【ビジネス】初めての相手に「注文・発注メールする」書き方と例文

  1. 【あなた】注文/発注依頼のビジネスメールを送る ➡︎ 今回はココ!
     ↓
  2. 【初めての取引先】了解&見積もり返信
     ↓
  3. 【あなた】お礼メール返信 ➡︎ 今回はココ!
     ↓
  4. 【初めての取引先】返信の返信

※長文になりますので「目次」より目的部分へどうぞ

初めての取引先に「発注・注文を依頼する」ビジネスメールの書き方

初めての取引先に注文・発注を依頼するビジネスメールの書き方について簡単に。以下のようなステップで書いていきます。

  1. メール件名は「●●注文のお願い(転職・ノマド)」「●●発注の件(転職・ノマド)」などとする
  2. 初めての社外ビジネス挨拶「お世話になります」
    初めての社外ビジネス挨拶「突然のご連絡、大変失礼いたします」
  3. 簡単に自己紹介をする
  4. メール本文は「このたびは貴社ホームページを拝見し、iPhone10の発注をしたく連絡いたしました」などと書き始める。
  5. (見積もりを入手していなければ必ず見積もり依頼する)
  6. 「記」「以上」を使って注文の条件(支払い・納期・数量など)を伝える。添付ファイルで注文書の案をおくってもよい
  7. メール結び・締めくくりは相手を気づかうフレーズ「お忙しいところ恐れ入りますが、」などを使い「取り計らってほしい/手配してほしい/対応してほしい」という文章で締める。

それでは例文でみていきましょう。

発注・注文依頼ビジネスメール例文①初めてテンプレート(見積もり入手する)

【社外ビジネス取引先・初めて】
・初めての社外取引先に発注/注文を依頼するときのビジネスメール例文
・初めてのテンプレートに使える最もシンプルな例文
・注文をする前に見積もりを入手する必要あり

メール件名①「iPhone10」注文のお願い(ビジネス企業・ノマド)
メール件名②「iPhone10」発注の件(ビジネス企業・ノマド)

電機商事 株式会社
営業部 御中

突然のご連絡、大変失礼いたします。
私、(株)ビジネス企業にて調達を担当しております、ノマドと申します。

このたびは貴社ホームページを拝見し、「iPhone10」の発注をしたく連絡いたしました。

なお、具体的には以下の内容にて注文を考えており、まずはお見積もりを頂きたく存じます。

ご不明な点がございましたら何なりとお申し付けください。
ご査収の上、お取り計らいのほど何卒よろしくお願い申し上げます。

①製品名 :iPhone10
②数 量 :50台
③金 額 :お見積もりお願いいたします
④希望納期:2017年12月31日※AM納入希望
⑤納入場所:弊社 東京本社(住所:東京都渋谷区xxx●●ビル15F)
⑥支払条件:当月末締め翌月20日現金

以上

********************
株式会社ビジネス企業
法人営業部 国内営業課
ノマド サラリーマン
〒xxx-xxxx
●●県●●市●●Δ-Δ-Δ
電話:xxx
携帯:xxx
E-mail:xx@
********************

【補足】
・「記」は真ん中ぞろえ、「以上」は右ぞろえが文書のマナーであるものの、メールでは左寄せでよい。
・メール結び、締めくくりは「記~以上」の前に書くことが一般的であるが、メールでは後ろに持ってきてもよい

敬語フレーズの解説

  • 引き合い は「取引に関する問い合わせ」の意味
  • いただく は「もらう」の謙譲語
  • いただきたく存じます は「もらいたいと思う」の謙譲語に丁寧語「ます」をくっつけた敬語
  • 恐れ入る は「申し訳なく思う、恐縮する」の意味
  • 存じる は「思う」の謙譲語。丁寧語「ます」をくっつけて「存じます」として使う
  • いたす は「する」の謙譲語。丁寧語「ます」をくっつけて「いたします」として使う
  • お申し付けください は「申し付けてくれ」の尊敬語。「言ってください」の意味
  • ご査収 は「中身をよく確認して受け取ること」の意味
  • ~いただければ幸いです は「~してもらえたら嬉しいなぁ」という意味の敬語(謙譲語)
  • お送りいたします は謙譲語「お~いたす」に丁寧語「ます」をくっつけた敬語

発注・注文ビジネスメール例文②初めて・見積もり入手済み

【社外ビジネス取引先・初めて】
・初めての社外取引先に発注/注文を依頼するときのビジネスメール例文
・見積書をすでにもっているときの例文。注文の詳細を相手に確認してもらったあと発注書をおくる。

