解説
↓ - 【初めての取引先】了解&見積もり返信
↓ - 【あなた】お礼メール返信 ➡︎ 書き方は簡単なので省略
↓ - 【初めての取引先】返信の返信
メール件名の例文・書き方
【例文①社内】
1-1. メール件名: ●●注文のお願い
1-2. メール件名: ●●発注の件
【例文②社外】
2-1. メール件名: ●●注文のお願い(社名・名字)
2-2. メール件名: ●●発注の件(社名・名字)
メール件名の書き方
- 件名で何を知りたいか、相手に伝わるようにすること。この場合はなにかしらの見積もりを依頼するわけなので「●●注文のお願い」
- 社外のメール件名では( )内に社名・名字をいれておくと親切。社内メールでは不要。
メール宛名の例文・書き方
【例文①社内の相手】
1-1. ●●部長
1-2. ●●さん
1-3. ●●様
【例文②ビジネスメール・相手がわかる】
ビジネス会社
営業部 ケミカル課 ○○ 様
【例文③ビジネスメール・相手不明】
3-1.
ビジネス会社
営業部 ご担当者 様
3-2.
ビジネス会社
営業部 ご担当 様
3-3.
ビジネス会社
営業部 御中
メール宛名の書き方
- 社内の相手には「名字+役職」か「名字 さん」「名字 様」を使う。企業によって社内文化が違うので先輩などに聞いて従うこと。
- 社外の相手には、担当者の名前がわかるときは会社名+部署名(課名)+名字を宛名に。
わからなければ「担当 様」「ご担当 様」「営業部 御中」などとする。部署名や課名も入れることが普通だが、長すぎたら部署名だけでよい。
- また役職つきの相手であれば「○○ 部長」「部長 ○○ 様」などとする。
メール挨拶文の例文・書き方
【例文①社内上司・目上】
1-1. お疲れ様です。
1-2. こんにちは。
1-3. 突然のご連絡、大変失礼いたします。
1-4. 大変ご無沙汰しております。
【例文②ビジネスメール・面識あり基本Ver】
お世話になっております。
株式会社転職・ノマドでございます。
【例文③ビジネスメール・初めてVer】
お世話になります。
私、株式会社転職にて営業を担当しております、ノマドと申します。
【例文④ビジネスメール・初めてVer】
突然のご連絡、大変失礼いたします。
私、株式会社転職にて営業を担当しております、ノマドと申します。
【例文⑤ビジネスメール・久しぶりVer】
大変ご無沙汰しております。
その節は●●の件で大変お世話になりました。
メール挨拶文の書き方
- 社内の相手には「お疲れ様です」「こんにちは」などのカジュアルな挨拶を使う。
- 社外の相手には初対面だと「(これから)お世話になります」「突然のご連絡、大変失礼いたします」を使い、面識のある相手には「(今)お世話になっております」を使う。どちらを使うか迷ったら「(これから)お世話になります」を使えばよい。
メール本文の例文・書き方
【例文①発注/注文依頼・初めての相手・見積もりが必要】
このたびは貴社ホームページを拝見し、「iPhone10」の発注をしたく連絡いたしました。
なお、具体的には以下の内容にて注文を考えており、まずはお見積もりを頂きたく存じます。
ご不明な点がございましたら何なりとお申し付けください。
ご査収の上、お取り計らいのほど何卒よろしくお願い申し上げます。
記
①製品名 :iPhone10
②数 量 :50台
③金 額 :お見積もりお願いいたします
④希望納期:2017年12月31日※AM納入希望
⑤納入場所:弊社 東京本社(住所:東京都渋谷区xxx●●ビル15F)
⑥支払条件:当月末締め翌月20日現金
以上
【例文②発注/注文依頼・初めての相手・見積もり不要】
このたびは貴社ホームページを拝見し、「iPhone10」の発注をしたく連絡いたしました。
なお、具体的には以下の内容にて発注を考えており、ご承諾いただいたのち注文書を発行いたします。ご確認いただければ幸いです。
ご不明な点がございましたら何なりとお申し付けください。
ご査収の上、お取り計らいのほど何卒よろしくお願い申し上げます。
記
①製品名 :iPhone10
②数 量 :50台
③単 価 :40,000円/台※消費税別途
④合計金額:2,000,000円※消費税別途
⑤希望納期:2017年12月20日※AM納入希望
⑥納入場所:弊社 東京本社(住所:東京都渋谷区xxx●●ビル15F)
⑦支払条件:当月末締め翌月20日現金
以上
メール本文の書き方
- 「さて」はこれから本題に移りますよ、という意味で使う。
- 注文するまえに必ず見積もりをもらう
- メール本文では発注/注文を依頼する文章だけでなく、希望納期など取引条件についても細かく伝える
- 箇条書きに使う「記」は真ん中ぞろえ、「以上」は右ぞろえが文書のマナーであるものの、メールでは左寄せでよい
- メール結び、締めくくりは「記~以上」の前に書くことが一般的であるが、メールでは後ろに持ってきてもよい
メール結び・締めの書き方
【例文①】
ご不明な点がございましたら何なりとお申し付けください。
ご査収の上、お取り計らいのほど何卒よろしくお願い申し上げます。
【例文②】
お忙しいところ大変お手数ではございますが、
お取り計らいのほど何卒よろしくお願い申し上げます。
【例文③】
お忙しいところ大変恐れ入りますが、
ご対応のほど何卒よろしくお願いいたします。
メール結びの書き方
- 「相手を気づかう敬語フレーズ+連絡・検討してほしい」という内容のメール結びにする。すると例文のような敬語フレーズとなる。
- 本文で「記」「以上」をつかった場合、メール締めくくりの後に「記~以上」をもってくるのが正式な書き方。ただメールでは「記~以上」のあとにメール結びをもってきてもよい。
- 注文手配をしてもらうので「お取り計らい」を使うとよい。
ビジネスメールでよく使う「依頼・お願いの敬語フレーズ」
せっかくの機会ですので、依頼・お願いのビジネスメールでよく使われる敬語を紹介します。ご参考にどうぞ。