メール件名①「iPhone10」注文のお願い(ビジネス企業・ノマド)
メール件名②「iPhone10」発注の件(ビジネス企業・ノマド)

電機商事 株式会社
営業部 ご担当者 様

突然のご連絡、大変失礼いたします。
私、(株)ビジネス企業にて調達を担当しております、ノマドと申します。

このたびは貴社ホームページを拝見し、「iPhone10」の発注をしたく連絡いたしました。

なお、具体的には以下の内容にて発注を考えており、ご承諾いただいたのち注文書を発行いたします。ご確認いただければ幸いです。

ご不明な点がございましたら何なりとお申し付けください。
ご査収の上、お取り計らいのほど何卒よろしくお願い申し上げます。

①製品名 :iPhone10
②数 量 :50台
③単 価 :40,000円/台※消費税別途
④合計金額:2,000,000円※消費税別途
⑤希望納期:2017年12月20日※AM納入希望
⑥納入場所:弊社 東京本社(住所:東京都渋谷区xxx●●ビル15F)
⑦支払条件:当月末締め翌月20日現金

以上

メール署名

【補足】
・「記」は真ん中ぞろえ、「以上」は右ぞろえが文書のマナーであるものの、メールでは左寄せでよい。
・メール結び、締めくくりは「記~以上」の前に書くことが一般的であるが、メールでは後ろに持ってきてもよい

発注・注文依頼ビジネスメール例文③いろいろ質問する

【社外ビジネス取引先・初めて】
・初めての社外取引先に発注/注文を依頼するときのビジネスメール例文
・製品などについていろいろと質問するメール例文

メール件名①「ハイパーナップ10」注文のお願い(ビジネス企業・ノマド)
メール件名②「ハイパーナップ10」発注の件(ビジネス企業・ノマド)

電機商事 株式会社
営業部 ご担当者 様

突然のご連絡、大変失礼いたします。
私、(株)ビジネス企業にて調達を担当しております、ノマドと申します。

このたびは貴社ホームページを拝見し、「ハイパーナップ10」の発注をしたく連絡いたしました。

なお、具体的には以下の内容にて注文を考えており、まずはお見積もりを頂きたく存じます。

ご不明な点がございましたら何なりとお申し付けください。
ご査収の上、お取り計らいのほど何卒よろしくお願い申し上げます。

①製品名 :ハイパーナップ10
②数 量 :50個
③単価・合計金額:お見積もりお願いいたします。
④希望納期:最速
⑤納入場所:弊社 東京本社(住所:東京都渋谷区xxx●●ビル15F)
⑥支払条件:当月末締め翌月20日現金
⑦その他質問事項:
・最速納期はいつになりますでしょうか。
・まとめて購入の場合、値引きなどはございますでしょうか。

以上

メール署名

【補足】
・「記」は真ん中ぞろえ、「以上」は右ぞろえが文書のマナーであるものの、メールでは左寄せでよい。
・メール結び、締めくくりは「記~以上」の前に書くことが一般的であるが、メールでは後ろに持ってきてもよい

発注・注文依頼ビジネスメール「返信の返信」例文

  1. 【あなた】注文/発注依頼のビジネスメールを送る ➡︎ 既に解説!
     ↓
  2. 【初めての取引先】了解&見積もり返信
     ↓
  3. 【あなた】お礼メール返信 ➡︎ 今ココ!
     ↓
  4. 【初めての取引先】返信の返信

書き方のコツ:返信の返信メール

発注/注文依頼メールを送付したあとに社外取引先から「了解しました」といった趣旨のメールが来たあとに「返信の返信メール」をします。

※相手から了解メールが来なければ、しばらくして検討状況の催促をしましょう。

まずは書き方のポイントについて少し。

  1. メール件名は履歴付き返信を使う
    「返信Re:●●注文のお願い(社名・名字)」「返信Re:●●発注の件(社名・名字)」などとなる

  2. 「ご丁寧にありがとうございます」などと、これまで使わなかったお礼のフレーズを使う
  3. 必要に応じて、ひと言、ふた言をくわえる
  4. メール結び・締めくくりは「何卒よろしくお願いいたします」などの常套句でよい

発注・注文「返信の返信メール例文①見積もりを入手した」

【社外ビジネス・初めて・返信の返信メール】
・初めての社外ビジネス取引先に対して、発注/注文依頼ビジネスメールに「返信の返信」するときのビジネスメール例文
・見積もりを入手し、正式に発注することがきまったメール例文
・2〜3行で簡潔にメールする

メール件名①返信Re:Re:●●注文のお願い(ビジネス企業・ノマド)
メール件名②返信Re:Re:●●発注の件(ビジネス企業・ノマド)

株式会社ビジネス企業
営業部 ノマド 様

早々にご対応いただき、誠にありがとうございます。

それでは頂いたお見積もりをもとに注文書を作成し、本日中にFAXにて送付いたします。

ご確認の上、お取り計らいのほど何卒よろしくお願い申し上げます。

メール署名

【補足】
・伺う は「聞く・尋ねる」の謙譲語。「伺えればと存じます」だと「聞けたらと思います」の意味

・くださる は「くれる」の尊敬語。「~くださいますよう」で「~してくれるよう」の意味となる。
・お取り計らい は「ものごとが上手く運ぶようにする」の意味

発注・注文「返信の返信メール例文②注文内容OKだった」

【社外ビジネス・初めて・返信の返信メール】
・初めての社外ビジネス取引先に対して、発注/注文依頼ビジネスメールに「返信の返信」するときのビジネスメール例文。
・注文内容が取引先に受理され、発注が正式に決まったときの返信メール例文
・2〜3行で簡潔にメールする

メール件名①返信Re:Re:●●注文のお願い(ビジネス企業・ノマド)
メール件名②返信Re:Re:●●発注の件(ビジネス企業・ノマド)

株式会社ビジネス企業
営業部 ノマド 様

ご確認ありがとうございます。

それではご指摘の部分につき修正し、正式な発注書をFAXにてお送りいたします。
ご確認いただければ幸いです。

何卒よろしくお願い申し上げます。

メール署名

【補足】
・いただければ幸いです は「~してもらえたら嬉しいなぁ」の意味(謙譲語)
・お送りいたします は謙譲語「お~いたす」に丁寧語「ます」をくっつけた敬語

相手から返信が来なかったら…

ところが、

ビジネスシーンにおいては相手に発注/注文の依頼を送付したものの、連絡がこないケースあり。そんなときには返事を催促しましょう。

発注・注文依頼「返事の催促メール例文」

メール件名:転送Fw: 【再送】●●注文のお願い(ビジネス企業・ノマド)

株式会社転職
営業部 ○○ 様

たびたびのご連絡、大変恐れ入ります。

さて先般、メールにてお送りしました貴社商品「●●」注文お願いの件、その後いかがでしょうか。大変失礼とは存じますが確認のため連絡いたしました。

念のため先日のメールを転送いたしますので、ご確認いただければ幸いです。

何卒よろしくお願いいたします。

メール署名

※以下の記事もご参考にどうぞ。

【完全版】丁寧な催促のビジネスメール文例20選

【社外ビジネス】丁寧な催促メールの書き方、ビジネスメール文例10選

【社内あて】丁寧な催促メールの書き方と、ビジネスメール文例10選

【書き方】注文・発注依頼のビジネスメール

  1. 【あなた】注文/発注依頼のビジネスメールを送る ➡︎ 今ココ!書き方の解説
     ↓
  2. 【初めての取引先】了解&見積もり返信
     ↓
  3. 【あなた】お礼メール返信 ➡︎ 書き方は簡単なので省略
     ↓
  4. 【初めての取引先】返信の返信

メール件名の例文・書き方

【例文①社内】
1-1. メール件名: ●●注文のお願い
1-2. メール件名: ●●発注の件

【例文②社外】
2-1. メール件名: ●●注文のお願い(社名・名字)
2-2. メール件名: ●●発注の件(社名・名字)

 icon-arrow-circle-o-up メール件名の書き方

  • 件名で何を知りたいか、相手に伝わるようにすること。この場合はなにかしらの見積もりを依頼するわけなので「●●注文のお願い」
  • 社外のメール件名では( )内に社名・名字をいれておくと親切。社内メールでは不要。

メール宛名の例文・書き方

【例文①社内の相手】
1-1. ●●部長
1-2. ●●さん
1-3. ●●様

【例文②ビジネスメール・相手がわかる】
ビジネス会社
営業部 ケミカル課 ○○ 様

【例文③ビジネスメール・相手不明】
3-1.
ビジネス会社
営業部 ご担当者 様
3-2.
ビジネス会社
営業部 ご担当 様
3-3.
ビジネス会社
営業部 御中

 icon-arrow-circle-up メール宛名の書き方
  • 社内の相手には「名字+役職」か「名字 さん」「名字 様」を使う。企業によって社内文化が違うので先輩などに聞いて従うこと。
  • 社外の相手には、担当者の名前がわかるときは会社名+部署名(課名)+名字を宛名に。
    わからなければ「担当 様」「ご担当 様」「営業部 御中」などとする。部署名や課名も入れることが普通だが、長すぎたら部署名だけでよい。
  • また役職つきの相手であれば「○○ 部長」「部長 ○○ 様」などとする。

メール挨拶文の例文・書き方

【例文①社内上司・目上】
1-1. お疲れ様です。
1-2. こんにちは。
1-3. 突然のご連絡、大変失礼いたします。
1-4. 大変ご無沙汰しております。

【例文②ビジネスメール・面識あり基本Ver
お世話になっております。
株式会社転職・ノマドでございます。

【例文③ビジネスメール・初めてVer
お世話になります。
私、株式会社転職にて営業を担当しております、ノマドと申します。

【例文④ビジネスメール・初めてVer
突然のご連絡、大変失礼いたします。
私、株式会社転職にて営業を担当しております、ノマドと申します。

【例文⑤ビジネスメール・久しぶりVer
大変ご無沙汰しております。
その節は●●の件で大変お世話になりました。

 icon-arrow-circle-o-left メール挨拶文の書き方

  • 社内の相手には「お疲れ様です」「こんにちは」などのカジュアルな挨拶を使う。
  • 社外の相手には初対面だと「(これから)お世話になります」「突然のご連絡、大変失礼いたします」を使い、面識のある相手には「(今)お世話になっております」を使う。どちらを使うか迷ったら「(これから)お世話になります」を使えばよい。

メール本文の例文・書き方

【例文①発注/注文依頼・初めての相手・見積もりが必要】
このたびは貴社ホームページを拝見し、「iPhone10」の発注をしたく連絡いたしました。
なお、具体的には以下の内容にて注文を考えており、まずはお見積もりを頂きたく存じます。
ご不明な点がございましたら何なりとお申し付けください。
ご査収の上、お取り計らいのほど何卒よろしくお願い申し上げます。

①製品名 :iPhone10
②数 量 :50台
③金 額 :お見積もりお願いいたします
④希望納期:2017年12月31日※AM納入希望
⑤納入場所:弊社 東京本社(住所:東京都渋谷区xxx●●ビル15F)
⑥支払条件:当月末締め翌月20日現金
以上

【例文②発注/注文依頼・初めての相手・見積もり不要】
このたびは貴社ホームページを拝見し、「iPhone10」の発注をしたく連絡いたしました。
なお、具体的には以下の内容にて発注を考えており、ご承諾いただいたのち注文書を発行いたします。ご確認いただければ幸いです。
ご不明な点がございましたら何なりとお申し付けください。
ご査収の上、お取り計らいのほど何卒よろしくお願い申し上げます。

①製品名 :iPhone10
②数 量 :50台
③単 価 :40,000円/台※消費税別途
④合計金額:2,000,000円※消費税別途
⑤希望納期:2017年12月20日※AM納入希望
⑥納入場所:弊社 東京本社(住所:東京都渋谷区xxx●●ビル15F)
⑦支払条件:当月末締め翌月20日現金
以上

 icon-arrow-circle-o-up メール本文の書き方

  • 「さて」はこれから本題に移りますよ、という意味で使う。
  • 注文するまえに必ず見積もりをもらう
  • メール本文では発注/注文を依頼する文章だけでなく、希望納期など取引条件についても細かく伝える
  • 箇条書きに使う「記」は真ん中ぞろえ、「以上」は右ぞろえが文書のマナーであるものの、メールでは左寄せでよい
  • メール結び、締めくくりは「記~以上」の前に書くことが一般的であるが、メールでは後ろに持ってきてもよい

メール結び・締めの書き方

【例文①】
ご不明な点がございましたら何なりとお申し付けください。
ご査収の上、お取り計らいのほど何卒よろしくお願い申し上げます。

【例文②】
お忙しいところ大変お手数ではございますが、
お取り計らいのほど何卒よろしくお願い申し上げます。

【例文③】
お忙しいところ大変恐れ入りますが、
ご対応のほど何卒よろしくお願いいたします。

 icon-arrow-up メール結びの書き方

  • 「相手を気づかう敬語フレーズ+連絡・検討してほしい」という内容のメール結びにする。すると例文のような敬語フレーズとなる。
  • 本文で「記」「以上」をつかった場合、メール締めくくりの後に「記~以上」をもってくるのが正式な書き方。ただメールでは「記~以上」のあとにメール結びをもってきてもよい。
  • 注文手配をしてもらうので「お取り計らい」を使うとよい。

ビジネスメールでよく使う「依頼・お願いの敬語フレーズ」

せっかくの機会ですので、依頼・お願いのビジネスメールでよく使われる敬語を紹介します。ご参考にどうぞ。